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【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対慶大3回戦 下級生の活躍光るも逆転ならず 3カード連続で勝ち点を落とす

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【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対慶大3回戦 下級生の活躍光るも逆転ならず 3カード連続で勝ち点を落とす

東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対慶大3回戦
2016年10月12日(水)
早稲田大学東伏見グラウンド

 勝った方が勝ち点を獲得する慶大との第3戦。5回、6回と1点ずつ失点するも7回に大石智貴(経1)の適時二塁打で1点差に迫る。しかし8回に4点を追加され、最後は下級生を多く起用する代打攻勢で追い上げを見せたが、逆転には至らなかった。これで3カード連続の勝ち点逸。空き週を挟んだ後の、立大とのカードが今季最終カードとなる。

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チーム1得点目となる適時二塁打を放った大石

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
慶 大 0 0 0 0 1 1 0 4 0 6 13 2
法 大 0 0 0 0 0 0 1 2 1 4 11 2

(慶大)○竹原、高木、村石―有賀
(法大)●室木(2勝2敗)、末次、秋山―栗田

二塁打:大石(7回)、小野(8回)、甲本(9回)
盗塁:中村(2回)

打撃成績

打順 位置 選手名 出身校 打数 安打 打点 四死球 打率
1 (4) 藤口帝(社3)  遊学館 4 0 0 1 .219
2 (8) 甲本裕次郎(社3)  鳴門 5 3 0 0 .324
3 (9)7 石橋優一朗(法2)  徳島北 4 2 0 1 .364
4 (2) 栗田和憲(社3) 掛川西 5 1 1 0 .347
5 (3) 永田直(経4)  桐蔭学園 4 0 0 0 .231
  PH 鳴川宗志(社2)  鳴門 1 1 1 0 1.000
6 (7) 中村聖弥(経4)  藤代 2 1 0 1 .270
  PR9 内川慶一(経4)  佐賀北 1 0 0 0 .182
  PH 佐々木勇哉(社1)  花巻東 1 0 0 0 .200
7 (6) 三品勇人(社2)  報徳学園 1 0 0 1 .296
  PH 小野慶典(経4)  静岡 1 1 0 1 .154
  PR 窪田剛士(経3)  桐蔭学園 0 0 0 0 ――
  6 福地誉(スポ4)  普天間 0 0 0 0 .400
8 (1) 室木大(経3)  星稜 2 1 0 0 .159
  PH 飯嶋直也(法4)  弥栄 1 0 0 0 .364
  1 末次慶一郎(社4)  佐賀北 0 0 0 0 .400
  PH 福井寛(社4)  富山第一 0 0 0 1 .200
  1 秋山駿介(経3)  藤代 0 0 0 0 ――
9 (5) 大石智貴(経1)  静岡 3 1 0 1 .133

投手成績

  被安打 奪三振 四死球 自責点 防御率
室木 7 7 2 2 2 2.45 
末次 1 6 1 0 4 4.76 
秋山 1 0 1 0 0 0.00 

リーグ戦途中経過(10/12現在)

  早大 慶大 明大 法大 立大 東大 試合 勝点 勝率
――   ○●○ ○○ ○○ ○○ 9 8 1 0 4 .889
  ―― ○○ ●○○ ○●○ ○○ 10 8 2 0 4 .800
●○● ●● ―― ●○○ △●○○   12 5 6 1 2 .455
●● ○●● ○●● ――   ○○ 10 4 6 0 1 .400
●● ●○● △○●●   ―― ○○ 11 4 6 1 1 .400
●● ●●   ●● ●● ―― 8 0 8 0 0 .000
 

