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【フェンシング】全日本学生フェンシング選手権大会 2日目 ~男子サーブル&女子エペ個人戦~ 男子サーブルは大崎葵一が連覇!! 女子エペは不完全燃焼に終わる…

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【フェンシング】全日本学生フェンシング選手権大会 2日目 ~男子サーブル&女子エペ個人戦~ 男子サーブルは大崎葵一が連覇!!  女子エペは不完全燃焼に終わる…

2016年度全日本学生フェンシング選手権大会
2016年11月17日(木)
京都 大山崎町体育館

インカレ2日目は男子サーブルと女子エペの試合が行われた。男子サーブルは大崎葵一(営3)が連覇。一方女子エペは存分に力を発揮できず、最高成績は富永恵美(法2)のベスト8に留まった。

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優勝が決まり胴上げされる大崎

試合結果

男子サーブル個人戦

選手名 学部・学年 成績
 大崎葵一 営3  優勝 
 吉井想  営2 ベスト8 
佐藤篤志 営3 ベスト32
柳嘉亮 文2
 星野剣人  営1 〃 
高橋優作   法3 2回戦敗退 
大槻達哉  法3  〃 
 栢木達也  理工3 〃 
 

女子エペ個人戦

選手名 学部・学年 成績
 富永恵美 法2   ベスト8
池田五月  文4  ベスト16 
村上久美 国文2
都甲好栄  国文3  1回戦プール敗退 
 

男子サーブル戦評

 波乱の幕開けとなった男子サーブル個人戦。本戦に出場した8名の選手だったが、2回戦に出場したのはシード権を獲得した選手を含めて5名。3年生の大槻達哉(法3)、栢木達也(理工3)、そして昨年インカレ準優勝の高橋優作(法3)が1回戦敗退となってしまった。
 
2回戦では柳嘉亮(文2)が今大会個人戦準優勝の白井(中大)と対決。先制点はもぎ取るもその後は相手にペースを握られ9—15と敗北。星野剣人(営1)の相手には同じく強豪・ベスト4入りを果たした茂木(早大)が現れる。相手が点を獲得すると、負けじと点を獲得し10—11と接戦になるも、あと少し及ばなかった。佐藤篤志(営3)も長内(日体大)相手にリードを許す。最後に巻き返しを図ったものの、あと少し届かず。シード権を獲得し、2回戦から出場を果たした大崎葵一(営3)、吉井想(営2)は危なげなく試合を運んだ。
 
3回戦で吉井が対峙した相手は町田(慶大)。先制点は奪われるも、すぐさま点を取り1—1。きっ抗した争いになるかに思われたが、立て続けに7ポイントを奪われてしまう。1—8となり勝機も薄くなり始めた時、吉井の剣が光る。6点を奪取し7—8へ持ち込むと2ポイントを取られ7—10。再び点を突き放されるが着実に追いついていき、ついに12—11と逆転に成功。そのまま流れに乗り15—12と劇的勝利を収めベスト8入りを叶えた。大崎も苦しい展開になるも、勝利を収めた。
 
準々決勝では大崎と吉井が相まみえた。緒戦から素早い動きで相手を切る大崎。8—0と大きな点差を広げる。吉井も反撃するも、この差を縮めることが出来ず15—7。吉井はベスト8となった。
 
勝ち進んでいく大崎が準決勝で当たったのが星野を倒した茂木(早大)。相手の剣技で次々とポイントを量産され2—6。厳しい戦いになるかに思われたが、その後相手がポイントを獲得するごとに5—7、11—8と点を加算していくと最後は4ポイント連取で決勝の舞台へ足を踏み入れた。
 
決勝戦は白井(中大)。強敵同士の戦い、観戦客すべての人の視線を集めた試合となった。終盤までお互い一歩も譲らぬシーソーゲームが展開される。大崎が10点目を挙げれば白井も10点目を獲得。11点目を取れば、同じく得点を取得。そして大崎が13点目を獲得した時、均衡が崩れた。次にランプを灯したのは大崎。14—12と点差を2点に広げる。13点目は奪われたが、最後は大崎が締め、このゲームを制し、2連覇、そして関カレに続き2冠目を勝ち取った。
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決勝戦を戦う大崎
 
予想不可能だった今大会。その中でも大崎のプレーは安定しており、多くの選手が彼の実力に信頼を寄せている。次は男子サーブル団体戦。関カレの雪辱を晴らし学生タイトルを獲得する。(和多慎之介)
 

女子エペ戦評

 女子エペには3名の選手が出場した。3選手全員予選で見事な活躍を見せ、シード権を獲得。
 
初めにピストに上がったのは富永恵美(法2)。序盤は同時突きなど互角の戦いを見るも、徐々に突き放していき勝利。村上久美(国文2)は初めから得点を量産。相手を引き離し、そのまま15—8で快勝した。池田五月(文4)は同じく2回戦から参戦する鈴木(日大)と対決。一時は4点もの差を付けられるも、後半で相手を捲り12—10。流れをつかみかけたが、その後3連取を許し、惜しくも敗れてしまった。
 
ベスト8を懸けた試合では富永と村上の同校対決となった。お互い一歩も引かぬ戦いを繰り広げ、点差を付けられても巻き返し13—13と同点に。「気持ちを切らすことなく落ち着いてプレーした」。富永は終始気持ちを保ち、白星を挙げた。
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白熱の同校対決は富永が制した
 
