【バスケ】第13回東京六大学バスケットボールリーグ戦 最終日
第13回東京六大学バスケットボールリーグ戦 対慶大
2017年3月20日(月)
明治大学和泉キャンパス
六大学リーグの最終日は例年通り慶大との一戦。前半はほとんどの時間でリードを築き、ペースをつかんだかに見えたが、後半に崩れ、第4Qの粘りもむなしく敗戦。1勝4敗で2年連続の5位となった。
試合結果
トータル試合結果
66 法政大学 |
13 | 1Q | 12 | 76 慶應義塾大学 |
---|---|---|---|---|
18 | 2Q | 15 | ||
15 | 3Q | 26 | ||
20 | 4Q | 23 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | 学年 | 学部 | 身長 | ポジション | 出身校 |
---|---|---|---|---|---|
#57 玉城啓太 | 3 | 法 | 175 | PG | 京北 |
#54 小野玲音 | 3 | 文 | 178 | SG | 法政二 |
#0 濱田裕太郎 | 1 | 文 | 186 | SG | 育英 |
#12 柳川知之 | 4 | 法 | 192 | PF | 明成 |
#24 鈴木悠介 | 2 | 法 | 197 | C | 洛南 |
戦評
試合はルーキー濱田の3P成功で幕を開ける。その後も法大はシュートの落ちる慶大を尻目に、玉城を中心としたブレイクでリードを奪う。完全に波には乗り切れず、ロースコアな展開となったものの、13-12とリードして第2Qへ。
続く第2Qでは柳川が得点源に。昨年から磨きをかけたポストフックやステップインを駆使し、逆転を許さない。一時同点とされるも、途中交代でコートインした大久保海斗(法1)が3Pを成功、さらにこちらも途中交代の千代虎央太(法1)がトリッキーなパスでアシストを決めると、最後にはミドルシュートも成功。ルーキーの活躍に後押しされた法大は31-27と、またもリードで前半を折り返す。
そして「魔の3Q」。試合の勝敗を左右するこの時間帯に、相手に地力の差を見せつけられる展開の多い法大。相手に好ポジションでボールを持たれる展開が多くなり、いつの間にかペースは慶大に。3~4点のビハインドで試合は進んでいたが、慶大の連続得点で点差は8にまで広がる。しかし、千代の3Pと柳川のミドルシュートでなんとか踏ん張り、46-53で最終Qへ。
第4Q。強気なポストプレーで鈴木悠がファウルを誘うも、2本のフリースローを共に落としてしまう。しかし、それを取り返さんとばかりに、続くバスケットカウントでは冷静にフリースローを沈める。さらに3Pまで成功させ、なんとか離されまいと奮闘。12まで開いた点差を6とする。ここで法大は起爆剤として早川健星(法4)を投入。短時間で2本の3Pを沈め、6点ビハインドをなんとかキープ。しかし、残り2分を切ったあたりから、前半不調の慶大#4トカチョフ・サワが息を吹き返す。ペイントから絶妙なショットを連発し、法大の反撃の芽を摘んだ。最終スコアは66-76。
2年連続の5位。結果だけを見れば悲観的に見てしまいそうだが、新体制となったウィザーズの改革、成長の跡が随所に見てとれた。新戦力の台頭も著しく、ここに今後はU-19日本代表の水野幹太(経1)が加わる。至上命題とされる秋のリーグ戦での2部昇格に向けて、大きな収穫を得たと言えるだろう。(戎井健一郎)
コーチ・選手コメント
佐藤俊二 監督
ー慶大戦を振り返って
勝てる試合だったので残念だなと。
ー残り数分、法大も粘りのオフェンスを見せていましたが
昨日とかと比べると、スペースの使い方とかは分かってきたんだと思うけど、まだルールが統一されてないから、ミーティングでしっかりと提示して、その中でプレーさせた方がいいかなと。
ー慶大のサワ選手に勝負どころで苦しめられました
いいポジションでボールを持たれてることに問題がありますね。ただそこはまだ練習でやってない部分なので、今後やっていきます。
ー続く京王電鉄杯では、強豪チームとの試合も多く予定されていますが
(強豪チームとの試合によって)自分のできることとできないことが分かって、それが次につながるように。こっちは3部から2部昇格することが目標だから。ただ1~3年生は2部に昇格するだけじゃなくて、その先も見据えていかなければならない。そのためには、自分たちと1部のチームにはこれだけの差があるんだということを理解してその差を埋めていかなきゃいけないし、今回はいい機会になると思います。こっちは全力でやるだけです。
柳川知之(法4)
ー今日の試合を振り返って
自分の足りないところが分かった試合でした。最後まで動けないところですね。あと、どうしてもボールに寄ってしまうところがあります。ディフェンスもまだしっかりできない部分があるのでそこを頑張っていけたらと思います。インサイドがごちゃごちゃしてしまうとガードのボールの離しも悪くなってしまうと思うので次の試合までにもっと連携を取るように話をしたいと思います。中が外を動かせるくらいの考え方を持って中を中心に頑張りたいです。
