2023年5月27日(土)
JR東日本カップ2023第97回関東大学サッカーリーグ
第6節 法大-中大
法政大学城山サッカー場
開幕戦以来の勝利が欲しい法大は、八王子ダービーに挑む。序盤からリードし、法大がゲームを支配。前半を2-0で折り返す。後半は両チーム得点を奪い合う激しい展開になる。計6点を記録したこの一戦は、法大に軍配が上がり、公式戦6試合ぶりの勝利を掴んだ。
試合結果
トータル試合結果
4 法政大学 |
2 | 前半 | 0 | 2 中央大学 |
---|---|---|---|---|
2 | 後半 | 2 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
9分 | 得点 | 法大 | 日高華杜 | 1-0 |
22分 | 得点 | 法大 | 竹内豊 | 2-0 |
49分 | 得点 | 法大 | 小湊絆 | 3-0 |
59分 | 交代 | 法大 | 日高華杜→モヨマルコム強志 | |
62分 | 交代 | 法大 | 中川敦瑛→青木俊輔 | |
62分 | 交代 | 法大 | 溝口駿→髙橋馨希 | |
65分 | 得点 | 法大 | 髙橋馨希 | 4-0 |
77分 | 交代 | 法大 | 竹内豊→細谷航平 | |
81分 | 得点 | 中大 | 持山匡佑 | 4-1 |
87分 | 交代 | 法大 | 小湊絆→相澤デイビッド | |
90+1分 | 得点 | 中大 | 持山匡佑 | 4-2 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 |
1 | GK | 中川真 | スポ4・徳島市立 |
2 | DF | 竹内豊 | 現福3・新潟明訓 |
3 | DF | 木村恵風 | 社会3・横浜F・マリノスユース |
18 | DF | 日高華杜 | 経済2・大津 |
26 | DF | 大迫蒼人 | 経済2・FC東京U-18 |
8 | MF | 渡邉綾平 | 経済4・前橋育英 |
11 | MF | 中川敦瑛 | 経済3・横浜FCユース |
13 | MF | 林航輝 | 現福4・清水エスパルスユース |
14 | MF | 吉尾虹樹 | 現福4・横浜F・マリノスユース |
22 | MF | 溝口駿 | 経済3・法政二 |
27 | FW | 小湊絆 | スポ1・青森山田 |
サブメンバー | |||
---|---|---|---|
21 | GK | 川崎淳 | 社会2・浦和レッズユース |
7 | DF | 今野息吹 | 経済4・三菱養和SCユース |
17 | DF | モヨマルコム強志 | 現福4・東福岡 |
4 | MF | 細谷航平 | 社会4・サンフレッチェ広島ユース |
10 | MF | 髙橋馨希 | 社会4・常葉大橘 |
15 | MF | 揖斐俊斗 | 経済3・柏レイソルU-18 |
25 | MF | 中村翼 | 経済3・横浜F・マリノスユース |
29 | MF | 青木俊輔 | 社会3・東福岡 |
20 | FW | 相澤デイビッド | スポ2・日本文理 |
試合後順位表
※明治大学は懲罰対象となる違反行為が認められたため、第4節までに獲得した勝点6を無効とする。
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 筑波大 | 14 | 6 | 4-2-0 | 22/5 | 17 |
2位 | 東洋大 | 12 | 6 | 4-0-2 | 13/5 | 8 |
3位 | 日本大 | 11 | 6 | 3-2-1 | 13/7 | 6 |
4位 | 法政大 | 9 | 6 | 2-3-1 | 13/14 | -1 |
5位 | 拓殖大 | 9 | 6 | 2-3-1 | 7/8 | -1 |
6位 | 東京国際大 | 8 | 6 | 2-2-2 | 6/8 | -2 |