戦評

 第1戦で先に1勝を挙げたものの、第2戦で完封負けを喫した慶大とのカード。お互い勝ち点に王手をかけた第3戦が始まった。  

 法大の先発は第1戦で完投勝利を挙げた室木大(経3)。その室木は初回を3人で抑える上々の出だし。すると、最初にチャンスを迎えたのは法大だった。2回に中村聖弥(経4)が安打で出塁すると、盗塁と捕手の送球ミスで2死三塁とする。しかし、続く三品勇人(社2)は鋭い打球を放つも相手投手竹原の見事な打球反応で投ゴロに倒れ、チャンスを活かせず。3回にも室木と石橋優一朗(法2)の安打などで2死満塁の好機を作り出し、打席に立つのはこの日4番に座った好調の栗田和憲(社3)。しかしこの栗田も投ゴロで凡退した。
 こうなると、2度のピンチを封じ切った慶大に試合の流れは移る。慶大は5回に四球と犠打で1死二塁とすると、ここで打順は第1戦で満塁本塁打を放った大瀬。大瀬が放った打球はファースト正面のゴロとなったが、これがファーストベースで跳ねて、一塁手永田直(経4)の頭を越えていった。先制となる適時二塁打。負けると優勝が遠のく慶大の執念が表れた形か。不運な形で先制点を許した。続く6回にも1死二塁から左中間への適時三塁打を許し2失点目。慶大がチャンスを効率良くものにしていく。  
 それでも今日の法大はこのまま敗れ去るようなチームではなかった。7回に、この回から登板した高木の立ち上がりを攻める。四球と犠打で1死二塁とすると、大石智貴(経1)が右中間を抜ける適時二塁打を放ち、1点差に迫った。萩原幹斗(社3)の負傷でスタメンの座を手にしたルーキーがこのチャンスをしっかりとものにした。  
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適時二塁打を放った大石は塁上でガッツポーズ

 今季は代わったリリーフが試合終盤、ダメ押し点を奪われることの多い法大。この試合も例外ではなかった。1点差に迫ったところで、勝利を目指して8回にエースの末次慶一郎(社4)をマウンドに送る。しかし、常に安定した投球を見せるこの末次がまさかの炎上。2連打で無死二、三塁とされると、4番の市野澤に右中間への適時三塁打を打たれ2失点。その後も3本の安打を許し、この回計6被安打、4失点。昨日の第2戦で先発した疲れを残すエースは本来の投球ができなかった。  
 スコアを1ー6とされ、試合は決したように思われたが、法大は粘りを見せる。栗田の適時打で1点を返すと、なおも2死一、二塁と続く好機。ここで代打として送り出されたのは小野慶典(経4)。この試合は長らく続くスランプもあり、スタメンを外されていたチームの主砲。その小野が左線への適時二塁打を放ち、もう1点。その後四球で2死満塁の大チャンスを作ると、この日タイムリーを放っている大石の打席に。長打で同点となる場面。慶大は調子の上がらない高木に代わって村石を登板させる。フルカウントとなった後の7球目、大石は鋭くバットを振るが、バットは空を切り、三振。スコアは3ー6のまま最終回に。  

 最終回は三番手の秋山駿介(経3)がきっちりと無失点に抑えると、9回裏の法大最後の攻撃。1アウトから甲本裕次郎(社3)が猛打賞となる二塁打で出塁すると、失策も重なり、1死一、二塁とる。ここで4番の栗田がライトへ大飛球を放つ。しかしその打球はフェンス手前で失速し、右翼手のグラブの中に。もう一伸びで同点本塁打という打球だったがそれはならなかった。2死とされたところで右投手に対して左打者の鳴川宗志(社2)を代打に送る。今季はここまで2回の代打の機会で2安打と結果を出している鳴川。その鳴川が放った打球は一、二塁間を抜け、右前への適時打に。またも結果を残し、実力を示した。なおも、2死一、二塁のチャンス。ここで同じく左打者の佐々木勇哉(社1)を代打で起用。長打で同点、本塁打で逆転サヨナラという場面にグラウンドは盛り上がりを見せる。ファウルで粘った後の6球目。佐々木のバットは空を切り、空振り三振。最後に追い上げを見せ、慶大をあと一歩のところまで追い込んだが、及ばなかった。最終スコアは4ー6。  

 先勝を挙げながら2連敗で勝ち点を落とす結果になったが、第3戦では今までになかった劣勢の中での粘りを見せた。そこには下級生の台頭も。確実に来季に向けた「希望の芽」は芽生え始めている。これで、今季残されたのは立大戦とのカードのみだ。勝ち点1同士の2チームが争うこととなる。泣いても笑ってもラスト1カード。それなら最後は笑いたい。(今井惇基)

