【陸上競技】第95回関東学生陸上競技対校選手権大会 2日目
第95回関東学生陸上競技対校選手権大会
2016年5月20日(金)
日産スタジアム
陸上の関東インカレの2日目。この日は多くの決勝種目が行われた。
注目の男子100mでは大瀬戸が見事2位、男子110mHでも金井が自己ベストを更新し2位に入った。
男子4×100mRでも3位と表彰台に上りメダルラッシュとなる一方で、男子400mでは3選手とも準決勝敗退、走幅跳の佐久間は記録が伸びず表彰台を逃すなど、悔しい結果となった種目もあった。
試合結果
種目別結果
種目 | 名前 | 記録 | 順位 | 結果 |
---|---|---|---|---|
男子100m準決勝 | 大瀬戸一馬(スポ4) | 10秒46 | 1組1着 | ☆ |
長田拓也(経4) | 10秒39 | 2組2着 | ☆ | |
同決勝 | 大瀬戸 | 10秒50 | 2位 | – |
長田 | 10秒73 | 6位 | – | |
男子400m準決勝 | 矢野琢斗(スポ4) | 48秒32 | 1組8着 | ● |
伊藤健太(経4) | 47秒84 | 2組7着 | ● | |
片山雄斗(スポ2) | 47秒88 | 2組8着 | ● | |
男子110mH準決勝 | 金井大旺(スポ3) | 14秒22 | 2組2着 | ☆ |
同決勝 | 金井 | 13秒80 | 2位 | – |
男子3000mSC予選 | 青木涼真(生命科学1) | 8分51秒55 | 1組3着 | ☆ |
阿部泰久(理工3) | 9分15秒73 | 2組10着 | ● | |
男子走幅跳決勝 | 佐久間滉大(スポ2) | 7m59 | 5位 | – |
松添基理(スポ2) | 7m34 | 14位 | – | |
坂田銀次郎(経3) | 7m31 | 15位 | – | |
男子砲丸投決勝 | 香山勇輝(経4) | 14m00 | 14位 | – |
天野洸太(1) | 13m20 | 19位 | – | |
男子4×100mR決勝 | 平山裕太(経2)-大瀬戸-川辺隼也(スポ2)-長田 | 39秒66 | 3位 | – |
女子100mH準決勝 | 鈴木美帆(スポ2) | 14秒41 | 1組5着 | ● |
戦評
関東インカレ2日目は多くの決勝種目が行われた。
まず法大から最初に登場したのは110mH金井大旺(スポ3)。準決勝では安定した走りを見せ組2着で決勝進出を決めた。
続く女子100mH準決勝には鈴木美帆(スポ2)が出場。前半は先頭を争うも中盤に失速し組5着。決勝進出はならなかった。
男子100m準決勝第1組は大瀬戸一馬(スポ4)が序盤から抜け出す。後半も力を抜かずに走りきるもタイムは奮わず。しかし1着で決勝進出。続く2組目の長田拓也(経4)も落ち着いた走りで準決勝を突破した。
男子400m準決勝では出場した3選手が後半粘れず、組下位に沈み、法大からの決勝進出はならなかった。
男子3000mSC予選には2名が出場。1年の青木涼真(生命科学1)は序盤から先頭に食らいつき、自己記録で予選通過を決めた。
フィールド種目では表彰台の期待される走幅跳と砲丸投決勝が行われた。走幅跳ではそれぞれファールが目立ち、最高は佐久間滉大(スポ2)の5位と奮わなかった。砲丸投は両者ともにトップ8に残ることができず競技を終えた。
金井が出場した男子110mH決勝。スタートから先頭争いを演じるも徐々に優勝した高山峻野(明大)に離される。記録としては自己ベスト更新も古谷拓夢(早大)と同着の2位と悔しい結果となった。
多くの観客が注目した男子100m決勝。好記録が期待されたが風の影響もあり、記録はぱっとせず。しかし法大からは大瀬戸が粘りのある走りを見せ2位と健闘した。一方長田はけがの影響もあってか6位と実力を発揮できず。
2日目法大最後の種目となった男子4×100mリレー決勝。優勝も期待されたこの種目だが、大瀬戸、長田の遠征などの関係であまりバトン練習ができず結果は3位。インカレでの雪辱を誓った。
3種目で表彰台を飾った2日目。しかし、まだ優勝者は出ていない。明日からの2日間で頂点に立つことはできるか。目の離せない戦いが続く。(八木下伸一)
選手インタビュー
大瀬戸一馬主将
-100m2位という成績は、この4年間の関東インカレで一番良い結果でしたが
昨日の100mの予選を含めて今シーズン結構調子が上がらずで、何しても速く走れないという状況が続いていました。正直メンタルも結構きていたのですが、ちょっと復活の兆しというのが準決勝からみられたので、そういった点では良いレースができたかなと思う反面、このままだとリオの代表入りだったり、日本選手権で勝負することは難しいなというのをちょっと感じました。日本選手権までに自分なりに工夫していきたいなと思います。