7位 | 流通経済大 | 7 | 6 | 2-1-3 | 10/15 | -5 |
8位 | 桐蔭横浜大 | 6 | 6 | 1-3-2 | 10/12 | -2 |
9位 | 東海大 | 6 | 6 | 1-3-2 | 6/10 | -4 |
10位 | 明治大 | 3 | 6 | 2-3-1 | 10/7 | 3 |
11位 | 国士館大 | 3 | 6 | 0-3-3 | 7/17 | -10 |
12位 | 中央大 | 1 | 6 | 0-1-5 | 6/15 | -9 |
試合スタッツ
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
1 | 4月2日 | 東洋大 | 〇2-1 | 非公開 |
2 | 4月8日 | 国士館大 | △2-2 | 国士舘大学楓の杜キャンパスサッカー場 |
3 | 4月15日 | 東海大 | △2-2 | 東海大学湘南キャンパスサッカー場 |
4 | 4月29日 | 拓殖大 | △2-2 | 相模原ギオンスタジアム |
5 | 5月13日 | 筑波大 | ●1-5 | 味の素フィールド西が丘 |
6 | 5月27日 | 中大 | 〇4-2 | 法政大学城山サッカー場 |
7 | 6月3日 | 日大 | - | 法政大学城山サッカー場 |
8 | 6月10日 | 明大 | - | 法政大学城山サッカー場 |
9 | 6月17日 | 東京国際大 | - | 法政大学城山サッカー場 |
10 | 7月15日 | 流通経済大 | - | 法政大学城山サッカー場 |
11 | 7月23日 | 桐蔭横浜大 | - | ニッパツ三ツ沢球技場 |
12 | 7月29日 | 中大 | - | 中央大学多摩キャンパスサッカー場 |
13 | 8月5日 | 筑波大 | - | 筑波大学第一サッカー場 |
14 | 8月12日 | 流通経済大 | - | 流通経済大学龍ヶ崎フィールド |
15 | 9月30日 | 日大 | - | スポーツ日大 アスレティックパーク稲城 サッカー場 |
16 | 10月7日 | 拓殖大 | - | 拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場 |
17 | 10月14日 | 東京国際大 | - | 東京国際大学坂戸キャンパス第一グラウンド |
18 | 10月22日 | 明大 | - | AGFフィールド |
19 | 10月28日 | 東海大 | - | 法政大学城山サッカー場 |
20 | 11月4日 | 桐蔭横浜大 | - | 法政大学城山サッカー場 |
21 | 11月11日 | 国士舘大 | - | 法政大学城山サッカー場 |
22 | 11月18日 | 東洋大 | - | 埼玉スタジアム2002 第2グラウンド |
マッチレポート
前節からスターティングメンバーを大幅に入れ替えた法大。木村恵風(社3=横浜F・マリノスユース)、日高華杜(経2=大津)、大迫蒼人(経2=FC東京U-18)、溝口駿(経3=法政二)、小湊絆(スポ1=青森山田)が今シーズン初スタメンに名を連ねた。前日にプロ内定を発表したモヨマルコム強志(現4=東福岡・V・ファーレン長崎内定)と髙橋馨希(社4=常葉大橘・カターレ富山内定)はベンチスタートとなった。
開始早々試合が動く。9分、林航輝(現4=清水エスパルスユース)のパスを受けた日高がシュート。これがニアに突き刺さり、法大が先制する。日高はこれが嬉しい関東リーグ初ゴールとなった。続く15分、吉尾虹樹(現4=横浜F・マリノスユース)がプレスをかけると、これを奪った小湊がキーパーと一対一になる。しかしこれは枠を捉えられず、決定機を逃す。またしても法大、22分。渡邉綾平(経4=前橋育英)のCKから、最後は竹内豊(現3=新潟明訓)が頭で決め、法政が2点リードする。竹内もこれが嬉しい関東リーグ初ゴールとなった。35、43分と日高、小湊が果敢にゴールを狙うなど、法大が完全に試合を支配し、前半を終える。