 

選手コメント

石橋優一朗(3番打者としての起用にマルチ安打で応える)

―今日の試合を振り返って
3戦までもつれて負けたことは悔しいですし、段々と試合がなくなってきている中で、下級生が出て負けるのは情けないです。  

―個人としてはこの試合で2安打の活躍でした
攻撃面では良かったですが、走塁での塁上アウトだったり、守備で頭を越されたりしたので、良いイメージで試合を終えることはできませんでした。  

―今日はスタメン、しかも3番での起用でした
4年生が出てない中で、低学年として出させていただいているので中途半端なスイングはできないなと思って打席に立ちました。  

―この試合は下級生が多く出場し、その活躍も見られましたが、下級生として目指していきたいことは
4年生の引退も近いので、来年を見据えて、僕だったり鳴川だったり佐々木が前に出て行かないといけないなと感じています。  

―現在のレギュラー外野手は4年生が多く、来年の石橋選手にとってレギュラー争いも熾烈になってくると思われますが
ちょっとシビアな質問ですね(笑)。見える結果でアピールしてきたつもりなので、(隣にいる鳴川選手を見て)僕と鳴川で出れたらベストかなと思います。  

―最後の立大とのカードに向けて
自分が出るかは分かりませんが、しっかりと2試合で勝ち点を決められるように頑張りたいと思います。

 

鳴川宗志(適時打を放ち、代打成績は3打数3安打)

―今日の試合を振り返って
終盤に粘りを見せられたのはよかったんですけど、もう少し早く先制して自分たちのペースに持っていけたらいいなという感じでした。  

―個人としては代打での出場でしたが、難しさなどは
前の試合でも代打で打っていたので、自信をもって打席に入っていけました。  

―調子はいかがですか
調子自体はいいと思います。  

―打撃好調の要因は
春のオープン戦では打とうという意識が強すぎて身体が前に突っ込んでいたと思うので、身体が突っ込まないように打席で意識はしています。あとは、思い切って行けているところですかね。  

―残すは最終カードのみとなりましたが、4年生とやってきて感じたことは
4年生はプレーの部分でも声出しの部分でもベンチワークでも引っ張っていってくれているので、自分は代打とかで出場したら最後は結果を残して雄姿を見せたいです。  

―最終戦の立大戦に向けて一言
いつでも準備できる状態を作って、自分でもバットを振ったりして、代打で出たら思い切って行きたいと思います。

 

大石智貴(タイムリー放つも、満塁での三振に悔しさ残す)

―今日の試合を振り返って
先制された後に、取り返せなかったところが良くなかったですね。  

―今日はタイムリーを打ちましたが
打てて良かったのですが、その後の満塁のチャンスで打たなかったので悔しいです。  

―その2死満塁のチャンスで迎えた打席を振り返っていかがですか
次に帝さん(藤口)が控えていて、良いバッターが続くので、次につなげたいという意識で打席に立ちました。  

―ここ数試合をスタメン出場していますが、得られたことはありますか
準硬の空気感というのを感じることができて、その中でプレーに集中することができました。守備の面では最初は緊張でミスをしてしまったのですが、その後は無難にこなせたかなと思います。打撃では良い打球は飛んでいましたが結果につながらなかったので修正したいです。  

―次の立大戦に向けて
試合に出られたら頑張ります。

 

フォトギャラリー

  • DSC 3438 Rチーム1得点目となる適時二塁打を放った大石
  • DSC 3332 R7回2失点の好投も勝利にはつながらなかった(室木)
  • DSC 35262 R連日の登板も、1回4失点と悔しい投球になった
  • DSC 3612 Rこのカード打撃で苦しんだが、小野から待望の一打が出た
  • DSC 3733 R最終回を無失点で抑え、最後の攻撃につなげた秋山
  • DSC 3817 R鳴川はここまで3打数3安打と結果を出し続けている
  • DSC 3774 R第2戦のマルチ安打に続き第3戦も猛打賞を記録し、打撃好調の甲本
  • DSC 32862 R石橋は3番起用に応えてみせた
 

 

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