【バドミントン】関東大学秋季リーグ戦 第4戦 女子は粘りの逆転勝ち。男子は接戦の末、優勝戦線から離脱
関東大学バドミントン秋季リーグ戦
2016年9月3日(土)
千葉商科大学体育館
専大と対戦した女子は、雌雄を決する第3シングルスで伊東佑美がストレート勝ち。優勝の可能性をつないだ。混戦の男子は早大と対戦。第2ダブルスの西智弘・野田悠斗ペアが今季初勝利するなど善戦するが、敗れた。
試合結果
総合試合結果(男子)
法政大学 2 |
– |
早稲田大学 3 |
詳細結果(男子)
試合 | 試合詳細(後者が対戦相手) |
---|---|
第1シングルス | ●桐田和樹1-2松本康平(16-21,21-19,16-21) |
第2シングルス | ○西川裕次郎2-1吉村徳仁(11-21,21-15,21-11) |
第1ダブルス | ●河崎駿輔・野村拓海0-2中里裕貴・富岡寿将(19-21,19-21) |
第2ダブルス | ○西智弘・野田悠斗2-1吉村・浅原大輔(20-20,19-21,21-14) |
第3シングルス | ●福田卓郎0-2渡辺俊和(15-21,7-21) |
総合試合結果(女子)
法政大学 3 |
– |
専修大学 2 |
詳細結果(女子)
試合 | 試合詳細(後者が対戦相手) |
---|---|
第1シングルス | ●宮浦玲奈0-2重山智佳(16-21,9-21) |
第2シングルス | ○上野亜実2-0石原優美(21-14,21-10) |
第1ダブルス | ●宮浦・勝俣莉里香1-2桶田彩乃・谷澤安衣(21-18,18-21,19-21) |
第2ダブルス | ○上野・長谷川由季2-0石井・吉森朱里(22-20,19-21,21-14) |
第3シングルス | ○伊東佑美2-0道野京耶(21-14,21-13) |
戦評
男子
4校が2勝1敗で学び、優勝争いが混とんとしてきたリーグ戦4日目は早大と相対した。
第1シングルスは初戦以来の登場となった桐田和樹(経2)。第1ゲームは16-21で先取されるも、ここから格上の相手に肉薄する。相手コートのギリギリを攻め決定打を防ぐと、先に11ポイントを取られたがスマッシュで得点を稼ぎ終盤に逆転。最後はミドルにショットを決め21-19でこのゲームを奪った。しかし3ゲーム目は序盤から6連続失点で主導権を渡してしまう。このまま16-21で、健闘むなしく敗れた。
続く第2シングルスを託されたのは西川裕次郎(社3)。「入りが悪かった」と第1ゲームを落とす。しかし相手とのラリーの中で「余裕がある」と感じた西川は戦い方を変えた。力強いスマッシュとヘアピンを織り交ぜ得点を重ね21-15で五分に戻すと、3ゲーム目も相手を圧倒し勝利を決めた。
第1ダブルスにストレートで敗れ、土俵際に追い込まれた法大。第2ダブルスに登場したのは、西智寛(経3)・野田悠斗(経1)ペア。緊張感の漂う中、第1ゲームは先にマッチポインントを握られるが、相手のミスにも助けられ逆転する。続く第2ゲームは接戦の末落とし、迎えた勝負の第3ゲーム。西のスマッシュで幕を開けると、力強いショットの応酬になる。先に11ポイントを握ると、ここから怒とうの8連続得点で突き放し、一気に勝負を決めた。
マッチカウント2-2で迎えた第3シングルスは、リーグ戦は昨春以来となる福田卓郎(経4)に託された。序盤こそ得点を奪い合い7-9とするが、ここから大量失点。悪い流れを断ち切りたいものの、相手の攻撃を抑えられずこのゲームを落とした。続く2ゲーム目も、徐々に相手の動きに苦しみ点差を離されてしまう。なんとか立て直しを図るも及ばず、7-21で敗北した。
最後まで競り合ったもののわずかに届かず、リーグ優勝は大きく遠のいてしまった。明日はついにリーグ最終戦を迎える。来週に迫った東日本インカレにつなげるためにも、勝利でリーグ戦を終えたいところだ。(井手一樹)
女子
昨日の日体大戦で、悔しい敗戦を喫した法大。優勝のために落とすことのできない第4戦は、専大との対決となった。
第1シングルスに出場したのは宮浦玲奈(国3)。出だしからコートの前後に揺さぶりをかけられ、なかなかペースをつかめない。中盤に6点を連取し追い上げを見せるも一歩及ばず。16-21で第1ゲームを奪われる。流れを変えたい第2ゲームだったが、ライン際に落ちる相手のショットに苦戦。終始相手ペースで試合が進み、まさかのストレート負けとなった。
続く第2シングルスに挑んだのは、上野亜実(人4)。序盤から鋭いスマッシュが幾度も決まり6点差をつけインターバルを迎えると、勢いそのまま第1ゲームを制する。その後も相手の体勢を崩すショットで圧倒し、危なげなく勝利した。
