【バスケ】第93回関東大学3部リーグ戦 対玉川大 9連勝で上武大との全勝対決へ
1次リーグも残すところ3試合となり、未だ全勝を保っている法大。今回の相手は法大バスケ部OBであり、JBL(現B LEAGUE)で活躍した経験も持つ板倉令奈氏(平成15年度卒)がACを務める玉川大だ。試合の入りこそ例によって低調であったが、リードを奪ってからは落ち着いて失点をコントロールし勝利。今季のリーグ戦で初めて失点数が50を切る試合となった。次戦は同じくリーグ戦無敗の上武大との天王山となる。
※本日は通常の選手インタビューのほか、板倉氏のインタビューも掲載しております。
試合結果
トータル試合結果
70 法政大学 |
15 | 1Q | 17 | 48 玉川大学 |
---|---|---|---|---|
18 | 2Q | 12 | ||
21 | 3Q | 10 | ||
16 | 4Q | 9 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|---|
#30 水野幹太(営1) | 183/75 | PG | 福島南 | 6 | 5 | 5 |
#14 植村哲也(文4) | 175/74 | PG | 明成 | 6 | 1 | 1 |
#12 千代虎央太(法1) | 188/75 | F | 光泉 | 0 | 2 | 0 |
#10 和田直也(法4) | 187/80 | F | 幕張総合 | 10 | 4 | 0 |
#24 鈴木悠介(法2) | 197/95 | C | 洛南 | 14 | 4 | 0 |
法政大学交代選手
選手名 | 身長/体重 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|---|
#15 米山滉人(営2) | 184/83 | C | 湘南工科大付属 | 2 | 10 | 1 |
#34 濱田裕太郎(文1) | 186/75 | SG | 育英 | 10 | 1 | 3 |
#23 戸堀勇吾(文4) | 190/78 | PF | 國學院久我山 | 0 | 0 | 0 |
#55 金剛鉉(文3) | 187/84 | PF | 報徳学園 | 0 | 1 | 0 |
#16 竹内悠貴(法3) | 195/85 | PF | 西武文理 | 0 | 0 | 0 |
#6 中村太地(法2) | 190/79 | G | 福大大濠 | 2 | 2 | 2 |
#13 鈴木蓮(現4) | 180/73 | SG | 東北学院 | 14 | 4 | 1 |
#2 野口勇樹(法3) | 181/73 | PG | 土浦日大 | 0 | 0 | 0 |
#5 玉城啓太(法3) | 175/65 | SG | 京北 | 6 | 2 | 1 |
#31 戸井堅士朗(営1) | 195/86 | C | 法政二 | 0 | 1 | 0 |
戦評
9連勝をかけ、スターターには昨日と同じく植村、和田、鈴木悠、水野、千代を起用。第1Q、序盤、シュートがなかなか決まらない。明らかな体格差がある中でそのアドバンテージを活かすことができず、逆に相手にはドライブを簡単に許すなど、リードされてしまう。相手に傾きかけた流れを引き戻したのは和田。3Pを立て続けに決め一時は逆転に成功するも、終了間際に3Pを沈められ、15-17とリードを許す形となった。
第2Q、開始から2分間互いに得点がない均衡した展開。しかしキャプテン植村の3Pを皮切りにゲームは一転、点の取り合いに。均衡を破ったのは途中出場の玉城だった。コートに入ってすぐミドルシュートを沈めると、勢いは止まらず連続得点。逆転に成功し、33-29で試合を折り返す。
第3Q、玉城、中村、水野のガード3人体制で流れを変えにかかる。開始早々作戦は功を奏し、5連続得点で一気に突き放した。攻撃の中心となったのは玉城。アリウープをアシストしたりと、パスが冴え渡りチームの攻撃の起爆剤となった。ディフェンスでもオールコートプレスを仕掛け、プレッシャーをかけ続け簡単に得点を許さない。流れに乗って54-39で最終クオーターへ。
第4Qも流れは法大。高さで圧倒し、リバウンドなどゴール下を制圧。着実に得点を重ね点差を引き離すことに成功する。後半は流れを一度も渡すことなく70-48で危なげなく勝利を収めた。
