【ハンド】2016年度関東学生ハンドボール連盟 秋季リーグ戦 第4節 対順大 接戦の末引き分けに、惜しくも勝利ならず…
関東学生ハンドボール連盟 秋季リーグ戦
2016年9月4日(日)
日本大学八幡山総合体育館アリーナ
秋季リーグ3戦目。今節の対戦相手は、昨季リーグ戦で2部から昇格を果たした順大だ。入れ替え戦を回避する為にも、今節の勝利が望まれた。
試合結果
トータル試合結果
30 法政大学 |
14 | 前半 | 15 | 30 順天堂大学 |
---|---|---|---|---|
16 | 後半 | 15 |
スターティングメンバー
選手名 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|
#20高間アミン(経3) | LW | 群馬・富岡 | 8 |
#31山本祐輝(社1) | LB | 埼玉・浦和学院 | 2 |
#35松岡寛尚(経1) | CB | 茨城・藤代紫水 | 5 |
#26内門竜之介(経3) | RB | 鹿児島・鹿児島工業 | 3 |
#36本田拓海(社1) | RW | 神奈川・法政二 | 3 |
#3長谷川良介(社4) | PP | 茨城・藤代紫水 | 5 |
#21柿崎雅俊(デザ4) | GK | 埼玉・浦和 | – |
交代選手
選手名 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|
#25黛祐貴(経1) | RB | 群馬・富岡 | 2 |
#12仲村充(社2) | GK | 茨城・藤代紫水 | ‐ |
#23福本直也(経2) | CB | 神奈川・法政二 | 2 |
#37服部流征(経1) | RB | 富山・高岡光陵 | ‐ |
※LW…レフトウイング(レフトサイド)、LB…レフトバック、CB…センターバック、RB…ライトバック、RW…ライトウイング(ライトサイド)、PP…ピヴォットプレーヤー
戦評
開幕から2連敗を喫し、春季リーグ(関東学生春季1部リーグ)優勝の実績を持つ明大に引き分けた前節。そろそろ勝ち星が欲しいといったところだが、惜しくも今回の試合も引き分けという結果に終わった。
前節、初出場を果たした本田拓海(社1)を筆頭とした1年3人を含むラインナップで試合に臨んだ法大ハンド部。前半序盤はDFでイエローカードを出され、退場者が出るなど怪しい雰囲気が漂った。しかし、こぼれ玉を積極的に追いかけた高間アミン(経3)や執拗にマークされていた松岡寛尚(経1)のロングシュートによる得点があり法大ベンチは盛り上がりを見せる。それに対し、順大はディフェンスからの速攻で応戦する。前半終了間際長谷川良介(社4)がシュートを決め、14-15の1点ビハインドで前半を折り返した。
長谷川は前半終了間際、ゴールへとボールを叩き込んだ
後半は順大のエース古屋悠生の得点からスタート。法大は連携して得点する形が多く見られた。ここで活躍したのは長谷川だ。キャプテンがハッスルプレーでペナルティースローをもぎ取るなどの活躍を見せた。長谷川に触発されたかのように本領を発揮したのは本田だ。ディフェンスでは「絶対にボールを取る」と言わんばかりの気迫を見せ、相手のミスに即座に反応。ボールをカットすると速攻を出し、高間が得点。その後も昨日デビューを果たしたばかりの本田が活躍を見せる度、会場が沸いた。法大がゾーンに入ったかと思いきや、攻撃に勢いがなくなりパッシブを取られる場面も。一時は3点差で勝っていたが再び27-27の同点に。残り7分、法大はたまらずタイムアウトを取り、悪い流れを切ろうとする。積極的に攻め、多くのシュートを放つも、なかなかゴールネットを揺らすことはできない。残り2分を切っても同点のまま、試合は最後の最後まで均衡を保った。幾度も勝ち越せるチャンスはあったが悔しくも30-30でブザーが鳴り響いた。
後半、試合の流れを変えた福本
法大が所属している1部リーグでは依然、混戦状態が続き、未だ勝ち星を1つも手にしていない。一歩リードするためには敗戦でもなく引き分けでもない勝利が必須となるだろう。次こそ白星をその手で掴みとってほしい。(高野茜)
