【アイスホッケー】平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦 対日体大 1回戦 DF陣の活躍光るもリードを守れず… 引き分けでリーグ戦を折り返す
平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦 Div I-A
2016年10月9日(日)
DyDoドリンコアイスアリーナ
早くもリーグ戦1巡目の最終節を迎えた。4強に全敗してしまった以上、あとの試合は全て勝利で締めくくりたい法大だったが、日体大のガッツあるプレーに翻弄される。序盤から積極的に足を動かしゲームの主導権を奪ったものの一時はリードを許す場面も。先制点を挙げたDF川上朝日(法3)が同点弾を叩き、なんとか引き分けに持ち込む。勝ち点3をもぎ取りたかったものの叶わず。リーグ戦を2勝4敗1分の5位で折り返すこととなった。
試合結果
トータル試合結果
3 (52) |
2(19) | 1P | 2(9) | 3 (30) |
---|---|---|---|---|
0(18) | 2P | 0(9) | ||
法政大学 | 1(15) | 3P | 1(12) | 日本体育大学 |
※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。
ゴールデータ
チーム | ピリ | 時間 | ゴール | アシスト | アシスト | PP/PK |
---|---|---|---|---|---|---|
法大 | 1 | 04:00 | 18 川上朝日 | 29 石田和哉 | ─ | ― |
日体大 | 1 | 14:41 | 7 信楽幸大 | 18 石井秀人 | ─ | ─ |
日体大 | 1 | 15:01 | 18 石井秀人 | 11 上村秀幸 | 47 鈴木拓也 | ─ |
法大 | 1 | 18:15 | 14 松井洸 | 29 石田和哉 | ─ | PP |
日体大 | 3 | 10:08 | 18 石井秀人 | 47 鈴木拓也 | 11 上村秀幸 | ─ |
法大 | 3 | 15:56 | 18 川上朝日 | 13 松本力也 | 48 小西遼 | ─ |
※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。
メンバー
SET | FW | FW | FW | DF | DF |
---|---|---|---|---|---|
1 | 81 工藤将一郎 | 71 阿部拓斗 | 23 沼田翔 | 3 高橋魁人 | 27 小堀健祐 |
2 | 47 佐藤佑亮 | 48 小西遼 | C 13 松本力也 | 14 松井洸 | 4 福島勇啓 |
3 | 19 三田村哲平 | A 11 西口開羅 | 29 石田和哉 | 76 田畑秀也 | 18 川上朝日 |
4 | 2 今将駿 | 7 上村光輝 | A 92 大野峻丈朗 | 80 澤口迪弥 | 10 鈴木翔弥 |
※GKは#25久保田雄樹が出場。控えに#33伊藤崇之。
戦評
試合は開始早々DF小堀健祐(法1)のシュートで幕を開ける。その後もDF松井洸(法1)、FW石田和哉(営2)らが積極的にシュートを放っていきゲームの主導権を握る。4分、パスワークから抜け出した石田のシュートのこぼれ球をDF川上朝日(法3)が決めて先制。その後もパスワークを中心に攻勢にでる法大だったが、14分こぼれ球を押し込まれ1-1の同点にされると、続く15分にもネットを揺らされ1-2と逆転許す。第1ピリオド終了間際の18分相手のフッキングによりPP(パワープレー)となると、ブルーライン付近から放った松井のシュートが決まり同点で第1ピリオドを終える。
第2ピリオドは両チーム共に守りを意識したプレーを展開。相手GKがファインセーブを連発すると法大のGK久保田雄樹(法4)も9本のシュートをブロックし、流れを相手に渡さない。攻撃面では11分、14分、18分と3度のPPとなったが、いずれの機会も得点することは出来ず、同点のまま第3ピリオドへ。
第3ピリオドも日体大の堅い守りの前に得点を奪えずに試合が進んでいく。均衡が破られたのは10分。一瞬の隙を突かれて放たれたシュートのこぼれ球をまたも押し込まれ逆転を許す。同点、さらには逆転を狙う法大は主将の松本力也(人4)とFW西口開羅(法3)がスピードを生かしたプレーで日体大ゴールに迫る。そして15分。松本の放ったシュートのコースを巧みに変えた川上が同点弾を決める。その後もチーム全員でゴールを狙っていくが、逆転出来ずに試合終了。
上位進出へ向けてなんとしてでも勝ち星が欲しかったが引き分けに終わり、2勝4敗1分で前半戦を終えた。上位チーム相手に勝利を挙げることは出来なかったが、選手達は守備の連携など手応えを感じ始めている。2巡目となる次節からは一戦必勝で勝ち星を狙う。(山崎志馬)
