【バドミントン】第67回全日本学生選手権 団体戦 男子 意地の粘り見せるも、連覇達成ならず
第67回全日本学生選手権大会
2016年10月16日(日)
千葉ポートアリーナ
詳細結果
試合 | 試合詳細(後者が対戦相手) |
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1回戦 | S1○桐田和樹2-0勢瀬拓也(21-17,21-10),S2○荒木惇2-1新本将大(20-22,21-16,21-15),D1○日光凌・西智寛2-1勢瀬拓也・畠山主税(15-21,21-18,21-19) |
2回戦 | S1○日光凌2-0古屋玲(21-17,21-14),S2○桐田和樹2-0池田拓馬(21-19,21-18),D1○藤野琢人・西川裕次郎2-0古屋玲・川崎泰(21-13,21-8) |
3回戦 |
S1○西川裕次郎2-0渡邊黎(21-15,21-15),S2○荒木惇2-0大堀新(21-19,21-8),D1○河崎駿輔・野村拓海2-0荒井大輝・石井大翔(16-21,21-19,21-18) |
準決勝 | S1●西川裕次郎1-2西本拳太(21-12,10-21,14-21),S2●桐田和樹0-2大関修平(19-21,22-24),D1●藤野琢人・西川裕次郎0-2五十嵐優・中田政秀(17-21,20-22),D2○河崎駿輔・野村拓海2-0三津川剛史・川端祥(23-21,21-15) |
戦評
昨年5年ぶりの優勝を果たし、今年は連覇を目標に挑んだ男子。準決勝で強敵中大と対戦し、チーム一丸で戦ったものの力及ばず。ベスト4で今大会を終えた。 初戦の立命大戦、2回戦の神大戦、3回戦の金学大は苦しみながらも3-0で勝ち進み、準決勝進出を決める。準決勝の相手は中大。昨年のインカレ王者西本拳太、準優勝の五十嵐優を含む強豪ぞろいのチームとの対戦となった。
第1シングルスには西川裕次郎(社3)が出場。第1ゲームでは1ポイントめを奪取し、そこから流れに乗って点差を引き離していく。相手のミスを誘い、隙があればすかさず決める。終始西川のペースでゲームは進み21-12で第1ゲームを先取する。続く第2ゲームでは、相手もしっかりと切り替えていく。ラリーが続き少し甘い球がくると西本はすかさずスマッシュを落としていく。西川は序盤一挙6連続ポイントを許してしまい、相手の流れを止められない。インターバル後もミスや相手のショットに苦戦し、このゲームを10-21で落としてしまう。運命のファイナルゲームでは、序盤からまたも西本がリードする展開に。西川も必死に食らいついていき、アウトを見極め点を重ねていく。しかし、後半は焦りからかミスも出始め点差を縮めることができず14-21で試合終了。相手エースから一本とることはできなかった。
隣のコートで行われていた第2シングルスの桐田和樹(経2)は序盤から一進一退の攻防が続く。相手の前後左右に振られるショットに追いつきながらラリーを続け返していくもなかなか逆転することができない。後半15-19の場面から4ポイント連取で19-19とするも最後はネットに引っかけ19-21とこのゲームをものにすることはできず。第2ゲームでも点の取り合いが続く。後半12-17と点差が離れても、確実に点を決めていき18-17と連続得点で逆転に成功する。しかし、20-18とあと1点でゲームを決めることができる場面で決めきることができなかった。ネットに引っかけるミスや相手のスマッシュで一気に20-21と逆転されると、最後も決めきることができず。22-24と惜しくもストレート負けを喫した。