監督・選手 コメント
佐藤浩監督
-試合を振り返って
自分たちのミスから勝ち点が取れなかったという試合だったと思います。シュートの中で向こうの13,14番がシュートをすると分かっていて、厚く守ってはいたんですけどそれでもやられてしまったっていう部分が一試合通して最後までダメだったと思います。あとは、ノーマークシュート入れなきゃいけない部分で外してしまって向こうのペースにしてしまったっていうのがあります。特に後半、4点差にできるノーマークシュートを外してしまった。個人の批判をするつもりはないんですけども、そこはやはり落ち着いてシュートを打つべきだったと思います。競っていたり、負けていたりという状況でどれだけ冷静にプレーできるかがチーム全体として足りなかったと思ってますので、来週までに改善していきたいと思います。
-厳しい状況の中で焦りも見られましたが、パスカットなどで積極的にチャンスをつかもうとする粘りも見られました
ルーズボールで順大に勝つことが何度もあったので、そういったところの執念と体の入れ方、練習からやっていることがしっかり試合にも生かされていると思います。相手にボールをとられるだけで大分不利になってしまうので、そういったところでも助けられました。
-松岡選手が相手チームからマークされる場面もありました
あれはうちが1人退場して足りなくなったときの、相手チームの作戦だと思います。想定内であっったので、そのままマンツーつかれている人間にパスカットされないようにきをつけることだけ言っていました。
-次戦に向けて
自分たちのやりたいハンドボールができるように、今日もミスが多かったんですが結果30点以上取れているので、そういったところが無ければしっかり勝てるので、まず今日ミスが多かったのはなぜなのかそれをしっかり反省して、来週以降はしっかり準備していきたいと思います。
黛祐貴
-試合を振り返って
順大の13、14番の選手をマークしていたんですけど、失点が多かったと思います。
-チームの中で自身の役割は
DFで入ってるので、相手のエースを止めたり声を出してチームを盛り上げたりするのが役割だと思ってます。
-今日の試合でチームの良かった点は
OFはまあ点が取れてたので良かったと思うんですけど、失点が多かったので。こっちが3点差とかで勝っている勝負所で追いつかれてしまったのが良くなかったところだと思います。
-改めて、次戦に向けて
国士大は身長が高いので、その分今日は小さかったですけど上からのシュートを防いで、自分たちの流れで試合を運べればと思います。その次も日大と大切な試合が続くので今日みたいな引き分けじゃなく、しっかり勝ちきれればと思います。
福本直也
-試合を振り返って
自分が出る久しぶりの試合でした。相手も結構出てくるDFだったので個人的にはやりやすかったです。自分の特徴であるポストを絡めたプレーも結構出せたので、悪くなかったと思います。
-チームとしての戦い方はいかがでしたか
13番も14番の選手が強いっていうのは分かっていたので、守らなきゃいけなかったですけど、大切な所で守れなかったという感じですね。
-序盤はベンチで戦況を見ていましたが
まあそこでDFが出てくるなっていうのは感じていて、ポストも少し空いていたので、自分が出たらうまく攻めて展開していこうかなと思っていました。
-長谷川選手に当てて動くプレーも多かったですね
そうですね。結構キープしてくれるので、そこから色々展開出来るかなと思ってやりました。
-残り20秒のタイムアウトではどのように戦い方を統一しましたか
あそこはもう全力で守ろうという感じです。点を取るための時間は残っていなかったので、しっかりプレスをかけて守りきろうという意思統一をしました。
-プレー中もベンチからもDFに向けて声かけをされていましたね
やっぱり13番と14番の選手にしっかり当たることと、当たりに行った裏のスペースのポストをしっかりケアするってことを言っていました。
-次節に向けて
