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【ハンド】2016年度関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 第5戦対国士大  格上相手に善戦、勝ち星ならずも価値ある引き分け

ハンドボール

【ハンド】2016年度関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 第5戦対国士大  格上相手に善戦、勝ち星ならずも価値ある引き分け

関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ
2016年9月10日(土)
日本体育大学健志台キャンパス第一体育館

遂に秋季リーグ戦5戦目、折り返し地点となった。今節の対戦相手は国士大。前半は一進一退の試合展開から、終盤に連続得点し3点差で折り返した。続く後半も逃げ切りたいところだが、点差を離すことができず最後の最後で追いつかれ同点に。勝ち星獲得はならなかった。

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先制点を決めた高間

試合結果

トータル試合結果

25
法政大学
15 前半 12 25
国士館大学
10 後半 13
 
 

 スターティングメンバー

選手名 ポジション 出身校 得点
#20高間アミン(経3) LW 群馬・富岡 3
#35松岡寛尚(経1) LB 茨城・藤代紫水 4
#31山本祐輝(社1) CB 埼玉・浦和学院 1
#26内門竜之介(経3) RB 鹿児島・鹿児島工業 5
#36本田拓海(社1) RW 神奈川・法政二 3
#3長谷川良介(社4) PP 茨城・藤代紫水 2
#21柿崎雅俊(デザ4) GK 埼玉・浦和

 

交代選手

選手名 ポジション 出身校 得点
#1深井亮太(理1) GK 埼玉・浦和学院
#25黛祐貴(経2) RB 群馬・富岡 1
#39山本晃大(スポ1) CB 大分・雄城台
#7堀竜泰(社4) RB  佐賀・東明館 – 
#14下條輝(スポ3) RB 神奈川・法政二 – 

 ※LW…レフトウイング(レフトサイド)、LB…レフトバック、CB…センターバック、RB…ライトバック、RW…ライトウイング(ライトサイド)、PP…ピヴォットプレーヤー

戦評

リーグ戦は早くも、折り返しの5戦目を迎えた。この日の対戦相手は身長198㎝の長身PP玉川裕康を擁する国士舘大だ。昨季2位の強豪であることには間違いないが、今季は昇格組の中大に敗れるなど、付け入る隙はありそうだ。昨季の対戦で法大は自分たちのペースで試合を進めていながら、ミスから自滅して敗れただけにリベンジを期する思いは強いだろう。
  試合は開始早々、高間アミン(経3)のゴールで幸先良く先制する。だが、直後に山本祐輝(社1)がPTを与えてしまい失点するなど、流れを掴みきれない。一進一退の攻防が続いた中で、10分。ここまで速攻を中心に攻め続けていた法大は、じっくりと攻撃を続け、内門竜之介(経3)のゴールで2点差とする。ここから点差を広げていきたいが、パスミスから失点するなど3連取を許す。昨季と同じように巻き返しが効かなくなることも思われた。しかし、この日の法大は前に当たるディフェンスが機能し、数的不利な状況になっても点差を離されることなく追いすがる。7-10になり、得点が動かなくなったところで反撃の口火を切ったのは今季好調の松岡寛尚(経1)だった。キーパーの正面に入り、狙いすましたシュートで得点すると法大は波に乗る。ここからおよそ5分の間に4連続得点。逆転に成功。相手にタイムアウトを取られるもその直後に山本祐のけん制がうまくはまり、速攻が決まってリードをさらに広げる。山本祐はこの直後、倒れ込んだが大事には至らなかったようだ。その後も攻勢を緩めなかった法大は15-12と3点リードで前半を折り返す。
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 山本祐は負傷し床に倒れこむ場面もあったが、自ら立ち上がりそのままプレーを続けた
 