監督・選手コメント
松田圭介監督
―今日の試合を振り返って
ここ2試合は大量得点の試合が続いていて今日もスコアリングチャンスが数多くあったんですが、決めきれずに焦りが出始めた場面でチームの弱さが出てしまい、簡単に取られてしまいました。そういう意味ではこの結果は言葉では言い表せないほど残念な気持ちでいっぱいですね。
―数多くあったPPについて
問題なかったと思います。PPでのパスのつなぎやシュートまで持ち込む形はしっかりとできていました。ただ決めきれなかったということに尽きると思いますね。
―相手よりシュート数でかなり上回っていたが、引き分けに終わってしまいました
60分の中で52本のシュートを打ってチャンスも数多くあったので、決めてほしかったですね。でもそれだけ決めるということは難しいことだなと感じましたね。
―タイムアウトについて
最後まで諦めるなと伝えました。同点だけど我々は勝たないといけない、しかし負けることは許されないというさじ加減が非常に難しい展開で残された時間は16秒でした。DFゾーンでフェイスオフを取ったらFWに前へ走ってもらう、DFはコーナーを使ってパックをぐるっと回してもらう、そうすれば自分たちのほうが早くプレッシャーに行けるので。そしてその時点で残り10秒ぐらいで頑張って点数を取ってくれればなという目論見でタイムアウトを取りました。作戦のために選手を休ませて全員ライトハンドにしました。
―チームになれないのが最大の欠点だとおっしゃっていましたが、1巡目を終えて改善は
まとまってきてはいると思いますね。今日の試合でも最後まで諦めずに同点に追いつくことができたので。
―リーグ戦1巡目を終えて
とりあえず今の段階ではまずまずの出来だと思っているので、あとはそれをどのように2巡目で出していけるかですね。それは今後の練習次第でもありますが、一つでも上の順位に上がれるように最後まで戦っていきたいと思っています。
―1巡目を終えての具体的な課題や収穫は
収穫は少しづつチームプレーができてきたこと。課題はやはり守りですね。
―次の東洋大戦に向けて
前回負けているので次は負けられないですし、クロスゲームになると思うので、しっかり勝ちきれるようなアイスホッケーができるようにチーム一丸となって戦いますね。
DF 川上朝日
—今日の試合を振り返って
同点で終われたのですが、勝ちきりたかったです。
—2ゴールあげましたが
同点ゴールを決められたのは嬉しかったですが、勝たないと意味がないですね。
—短時間で逆転を許してしまいましたが
あの時間帯はチーム全体が攻め急いでいて、守備の意識が疎かになってしまい、その隙を相手につかれてしまいました。
—第2ピリオドは無失点に抑えましたが、変えた点はありましたか
守備からリズムを作って、そこから攻撃へということを意識しました。点数は入りませんでしたが、良い守備が出来ていたのではと思います。
—次節からは2巡目になりますが
1巡目では上位4校に勝てませんでした。2巡目は全て勝つ気持ちでいかないと上位へいけないと思うので、やはりどのチーム相手でも勝つしかないです。
—次節の東洋大戦へ向けて
東洋大は走って、チェックも厳しいのでそれに負けない体づくりをして、当たり負けないようにしたいです。
川上はDFながら積極的な攻撃参加を見せた
FW 石田和哉
―試合を振り返って
1ピリは法政のホッケーができたが、2ピリからは集中力が切れて全然だめでしたね。3ピリの最後だけは調子を戻せたと思います。
―集中力が切れる原因は
個人が勝手なプレーをすることで、チームではなくなってきてると思います。1人で勝ったねプレーをする人が多いです。組織的なプレーができてないですね。
―シュートを打っても得点が取れない展開になった原因は
準備不足です。練習から集中して、シュート練習に取り組んだ方が良いと思います。
―PPも生かしきれませんでしたが
全員の調子が悪かったです。PPなのにセットできなくて、相手にすぐパックを奪われてしまいました。
―前半戦が終わりましたが
今日も勝てる試合で勝ちきれなくて、早大戦も本当は勝てたが最後の詰めが甘くて負けてしまったなと思います。
―ご自身の調子は
全然だめですね。全くと言っていいほど。これから調子上げていきたいです。
―後半戦へ向け
前半戦は法政らしい試合が少なかったので、後半戦は練習からしっかり取り組んで、来週の東洋大戦は勝ちたいと思います。
2アシストで試合に貢献した石田
フォトギャラリー
- 2得点を挙げた川上(中央)
- 川上はDFながら積極的な攻撃参加を見せた
- 2アシストでチームに貢献した石田
- この日の試合は小堀のシュートで幕を開けた
- 松井はルーキーながらチーム内で2番目にポイントを稼ぐ
- チームの要・松本主将
- CFとしてセットをコントロールする小西(人1)
- 声を出しチームを鼓舞する西口