【アイスホッケー】平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦 対明大 1回戦 第1ピリオドだけで5失点 立ち上がりに苦戦し惨敗
平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦 Div I-A
2016年9月17日(土)
DyDoドリンコアイスアリーナ
前半戦3試合目の相手は明大。個々の選手が上手に機能しているためパスの精度が非常に高く、スマートな攻撃を繰り広げるチームだ。開始約3分で手痛い失点をすると、その後はずるずるとそれを引きずり第1ピリオドだけでも5失点を喫する。なんとか2点を返すも、最終的には追加点を挙げられ惨敗。多くの課題を残した1戦となった。2日後には4強最後の相手・中大が待っている。
試合結果
トータル試合結果
2 (21) |
0(3) | 1P | 5(17) | 6 (32) |
---|---|---|---|---|
1(11) | 2P | 0(7) | ||
法政大学 | 1(7) | 3P | 1(8) | 明治大学 |
※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。
ゴールデータ
チーム | ピリ | 時間 | ゴール | アシスト | アシスト | PP/PK |
---|---|---|---|---|---|---|
明大 | 1 | 02:56 | 21 桂川涼 | 52 松金健太 | 13 松本昂大 | ― |
明大 | 1 | 05:45 | 17 工藤翔介 | 51 吉田空 | 21 桂川涼 | ― |
明大 | 1 | 10:07 | 91 高橋瞬 | 23 府中祐也 | 93 池田涼希 | ─ |
明大 | 1 | 16:09 | 21 桂川涼 | 17 工藤翔介 | 51 吉田空 | ─ |
明大 | 1 | 19:58 | 93 池田涼希 | 91 高橋瞬 | 11 京谷充洋 | ─ |
法大 | 2 | 08:04 | 14 松井洸 | 48 小西遼 | ─ | ─ |
法大 | 3 | 07:14 | 29 石田和哉 | ─ | ─ | PP |
明大 | 3 | 10:59 | 91 高橋瞬 | 23 府中祐也 | 8 大場大 | ─ |
※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。
メンバー
SET | FW | FW | FW | DF | DF |
---|---|---|---|---|---|
1 | 19 三田村哲平 | A 11 西口開羅 | C 13 松本力也 | 76 田畑秀也 | 18 川上朝日 |
2 | 10 鈴木翔弥 | 48 小西遼 | 29 石田和哉 | 14 松井洸 | 4 福島勇啓 |
3 | 81 工藤将一郎 | 71 阿部拓斗 | 23 沼田翔 | 3 高橋魁人 | 2 今将駿 |
4 | 47 佐藤佑亮 | 80 澤口迪弥 | A 92 大野峻丈朗 | 7 上村光輝 | 27 小堀健祐 |
※※GKは#33伊藤崇之が先発出場。第1ピリオド途中から#25久保田雄樹に交代。
戦評
立ち上がりからゴールに近づくも、シュートまで持ち込めないまま迎えた開始早々の2分、相手の個人技に翻弄されあっさりと先制を許してしまう。早い時間にスコアを動かされ落ち着きを取り戻せない法大は、明大の激しいフォアチェックにより自陣内でパスをつなごうとするもなかなか味方と合わず、逆に相手にパックを取られて危ない場面を何度か迎える。そして5分、左サイドから角度のあるシュートを決められ0-2。リードを広げられてしまう。点差を縮めたいが、相手陣内までパックを運べない苦しい時間帯から抜け出せずにいると、10分にまたしても左から崩され3点差とされる。その後はFW工藤将一郎(法2)がゴール前でパックをキープし、FW沼田翔(法2)がシュートを放つなどの決定機が訪れるが得点には至らない。すると16分、終了間際の19分にも失点を許してしまい0-5。第1ピリオドだけで大量失点を喫してしまう。
すぐに切り替えて1点を返したい第2ピリオド。開始直後からいい守りを見せて守備からリズムを作り始めた法大が徐々に流れに乗り始める。すると8分、FW小西遼(人1)のパスをゴール前まで上がったDF松井洸(法1)が押し込み、1点を返す。さらにここから猛攻を仕掛け、何度もシュートを放ち完全に主導権を握るが、なかなか追加点を挙げることはできない。最終的には、相手を上回る11本のシュートを打つも、1得点にとどまり第2ピリオドを終える。