 陣地の変わった後半。相手にディフェンスの間を突かれ、失点を許してしまう。だが、ここで登場したのは明大戦での引き分けに大きく貢献した下條輝(スポ3)。他の選手たちよりも前に出て相手の攻撃をかく乱させる。8分には守備専門で出てくる下條を出させないようにするためか、国士大が速攻を仕掛けてくる。この攻撃を食い止めると、反対に法大が速攻。内門がゴールを沈め、点差を縮めさせない。その後は松岡、内門を中心に積極的にシュートを放つも決めきれず。だが、相手の攻撃も柿崎雅俊(デ工4)の好セーブでロースコアのまま試合は進んでいく。24-21となった残り5分のところで相手のタイムアウト。ここから流れは国士大へ。サイドシュートを中心に攻め立てていくと、今度はPP玉川へパスし、そのままシュート。同点とされ、残り30秒。法大は慌てて、後半2度目のタイムアウトを取る。ここはゆったりとした攻撃から確実に内門が決め勝ち越し。ここで残り時間は7秒に。すると、すかさず国士大もタイムアウト。初勝利に向け、「気持ちで抑える」。その思いで法大が臨んだプレーは試合終了の笛と同時にPTをとられてしまう。ここで法大は昨季、再三のPTを止めてきた深井亮太(理2)にGKを任せる。静まり返ったコートで迎えた最終局面。放たれたシュートは無情にもゴールに吸い込まれた。引き分けで目の前まで来ていた初勝利はこぼれ落ちた。
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 PT時、柿崎に代わってGKとなった深井
 
 1部リーグにおいで、1リーグ3分けは2014年秋季東海大以来、3試合連続引き分けはリーグ戦が現在の編成になった2001年秋季以降、史上初となる事態になった。
今日の試合は劇的な同点劇となった明大戦や、前半をリードされて折り返した順大戦とは違う。55分間は国士大にペースを掴まれることなく逃げ続けていた中での引き分け。勝てる試合を引き分けてしまったという思いが強いだろう。次戦へ向け「勝ちきることが大事」と内門。今季まだ1敗の難敵相手に勝利を挙げることはできるのだろうか。60分間、洗練された彼らのプレーを見せて欲しい。(飯田翼)

 

監督・選手 コメント

佐藤浩監督

 -試合を振り返って
まず25点前後の試合っていうのは、うちのペースなんですけどペースとしてはスコアもその通りだったので、一試合通してしっかりうちのペースでやれたと思います。前よりミスも減りましたし、そういった部分でも自分たちのペースでできたと思います。最後というか、その前に3点差の場面があってそこで、4点に差を広げられなかったのが大きいと思います。最後の同点にされたところですね、しっかり守るっていう意思統一はできてたんですけども、やっぱり大きい玉川(国士大)に押し切られてしまっ他っていうところが甘かったと思います。キャプテンの長谷川も言っていたんですけど、言葉や考えでは分かっていても体では分かっていなかった、そこがやっぱり勝ちきれなかった原因だと思います。
 
-玉川選手(国士大)へ対策は
玉川への特別な対策は無くて、逆に上のプレーヤーからポストに落とされないように、玉川にボールが渡らないようにするっていうことで、それが上手くいってそんなにポストシュートは打たれてないと思います。
 
-国士大全体の印象は
全体的に身長が高いので、そういった部分ではDFを攻略するのは難しいので、フェイントがきれるメンバーで臨んで、前回は出ていなかった山本晃大が出てしっかり活躍して点も取れてましたので、そういった面で相手の高さに対してうちは横から対抗するというようなことができたかと思います。
 
-これまで3戦連続で引き分けですが
なかなかできるようなことではないと思うので。引き分けたことはしっかりプラスにとって、明日に臨みたいと思います。これは自信につながる引き分けだと思うので、追いつかれたことでガックリきてしまってはいるんですけど、気落ちするようなものではないので自分たちのハンドボールがしっかりできているので、自信をもって明日に臨みたいです。
 
-秋季リーグ戦も折り返して、残り4戦となりました
残り4戦全部勝って、上位も今全勝のチームがいないので、そういった勝ち星を狙えばしっかり上位を狙えると思うので、全部勝ちに行きたいと思います。

 

 

