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【アイスホッケー】第70回関東大学アイスホッケー選手権大会(秩父宮杯) 対東洋大 失点を3点に食い止めるも、攻撃面では得点できず…苦手の東洋大相手に勝利ならず。

第70回関東大学アイスホッケー選手権大会
2023年5月21日(日)
ダイドードリンコアイスアリーナ

今日から決勝リーグを迎えた法大。最初の相手は、ここ数年苦戦を強いられている東洋大。守りでは失点を3点に留めたものの、得点を奪えず。チームとしての成長をうかがえる試合となったが、勝利を手にすることはできなかった。

試合結果

0
(24) 法政大学
0(5) 1P 1(19) 3
(41) 東洋大学
0(15) 2P 1(5)
0(4) 3P 1(17)

※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。

ゴールデータ

チーム 時間 ゴール アシスト アシスト PP/PK
東洋大 9:37 #41 大友 宏太 #21 高田 麟 #9 木村 俊太 PK
東洋大 23:02 #8 山口 凌 #43 森田 琉稀亜
東洋大 48:43 #6 佐々中 学人 #43 森田 琉稀亜

メンバー

SET DF DF FW FW FW
1 8 三浦 秀瑛(法1) 44 床 勇大可(法3) 88 山村 旭飛(文3) A14 荒井 大空(文4) 80 金澤 颯(文4)
2 A6 塚本 純平(法4) 92 齊藤 輝(法3) 17 北川 海斗(文3) 26金子 輝叶(法1) 11 髙木 然(文3)
3 C69 渡辺 友汰(法4) 29 砂岡 鷹(営4) 19 楢山 皓大(法3) 10 武田 幸将(法2) 34 水口 晴斗(営2)
4 7 林 陸人(文2) 23 赤澤 朋哉(文2) 13 加藤 真哲(経3) 39 大城 圭太郎(文1) 41 脇本 春希(営1)

※GKは#21須田泰斗が先発出場。控えに#54梯航輔。

試合経過・日程

1 5月7日 15:00 vs神奈川大学 19-2
2 5月14日 12:30 vs日本大学 5-3
3 5月21日 12:30 vs東洋大学 0-3
4 5月28日 15:00 vs明治大学  

※試合の詳細は東京都アイスホッケー連盟をご覧ください。(青い部分をクリックしていただくとHPに移動いたします。)

戦評

神大と日大相手に勝利し、決勝リーグに進出した法大は、長年苦戦を強いられている東洋大と対戦。苦手意識を克服できるか。第1P開始9分。ペナルティーの影響で、2人を欠く状況を作ってしまうと、先制ゴールを相手に許す。第1Pでは法大の5に対し、東洋大は19と約4倍のシュートを打ち込まれたが、結果的に1失点に留めるなど、攻められたもののチーム全体で体を張って、失点を防ぐ。そんな防戦一方だった第1Pとは打って変わり、第2Pは、攻撃の態勢が整い、#80金澤颯や#14荒井大空、#26金子輝叶らが果敢にシュートを狙う。しかし相手キーパーの正面を突くなどあと一歩ゴールには及ばない。第2P残り30秒の場面では、PPの好機を迎えるもここでも相手の鉄壁の守りを打ち破ることはできなかった。得点は奪えないものの守りの面では#21須田泰斗が体全身を使ったナイスセーブを見せたり、#10武田幸将がゴールに体をぶつけながらも守ったりと、全力プレーで最小限の失点に留め、第3Pへ望みをつなぐ。0-2で迎えた第3P。攻める状況はつくるも、あと一本が遠い法大。残り3分半の状況でタイムアウトを取り、戦術についての意思疎通を図ったが、結果的に最後まで得点を奪うことはできず、0-3で敗戦。苦手の東洋大相手に土をつけることはできなかった。それでも試合後の取材で外久保監督は、体を張って3失点に留めた選手たちに対し、「もっと自信を持って良いと思う」と振り返り、手応えを口にした。ただ攻撃面に関しては「こちらが指示したとおりに動いてくれなかった部分もあった」と厳しさも忘れなかった。(撮影・取材 脇野剛 )