0ー2ともう後がない状況で第1ダブルスには藤野琢人(経4)・西川ペアが挑む。序盤は相手のミスを誘いリードするも、相手の速いリターンに対応できず徐々に点差をつめられインターバルには9-11と逆転されてしまう。その後も要所でスマッシュなどの決め球で点を稼いでいくも、自分たちのミスがひびいていく。次々と点を決められ17-21で第1ゲームを終える。第2ゲームでも序盤から相手のミスをしっかりとものにしていく。11-9とリードする展開で折り返すも、連続のミスが仇となり4連続失点で12-15と相手の波に飲まれてしまう。17-20とマッチポイントを握られ、追い詰められるもそこからラリーを続けるなど粘りを見せる。20-20と追いつきここから反撃かと思われたが、2ポイント連続で決め球を返しきることができず。20-22でゲームオーバー。この試合が終わると同時に法大の敗退も決定した。(羽根田萌)
第1ダブルスと平行して行われた第2ダブルスに出場したのは河崎駿輔(経4)・野村拓海(社1)ペア。試合開始直後こそ動きに硬さが見られ、点数はきっ抗したものの、低く速いドライブから相手のミスを誘発したり、浮いた球を見逃さずスマッシュを決めるなど、徐々にその調子は上向きに。粘る相手を23-21で振り切り第1ゲームを先取した。続く第2ゲームも勢いはそのままに終始法大ペースで試合が進む。河崎が強気の攻撃を仕掛け、野村はコート際に落とされた球も確実にカバー。自分たちのスタイルを保ち、最後まで相手の逆転を許さず21-15で第2ゲームも奪取し第2ダブルスはストレートでの勝利となった。
河崎・野村ペアが勝利を挙げたものの、チームとしては1ー3で中大に敗れ3位で大会を終えることとなった。試合後、敗戦の悔しさと須賀隆弘監督が率いる最後の団体戦を連覇で飾れなかった無念さで選手たちの頬には悔し涙が伝った。しかし、敗れはしたものの自分たちの持つすべての力を出し切って試合に挑んだことで、選手たちの表情は次第に晴れ晴れとしたものに変わった。明日からは個人戦が始まる。しっかりと気持ちを切り替え、それぞれが目標に向かって躍進してほしい。(本間美来)
監督・選手インタビュー
須賀隆弘監督
-今のお気持ちをお聞かせください
精一杯みんながチーム一丸となって臨んだ試合に最後の一本まで諦めない気持ちを、出ている選手も応援している選手もみんなのそういう気持ちが伝わってきたので、本当に良い試合でした。
-今大会の総括をお願いします
インカレはやっぱり大切な試合なので、1回戦から決勝戦と同じような気持ちを持って臨んできた中で、競った試合はありましたけど準決勝まではみんなの力でストレート勝ちしてきて。準決勝も良い形で迎えられて戦った結果なので、しょうがないですね。
-準決勝敗退という結果について監督ご自身はどのように感じていますか
もちろん連覇を狙っていましたけど、精一杯やった結果なので。そこは十分です。選手たちみんな頑張ってくれたので。
-第1シングルスに西川選手、第2シングルスに桐田選手というオーダーでしたが
逃げのオーダーではなくて、勝負しにいくというオーダーなので。それで負けたらしょうがないですよ。
-選手の活躍を振り返っていかがでしたか
本当に出てる選手も出てない選手も、やっぱり最後まで諦めずに執念を持った試合だったと思います。
-東日本インカレから約1ヶ月という期間でインカレとなりましたが、選手たちを見てきてどのように感じていましたか
やっぱり法政大学の最大の目標はインカレってみんながそういう意識を持っていたので。東日本が終わってからみんながそういう意識を持って練習ができたと思います。毎年2年生以上はインカレがどういう試合かっていうのをもう自分たちで肌で感じてこれまでやってきているので、みんなそういう意識で取り組んできたと思います。
-キャプテンの働きについては、どのように見ていましたか
今年のインカレで連覇したいという、言葉にはなかなか出していないですけど、そういう思いとか気持ちはひしひし伝わってきた中で、やっぱりすごく苦しかったと思います。なかなかシングルスでの結果が出ない中で、諦めずやっていただいて、チームをまとめていただいたので、感謝の気持ちしかないですね。
-法大の監督として最後のインカレでしたが
もちろん最後だからとかではなくて、インカレ連覇をするっていう強い気持ちで臨みましたが。みんな頑張って、本当に良いチームになってくれたなと思います。
-これまで監督として長く法大バドミントン部に関わってきましたが、振り返っていかがでしたか
