【バドミントン】関東大学バドミントン秋季リーグ第2戦 女子は粘りを見せ接戦を制し、男子は手痛い一敗を喫す
関東大学バドミントン秋季リーグ
2016年8月28日(日)
葛飾区総合スポーツセンター
男女ともに第1戦を勝利で飾り、挑んだ第2戦。女子は最後までもつれた接戦を第3シングルス宮浦の活躍もあり早大から勝利をあげた。しかし男子は序盤からの悪い流れを断ち切ることができず日体大に1‐4で敗れた。
試合結果
総合試合結果(男子)
法政大学 1 |
– |
日本体育大学 4 |
詳細結果(男子)
試合 | 試合詳細(後者が対戦相手) |
---|---|
第1シングルス |
● 日光凌0-2松村健太(20-22,9-21) |
第2シングルス | ● 西川裕次郎0-2小本翔太(19-21,11-19) |
第1ダブルス | ●西智弘・野田悠斗0-2松居圭一郎・玉手勝輝(10-21,16-21) |
第2ダブルス | ○河崎駿輔・野村拓海2-1市川和洋・馬場原大樹(21-12,19-21,22-24) |
第3シングルス | ●一ノ瀬力瑠0-2中永大輝(21-7,21-18) |
総合試合結果(女子)
法政大学 3 |
– |
早稲田大学 2 |
詳細結果(女子)
試合 | 試合詳細(後者が対戦相手) |
---|---|
第1シングルス | ●勝俣莉里香0-2中西貴映(18-21,20-22) |
第2シングルス | ○上野亜実2-0我妻美沙紀(21-15,21-9) |
第1ダブルス | ○宮浦玲奈・勝俣莉里香2-0島田きらら・金森望(21-14,21-15) |
第2ダブルス | ●上野亜実・長谷川由季1-2中西貴映(14-21,22-20,12-21) |
第3シングルス | ○宮浦玲奈2-0松本茜(21-17,21-11) |
戦評
男子
第1戦では、春季リーグ王者の日大に勝利。この勢いに乗って連勝したい法大の前に立ちはだかるのは、春に1-4で敗れた日体大だ。
第1シングルスには主将の日光凌(現4)が登場。第1ゲームで5点差を逆転し、先にマッチポイントを獲得しながらも5連続失点でゲームを落とす。悔しい展開に日光は「頭が真っ白になった」と口にした。続く第2ゲームは、終盤でミスを連発しストレート負け。白星発進とはならなかった。
悪い流れを変えたい場面で、第2シングルスには西川裕次郎(社3)が出場した。出だしから冷静にアウトを見極め、インターバルまで試合を有利に進める。しかし、相手も勢いに乗り始め徐々に接戦に。あと一手が出ず、19-21で第1ゲームを奪われる。第2ゲームは、ミスが重なり終始相手ペース。手痛い敗戦となった。
続いて送り込まれたのは、西智寛(経3)・野田悠斗(経1)ペア。マッチカウント0-2と後がない場面だが、試合は序盤から苦しい展開に。相手の鋭いショットに反応できず、8点を連取され10-21。第2ゲームは、健闘するも一歩及ばず。ここで、法大の敗戦が決まった。 「優勝のことを考えたら、1つでも多く取りたい」(河崎)。厳しい状況でも、河崎駿輔(経4)・野村拓海(社1)ペアは決して下を向くことはなかった。第1ゲームは相手の力強いスマッシュに対応しきれずゲームを落とすも、第2ゲームは法大ペースに。途中追い上げを許しながらも、相手の体勢を崩しながらの攻撃で21-19とした。運命の第3ゲーム。法大はコートの穴を狙う攻撃を仕掛け、手に汗握る接戦を制す。今日初めての白星を挙げた。
第3シングルスに出場したのは一ノ瀬力瑠(経2)。コートを広く使った相手のショットに振り回され、ストレート負けに終わった。
5戦終わって1-4で敗戦した法大。序盤からの悪い流れがもたらした結果と言えるだろう。しかし、優勝という目標は揺るがない。次戦は来月2日、明大との対戦になる。再び流れを引き寄せて、3連戦に弾みをつけたい。(下河辺果歩)
女子
昨日青学大に5-0と幸先の良いスタートを切った女子。今日の対戦相手は早大。連勝で後半戦へ弾みをつけたい一戦となった。
第1シングルスに登場したのは勝俣莉里香(営2)。相手は関東学生王者の中西貴映。その実力通り相手ペースで試合は進む。中盤以降相手を左右に振りミスを誘うも、リードを埋められず1ゲーム落としてしまう。第2ゲームは競った展開に。17-18とビハインドの場面からスマッシュで3連続ポイントと逆転。しかし関東王者はそこから驚異の集中力を発揮。4連続ポイントで逆転勝ち。第1シングルスを落としてしまう。