-決勝のレースを振り返って
ずっとスタートがあまり今年は良くなくてそんな中でスタートは、自分の中では合格点、7,80点くらいのスタートができて、どっちかというと中盤からにつながるスタートができたので、レース自体は悪くなかったかなと思います。
-10秒50のタイムについて
タイムはちょっと、予選から結構全力で全部3本走って10秒2,3代最適3代は欲しいなと思ったんですけど3本とも10秒5代,4代,5代で。タイムは悪かったんですけど苅部監督からあんまり悲観しなくても結構走れているよと言われたので、まあタイムはちょっと次に持ち越しですかね。ちょっと満足はできていないです。
-準決勝のレースも良かったということですが
準決勝の方が良かったかなって感じですね。
-準決勝はもう少しタイムを狙っていたのでしょうか
タイムは出したいんですけど、たぶん表示の風より結構吹いていたと思うので、そういった条件が悪い中で、やっぱりインカレは勝負の試合なので、そういった点では(10秒46は)プラスに捉えてもいいのかなとは思います。
-昨日の調子は悪かったとのことですが、1,2日目を振り返って調子はいかがですか
元々練習自体では走れていたので、悪くはないと思います。あとは調子の良し悪しに関わらずちょっと自分の中で噛み合わないことが多くて、それを今回試合で噛み合わせることがまあできたかなと思うので、それさえできれば調子自体は悪くないかなと思います。
-4継のレースを振り返っていかがでしたか
結構外側(のレーン)だったので、自分たちチーム的に良い流れで進めることができたかなと思ったんですけど予想外に内側が速くて、前のチームが速かったんですけど。それで今回ちょっと長田がけがで、まあ最低限の順位かな、できればもう少し3走までで前で勝負するとかちょっと長田が後ろも接戦で走られてしまって無理させたところがあったので、できれば前3人でいきたかったなと思ったんですけど。全カレに向けてもう少しやっていきたいなと思います。
-1,2位とは差がありましたが
中大さんはやっぱりメンバーが良いので、元々優勝争いしてたチームですし仕方がないと思います。筑波さんは確かにメンバーは結構揃っているのですが、メンツ的には負けちゃいけないかなというのがちょっとあるので、まあ優勝したので負け惜しみなんですけど。全カレでは、中大さんはまだけが人もいて本調子ではないのでもっとレベルが上がってくると思うんですけど、勝ちたいなと思います。
-タイムについては39秒66でしたが
けが人がいる中では、しっかりやれたかなと思います。でもやっぱり39秒6では勝負できないので。予選が結構全箇所バトンミスって39秒4だったので、もう少し上は目指せるんじゃないかなと思います。全カレに向けて、今回バトン練習は僕と長田が結構GPとかで忙しかったのであまりできなかったので、そういうところを詰めていって、後は調子をしっかり上げていけばもう少し上は目指せるんじゃないかなと思います。
-200mは出場しますか
一応出る予定にしています。
-目標は
200mは僕の中でサブ種目と思っているんですけど、今年シーズン初戦が結構良かったので、表彰台を狙えたらいいなと。まあほんとにサブ種目ということで、あまり気負いしすぎず気楽に楽しめて走れたらいいなと思います。
金井大旺
―今大会を振り返って
優勝を狙ってて、悔しいんですけど、ベストが出たのは良かったので、次につなげていきたいという感じです。
―六大学陸上(13秒89)、織田記念(13秒94)と調子は良かったですか
そうですね。練習段階でもっといく感じがあったので、13秒80でこんなもんかなっていう感じでした。正直もっといけるかなと思ったんですけど。
―古谷拓夢選手(早大)と同タイム着差なしでの2位でしたが
勝ったと思ったんですけど、やっぱりトルソーの差なんですかね。そこはちょっとわかんないんですけど。
―次の試合は
学生個人。それで次が日本選手権って感じです。
―日本選手権での目標は
とりあえず決勝に残って、しっかり戦うということが目標です。
―改めて意気込みを
日本選手権の決勝に残って、ベストも着実に更新していきたいと思います。
フォトギャラリー
- 自己ベストを更新し2位に入った金井
- 伊藤は力及ばず準決勝敗退
- トップ8に入るも表彰台へ届かなかった佐久間
- 決勝進出を決めたルーキー青木
- 香山は悔しくも下位に沈んだ
- 4×100mRは昨年と同じく3位入賞となった。(写真:左から大瀬戸、川辺、長田、平山)
- 大瀬戸は自身関東インカレ最高順位の2位に入った
- 表彰台で笑顔を見せる大瀬戸