1-5で迎えた第3ピリオド。得点を奪いたい法大は第2ピリオドでの流れを継続させ、積極的にシュートを放ちゴールに迫る。すると7分、パワープレーの好機からFW石田和哉(営2)が冷静にネットを揺らし2-5とする。その後も沼田がブレイクアウェイを迎えるなど決定機は訪れるものの、点差を縮めることができない。すると10分、ゴール前で押し込まれ2-6。手痛い失点を喫し、このまま試合終了となった。
前節の早大戦に続き6点という大量失点を許してまった法大。試合の入り方や守備陣の連携、決定力不足など明確な課題が出始めた。それでもこの試合の第2、第3ピリオドで見せた積極性や人数をかけた守りには目を見張るものがあった。次の対戦相手は去年の王者中大。試合開始からしっかりとした守りでリズムをつかみ、リーグ戦初白星を挙げたい。(伊奈太郎)
選手コメント
FW 工藤将一郎
―試合を振り返って
1Pの大量失点が響いて、それがなければ勝てたなって思います。
―今日の試合を含め、今季、1Pの失点が多くなっている原因は
FWのフェイスチェックも少ないです。あとターンオーバーの数が他のチームと比べてかなり多いことだと思います。
―2Pは法大ペースにできましたね
2Pからみんな気持ち切り替えて、絶対勝つって気持ちでやっていけたので、その結果がつなったと思います。
―工藤選手は今日の試合、いつもよりキレのあるプレーが多かった印象がありますが
3Pの最後で失点してしまいましたが、3つ目で失点したら絶対勝てないと思ってたので、失点しないようにガンガン走っていきました。
―昨年のリーグ戦からなかなか出場機会に恵まれない期間が長かったですね
やっぱり悔しかったので、ウエイトトレーニングやランニングを結構多めにやってました。
―自身の持ち味は
パワーチェックとかでチームに貢献するプレーができると思ってます。
―優勝の遠のいた中で次の試合に向けて
上位の中大との試合が残っているので、中大を倒せれば後半戦につながると思います。なのであきらめずに頑張っていきたいです。自分はチームに貢献するプレーをするだけです。多分3セット目で出場するので失点を少なくして、1セット目2セット目が気持ちよくプレーできるようにつなげていきたいと思います。
工藤は積極的に足を動かした
FW 石田和哉
ー今日の試合を振り返って
出だしがすごく悪くて…。2ピリ3ピリのプレーが1ピリからできていれば良い勝負になっていたのではないかなと思います。
ーリーグ初戦から立ち上がりに苦戦していますが
アップ不足だったと思います。今回のリーグ戦からアップは各自やるようになったのですがそのせいで個人差が出てしまいましたね。
ーどういった意図で今回のリーグ戦から各自でのアップになったのでしょう
チーム全体でやるとだらだらとした選手の姿も目に入り、他の選手の邪魔にもなるので、それなら個人でやろうという流れになりました。
ーサマーカップから石田選手自身は好成績を残していますが
まだまだ全然足りてないですね。
ー今日の自身のゴールシーンについて
まずペナルティで両チームプレイヤーが3人だったのですが、自分に1人マークがついていてそれをかわしたらGKと一対一の状態だったので空いてるところを探して落ち着いて決めました。
ー今回はセットが大幅に変わりましたが
セットが変わったあとに十分練習する時間がなかったのでコミュニケーション不足だった点はありますね。僕自身はどういう風に動いてほしいかなどを試合前にしっかり話し合うようにしています。
ー次の試合へ向けて
これ以上は負けられないのでしっかり勝っていきたいです。マークはつけられているのにスティックで押さえきれていなくて、パスを簡単に通させてしまったりという反省点があるので、次の試合はキャプテン中心にしっかりついていきたいと思います。
今季好成績を残している石田
DF 松井洸
第1ピリオドでの5失点が残りの試合にひびいたと思います。第2、3ピリオドは良い試合が出来ていたと思います。
流れの中でプレーして得点を決めることが出来たので、狙ったというわけではないです。
DF陣を中心に相手FWにパスを出させないことを意識しました。
2連敗と悪い流れだったのですが、一人ひとりの意識だと思うので変えたところはあまり無く、勝つという気持ちを強く持ちました。
攻撃型DFの松井
フォトギャラリー
- チームを引っ張る松本主将
- 工藤は積極的に足を動かす
- 今季好成績を残している石田
- 攻撃型DFの松井
- 第1セットで活躍した三田村
- 明大のゴールを脅かす鈴木のシュート