2017年度関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 第7節 対早大
2017年5月13日(土)
国士舘大学多摩キャンパス
春季リーグも終盤戦。GW2連戦で連敗し、入れ替え戦行きが近づいてきた法大。前半、一進一退の攻防となるも要所でシュートを決めリードして折り返す。後半、一時はリードを5点まで広げるも、相手のディフェンスを崩しきれず苦戦する。1点リードで迎えた残り2秒でPTを与えるも深井亮太(理3)がきっちり止め、勝利を挙げた。
試合結果
トータル試合結果
24 法政大学 |
13 | 前半 | 11 | 23 早稲田大学 |
---|---|---|---|---|
11 | 後半 | 12 |
スターティングメンバー
ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 今節得点 | 今季得点 |
GK | 深井亮太 | 理工3・浦和学院 | 0 | 0 |
CB | 福本直也 | 経済3・法政二 | 1 | 10 |
RB | 内門竜之介 | 経済4・鹿児島工業 | 5 | 31 |
LB | 山本祐輝 | 社会2・浦和学院 | 6 | 30 |
RW | 竹野恭平 | 社会4・法政二 | 3 | 14 |
LW | 高間アミン | 経済4・富岡 | 5 | 36 |
PP | 下條輝 | スポ健4・法政二 | 2 | 9 |
交代選手
ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 今節得点 | 今季得点 |
GK | 福本吉成 | 経済1・北陸 | 0 | 0 |
GK | 仲村充 | 社会3・藤代紫水 | 0 | 0 |
CB | 山本晃大 | スポ健2・大分雄城台 | 1 | 25 |
RB | 本田悠也 | 社会1・大分 | 0 | 8 |
LB | 松岡寛尚 | 経済2・藤代紫水 | 0 | 13 |
PP | 黛裕貴 | 経済3・富岡 | 0 | 3 |
PP | 斎藤航大 | 経済4・浦和学院 | 1 | 5 |
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝-分-敗 | 得点 | 失点 | 得失点 | 勝ち点 |
1位 | 日本大 | 7-0-0 | 219 | 174 | 45 | 14 |
2位 | 筑波大 | 5-2-0 | 210 | 160 | 50 | 13 |
3位 | 中央大 | 4-1-2 | 217 | 200 | 17 | 10 |
4位 | 国士館 | 3-1-3 | 180 | 192 | -12 | 7 |
5位 | 早稲田 | 3-0-4 | 178 | 177 | 1 | 6 |
6位 | 法政大 | 2-2-3 | 186 | 193 | -7 | 6 |
6位 | 明治大 | 3-0-4 | 172 | 179 | -7 | 6 |
8位 | 日体大 | 2-2-3 | 171 | 180 | -9 | 6 |
9位 | 立教大 | 1-0-6 | 176 | 211 | -35 | 2 |
10位 | 東海大 | 1-0-5 | 160 | 203 | -43 | 2 |
春季リーグ 途中経過
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
1 | 4月15日(土) | 明治大 | ●25-26(詳細) | 日本大八幡山 |
2 | 4月16日(日) | 筑波大 | △34-34(詳細) | 日本大八幡山 |
3 | 4月23日(日) | 日体大 | △24-24(詳細) | 明治大学和泉 |
4 | 4月30日(日) | 東海大 | ○24-20(詳細) | 日体大健志台 |
5 | 5月4日(祝) | 日本大 | ●26-34(詳細) | 日本大八幡山 |
6 | 5月5日(祝) | 中央大 | ●29-32(詳細) | 日本大八幡山 |
7 | 5月13日(土) | 早稲田 | ○24-23 | 国士舘大多摩 |
8 | 5月14日(日) | 国士舘 | 11:00TO | 国士舘大多摩 |
9 | 5月20日(土) | 立教大 | 10:30TO | 国士舘大多摩 |
戦評
相手は現在4位の早大。リーグ戦で過去29度の優勝を誇る強豪と相対した試合は、最後まで何が起こるか分からない、波乱の展開となった。
前半、ディフェンススタートとなった法大だが、速攻で竹野恭平(社4)が決めて先制する。直後に山本祐輝(社2)にもゴールが生まれ、上々の立ち上がりとなった。ディフェンス面でも、これまでよりも相手にピッタリと付くディフェンスで相手の動きを見せる。ワンプレーワンプレーに集中していくことで、運動量が多くなり、攻撃の息の根を止めていく。その後はロースコアな展開になるも山本祐も中心にフローター陣が高い打点からシュートを打ち続けた。一時は2点のリードを許すも、必死に追いすがり、同点に持ち込む。すると終盤、山本祐、内門竜之介(経4)の連続ゴールで2点をリードする。早大がタイムアウトを取り攻勢に出るもしっかりと抑え、前半をいい雰囲気のまま終える。
強引にシュートを打ちに行く内門
後半が始まっても法大ペース。竹野、内門の連続ゴールなどもあり、差をジリジリと広げると前半不調だった高間アミン(経4)にも当たりが出始め、5点リードまで持ち込む。しかし、速攻を止められ始めると攻撃が停滞し、徐々に流れが早大へ。法大も松岡寛尚(経2)や本田悠也(社1)を投入し、流れを取り戻しにかかるも得点を奪い切れない。53分に速攻を決められるとついに同点になる。ディフェンス陣が耐え続け、両チームともに攻め手を欠く中で突破口を開いたのは法大。内門の強引に打ちにいったシュートを相手GKが弾き、勝ち越しに成功する。法大は約9分ぶりのゴールとなった。直後に同点されるもそのまま残り時間は1分を切った。法大は山本祐が相手のペナルティを誘いPTを得る。これを高間がきっちりと決め勝ち越し。