監督・選手インタビュー

外久保栄次監督

ー体を張ったプレーが随所に出ていたと思いますが
そういうプレーができるようになってきたということですね。練習の時から体を張るプレーに関しては、口酸っぱく言っているけれど、それを試合でもだんだんと実践できるようになってきていると思います。

ー3点に抑えましたし、収穫点もあったのでは
そうですね。選手たちはもっと自信を持って良いんじゃないかなと思います。去年に比べたら、よく戦っていますよ。

ー得点が取れなかったことに関してはどう捉えていますか
0点に終わってしまったことに関しては、現実として受け入れなければいけないし、攻撃として最後の部分であったり、ゴール前でもっと強くバトルできるようにしたりといった部分は、練習が必要かなと思います。

ー東洋大学との差はどういった部分に感じるか
個人のスキルの差は1番大きいです。東洋大学は、代表に選ばれている選手がほとんどを占めていますが、こっちは床以外はいないので、世界を経験した選手が少ないといった部分は、大きいのかなと思います。要因としてはそれだけではないけれど、今日戦った東洋大学や明治大学や中央大学といった上位校と真剣勝負をして、上達できれば良いかなと思います。

ー去年のこの時期の東洋大学との試合は、大差をつけられて敗れたことを考えると、成長もうかがえるのでは
そうですね。結果的に得点は取れませんでしたが、何点か入るかなと思えた攻撃もありましたし、その状況を作れただけでも去年に比べて成長したのかなと思います。去年はその状況すら作れませんでしたからね。

#21 須田泰斗

ー今日の試合を振り返って
東洋大が優勢な試合運びをしていたと思うのですが、チームみんなでシュートブロックをしてくれましたし、3点に抑えられたのは、僕だけでなく、みんなのおかげだと思います。チームとして必死に守ろうという気持ちがよく出ていたのではないのかなと思います。

ーチームとして少ない失点に防げたことに関する手応えは
たぶん自分だけの力だけだったら、もう2、3点は入っていたと思います。自分がゴールにいないときも必死になってチームでシュートブロックをしてくれましたし、気持ちが本当にみんな入っていたと思います。

ー去年と比べて失点も減っており、守りの部分は成長があるのでは
まず守ることが原点というか、守りから入って、そのあと攻撃に移ると思うので、守りへの意識は、去年からずっと高いものがありますし、守りへの意識がこういう大きな試合で、徐々に発揮されてきていると思います。ただ、まだまだ伸ばせる余地はあると思います。

ー新体制のチームの雰囲気は
去年4年生で主力で試合に出ていた方は、そこまで多くなかったというのもあって、そんなに大きくは変わっていない印象です。長くこのメンバーでやってきているので、コミュニケーションも取れていますし、チームの雰囲気も良いので、優勝を狙える可能性は十分にあると思っています。新入生も入ってきましたし、マイナスな要素はないと思います。

ー東洋大学との差はどういったところに感じますか
パスですね。東洋大はパスがつながる数が多いというか、パスのスピードも速いですし、こっちは東洋大に比べてつなげられていない印象はあります。パスを1本打って、返ってきたところを守った後に、また1本打つといった感じで、そのあともう一回パスをつなげようとしても相手に取られてしまうといったケースが多いですね。パスやレシーブの精度といった部分を強化していかないといけないと思います。ただそれ以外の部分で差を感じるところはないです。弱点を強化できれば互角に戦っていけると思います。

ー次の試合に向けて
来週は自分は出るかどうかわからないですけど、出場するなら無失点で抑えたいという気持ちがあります。チームの方針としては2失点以内に抑えようという話にはなっているのですが、キーパーとしては1点も取られたくないですし、0点で抑えられたらかっこいいですしね。来週戦う明治大は、前回練習試合をしたときに良い形で勝てた相手でもあるので、土壇場に強い法政なら勝てるのではないかと思います。キーパーの力量によって試合の流れも変わってくるので、両校のキーパーの出来次第という部分もあると思います。

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