一言じゃ言えないですね。色んなことがあって。その中でもインカレだけは3回優勝させていただいて。私自身が法大の監督をやらせていただく中で、人間的にも成長させていただいたという、本当に大学界の中で一番幸せな監督だと思います。
-4年生に向けて一言お願いします
これから社会人になる中で、色々壁にぶつかったり悩んだり落ち込んだりあるかもしれないけど、やっぱり今までバドミントンをやってきて、諦めたら終わりだということをよく言っていたのですが、これからの人生も同じことだと思うんですよね。何事も諦めたら終わってしまうので、何事にも諦めずに前向きに取り組んでもらいたい、過ごしてもらいたいなと。あとは、常に感謝の気持ちとか謙虚な姿勢を忘れず、これから社会でも頑張ってください。
-3年生以下の選手の方々に向けては
来年のインカレで優勝ということはもちろんですが、これからもバドミントンができるという感謝の気持ちと謙虚な姿勢を忘れず、人間力というところも是非とも成長してもらいたいなと思います。
-最後にいつも法大の応援をしてくださっている方々へメッセージを
日本一幸せな監督だったので、今は本当に今まで支えてくださった方々、応援してくださった方々、全ての方々に対して、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
日光凌主将
-インカレ団体戦を振り返って
毎年春、秋リーグ、東日本インカレと場数を踏んでよくなって、最後インカレで優勝したりという結果が付いてくるので、今年も最初はよくなかったんですけどどんどん経験を積んで昨日も3-0で勝てたし、今日もいい雰囲気で試合ができたのでインカレという場は法政にとっていい場所でした。今回は負けてしまいましたが、どの試合を見ても今年1番のプレーをみんなしていたんじゃないかなと思います。
-今日の試合を振り返って
中央大学は穴がないというか、シングルスにしろダブルスにしろ全員が強いチームなので、こっちは総力戦でどんな形でもいいからしっかり勝ちに行こうと臨みました。結果は上3つで負けてしまって勝負が決まったんですけど、ここまでやって負けたのなら仕方がないかなと割り切れるくらいいい試合で、選手も応援もどこの大学よりもよかったと思うので、悔しいですけどやり切れました。
-試合前に話し合ったことは
監督が今年最後だったので、なんとしてでも優勝しようということと、優勝を目標において1試合1試合絶対に落とさないように常に勝ちに対する執着心は忘れないようにということを話しました。
-監督に連覇をという目標には一歩届きませんでした
優勝したかったのでそれだけは本当に悔しいです。選手が頑張ってくれたから、キャプテンとして「やり切ってくれてありがとう」と思う反面、キャプテンとして監督を胴上げしたかったのでそこは悔いが残ります。
-東日本インカレからはどのように調整してきましたか
東日本インカレは、どっちかっていうと悪い雰囲気というかチームとしてよくなかったんですけど、そこでこのままじゃダメだとみんなが気づいてインカレに向けてしっかりやらなきゃとなれました。そういう気持ち1つでここまで変われるというのはすごいことだと思うので、やっぱり気持ち1つなんだなというふうに思いました。
-東日本インカレ後に、チームの課題は「気持ち」だとおっしゃっていました
結果はベスト4に終わったんですけど、東日本インカレから見ればはるかに今のチームはよくなったと思うので、そこはみんなしっかりできたんじゃないかなと思います。
-このチームとして最後の団体戦を終えて、チームメイトへのメッセージを
自分は第3シングルスで出ずに終わったんですけど、あれだけみんなが勝ちに対して頑張る姿は自分にとって刺激にもなりました。西川や桐田など3年生以下の選手も今年はたくさん出ていたので、そういう経験を無駄にしないで他の選手にも伝えていって欲しいです。今の3年生以下もいい選手が多いので、この悔しさをばねに優勝めざして一から頑張ってもらいたいと思います。
-監督やコーチに一言