そして、今日一番の熱戦となったのが第1ダブルス。第1ゲームから接戦が繰り広げられるが、宮浦・勝俣莉里香(営2)ペアは相手のミスを誘うプレーでこのゲームを奪う。しかし、完全に流れをつかみきれてはいなかった。序盤はリードをみせた第2ゲームだったが、中盤に逆転を許しそのまま追いつくことができず。運命の第3ゲームは、両者一歩も譲らぬ戦いに。終盤までやや優位にゲームを進めた宮浦・勝俣ペアだったが、最後に焦りが出たか。ミスが続き、相手に4連続得点を与えた末、無念の敗北となった。
1つも落とせない状況の中、第2ダブルスに登場したのは上野・長谷川由季(法4)ペア。第1ゲームは、ミスが目立ちながらもなんとか立て直し21-15で相手を下す。ここで勝負を決めたい第2ゲーム。第1ゲームとは打って変わり、互いに1点を争う苦しい展開に。19-19の緊迫した場面から、相手のミスで1点リードすると最後はスマッシュで試合をものにした。
ここまでマッチカウント2-2。勝負の行方が託された第3シングルスには1年生の伊東佑美(営1)が出場した。第1ゲームのインターバルまでは、8-11とわずかにリードを許していた。しかし伊東はその後、8連続得点で見事な追い上げを見せる。これで勢いに乗り、第1ゲームを制すると第2ゲームも21-13で快勝。「自信を持ってプレーすれば結果はついてくると思った」と伊東。頼もしい後輩の活躍がチームに勝利をもたらした。
いよいよ明日は最終戦。宿敵、筑波大への勝利の先に優勝が見えてくる。 (下河辺果歩)
選手コメント
西川裕次郎
―今日の試合を振り返って
前の試合と一緒で、入りが悪くて、そこが原因で第1ゲーム取られるという形になってしまいました。
―第2、3ゲームと連取しましたがどのように気持ちを切り替えましたか
第1ゲームのラリー中に「余裕があるな」と自分は分かるタイプなので、そこで第2ゲーム、第3ゲームを攻撃型に変え、勝てたと思います。
―相手選手の印象は
結構器用なタイプだったのですが、自分も負けない気がしたので攻めていった方が勝てるかなと思いました。
―チームとしては悔しい結果となりましたが
今日勝てれば優勝ということもあったのですが、別にみんな悪い試合をしていたわけではなく、それぞれが自分の仕事をしたので…。でも負けは負けとして明日、次に繋げていきます。
―前回、「悩みながら試合をする」というお話がありましたが
今日も同じように悩み悩み、ゆっくりスタートしてしまうという感じでした。
―明日の意気込み
明日が最後なので、全力を出し切って東日本に繋げていけるように頑張ります。
野田悠斗
―2勝1敗で4校が並んでいましたが
コーチから自信をもってやれと言われました。
―マッチカウント1-2と後がない場面で回ってきました
内容的には良くなかったです。2人でダブルスの試合ができてなかったと思います。でも1-2で回ってきて、絶対次にはつなぎたいと思っていました。今季初めて勝ててうれしかったです。試合中は打つしかないので、特に深く考えずに臨みました。
―ペアを組んだのは
本当にここ最近です。1か月くらいです。
―これまでにダブルスの経験は
一応ありますけど、どちらかといえばシングルスのほうが多かったです。
―明日の最終戦に向けて
チーム一丸になって、応援の時は盛り上げて勝ちたいと思いますし、もし自分が出たら応援を盛り上げるようなプレーをしたいです。
伊東佑美
―今日の試合を振り返って
初めてシングルでスタメンで起用されて、2-2という形で回ってきて。自信を持ってプレーすれば結果はついてくると思ったので、必死に食らいついてミスはありながらもしっかりラリー出来たので良かったです。
―2-2で回ってきた場面ということで緊張はなかったのでしょうか
結構緊張はありました。
―それを感じさせないプレーに見えました
勝ち負けもこだわりますが、まずは自分のプレーをしようと思って心がけたので、相手もミスしてくれて助かりました。
―1ゲーム目のインターバル後に連続得点での逆転がありましたが、インターバルの時に監督さんから何かアドバイスがあったのでしょうか
まだたった3点相手の方が上であるだけだからついていける、と言われました。
―ここまでの秋のリーグ戦の成績をどう感じていますか
やはり1部ということだけあってどこが勝ってもおかしくない状況の中で、とりあえず明日の試合に勝ってまだリーグ優勝の可能性が残ってるので、明日また気持ち新たに頑張りたいです。
―明日の筑波大学戦に向けて
自分が試合に出るか出ないかは分からないですが、もし出たとしても応援になったとしても全力でチーム一丸となって頑張りたいです。
フォトギャラリー
- 第3シングルの伊東は、リーグ戦負けなし。
- 貫録のストレート勝ちをおさめた上野
- 宮浦(左)・勝俣ペアは中盤から苦戦
- 第3ゲームで突き放した上野(左)・長谷川ペア
- 冷静な試合運びで勝利した西川
- 河崎(右)・野村ペアは本領発揮ならず
- 西(左)・野田ペアは今季初勝利
- 昨春ぶり出場の福田は食らいつくも、最後は突き放された