次は国士舘で、大きい選手が多くて代表に呼ばれている人もいるので、しっかりとチャレンジャー精神を持って戦いたいと思います。
山本祐輝
-試合を振り返って
結果的に勝てなくて、苦しい試合になってしまいました。
-2試合連続の引き分けですが、その意味合いは異なりますか
順天堂大学は2部から上がったきたチームで、1部に慣れていないところもあるので、自分たちが勝たなくてはいけなかったと思います。
-後半、一気に試合を決められそうな良い流れもありましたね
そうですね。自分もあそこでノーマークシュートを外してしまいましたし、良い流れに乗り切れなかったのが反省点です。
-山本選手はチームの先制点を決める試合が多いですが
4年生の猪俣さんからも、序盤はガンガンいけと言われているのでそこはやっぱりエースとして、自分が最初に決めるという気持ちでやっています。
-長谷川選手と組む3枚目の連携が深まっているように感じますが
やはり4年生ということで頼りがいがあります。自分も少し甘えてしまう部分があるのですが、DF時は体の大きい長谷川さんの方へ相手を押し出すことによって、うまく守れていると思いますし、連携も良くなってきています。
-次節に向けて
この2日間引き分けでしたが、その意味合いは全然違うので、1週間で勝ち切れるチームにして頑張ります。
松岡寛尚
ー今日の試合を総括して
後半で3点リードした時に4点目、5点目って得点できれば確実に勝てた思うんですけそこで自分たちの油断が出てしまいました。その場面で相手に3連続で決められてしまったのでそこで集中を切らしてしまったのが引き分けの要因かな、と思います。
ー松岡選手へのマークが厳しかったように見受けられました。マークへの対処は
初戦から結構点も取れていたし、好調だったのでマークが厚いってことはよくあることで、その分、自分に人が来ているので自分にDFを寄せて囮になるっていうプレーをいつもやってたんですけど今日はちょっとそれが全然うまくいかなかったです。そこでOFも攻めあぐねてしまったので、次の試合には修正したいです。
ーDFを寄せて他の選手を活かすという作戦が今回の試合で機能しなかった原因は
ボール持ちすぎたのかな、と思います。自分にマークが寄った瞬間にボールが捌ければ他の選手がフリーになるんですけど当たられてからパス出したのが多かったのでDFに見極める余裕を与えてしまいました。プレーしてる時に味方との距離が近かったっていうのも理由だと思います。
ー2試合連続で引き分けでした。昨日の引き分けとはチームの雰囲気が違うように思われますが
昨日は負けてる状態から引き分けになったんですけど今日は勝ってたのに同点になってしまいました。負けてたのに同点と勝ってたのに同点は違うので。やっぱり引き分けになってしまうのはチーム全体の油断とか集中すべきところでできていないところがあると思うので今後の課題だと思います。
ー後半、頭を強く打ちましたが試合に影響は
痛かったけど大丈夫です(笑)後半15分とかだったらベンチでてたかもしれないです。人乗っかってきて結構きつかったんですけど本当に最後の最後だったのでそのまま出ました。
ー次の対戦相手は国士大ですが国士大で警戒している選手は
玉川(裕康)さん(国士大)ですかね。198㎝もあって高いので。普通の選手だったらDFの枝とかも跳んで合わせるのに、あの選手は跳ばなくても枝が他の人より高いのでDFが手強いです。
ー玉川選手を擁する対国士大戦への意気込みをお願いします
法大は背の高い選手があまりいなくて、相手が高いのにセットOFばかりしていると負ける流れになってしまうと思います。DFをしっかりやってその流れで速攻に行くって感じが良いと思います。速攻は身長差関係ないので。DFからの速攻を課題にして次の試合も頑張りたいです。
フォトギャラリー
- GKとしてチームを支える柿崎
- 素早いステップでDFをかわす内門
- 7mスローを決めた高間
- 次は勝ちたいと意気込む黛
- 松岡は相手チームにマークされながらも、落ち着いたプレーを見せた
- 積極的に攻める姿勢を見せた本田
- 常に長谷川はチームを鼓舞する
- チームの先制点を決めた山本