監督は言葉では表せないくらい素晴らしい人で、この4年間数え切れないくらいの感謝があるので「お疲れ様でした、ありがとうございました」と伝えたいです。コーチは、監督とは違う角度から競技についてもプライベートでも気さくに話しかけてくれる方だったので、やりやすい2人でよかったなと思います。
-個人戦に向けての意気込み
まだ個人戦も須賀監督やコーチのもとで、自分も法政大学のユニフォームを着るのでその名に恥じないよう、1試合1試合しっかり勝って全日本の権利を取れるように頑張りたいと思います。
藤野琢人
-今のお気持ちを
散々さっき悔しい思いしてましたが、今はもう切り替えてます。
-今日の試合を振り返って
最後の大会というのは知っていて臨んだのですが、結果気持ちの面でどこか引いていたので、それが散々言われてきたことにも関わらずやっぱり甘かったかなと思います。3年生のときに優勝したときは、どこかその1年間やってきたことが自信になっていたのですが、優勝したときにどこか気が抜けていたのかなと。それを自信に変えられない努力の甘さがあったのかなと感じています。
-今大会の団体戦全体を振り返って
第1ダブルスとしてやっぱりチームに信頼されてはいたものの、取らなきゃいけない部分で勝てなかったことに関しては申し訳ないし、責任があったのにも関わらず勝てなかったことは残念です。それでも、この1年間法政大学として、戦えたことはすごく嬉しかったです。
-大学最後の団体戦でしたが
自分は正直プレーの面で活躍できたのは3年生からなので、やっぱり応援としての立場というのも知っていますし、コートに立ったときの立場というのも両方知っているので。チーム一丸とならないと団体戦勝てないというのも学んで。4年間を通じて学んだことは、バドミントンの技術ひとつにしても学んだのですが、それ以上にチームワークの大切さであったり、人としてどうあるべきか、プレーの面以外でもすごく大人になったと思います。
-監督も法大として最後の大会でした
やっぱりみんな口そろえて言うと思うんですけど、すごく熱い人ですごく良い監督だったと思います。須賀さんに教えてもらったことはすごく感謝しなきゃいけないことですし、他の大学の監督さんと比べても全然すばらしい人だと思います。須賀さんに教えていただけて、すごく良かったです。
-個人に向けて意気込みをお願いします
この悔しさを味わっているので、それをぶつけるのもひとつの自信になると思うし、ベスト8以上に入って全日本総合の権利を取らなきゃいけない立場でもあるので、それを前向きに一戦一戦全力で明日から戦っていきたいと思います。
西川裕次郎
-今の心境は
全力で戦った結果なので、悔いはないんですけど、ほかにもできたことはあるかなっていうのはあります。
-今日のシングルスを振り返って、シングルスはいかがでしたか
相手は格上ってわかっていたので、もう自分ができることって必死にプレーすることで。1ゲームめからそういう姿勢で戦えたのは良かったですけど、やっぱり2ゲームめで相手がしっかりやってきたので、そこでもう一歩攻めきれなかったというのが。団体なので何が起こるかわからないですが、勝てたかもしれませんし。そこのもう一歩っていうところが自分に足りなかったというのがあります。
-第1シングルスでの出場でしたが
相手のシングルス3本全部強いですし、誰がきても大して変わらないので。けどそこで絶対1本でも取らないと勝てないとわかっていたので、勝つ気持ちではいたんですけど。
-ダブルスについては、0ー2での場面で回ってきましたが、どのような気持ちで臨みましたか
0ー2だからって何かっていう考えはなかったですけど、自分たちができるプレーの最大をなんとか出そうかなと思ってやってました。
-今年はシングルスに多く出場しているようでしたが
4年生が結構ダブルスの人が多くて、シングルスが全然足りないので、自分がシングルス中心にやってる中で、勝つときにダブルスに出て勝ちにいくっていう体制でした。
-改めて今大会全体を振り返っていかがでしたか