ー新チームに対する印象は
みんなで頑張ろうっていうことになってるんでそこは変えたくないところですね。去年はそこまでじゃないんですけど強制的な部分があったので今年は自主的にやるようにしないとって思いました。自主的にやらないとだめだなって。みんなそれはもう分かっていることなので意識しています。
ースーツを着ていますが就職活動との兼ね合いは
これからちょっと就活があるのでスーツ着ています。そうですね、今までは3、4回くらい休んでしまいました。これから増えていくかもしれなくて不安はあるんですけど4年生なので両立させないと。大変ですけどやるしかないので(笑)頑張ります。
ーインサイドの下級生で注目している選手は
試合に絡んでる竹内(悠貴)と悠介(鈴木)がやっぱりやる気もあってどんどんプレーを増やしてリバウンドも強くなっているので頼もしく思います。就活も絡んできて自分の立場も危ういというか大変なところもあるので負けたくないと2人には思いますね。
ー今シーズンの目標は
個人的にはチームを支えることを目標にしています。最上級生としてチームがピンチに陥ったときにあいつならやってくれるんじゃないかって思われる選手に、沼田さんみたいになりたいです。
小野玲音(文3)
-試合を振り返って
僕は2Qの最初までしか出てなかったんですけど、前半はしっかり戦えていて、自分達のやるべきことはできていたと思います。後半になってきて相手も体が強いですし、自分たちのサイズが小さいというのもあって。リバウンドからファストブレイクとかのやりたいことをやられてしまって、そのままずるずるやられたかなと思います。
-出場時間を順調に伸ばしていますね
自分も3年生になって上級生としてどうやっていくかというのを意識しはじめました。練習中とかもどうしたら試合に絡めるかを意識するようになってきたので、これからも頑張っていきたいですね。
-法大はガード陣が飽和状態ですが、その中でのビジョンはありますか
今日は出たんですけど、自分はスタートで出ることは基本的にはないと思うので。それでもやっぱり、スタートがけがでいなくなってしまったときに一番に呼ばれる選手になろうというのはあります。
-大会を振り返って
自分ができることとできないことの仕分けが自分の中でできた大会でした。
-出場する際のコーチ陣からの具体的な指示は
特には無いんですけど、自分の中ではディフェンスで力になろうというイメージでやっています。
-自分のセールスポイントはなんだと思いますか
難しいですね(笑)。僕も今見つけようと頑張っている最中なので。
-今後に向けて
試合にもっと絡んでいきたいと思っています。
鈴木悠介(法2)
ー今日の試合を振り返って
相手の4番にディフェンスでやられた部分があったのでそこが反省点です。オフェンスは確率が悪かったので、もっと決めていきたいと思います。
ー今季は得点に絡む場面が増えました
監督やコーチたちに攻めていけと言われたので、自分の状況を見て、オフェンスで攻めたりパスを出したり色々考えています。ディフェンスをもっと頑張っていきたいです。
ーフィジカル面の強化は
毎日のようにトレーニングをしているので、体の動きが少し変わったかなと。
ー後輩が入ってきます
近畿出身や自分が高校のときに試合をしていたメンバーが多いので、すぐにチームになじんで話したりできたのでやりやすいです。後輩が分からないことがあれば自分に聞いてもらえるくらいの立場になれるように頑張りたいです。
ー京王電鉄杯にむけて
六大学の反省を生かして、オフェンスでは確率よくシュートを沈めていきたいですし、ディフェンスではディナイなど相手にボールを持たせないようにしようと思います。
濱田裕太郎(文1)
ー今日の試合を振り返って
前半は良いプレーができて、中に入ることができました。。
後半は自分で打ちに行ったというよりは、苦し紛れに打たされたように思います。
ー積極的にスリーを打ってたように見えました
監督からの指示もあり、外から多くのボールが来たのですが、「決めてやろう」という意識が足りなかったのは修正したいと思います。
ーチームの環境
佐藤監督はフリーランスなので自由に動ける分、プレーしやすい環境です。
ー大学バスケの印象
フィジカルやルーズボールなどが強いということと、パスを自分でもらいたい場面でもらうことができないので非常に難しいと感じています。
ー次の大会に向けて
今は高校3年生として扱われているので、自由にさせていただいていますが、次は練習して、より多くのスリーポイントを決められるように頑張りたいと思います。
フォトギャラリー
- 終盤リングに嫌われながらも、果敢にシュートを放つ強心臓ぶりを見せた濱田
- 柳川は攻撃面のみならずリバウンドでも頼れる存在だ
- 鈴木悠のフリースロー成功率は今後チームの鍵となりそうだ
- オールラウンダー千代はトリッキーなパスで会場を沸かせる場面も
- 慶大戦ではスタメン起用となった小野
- 玉城は植村不在の3日間でゲームキャプテンとしての役割を果たした
- 昨季出場機会に恵まれなかった竹内は今季大暴れの予感
- 早川は終盤の勝負どころで存在感を見せた