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【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 第4週 対早大2回戦 帰ってきた右腕!菅野が今季初先発初勝利!

硬式野球

【硬式野球】東京六大学野球春季リーグ戦 第4週 対早大2回戦  帰ってきた右腕!菅野が今季初先発初勝利!

東京六大学野球春季リーグ戦
2016年5月1日(日)
神宮球場

頼れる右腕が帰ってきた。先発した菅野秀哉(キャ2)は緩急自在の投球で好投。打線も金子凌也(キャ4)の先制本塁打を皮切りに敵失などで得点を重ね、8回には森川大樹(営4)のダメ押しの適時打で試合を決めた。早大戦の連敗を9で止め、勝ち点争いは明日に持ち越された。

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今季初先発初勝利を挙げた菅野

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
早 大 0 0 0 1 0 0 1 0 0 2 5 2
法 大 0 1 2 1 0 0 0 3 × 7 6 1

(早大)●竹内、吉野和、小島ー吉見
(法大)○菅野 (1勝)、熊谷ー森川
[本塁打]
   (法) 金子凌1号ソロ (2回=竹内)

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8
1  (8)  大西千  4  1   0  .379 左飛    二ゴロ   左飛     投内安 
2  (7)  小林 4 0  0  .333 空三振   二ゴロ失   投ゴロ     二ゴロ
  7 舩曳 0 0  0                 
3 (4) 川口 4 1 1 .276 左飛   二ゴロ①   二ゴロ     一内安
4 (3) 柴田 3 0 0 .280   右飛  右飛     遊ゴロ    死球
  R 中川 0 0 0                
  3 大崎 0 0 0 .000                
5 (5) 金子凌 2 1 2 .350   左越え本①   死球    中飛   四球①
6 (2) 森川 4 2 2 .435   二ゴロ   中前安   三飛   左前安②
7 (9) 清水二 2 0 0 .333   一ゴロ   投犠打     右飛  一犠打
8 (6) 水谷 4 1 0 .185     中前安  遊ゴロ     投ゴロ 一邪飛
9 (1) 菅野 1 0 0 .000     投犠打 二ゴロ        
  H 米田 1 0 0 .000             二ゴロ   
  1 熊谷 0 0 0 .000                
    29 6 5 .275                

 

投手成績

  球数 打者 防御率
菅野 7 127  28   4   7  1  2  2.57
熊谷 2 36 7 1 1 0  0  4.60
9  163  35 5  8  1  2  5.22

 

ベンチ入りメンバー

10 森川 (営4=桐蔭学園) 2 川口 (人2=横浜) 34 相馬 (営1=健大高崎)
12 森脇 (経2=掛川西) 3 森 (キャ3=日大三) 35 安本 (営1=静岡)
13 菅野 (キャ2=小高工) 4 柴田 (文4=東邦) 1 大西千 (営2=阪南大)
14 内沢 (キャ1=八戸工大一) 5 水谷 (営3=大阪桐蔭) 7 米田 (営4=智弁学園)
16 玉熊 (法4=北海) 6 大崎 (法3=智弁学園) 8 清水二 (法3=中京大中京)
17 熊谷 (キャ3=平塚学園) 9 金子凌 (キャ4=日大三) 28 中川 (経4=法政二)
18 上條 (キャ2=市立川越) 23 原田 (法2=春日部共栄) 38 舩曳 (キャ1=天理)
22 駒場 (文3=鹿沼) 24 小林 (法2=中京大中京)    
27 中村 (営2=多良木) 29 向山 (営2=法政二)    

 

リーグ戦結果(05/01現在)

  慶大 明大 立大 早大 法大 東大 試合 勝点 勝率
―― △●○●       ○○   ○○   8   5   2   2   .714 
△○●○ ――        ○●○   7   4   2  2  .667 
    ――   ○●●   5 3 2 1 .600
    ●● ――  ○●   ○○  6 3 3 1 .500
 ●●     ●○○   ●○  ――   7 3 4 1 .429
 ●●   ●○●     ●●    ―― 7 1 6 0 .143
 