1年間を通して今までの団体戦の中で1番チームで戦ったって感じました。それで試合入っててすごく楽しかったですし。優勝できるのが一番良いですが、悔いはないかなと思います。
-東日本インカレから今大会まででどのようなチームになっていましたか
国体とかあって抜けた人もいたりして、自分も抜けたのですが。チームでちゃんとまとまってもう一回しっかり戦おうという感じではありました。
-今年で監督は最後の大会となりましたが、監督の下でやってきて思うことは何かありますか
プレーどうこうではなくて、人間的に成長できたというのがすごくあるので、そこが感謝というか。やっぱり他の大学だとあまり言ってくれなかったりとかするので、そこが法政に入って一番良かったなと思います。
-最後に、個人戦に向けて
自分が組んでいるパートナーの人が4年生なので、しっかり結果を残して終われるように、去年もそうだったんですけど。今年もしっかり結果残して終われるようにしていきたいですし、自分の限界というものをわかる大会でもあるので、最後までしっかり戦って自分の今の限界を知りたいです。
桐田和樹
―今日の試合を振り返って
自分が勝たないといけない相手というのがあって、ラリーはできたんですけど要所要所で決め球とかもミスしたりしてしまってうまく点が取れずに負けたので、正直悔しいです。
ー相手は秋季リーグで敗れた中大でした
やっぱりシングルスのどちらかを取らないと厳しい部分があり、しかも西川さんの相手がとても強い相手だったので自分は勝たないとっていう気持ちでした。
ー終盤は気迫のこもったプレーで粘りを見せました
相手は同じスピードでラリーしてきたので、自分はどこかで変化をつけて攻めたりしていかないと決まりませんでした。負けてもともとだったので最後はがっつきました。
ー須賀監督のもとで臨む最後の団体戦でした
自分は2年間だったんですけど、バドミントンも人間性などもいろいろ教えてもらって、須賀さんが来るときは練習も楽しかったです。次の個人戦で結果を出して恩返しするしかないので頑張ります。
ー4年生とプレーする最後の団体戦でした
自分が勝って、日光さんを第3シングルスで出したいという思いもあったので負けたのは申し訳ないです。
ー個人戦に向けての意気込み
恩返しするつもりで、またベスト8以上で全日本総合に出られるのでもっと上を目指せるように頑張りたいと思います。
河崎駿輔・野村拓海ペア
ー率直な今のお気持ちを
河崎:結果は3位ですごい悔しいんですけど、今はすがすがしいというか。僕はたくさんチームに迷惑かけてきて、ダメな時もあったんですけど、同期とか監督・コーチがいて、支えてくれて、今の自分がいるし、最後のデュースで勝てたのもみんなが後押ししてくれたからだと思います。とりあえず今はチームとして戦ってきてすごく幸せだし、楽しかったなと思います。
野村:とにかく悔しくて…4年生と団体で出られるのもこれが最後ですし。でもまだ河崎さんと出られるのは個人戦があるし、ベスト8以上に入れば全日本総合に出られるので、まだ一年生でこれからなので来年のことも考えて、今はとりあえず個人戦で頑張りたいと思います。
ー中大戦の試合内容を振り返って
河崎:正直あんまり覚えてなくて…ただただ勝ちたかったですね。常に野村と声かけ合って、自分がとれない部分も野村が一生懸命カバーしてくれて、お互いがお互いのことを一番思い合えたと思うし、一番練習通りできたかなって思います。
野村:一番自分たちが勝てるパターンができてたと思います。それもあったし、みんなが応援すごくしてくれて、そのおかげで勝てたのかなって思います。
ー昨日の3試合を終えてチームの雰囲気やお二人の調子は
河崎:悪くはなかったですね。インカレの怖さを僕ら4年生とか3年生とかは知っているから、チームの方はベンチの雰囲気づくりとか大事にしていました。僕らの調子的にはただただ体が動いてないだけだったから、調子悪いって部分はなくて。動いていれば自分たちのプレーができるし、ここにくるまで2人ですごくいっぱいトレーニングしたし、やっぱりやってきたっていう自信があったから、あんまり負けるとかは思わなかったですね。
