【テニス】平成28年度関東学生テニストーナメント大会 1日目 男子単複1回戦、女子シングルス1回戦レポート
平成28年度関東学生テニストーナメント大会
男女シングルス1回戦、男子ダブルス1回戦
2016年5月2日(月)
有明テニスの森公園
ついにこの季節がやってきた。関東学生トーナメント大会(春関)の幕開けだ。5月初旬と、初夏を感じさせる天候の下、選手たちが奮闘した。シード上位選手は2日目からの出場となるため、大会1日目となる本日はフレッシュな顔ぶれが多く見られた。
試合結果
男子シングルス1回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 小見山僚(スポ2) | 6-1,7-5 | 矢部馨(専大) |
○ | 藪巧光(経1) | 7-6(1),6-2 | 正林知大(中大) |
○ | 鈴木保貴(スポ1) | 6-2,6-4 | 竹内聡有(日大) |
○ | 寒川雄太(スポ3) | 6-3,6-1 | 町田亮(早大) |
○ | 前崎直哉(経2) | 3-6,6-4,6-2 | 油布将也(専大) |
● | 松尾魁人(社2) | 2-6,3-6 | 関谷颯汰(青学大) |
女子シングルス1回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
● | 長野あさか(社3) | 6-3,1-6,0-6 | 古川真実(駒大) |
● | 林彩子(社2) | 1-6,3-6 | 小松莉奈(東学大) |
男子ダブルス1回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 米田崇人(社2)・楠原悠介(経1) | 6-0,6-4 | 杉森優輝・杉山和誠(中大) |
○ | 小林雄太(社3)・小谷野佑太(スポ2) | 6-4,5-7,10-8 | 古田伊蕗・古賀大貴(早大) |
● | 萬福健太郎(経2)・藪巧光(経1) | 3-6,3-6 | 田鍋佑輔・高坂裕也(明大) |
戦評
男子シングルス
法大勢の先陣を切って登場したのは男子シングルスの藪巧光(経1)だ。第1セットでは、キープが続きなかなかブレイクできない。流れが変わったのは5-5で迎えた第11ゲーム。ショットが決まらずアウトを連発し5-6とブレイクされてしまう。しかし、直後の第12ゲームに相手のミスを誘いポイントを重ね6-6ブレイクバックに成功。タイブレークを制し7-(1)6でこのセットをものにする。第2セットでは打って変わり、早々にブレイクすると自身のサービスゲームでしっかりとキープしていく。相手のミスで点を重ね6-2とストレートで勝利を収めた。
そのほか小見山僚(スポ2)、寒川雄太(スポ3)、期待のルーキー鈴木保貴(スポ1)もストレートで勝負を決め、2回戦に駒を進めた。
新進で小見山とともにダブルス優勝した前崎直哉(経2)は、苦戦を強いられる。ファーストサーブがあまり決まらずそのまま流れに乗れないまま、第1セットを3-6で取られてしまう。しかし、ここから猛烈な追い上げを見せる。セカンドセットは、キープが続いた後の第9ゲームで、ブレイクに成功するとその後のサービスゲームもしっかりとキープ。このセットを6-4で奪い、ファイナルセットへ望みをつなげた。運命の最終セットも勢いに乗り、第1ゲームからブレイクに成功。その後もファーストサーブやボレーが決まり、第4ゲームまで流れを完全に前崎のものにする。第6ゲームでブレイクを許すもすぐにブレイクバック、キープし6-2で勝利を手にした。
一方松尾魁人(社2)は、試合前に十分な調整ができておらず本来の力を発揮できず。無念の1回戦敗退となった。
萬福健太郎(経2)・藪巧光(経1)ペアの試合は、序盤でブレイクを許してしまう。徐々に細かいミスが増え、相手が優勢な試合の流れに。萬福のフォアや藪の相手の手元への鋭いショットが光るも、ファーストセットは3-6。セカンドセットこそいち早くブレイクしたいところであったが、第1ゲーム、逆にブレイクされてしまう。その後も、決死のプレーでなんとか一発逆転を図るも、相手の壁を打ち破ることはできず。セットカウント3-6,3-6で敗れ去った。