戦評

  まず1勝し、勝敗を五分に戻したい法大。今季リーグ戦初登板となる菅野が先発を務めた。菅野は、チームトップの打率を誇る早大1番打者、真鍋健太から三振を奪うと初回、続く2回共に三者凡退の好投。テンポの良い投球で安定感抜群の立ち上がりを見せる。

  迎えた2回裏、昨日に引き続き、5番金子の一打が試合を動かした。竹内諒の4球目に食らいつくと、伸びた打球は左越えソロに。チームに大きな先制点をもたらした。3回には8番水谷友生也(営3)の中前打からチャンスを作ると、相手のミスなども絡み2点追加。さらに4回にも敵失で1点追加とラッキーな形での得点が続く。

  法大が3点リードし、試合は後半戦へ。7回表、八木健太郎の右中間三塁打、木田大貴の中犠飛で点を許したものの、無死三塁のピンチを1失点で切り抜ける。3回に相手の打球が足に直撃しながらも粘りの投球を続けた菅野が7回2失点の好投で熊谷拓也(キャ3)にバトンタッチ。満を持して登場したエースも、気迫のこもったピッチングを見せた。

  8回、最終回を前になんとか早大との点差を広げたい。先頭の大西千洋(営2)が内野安打で出塁すると、3番川口凌(人2)も安打で続き、4番柴田圭輝への死球で満塁に。その後押し出しで1点を追加し、早大2番手、吉野和也をマウンドから引きずり下ろす。投手に小島和哉を迎え、ここでバッターは主将の森川。振り抜いた打球は、左前適時打に。代走中川翔太郎(経4)の好走塁もあり、2点追加。この回、計3点を獲得しリードを広げることに成功した。最後は、熊谷が三者凡退で試合を締めて貴重な白星を挙げた。

  勝負は明日の第三戦へ。法大に傾いた流れを引き寄せて、必ずや勝ち点を奪取する。 (下河辺果歩)

クローズアップ

菅野秀哉 (出遅れるも戦列復帰 厚みを増す投手陣)

  完全復活を遂げた。

  昨秋、1年生ながら先発として奮闘してきた菅野は、長くマウンドから遠ざかっていた。投げられなかった冬から春にかけては、ひたすら筋力トレーニング。それが、菅野を一回りたくましくさせた。

  開幕前のオープン戦で登板は0。慎重な調整が続いていたが、4月24日のオープン戦で先発登板を果たすと5回を投げて無失点。「感覚は良かった」と、確かな手ごたえを感じていた。

  いいイメージを持ったまま、リーグ戦のマウンドへと上がった菅野。緩急巧みに投げ分け、テンポ良くアウトを重ねていく。途中、足に打球を受けるがものともせず、7回2失点で勝利に貢献した。

  同じ部屋で寮生活を過ごす森川は「期待していました。よく投げてくれた」と後輩の好投を喜んだ。森川にとっては、主将としても心強い存在となったに違いない。

  長い冬を乗り越えた若獅子が、チームに勝利を呼び込む。(伊藤華子)

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 監督・選手コメント

 青木久典 監督

—快勝に終わった今日の試合について
絶対勝つぞという思いが試合の中で出ていたので良かったと思います。菅野がしっかり試合を作ってくれました。

—好投が光った菅野投手の印象は
安心してみていられましたね。

—なかなか追加点が奪えない状況でしたが、8回に3得点しました
重苦しい雰囲気があったんですがよくつないで、相手の吉野投手を引きずりおろせたのは大きかったです。

—8回の満塁の場面で、打席に入る金子凌選手に声を懸けていましたが
追加点がほしかったので、そのために最低限の犠牲フライでいいから、気楽に打席に立ちなさいと言いました。

—試合の流れの中で、2回の金子凌選手の本塁打は大きかった
大きかったですね。追い込まれてからですからね。多分スライダーだと思うんですけど、良くあそこまで飛ばせたなと思います。