何としても勝利したい第2シングルスに登場したのは上野亜実(人4)。1ゲーム目は接戦に。互いに点を奪い合い、18-15から地力を見せ3連続得点でゲームを奪取した。3セット目は試合を完全に支配する。巧みなドロップで相手を翻弄する。連続得点で圧倒し、第2シングルスを奪った。
第1ダブルスには勝俣・宮浦玲奈(国3)ペア。序盤から強烈な攻めを見せつけ、ペースをつかむと21−14で1ゲーム目を取る。流れそのままに第2ゲームでも強打とドロップを織り交ぜた攻撃を展開。簡単にこの試合をモノにした。
第2ダブルスに登場したのは4年生ペアである上野・長谷川由季(法4)。11-13と堪えたい場面。しかし、ミスを連発し5連続失点。そのままゲームを落としてしまう。第2ゲームは長谷川の強打と上野のタッチの柔らかいプレーでリードする。追いつかれデュースに持ち込まれるも意地を見せこのゲームを奪い返す。第3ゲームは相手の積極的なプレーに押されてしまう。一方的な展開となってしまい万事休す。
勝敗は第3シングルスへ。 エース宮浦が緊張感を漂わせながら試合へと臨む。序盤はミスに苦しんだものの、中盤以降はスマッシュとヘアピンを効果的に使い点数を重ねる。最後は4連続得点でこのゲームを奪う。完全に流れを手にした宮浦。2ゲーム目は相手コートのギリギリを攻め相手のミスを誘い、確実にスマッシュで仕留める。理想的な展開をみせ、21-11と大差で勝利した。これで早大に勝利を果たした。
厳しい展開となった今日の試合であったが、チーム一丸となった戦いを見せ勝利した。悲願の優勝に向けて。女子バドミントン部はとどまることを知らない。(石川大悟)
選手コメント
日光凌主将
ー試合を振り返って
予想していた相手と違っていたんですけど、やるしかないなと思ってコートに入りました。第一ゲームは離されてもしつこくいって、先にマッチポイントをとれたんですけど、そこから5連続でポイントを取られて逆転で1ゲームとられて、自分の中で頭が真っ白になりました。自分が負けたせいで流れが悪くなって、チームとしての負けにつながったと思います。
ー第3シングルスで出場した一ノ瀬選手について
左利きで、独特のショットをもっています。来年再来年には引っ張っていってもらいたいなと思います。
ー日体大と春と秋戦ってみて
印象の違いはありますか 春もそうなんですけど、今日も第一シングルスが逆転負けして流れを持ってかれてというまったく同じパターンで、第一シングルスの大切さを思いました。負けるにしても爪痕を残して流れを渡さないようにしないと。流れひとつで変わってしまうので、厳しいなと思いました。
ー夏合宿について
実戦のメニューもこなしたんですけど、主にフィジカル強化を重点的にやりました。
ー次回以降について
来週3連戦どうなるかわからないですけど、今日の負けでみんな頭を冷やせたと思います。3連戦の一発目が重要だと思っているので、そこを勝って流れに乗っていければと思います。みんなでまた頑張りたいと思います。
河崎駿輔・野村拓海ペア
-今日の試合を振り返って
河崎:昨日と一緒で第2ダブルスに出させてもらったんですけど、やっぱり第2ダブルスで出てくる以上は絶対勝たないといけなくて。0-3で回ってきたのですが、やっぱり優勝を目指して僕らはやっているので、優勝のことを考えたら1つでも多くとりたい、負けられないという気持ちで入りました。昨日と同じで足も動いてなくて、いつも通りというのはなかなかできなかったし、内容的には良いとはいえなかったのですが、その中で勝てたっていうのは、自分たちの中で成長した点かなと思っています。
野村:0-3という負けての状態で試合が回ってきて結構難しい状況ではあって、内容も良くはなかったのですが、このままもし負けてて0-5で負けたら次の試合にひびいてくると思うので、そこで内容が悪くてもしっかり勝てたのは良かったかなと思います。
-第1ゲームを取られて、次のゲームからはどのようなことを意識して臨みましたか
河崎:第1ゲームは、相手もすごく勢いのあるペアだったので、引いてしまったというのもあって、だからこっちも押しきらないと勝てないと思いました。やっぱり自分たちは技術が全然ある訳じゃないから、とにかく技術云々よりも、もうほんとに僕が前で後ろが野村でっていうこっちのパターンを多くしようと。一つでも多くしようとなった結果勝ったかなと思います。
野村:第1ゲームはほとんど攻められてレシーブに回ってミスが多かったので、2ゲーム目からはできるだけ落としたりして自分たちから攻められるようにというのを意識していました。
-今日はチームとしては河崎・野村ペアのみの勝利でしたが