本日最後となった試合には、米田崇人(社2)・楠原悠介(経1)ペアが登場。ナイター試合となり、気温も低い中であったが、序盤からブレイクを重ねることに成功する。勢いづいた米田・楠原ペアは相手を圧倒。ファーストセットを6-0でとると、セカンドセットも米田が繰り出すフォアに、楠原がポーチボレーを決めるなど、息の合ったプレーで相手に攻める隙を与えず。ブレイク、ブレイクバックを経て第9ゲーム。ここでブレイクすれば試合に勝利するという大一番でポイントを奪取。見事相手サービスゲームをブレイクし、試合を締めた。
長野あさか(社3)、林彩子(社2)が出場。長野はファーストサーブが好調でそこから相手を動かし点を取りにいく。第1セットを6-3と難なく終えるも第2ゲームはそうはいかなかった。ファーストサーブが乱れ、なかなか攻めにいくことができない。相手にそこから流れを持っていかれ、あっという間に1-6と第2セットを取られてしまう。第3セットも反撃ならず0-6。2回戦進出はかなわなかった。林も昨年リーグ入れ替え戦で戦った相手との戦いとなり、リベンジに燃えるも力及ばず。ストレート負けを喫した。
ほとんどの出場選手が予選を戦ってきた1日目。特に男子シングルスは6戦中5勝と、明日へつながる結果を残すことができた。しかし、女子シングルスの長野、林はここで敗北してしまった。だが、明日にはシード上位の選手たちが名を連ねる。男女ともに厳しい戦いが予想されるが、その中で自らの力を出しきり、勝ち進んでいってほしい。(宮下尚子・羽根田萌)
選手コメント
長野あさか
ー今日の試合を振り返って
ファーストは自分のペースでできていて、予選で勝ち上がった勢いでとれていたところはあったんですけど、セカンドで途中集中力が切れちゃって。自分からどんどんくずれていって、そこを持ちこたえられなかったのが敗因かなと思います。
ー予選はいかがでしたか
予選はセミファイナルはファイナル(セット)までいったんですけど、勝ちたい気落ちが強くて。集中力を切らさないっていうことを心がけてやっていたので、それができたかなと思います。
ーインカレ(全日本学生テニス選手権大会)出場について
コンソレ(コンソレーション)で次勝ったら予選にいけると思います。
ーコンソレはいつ行なわれるのですか
まだ分かんないです。
ー今日はサーブが不調のようでした
やっぱり、ファーストが入るときっていうのは、自分の勢いとかものってくるし、リズムとかもとりやすいんですけど、今日はファーストが入らなくて、苦しんだところはありました。
ーそれは今日に限ってですか
予選は風が強い日で、そこからくずれちゃった部分があって。ちょっと調整してからいくべきでした。
ーセカンドセット、ファイナルセット間は焦りはありましたか
ありました。ずっとオムニでやっていたっていうのもあると思うんですけど、途中から全然合わなくなってきちゃって。ボールに体が合わせきれてなくて。疲れとか影響してるのかもしれないですけど。
ー相手との対戦経験は
初めてです。
ー相手の印象としては
明らかにバックが打てなくて。それは分かってたんですけど、そのバックが打てなくてスライスで返してきてて、それにうまく対応できなかったのでよくなかったと思います。
ー今日のコンディション
そんなに今日の試合までは調子悪くなくて、結構いいペースできてたなと思ってたんですけど、多分知らない間に疲れがたまって今日はあんまりよくなかったです。
ー副将を務めるうえで意識していること