—逆方向への本塁打でした
そうですね。レフト方向の打球は伸びるので、状態は打撃を見ていてもいいです。

—8回からリリーフした熊谷投手も好投しました
内容的にもいいですし、バッターに対して向かっていく姿勢もあります。それがいい結果につながってると思います。

―明日に向けて
まずイーブンにしたことによってチームにも勢いが出たと思いますし、この流れに乗っていきます。

森川大樹 主将

—今日の試合を振り返って
一番は菅野がよく投げてくれたことだと思います。菅野がよく投げてくれてこういう試合ができたと思います。

—昨日の試合はミスが目立ちましたがそのことについて話したことは  
いつも言ってることなんですけど「自分たちが今までやってきたことをやろう」ということを言いました。今日もミスが出ていたのでなんとも言えないですけど、ミスをなくさないと苦しくなるのでそこは注意していきたいと思います。

—菅野投手の投球について
自分の部屋子なので期待していました。開幕から投げることができなかったので、その分やってもらわないと困ると思っていました。帰ったら「ナイスピッチング」と言ってあげます(笑)。

—菅野投手は久しぶりの神宮のマウンドでしたがどんな声をかけましたか
自分だけではなくて他の3、4年生も声をかけてあげていたのでそういった点が良かったのかと思います。

—明日への意気込み
早稲田から長い間勝ち点を取れていないので、明日勝って勝ち点を取ります。

金子凌也 副将

ー今日の試合を振り返って
毎試合心がけている、先制点を取って追加点を取るという形に今日はできたので、ピッチャーもやりやすかったと思います。菅野もしっかり投げてくれて、いい形がつくれたので良かったです。

ー菅野投手にチームで声掛けはしましたか
ミーティングで真木コーチから、若いピッチャーが投げるから上級生が引っ張っていってくれと言われていたので、3、4年生が菅野を助けるんだという気持ちで試合に臨みました。

ー先制ホームランを打った打席を振り返って
竹内投手はコントロールが良いので、外の球を狙って食らい付いていこうという気持ちで打ちました。自分でもまさかとは思ったんですけど、たまたま入ってくれてよかったです。

ー内野では守備の乱れが目立ちました
そこは明日に向けてしっかり調整するしかないと思いますね。

ー中盤吉野投手をなかなか攻略できませんでしたが、吉野投手の印象は
変則なホームなので、それをみんな打ちにいきすぎてしまったのが打ちあぐねた原因かなと思います。もし明日も吉野投手が登板したら、そのときはいつも通りに自分たちの形で打てるようにしたいです。

ー明日への意気込み
勝ち点を取ります。

熊谷拓也 投手

—今日の試合を振り返って  
みんながやるべきことをやって試合を進めることができたので、こういう結果になったのかなと思います。

—昨日の試合を受けて、チームで話し合ったことはありますか  
昨日はやるべきことができなくて負けたので、今日は入りから勝つためにやるべきことをやろうと話して今日を迎えました。

—先発の菅野投手の投球ははどうご覧になりましたか  
常にストライク先行ですし、試合を作ってくれたので野手も守れたんじゃないかなと思います。

—勝ち点を取るために、明日は落とせない一戦です。意気込みをお願いします
3戦目なので疲れをしっかりとって、最高の状態で明日を迎えられるように準備したいと思います。

菅野秀哉 投手

—今年投げたのは4月24日の中央とのオープン戦のみですか
はい、そうです。

—そのオープン戦で手ごたえは感じましたか
感覚的には良かったです。

—以前と比べ、投げ方に変化はありますか  
しっかりと下半身を使って投げるようになりました。

—今日のミーティングの内容は  
しっかりした野球ができれば勝てるという話をしました。

 

フォトギャラリー

  • kannno今季初先発初勝利を挙げた菅野
  • kannno2足に打球を受けたが、その後もマウンドに立ち続けた
  • kaneko先制の本塁打を放った金子凌
  • kumagai2番手で登板した熊谷。先日に続き今日も149キロをマーク
  • oonishi気迫のヘッドスライディングを見せた大西千。8回の3得点の足掛かりになった
  • nakagawa代走の中川。好走塁で7点目となるホームを踏んだ
  • morikawaダメ押しの適時打を放った森川
  • funabiki9回に守備で登場した舩曳。同学年の早大・加藤の痛烈な打球を好捕
 

 

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