1人少なくなった早大はパワープレーを仕掛け、強力攻撃陣が猛威を振るう。そのまま守り切り試合終了のブザーが鳴ったが、2秒前にペナルティがあり、PTを与えてしまう。迎えた最終局面。登場したのは前半のPTの場面でもセーブした深井亮太(理3)。チーム内で「PTなら深井」と絶対的な信頼を置かれる男。この場面では「2分の1の確率を信じて飛んだ」と読みが当たり左手でファインセーブ。同時に試合終了。3試合ぶりの勝利に歓喜の輪が広がった。
全員でつかみ取った3試合ぶり勝利だ
今日の勝利で9位立大、10位東海大との勝ち点差は4に広がり、残留へ大きく前進した。残り2試合は一つでも上の順位を目指すための戦いとなる。玉川裕康を中心に大学界でも群を抜く高さを誇る相手にどこまで対抗できるだろうか。(飯田翼)
選手コメント
佐藤浩 監督
―試合を振り返って
とにかく勝てて良かったです。でも点が取れなかったです。点の取れない中でディフェンスを頑張って最後まで同点で行けたことが良かった部分かなと思います。
―ディフェンスの運動量が多い様に見えましたが
具体的にディフェンスへの指示と言うのはないですが、指示出したのは試合の中での集中力です。法政でよくあったのが、勝っていても追い付かれたりするような試合になると集中力が切れて、戻りが遅くなる部分です。今回はどんな場面でも集中力を切らさ無かったことが、結果的にミスした後の戻りもしっかりできたと思います。
―守備が安定した中でも点差が縮まった原因は
速攻ができなかったこととセット攻撃で点が取れない中でメンバーを変えて取りに行く工夫はしましたが、取れなかったです。相手のデイフェンスが良かった。相手が落とすのを怖がらず、どんどん前に出てくるプレスに対して、対応し切れなかったと思います。
―シーズンを通してGK3人を併用している意図は
試合の中でGKは相手に対応されて取れなくなる時間帯ができます。そこに対応するためにGKを全員使う形になりますね。何分で交代すると決めるのではなく、試合の中で段々取れなくなってきたというときに次に、また入れられてきたら次にという形で起用してます。
―その中でPTでは深井選手を起用されてますが
昨年もPTになったら深井という形でやっていたので、PTになったら深井が出るというのはチーム全員の総意でした。最後も残り2秒のところでPTになり、どうするのかというときに私も含め全員が深井行け。となったので、どうすると悩むことはなく、ああなったら深井という絶大な信頼がチームの中でありますね。誰の迷いもなくPTになったら深井行くぞという形になります。
―次節へ向けて
国士館大は高さがあるので、うちの得点は伸び悩むのが予想されます。そういうときにディフェンスがどれだけ頑張れるかがポイントです。そのディフェンスが頑張ったロースコアの中で勝利を目指す。あとは点が取れなくても、そこで落ちずに集中力を切らさずにという今日と同じ試合に持ち込めると思います。
竹野恭平
ー早稲田に勝ったことについて
全然勝てる相手だと思っていました。接戦を制せたのは大きいなと思います。
ー早稲田のイメージは
うちと同じでチームで盛り上がって全員でハンドボールをしてくるなと思っていいチームだなと思います。そのチームに勝てたのは嬉しいですね!
ー相手のスコアラーとマッチアップしたことについて
めちゃくちゃ打たれてたんですけどまずサイドシュートを打たせないようにすること、(マッチアップした)相手は速攻が速いので自分の中で常に小走りするように、ダッシュできるところはダッシュして戻りは速くすることを意識しました。
ー今回の試合で成長したな、と感じることは
後半うまくついていけなくてんですけどそれ以上に自分よりもチームのことを考えるようになりました。あとは自分のプレーが上手くいかなくてもチームを鼓舞し続けようと思うようになったのでチームに目を向けれるようになったのは上級生の自覚が芽生えたのかなと思います。
ー次節へ向けて
国士舘のキーマンはポストが190cm超と大きいので、そこで簡単にやられないこと。加えて、今日勝ったからといって無難に勝ちに行こうとすると結果はついてこないと思うので、気を引き締めていきたいと思います。
深井亮太
ー今日の試合を振り返って
今日は選手が一人一人みんな調子良かったです。自分達の思い通りの試合展開になったんじゃないかと思います。
ー最後のPTでの心境は
去年も同じように、決められたら同点という場面でのPTがあり、2回目の経験になりました。去年はやられてしまったので、今日は防げて良かったです。入っても同点になるだけなので、気を楽にして臨みました。
ーPTはどの様に臨みますか
自分はPTは決められて当然だと思っています。右か左か、二分の一なので、今日は初めに左に行こうと決めていました。
ー今年はGKが3人出場していますが
スタートが得意な人や、途中から出るのが得意な人など、それぞれ全員にちゃんと役割があります。自分は最初に出るのが得意なので、そこを任されています。PTも1年生の時から、自分が任されることが多いです。
ー次節へ向けて
勝ちたいです。国士舘は大きな選手が多いですが、そこはしっかりと対策をしているので、しっかり発揮されれば勝てると思います。
フォトギャラリー
- 同点のピンチを抑えた深井は大きくガッツポーズ
- バースデーを勝利とチーム最多得点で飾った山本祐
- 気迫でシュートを打つ竹野
- 体勢を崩されながらもシュートへの執念を見せる下條
- 相手のディフェンスに臆することなく攻め続ける山本晃
- 決勝ゴールを放った高間
- 相手の固いディフェンスに苦しめられた
- 斎藤のゴールに仲間たちとハイタッチを交わす