副将をするのは初めてなので、分からないこととかたくさんあるんですけど、自分だけじゃなくてチーム全体を見なきゃいけないっていうのはずっと考えてて、チームのためになにができるかなっていうのを考えるようにはしていて。いろいろな人に相談とかもしたりしていて、そこから得られるものもあって。それが今回はテニスに生かせることができたのかなと思います。やっぱり2部に昇格した気持ちは自分自身もあるし、チーム全体としてもあると思うので、それに向けて自分ができることを精いっぱいやっていきたいと思います。
ー個人的な目標
ずっと関東学生(春関の本戦)上がるのが目標で、今回上がることができたんですけど、1回戦負けだったので、上がってから勝てるように、頑張りたいと思います。
萬福健太郎
ー今日の試合を振り返って
ファーストセットの出だしというか、ずっとだったんですけど、自分たちのミスが相手より多くて、簡単なリターンミスとか、ボレーミスとか、すごく単純なミスで流れがつかめなかったのと、単調にいきすぎたというか、簡単にミスして、また簡単にミスしてという単調な流れで工夫ができなかったので、そこがいけなかったのかなと思います。コンソレがあるので、しっかり2つ勝って、インカレ予選に進めるように、明日あさってでしっかり調整していきたいと思います。
ー藪選手とペアを組むきっかけとしては
全部のペアを決めるときに、アンケートで希望をとって。第3希望までとってその中から決めるというかたちで、今回組むことになりました。
ー練習はいつごろから二人でしていましたか
4月に入ってぐらいからですかね。僕がちょっとひざをけがしていて、3月4月まともに練習できなかったので、二人でダブルス組んで練習することはあんまりなかったですけど、ここ2週間くらいは練習できるようになったので、ちょっとずつやってきました。
ー試合においての役割分担はありますか
僕はストロークがあまり激しく打つほうではないので、堅く、堅実にラリーして、前でも出るところは出たり、ブロックボレーするところはしたりで、藪がフォアが武器なので、フォアで攻めていくという役割でやっていました。
ー今日のコンディション
少しひざが痛かったですけど、テーピングとかもして、動けなくはない状態だったんですけど、でもコンディションというか練習不足が出ちゃったかなと思っています。
ー藪選手は本日2試合でしたが、その点は考慮しましたか
そうですね、午前中に試合があって体力的には大丈夫だったと思うんですけど、僕は一つ上、先輩で。その面でしっかり引っ張っていこうっていうのはありました。
ーコンソレに向けた目標
2つ勝たないとインカレ予選にはいけないので、まずは1つめを今日の反省を生かして明日あさって、練習して調整を入れて、2つ目で自分たちのダブルスを確認という意味でもしっかりやって次につなげて、どんな展開になるかは分からないですけど、勝ってインカレ予選を決めたいと思います。
松尾魁人
ー今日の試合を振り返って
納得のいく試合ではなかったです。
ー敗因としては
テニスを3ヶ月くらいしてなくて、今日試合挑んだので、体力面もすべてにおいて相手より劣っていたので、負けたゲームだと思います。
ー3ヶ月していなかったというのは体調不良ですか
けがです。
ー相手の選手とは対戦経験は
ないです。
ー今日まではどのような練習をされてきましたか
昨日、久しぶりにやっただけですね(苦笑)。
ー対戦形式の練習ですか
はい。
ー次の試合に向けて
しあさってにあるので、2日間空くので、体とテニスの技術面とか少しでも元に戻して、勝てるように。頑張ります。
フォトギャラリー
- 順当に勝ち進んだ小見山
- 藪は単複2試合をこなした
- 好成績が期待される寒川
- 鈴木はストレート勝ち
- けがの影響により本調子を出せずに終わった松尾
- フルセットまでもつれる熱戦を制した前崎
- 今年度副将を務める長野
- 林は一矢報いることができず
- 「単調だった」と試合を振り返った萬福(写真右)(写真左:藪)
- 見事スーパータイブレークをものにした(写真左:小谷野、写真右:小林)
- 息の合ったプレーで相手を圧倒した(写真左:米田、写真右:楠原)
※一部写真がみづらくなっております。ご了承ください。