野村:初戦からファイナルで危ない試合だったんですけど、そこでしっかり3-0で勝てて、そこから全部3-0で勝てて流れを奪えたと思います。東日本インカレで神大と3-2までいって結構危ない試合で、それが結構ダメな部分がでてしまった試合だったんですけど、今回はキャプテンの日光さんがしっかり勝ってくれてその分すごくいい流れがきてて良かったと思うんですけど、やっぱり(中大戦で)負けてしまって悔しいです。
ー(河崎さんへ)インカレの怖さについて下級生にどのように伝えてきたのですか
昨日も団体であったと思うんですけど、法政の女子が負けちゃったりとか日大が2回戦で負けちゃったりとか、インカレって何が起こるかわからないから、一回一回が大事だよっていうことは僕から伝えるってこともあったし、監督自身からもみんなに伝えていて、そのへんの意識は合わせられていたと思います。
ー(野村さんへ)初めての全日本インカレでしたが
途中で終わったんですけど神大のときに一応出て、それも結構危ない試合で。さっきの中央大学の時もそうだったんですけど、そういう時にしっかりチームで応援とかで勝てて、自分たちの体の状態はもちろんなんですけど、そういう雰囲気とか流れとかがすごく大事なところかなと。一年で出れたのも今回は僕だけなので、そういうことはいずれ入ってくる後輩に伝えていけたらいいなと思います。
ー須賀監督が指揮をとる最後の団体戦を連覇で飾ることはできませんでした
河崎:残念ですけど、でも須賀さんも言ってくれたように、日本一のチームでこの一年間やってきたし、チーム力としても日本一だと思うし、まあ結果は優勝できなかったけど、ただただ今は自分のことをしっかり見捨てず支えてくれた須賀さんへの感謝の気持ちと少しのごめんなさいっていう気持ちと、やっぱりありがとうございましたっていうのと楽しかったっていう気持ちが一番大きいです。
野村:優勝したかったんですけど、やっぱりまだできなかったですね。須賀さんに優勝を贈るってことは叶わなかったんですけど、自分自身も団体とか優勝したことないので、次の監督の升さんとかこれからの法政にチームで優勝を飾れるように練習して強くなっていきたいです。
ー先ほどのミーティングではどういったことを話されていましたか
河崎:ただただ須賀さんはありがとうと僕らに言ってくれて「結果は結果だししょうがないよ、でも日本一のチームだから」って言ってくれて。他のOBの人たちも須賀さんにむけての感謝の気持ちと、みんなが応援しているんだよってことを言ってくれて今の法政はそういうことがしっかりしていてすごいなあと改めて思いました。自分もこれからそういうOBの位置になるんですけど、法政の応援も絶対するし、そういうことを受け継いでいこうと思いました。
野村:須賀さんはこのチームでできて幸せだったってことを言ってくれて。自分はまだ1年しか…1年も接してなかったんですけど、それでもやっぱり少しでもチームのために須賀さんのためにできてこれたのかなと思うし、それはよかったのかなと。でもやっぱり優勝を贈りたかったですね。
ー明日からの個人戦にむけて
河崎:3回目に今日西川・藤野が負けた相手と当たるのでその分の借りを返すのと、野村と少しでも長くバドミントンをしていたいから、なんとしてでもベスト8以上には残りたいと思います。
野村:個人戦で勝ち残って須賀さんが少しでも長く法政の監督でいられるように頑張ることと、河崎さんも言ってたんですけど、明日しっかり勝ち上がれば五十嵐・中田ペアと当たるのでそこで藤野さんたちが負けていた分自分たちが勝ってベスト8まで上がって総合出られるように頑張りたいと思います。
フォトギャラリー
- 目標の連覇には届かなかった
- 主将としてチームをけん引する日光
- 勝利を決め喜びをあらわにする荒木
- 第1ゲームを奪った西川はガッツポーズ
- 桐田は最後まで粘りを見せた
- 今日唯一の白星を挙げた河崎(左)・野村ペア
- 藤野(左)・西川ペアは追い上げるも一歩及ばす
- 観客席からも声援が飛んだ