立ち上がりに不安を残したものの、攻撃が噛み合うと止められない破壊力を発揮。トラベリングなどバイオレーションのホイッスルにフラストレーションが見られる場面もあったが、動じることなく貫録を見せつけた。全勝に向け、また2部での闘いに向けて、攻守ともさらなるレベルアップが求められる。(湯浅駿)
コメント
板倉令奈 (玉川大AC=平成15年度卒)
―現在の法大の印象について
もちろん3部にいるようなチームではないというのが正直なところです。タレントも揃ってますしサイズもありますし。今までいろいろあったということは耳にしているので、3部で初心に戻ってやっているのかなという印象です。
―今回自らの母校との対戦となりましたが、やはり特別な思いがあったのでしょうか
そうですね。もちろん向こう(法大)の方が圧倒的に戦力が上であることはわかっていたのですが、母校には負けたくないというのは人一倍ありました。
―玉川大は2部昇格にかなり有力なポジションに位置しています。昇格を見据えて、どういったチームを目指しているのでしょうか
今回の試合もそうでしたが、前半はいいディフェンスをしてロースコアな展開に持っていけてたので、あれがあともう20分、どこまで継続できるかですね。あとは戦える人間が7、8人しかいないので、10人くらいでプレイタイムをシェアして、40分間激しいディフェンスをできるチームにならないと、上にはいけないのかなと思います。
―プロでも活躍されたご自身の立場から見て、法大で期待している選手はいますか
水野、中村あたりは僕が評価する以前に代表とかにも入っているので、あえて言わなくてもいいかなとは思うんですけど、リーグ戦をずっと見てて、無敗の要因としては4年生の植村、和田あたりが地味な仕事をしっかりしていると思います。いいところでスリーポイント決めて、ディフェンスがんばって、リバウンドも人一倍絡んでいるので。やはり4年生の力はものすごく大きいなと今年の法政を見て思いました。
―法大時代、インカレベスト4を経験した者として、今の法大が上のステージで戦っていくにあたって必要なものは何だと思われますか
いろんな技術的なことはあると思いますが、大好きなバスケットボールをやっているので、いかに楽しむかですよね。法政は僕が現役の時から特に楽しんでバスケットボールをやれていた印象があるので、原点に戻って、厳しい時間も楽な時間もいつでも楽しめるチームになれたらと思います。今は佐藤コーチを中心に戻ってきていると思うので、それができれば1部に返り咲くのではないかなと思います。
―最後に、法大の選手に向けて一言お願いします
おそらく、全勝して2部に上がるということを唯一の目標としてやっていると思いますが、もし玉川が2次リーグで上位リーグにいけたら、また試合をするチャンスがあるので、そのときは覚悟してろよということで(笑)。
中村太地(法2)
ー今日の試合を振り返って
入りがどうしても足が動かずにドタバタする感じがあるので、第1ピリオドのスタートから全開でいけるようにしていきたいです。
ー立ち上がりの悪さの改善に向けて意識したいことは
選手一人ひとりの意識で、簡単にドライブされて決められたり集中しきれずにやられることが多いので、ただ集中することですね。
ーケガの具合はいかがですか
ぼちぼちです。全力プレーも問題なく出来てます。
ー昨日は自分でボールを持って自分でシュートを打つ場面が多かったように思いますが、今日のボール運びはいかがでしたか
ベンチから出るとなると流れを変えないといけないのでテンポの速さを意識して、ボールラインを下げて、ディフェンスの目線を変えることを意識しました。
ー次戦は上武大との対戦となります。全勝同士と対決となりますが、意気込みをお願いします
自分たちが意識しているディフェンスとリバウンドさえしっかりやって、失点を抑えることができれば問題ないと思います。あとはゾーンアタックのところで、ゾーンを引かれた時に苦手意識があるので1週間で改善できればいいと思います。
ー具体的な改善策は
ディフェンスが出て来た時にどういう合わせができるかというところをどんどん繰り返し練習していきたいです。