後半も法大ペースで試合が進む。3分、吉尾の落としに抜け出した小湊。30m近くを1人で運び、フィニッシュ。ニアに突き刺さったシュートでリードを3点に広げる。小湊は関東リーグデビューから2試合続けてゴールを記録。ここでモヨ、髙橋のプロ内定選手を投入し、攻撃の手を緩めない。すると65分、途中出場の青木俊輔(社3=東福岡)のクロスに合わせたのは髙橋。嬉しい今季初ゴールはチームの勝利を確信させる4点目となった。その2分後、青木のパスに抜け出した吉尾。ペナルティエリア内で倒され法大がPKを獲得する。しかしこのチャンスに吉尾が枠をとらえることができず、5点目とはならない。すると36分、45+1分とゴールを許し2点差まで追い上げられるも、しっかり逃げ切り試合終了。
公式戦6試合ぶりの勝利を、今季最多の4ゴールで飾った法大。嬉しい2勝目で、順位を4位に押し上げた。今までとは違うメンバーで、新たなる”可能性”を見せた。ホーム・城山5連戦は最高の幕開けとなった。
(撮影:中田沙羅 取材:大草拓馬、白戸大貴)
デビューから2試合連続ゴールを記録している小湊。まさに怪物級だ。
監督・選手インタビュー
井上平監督
ー今日の試合を振り返って
今週は走らないと勝てない、自分たちで何をしないと勝てないのかっていうのをしっかり考えて、それを踏まえて、実際にそれを体現してくれた試合だった。当たり前のことだが、走るとか、粘り強く戦うとか、コーチングするという当たり前のことが90分見れたゲームだからこそ勝てたと思います。
ーCBを入れ替えた意図は
本来であれば(渡邉)光陽が入る予定だったんだけど、最近首を痛めて、昨日の朝急きょ試合に出れないということになったので(竹内)豊を入れた。そこは怪我人が出たから今日のような組み合わせになった。(木村)恵風に関しては、チーム状況が良くない今の法政が勝っていくためには、プレーのクオリティというより、「このチーム状況を変えるんだ」ということをプレーで見せれる人、声で発信できる、周りを巻き込める人を中心に選んだ。ゲームの中で喋る量がすごく多かったと思うし、前線の(小湊)絆とかも走る姿勢とかをプレーで見せられる選手。ディフェンスのところの(木村)恵風に関しても声を出し、対人とかでも走れるというところでチョイスした。
ーサイドバックに日高と大迫を入れた意図は
4年生のモヨ(マルコム強志)と(今野)息吹をずっと使っていたが失点も多かったというところで、彼らの成長のためにも実際にもっと周りを巻き込んでやっていって欲しいのと、やっていかなきゃ行けなかった。その中で、
ずっと下で日高と大迫がスタンバイしていて、中々結果も出ない、失点も多い中でここで使わないと彼らのモチベーションもこれから先保てないから、(モヨと今野が)すごく悪い訳じゃないけど、全体を長い目で見たらここで使ってあげないと(正当な)チーム内競争も出来ないということも考えて使った。
ー吉尾のトップ下に関しては
もともと前との関わりがすごく良い選手で、トップ下に置けば良いプレーが自然と出るから、特に指示はしてない。それと(小湊)絆との組み合わせというか、前線2人の守備のところでガッと行くスピード感のところで、(吉尾)虹樹と(小湊)絆が必要だからこの2人を置いた。それと同時に攻撃も良くなっていった。守備をメインで考えて配置したが、かなりよかったと思う。
ー空いた1週間でどのようなトレーニングをしたか
やっぱり守備のところはずっと気になっていたので、特にクロスの対応とかゴール前で粘り強く戦うところ。なぜ粘り強く戦えていなかったかというと、1対1の対応は頑張れるんだけど、かわされた時にカバーの選手が戻りきれていないとか、カバーの選手がいないとか、そういう粘り強さを出すために、1対1の際にカバーの選手を戻すといった守備のところをメインにトレーニングを積んだが、練習試合の慶應戦、横浜FC戦の時もあまり良くならなかった。その中で、選手の間で話し合ったりとか、もっとやらなきゃいけないという気持ちになった。