柿崎雅俊

-試合を振り返って
勝ち試合だったので悔しいですね。最後の詰めが甘かったです。
 
-最後のタイムアウトの所ではチームとしてあまり緊張していないように見えました
例え決められても同点で、守れば勝ちって状況だったのであまり固くなっても良くないと思ってました。
 
-ノータイムPTでは深井選手にゴールマウスを任せましたが
そうですね。彼はやってくれる選手なので、あの場面は任せました。
 
-今季は守備が機能する試合が多いですね
かなり機能していると思います。サイド勝負なので自分がサイドシュートは止めないといけないんですけど、それが取れていなくて申し訳ないです。
 
-今季は好セーブ多いと思いますがご自身の調子は
調子は最悪です。本当にサイドシュートを止めれば勝てると思うので、そこは改善します。
 
-次の試合に向けて
最初の連敗時から比べると状態は上がってきていると思うので、残り試合全部勝てるように頑張ります。
 
 

内門竜之介

―今日の試合を振り返って
自分は攻撃だけだったんで、積極的に攻めることを意識して、全体的には1試合通して、最後以外は終われたかなと思います。
 
―積極性への意識について
リーグを通して、松岡が厚く守られてて、自分の方が広かったので積極的にいこうと思いましたね。
 
―後半はリードし続ける展開でした
点差が離れていても守りに入らず、積極的にどんどん狙っていこうっていうことは考えてましたね。シュートで終わらせる形ができたのはよかったと思います。
 
―昨季と同じく点差を広げられない展開になってしまいました
3点は離れても4点、5点と離すことがリーグを通してできてないので、そこの粘りがないかなと思います。
 
―最後のタイムアウトの内容は
気持ちで負けるなってことで中は厚くしていったんですけど、大きな相手に落とされてしまいましたね。
 
―相手の高さへの対策は
広げて、広い一対一っていうので上から打たずにずらして狙うっていうのを意識してやりました。
 
―次への意気込み
勝ちきるってことが大事なので、同点で満足しないで、一点でも勝てるようにしていきたいと思います。
 
 

山本晃大

 -試合を振り返って
勝ちゲームだったと思います。最後のところに甘さが出てしまいました。

 
-相手の1トップのDFはかなり大きかったですが、そこを突破する工夫は
相手は全員身長が高くてかなりこっちと差があったので、逆にその大きさを利用したシュートだとか、そういう所を意識してやりました。内門さんが1対1強いので、仕掛けやすいように考えてプレーしました。
 
-チームとしてはカットインやミドルといった同じパターンで得点を量産しました
いけると思った攻撃はどんどんやっていって、対策されたら次違うパターンで、っていう風にやっていました。
 
-リードした状況で試合が進みました。センターとしてのゲームメイクは
ゲームメイクとしては自分で強くいきながら、周りを生かすってことを意識していて、それは上手くできたと思います。ただ、勝負所で自分自身のオーバーステップが出てしまったので、大事な場面で攻撃を作れなかったのは反省点です。
 
-長谷川選手のマークがかなり厳しかったですが、ポストの使い方としては
ポストが空いてると思って出しても、手が長くてカットされるので、そこに簡単に出すよりかは松岡や内門さんに回して1対1を仕掛けた方が良いと思っていました。
 
-次の試合に向けて
明日も絶対に勝たなければいけない試合なので、勝ちを意識して頑張りたいです。
 

 

フォトギャラリー

  • IMG 5327 S先制点を決めた高間
  • IMG 5146 S1年生ながらすでにOFの要となっている松岡
  • IMG 5193 S国士大のエース玉川を抑える黛
  • IMG 5231 S好セーブをしてガッツポーズを見せる柿崎
  • IMG 5278 S長谷川は一試合通して厳しくマークされた
  • IMG 5318 S軽快なフットワークを生かしDFで活躍する下條
  • IMG 5234 SDFに阻まれながらもシュートを放つ内門
  • IMG 5292 S2試合連続スタメン出場の本田
 

 

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