【バドミントン】平成28年度関東学生新人選手権 勝俣が決勝進出も健闘及ばず準優勝
平成28年度関東学生新人選手権 準決勝・決勝
2016年11月20日(日)
日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館
新たなチームの行く末を占う新人戦が行われた。男女ともに多くの選手が、準決勝および決勝の行われる最終日を前に姿を消す中、先月のインカレでも結果を残した勝俣莉里香(営2)がシングルスで準優勝を果たした。全体としてはふるわない結果に終わったが、勝俣の活躍は今後に期待を持たせた。
詳細結果
男子シングルス
選手名 | 結果 |
---|---|
小森園隆平 | 3回戦敗退 |
野村拓海 | 2回戦敗退 |
野田悠斗 | 2回戦敗退 |
一ノ瀬力瑠 | 1回戦敗退 |
春日井一生 | 1回戦敗退 |
金子大地 | 1回戦敗退 |
佐藤優希 | 1回戦敗退 |
桐田和樹 | 1回戦棄権 |
女子シングルス
選手名 | 結果 |
---|---|
勝俣莉里香 | 準優勝 |
工藤ひな子 | ベスト16 |
清水一希 | ベスト16 |
鈴木優花 | ベスト16 |
東久留望 | ベスト16 |
甲斐妃美子 | 3回戦敗退 |
伊東佑美 | 2回戦敗退 |
※成績の記載に誤りがあり、訂正いたしました。深くお詫び申し上げます。
男子ダブルス
選手名 | 結果 |
---|---|
一ノ瀬・金子 | 2回戦敗退 |
佐藤・春日井 | 2回戦敗退 |
小森園・桐田 | 2回戦敗退 |
野村・野田 | 2回戦敗退 |
女子ダブルス
選手名 | 結果 |
---|---|
鈴木・東 | 2回戦敗退 |
伊東・清水 | 2回戦敗退 |
甲斐・工藤 | 1回戦敗退 |
戦評
第1シードで2回戦から出場した勝俣莉里香(営2)は、準決勝まで順調に駒を進め、飯村梨衣子(東女体大)と対峙した。
第1ゲームは、互いに譲らず競り合うものの11-10と1点リードしたまま前半を折り返した。しかし、ネットミスやサイドアウトなど細かなミスを繰り返し、相手に6連続失点を許し14-21でこのゲームを失う。第2ゲームでは、ショットが冴え始め長いラリーをものにして21-15で奪った。その良い流れのまま臨んだ第3ゲームでも相手をコートの左右に動かし、甘くなったシャトルを確実に決めるなど終始主導権を握ったプレーで相手を圧倒し21-12。序盤は苦戦する場面もあったものの見事に勝利し決勝進出を果たした。
迎えた決勝戦では池内萌絵(日体大)との対戦。第1ゲームでは、少しミスが目立つ場面もあったが、緩急をつけたシャトルを打つことで相手のミスを誘う。その後もライン上に鋭いスマッシュを打ち込むなど安定したプレーを見せ、21-18でこのゲームを奪い優勝へ大きく前進した。しかし第2ゲームからは一転し、今まで決まっていたショットが決まらなくなる。徐々にペースが乱れ始め相手に連続失点を許し、その点差を縮めることが出来ないまま12-21と勝負はファイナルゲームへ。準決勝・決勝と2試合続けてファイナルゲームまでもつれ込んだため、体力も次第に限界に近づいていた。相手のショートサーブに上手く合わせられず、早い動きに対応できない苦しい展開が続く。また、一発で点数を取ろうと決め急いでミスを連発。10-21と大差で敗北を喫し準優勝で終わった。
インカレでは個人戦ダブルスで優勝し、今大会でもシングルスでで優勝まであと一歩と迫っていただけに惜しい敗北となった。しかし、相手についていくスピードや体力向上などたくさんの課題を見つけ、次につながる大会となった。全日本総合選手権までの数週間、しっかりと調整を行い、強敵揃いの舞台でも再び大学王者の実力を見せてほしい。(杉本ひかり)
選手インタビュー
勝俣莉里香
ー準優勝という結果について
秋リーグに怪我をして、シングルスがなくなって、そこからダブルスにしか出ていなかったので、ずっとシングルスは練習していなかったんです。ここ数日も新人戦に合わせるより次の全日本総合のダブルスに合わせて練習をしていたので、シングルスは本当にちょっとしか練習していなかったですね。だからどうなるかなと思っていたんですが、決勝戦までいったので勝ちたかったですけど、(準優勝という結果は)良かったです。
ー今回の新人戦での優勝は最初から狙っていましたか
できるとは思ってなかったというか、シングルスの練習はしていなかったのですが、やっていくごとに勝っていけたので、試合に勝つごとにいけるかなという気持ちはありました。
ー決勝戦の内容を振り返って
相手のショートサーブに合わせられなかったです。最初からサーブで相手の流れというか、相手のペースになってしまっていました。
ー1ゲーム目を先取してから2.3ゲーム目は勢いを取り戻せませんでした
相手の方が動いていましたね。自分は一発で決めようとするけど、それをとられるともうダメというか動けなくなってしまったので。
ー動けなかったというのは疲れの問題もあるのでしょうか
シングルスはダブルスより動くのでキツいんですが、今はシングルスの体力はなくて…そういうところで負けました。準決勝もファイナルゲームまでいってしまったのでそれもありますね。
ー今大会で見つかった課題は
決勝で負けた相手にはこれから先もリーグ戦とかで当たる機会があると思うので、今回の相手のような速い球にもっと慣れていかないと、春リーグや来年戦っても同じような結果になると思います。全日本総合が終わったらシングルスもちゃんと練習し始めるので、今日負けた相手にも勝てるようにもっと練習します。
ーインカレでのダブルス優勝を経て、何か気持ちの面での変化はありますか
ダブルスだと負けられないという気持ちがあります。大学の中では勝ったので、次は社会人にも勝っていかないといけないので、そういった意識は高くなったのかなと思います。
ー全日本総合に向けて
当たるのは格上の人たちばかりで変にプレッシャーを背負うこともないので、挑戦者の気持ちで頑張って勝ちたいと思います。
フォトギャラリー
- 優勝には届かなかったものの準優勝と健闘した
- ひかえめながらも気持ちのこもったガッツポーズを見せる
- あと一歩でシャトルに届かずしゃがみこむ
- しなやかなフォームから生まれるスマッシュは勝俣の武器のひとつだ
- 勝負所のミスで悔しさをあらわにした