河崎:結果は結果なので仕方ないです。みんな出てくれて、責める訳でもないし、ただただ頑張ってくれてありがとうという感じなので。少しでも次に、各々それぞれ反省はあると思うのですが、僕らも次に繋がったかなと思いますし、まだまだ全然諦めていないので。
野村:0-3とかは関係なしに河崎さんと全勝するように頑張ろうという話はしていました。だから、チームしてというよりも結構個人的にも、とにかく1勝でも多くあげようと思っていました。
-秋季は第2ダブルスでの出場が多くなっていますが
河崎:特に理由を(監督から)言われたというのはないですけど、自分からしたら絶対取らないといけない位置に置いてくださっていると思ってやっています。
-最後に次の明大戦に向けて意気込みをお願いします
河崎:昨日も今日も接戦が多かったのですが、やっぱり接戦になったら絶対自分たちの方が強いって思いながら信じてやっているので、とりあえず点数は開けないことと接戦になったときにいかに自分らが攻めきれるかということを意識して、明大は絶対勝てるようにします。
野村:今までの試合で自分たちらしいプレーというのがそこまでまだできていなかったので、まず明大戦ではしっかり自分たちのプレーができるようにしたいです。今はまだ2勝なので、ここからまた勝率を上げられていくように、残りの空いている期間に練習などで修正してしっかり勝ちたいと思います。
宮浦玲奈・勝俣莉里香ペア
ーダブルスを振り返って
宮浦:相手の方がすごく上げてくる中でしっかり攻めて、先手を取れたところがよかったと思います。
ーお二人のダブルスの強みは
勝俣:攻撃したら自分たちは強いと思ってるので、守りに入ったときも攻めに持ち込めるようなラリーをして、常に攻めたいっていう思いがあります。
ーそれぞれシングルスを振り返って
勝俣:今まで(今回の相手とは)3回やっていて、1回しか勝ってなくて。自分より実績もあるし、関東学生選手権も優勝している人なので、その分気持ち的には入りやすかったし動きもそんなに悪くはなかったんですけど、最後のところで勝ちきれないのはそういうところの一本のミスが大きかったのかなと思います。
宮浦:第3シングルスですごく緊張しているなかで試合してたんですけど、2ゲーム目で立ち直れたのがよかったかなと思います。
ー(勝俣選手へ)シングルスの相手選手のプレーの印象としてはやりづらかったのでしょうか
やっぱりキレが普通の人よりも全然あって、今日の自分的には取れた方なんで、悪くはなかったんですけど、普通の選手に比べると本当にキレは全然違いますね。
ー(宮浦選手へ)第3シングルスでの第1ゲーム前半は苦戦していましたね
緊張です。(笑)ほんとに緊張しました!
ーお二人での練習期間はどれくらいですか?
勝俣:いつだろう…関東学生選手権が終わってからなので2ヶ月ぐらいは多分してるんですけど、他の大学はもう何年とか組んでる人たちなので。でも戦うからにはそういうことは関係ないと思うので、2ヶ月しか組んでなくても何年も組んでいる人には負けられないなという気持ちでやってます。
ー次の試合にも勝つためには何が必要だと考えていますか
勝俣:単純だけどミスしないで攻める。それが出来たら勝てると思います。
宮浦:やっぱり相手に向かっていくことしかないと思います。法政はまだ優勝できていないので、優勝するためには相手に向かっていくっていう気持ちを全員で持ってやっていきたいと思います。
ー秋季リーグはどういったものにしていきたいですか
勝俣:シングルスもダブルスも秋リーグは出る立場になったので、責任感も今まで以上に持たなきゃいけないと思うし、やっぱり自分が二本出てるので、自分が勝たないとチームが勝てないと思うので、そういう勝ちにこだわる意識は今まで以上に持たなければいけないと思っています。
宮浦:春は得失点差とかゲーム数とかで負けてしまったので今回は完全優勝という形が一番いいと思うので、それしか目指していないですね。
ー次の日体大戦に向けて
勝俣:日体も勢いに乗ってると思うんですけど、春リーグでも最終的に勝てたので、誰か試合を落としても誰かがとるっていうチーム力をもっと上げて出る人も出ない人もみんなで勝ちにこだわってやっていきたいと思います。
宮浦:今日みたいに苦しい試合になると思うんですけど、しっかり諦めずに球を追い続けて、頑張っていきたいと思います。
フォトギャラリー
- 昨日に引き続きストレートで勝利した宮浦・勝俣ペア
- 粘り強く戦ったが惜しくも敗れた長谷川・上野ペア
相手を圧倒した上野- 第3シングルスで勝利を決めた宮浦
- ミスが重なり敗れた日光
- 後半失速し敗戦した西川
- 粘りを見せるも惜しくも敗戦した西・野田ペア
- 日体大戦で唯一の勝利を挙げた河崎・野村ペア