準々決勝では関カレ優勝者黒木(日大)と対決した。緒戦から主導権を黒木(日大)に握られる。相手の流れを断ち切ることが出来ず、ベスト8で幕を閉じた。
 
個人戦では満足のいく結果に終わらなかった法大女子エペ陣。しかし彼女らの照準は団体戦だ。持ち前のチームワークを武器にそれぞれの役割を果たし、インカレ団体戦で勝利を誓う。(和多慎之介)

選手コメント

吉井想

ー今日の試合を振り返って
ベスト8にも入れましたし、良かったんじゃないですかね。ベスト8懸けの時に慶應の町田選手と当たって、最初は負けていたんですけど巻き返すことが出来たときは調子が良かったです。
 
ー目標はありましたか
勝てるところまで勝とうと思って臨みました。
 
ー町田選手には1-8からの大逆転をされましたが
ベンチに高橋優作先輩がいて、「後ろに下がり気味だからもっと前へ前へ。仕掛けていこう」というアドバイスをもらいました。そのおかげで緊張もなくなりましたし、アドバイス通りやってみようと思ってプレーした結果勝つことが出来ました。
 
ー準々決勝では大崎さんとの対決となりましたが
あれはもうしょうがないです。練習でも戦ったりするんですけど、勝てないですね。大崎先輩に当たったらちょっと諦めています。
 
ーインカレに向けてどのような練習をされてきましたか
特になかったんですけど、関カレでダメだった所で練習・修正する感じでした。
 
ー全日本でさらに上に行くために今必要なことは
スピードですね。大崎先輩のようなスピードの速い選手と当たったときに対応できないので、早くプレーできるようになりたいですね。
 
ー今後の抱負
今回がベスト8だったのと、来年から上級生になるので、優勝したいですね。
 
 

 富永恵美

ー今日の試合を振り返ってみて
敗れてしまった黒木夢選手(日大)に当たるまではいい試合だったと思いますし、年初めの成績が悪いとその年にうまく結果を残せないことがあるんですけど、それでも今回は調子を上げていけたので、負けた試合以外に関しては良かったと思います。負けた試合は何をするか決めずにピストに上がってしまって、何もできず終わってしまいました。技がどうこうというよりも、気持ちの持っていき方で課題が見つかったと思います。
 
ーどうして黒木選手との試合では具体的にすることを決めていなかったのですか
これまで当たった中で負けたことがありませんでした。昨年のインカレ、今年の関カレを制していて強いことは分かっていたんですけど、自分ならいけるだろうと思って、特に対策も立てずに上がってしまいました。自分は気持ちを高めてからピストに入って気持ちで勝つタイプで、「この試合勝てるだろう」と甘く考えて上がってしまったので、負けてしまったんだと思います。
 
ーベスト8を懸けた試合では村上さんとの対決でしたが
お互い手の内は分かりきっている相手なので、その試合にどちらの勝ちたい気持ちが強いかということだと思います。あと気持ちが切れた方が負けるなと思っていたので、気持ちを切らすことなく落ち着いてプレーしました。同校対決だからといって特別何かあったわけではないですね。
 
ー今大会の目指す目標などはありましたか
去年がベスト16だったのと、ベストを出せなかった反省としてやっていたんですけど、照準は団体戦に合わせているので、個人戦は目の前の大会一つ一つを勝っていけるところまで行こうという感じで、何位に入ろうという目標はありませんでした。
 
ー個人戦と団体戦の気持ちの持ちように違いはありますか
個人戦は勝ったら賞賛、負けたら反省したり後悔したりとか自分自身の問題で自己解決できるんですけど、団体戦は一年に何回かしかなくて、法政の名前を上げるのも個人戦よりは団体戦だと思うので全然違いますね。個人戦で良い成績だからって団体戦でもいい成績が残せるわけではないですので。今から切り替えて団体戦に臨みたいなと思います。それぞれ役割があるので。
 
ープレー中に意識している点はありますか
個人戦では勝つために自分で15本とらないといけないので、絶対に自分のフィールドで勝負することです。、やりずらい相手でも相手に合わせて勝負するのではなくて、自分のフィールドで戦うこと。手の内がばれているとしても強い選手は自分のペースで戦っているので。自分のフィールドで戦うことが個人戦の自分のルールです。団体戦はそれぞれ役割があって、点を取る係り、守る係り、次の人に流す係り、雰囲気を盛り上げる係り。自分は〝崩れない〝という役割を担っていると思っていて、村上は点取りゲッター、池田五月先輩は安定したプレーを見せてくれます。自分は流れを引き寄せて崩れない。それぞれの役割をどれだけ全うできるかが団体戦だと思うので、自分の役割に徹したいと思います。あとは無理をしないことですね。
 
ー自分のフィールドとは
アーム力は日本の学生の中で一番だと思っているので、そこを試合で発揮すること。あと私は遠目からコースを細かく振ったり突いたりすることが得意ではなくて、周りの人よりも至近距離であったり、パワー系のフェンシングが得意で好きなので、それが私のフィールドだと思っています。
 
ー最後に抱負をお願いします
インカレも団体戦は絶対優勝で3冠目を取ります。
 

 

フォトギャラリー

  • IMG 7399 R優勝が決まり胴上げされる大崎
  • IMG 7290 R2年 富永
  • IMG 7200 R3年 大崎
  • IMG 7196 R2年 吉井
  • IMG 7189 R4年 池田
  • IMG 6799 R3年 高橋
  • IMG 6962 R3年 佐藤
  • IMG 7422入賞した選手たち
 

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