ー那須さんが来た影響は
ディフェンス陣でクロスの対応のところを細かく「こんな風にやるといいよ」と教えてくれて、自分自身「確かに俺FWでこういうディフェンスをされてたわ」と思い出した。確かにそれが嫌で、選手たちがしっかりと聞いて、実践することでクロスの対応が良くなって、一つ自信がつくといろいろなところで自信がつき、良い影響が広がっていった。自信ってやっぱりすごいなと思った。那須さんがきて、そこの細かく教えてくれたところを自分たちのものにしようと意識してそれが良くなって自信となって、それがいろいろなところに派生していった。めちゃくちゃありがたかった。
ー次節に向けて
1つ勝てたことで自信になった。次節の後に右肩上がりになっていくためには大事な試合だと思うので、全員で、法政らしく、”法政に関わる全ての人々を笑顔に”、謙虚に粘り強く戦っていきたいと思います。
髙橋馨希
ー試合を振り返って
リーグ戦で1勝3分1敗くらいで勝ちが少なくて、勝つか負けるかでこの先の流れが決まる結構重要な試合で、チーム全体で一体感を持ってやっていこうとしていた中で勝てたのは、チームとしてこの先良い流れに乗って行くために良かったと思います。個人としてもゴールを決められたので良かったです。
ー今シーズン初ゴールを振り返って
去年はリーグ始まって結構すぐに決められてた分、今季はじまって全然決められなかった中で今日は自分が思ってたよりも嬉しかったので、また次も決められるように練習を頑張っていきたいと思います。
ーカターレ富山内定の率直な感想
小さい頃からプロサッカー選手を目指してやってきたので、それが結果となってプロサッカー選手になれるというのはすごい嬉しいですけど、もっと上を目指してプロに行っても試合に出られるように、残りの大学サッカーも結果を残して上のカテゴリーに行けるように、頑張っていきたいなと思います。
ーコンタクトはいつから
2月くらいにキャンプに呼んでもらって、そこで練習参加して、オファーをもらった感じです。
ー正式に決まったのは
5月のはじめ頃だったと思います。
ーカターレ富山の印象について
今J3でも上位にいて、すごいアグレッシブで攻守共に良いサッカーをすると思っているので、自分もその一員として戦えたらなと思います。
ーファンの方に向けて一言
カターレ富山に加入するということでよろしくお願いします。チームのために全力で戦うので応援もよろしくお願いします。
ー次節、日本大学戦への意気込み
次節もチーム一体となって、連勝できるようにやっていきたいと思います。
木村恵風
ー今日の試合を振り返って
チームとして勝てていない状況が続いている中で、空いたこの1週間、自分たちでミーティングなどをして実践に活かそうという中で、それが上手く出た場面が多かったのが良かったです。
ースタメンを告げられたタイミングはいつ?
だいたい分かったのが木曜日の紅白戦の練習で、スタメン組に入った時でした。
ー試合中に意識していた事は
まずは、みんなと喋るというところ。前の選手を動かしながら、しっかりスライドをしてチームとしてコンパクトに守るというところを意識していました。
ー空いた1週間で那須さんが来てくれた影響は
プロで長らく活躍されていた方からのアドバイスっていうのもあり、今チームとして失点が多い状況に直接繋がるアドバイスがあったので、それをすぐに、その週からディフェンスラインの間で練習から意識していこうという中で上手くできている部分も増えました。今日最後に失点してしまいましたけど、粘り強い守備っていうのはカタチとしては出来てきていると感じています。
ー次節に向けて一言
連勝がチームとしてないので、しっかりと連勝して右肩上がりで波に乗っていけるようにチームとして良い準備をしていきたいと思います。