【陸上競技】第94回東京箱根間往復大学駅伝競走 復路 佐藤2年連続6区3位&磯田チーム救う『振替輸”走”』で目標達成の総合6位!
第94回東京箱根間往復大学駅伝競走
2018年1月3日(水)
神奈川・箱根町~東京・大手町
東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根)の復路が行われ、法大は往路から順位を1つ下げたが、一時は3位を射程に捉える健闘を見せ、目標達成となる総合6位で大会を終えた。
試合結果
総合成績
順位 | 大学名 | 記録 |
---|---|---|
1位 | 青学大 | 10時間57分39秒 |
2位 | 東洋大 | 11時間2分32秒 |
3位 | 早大 | 11時間9分9秒 |
4位 | 日体大 | 11時間9分28秒 |
5位 | 東海大 | 11時間10分9秒 |
6位 | 法大 | 11時間10分20秒 |
7位 | 城西大 | 11時間12分12秒 |
8位 | 拓殖大 | 11時間12分32秒 |
9位 | 帝京大 | 11時間13分26秒 |
10位 | 中央学大 | 11時間14分25秒 |
上位10校のみ掲載
記録・順位
区間 | 選手名 | 区間記録 | 区間順位 | 総合記録 | 総合順位 |
---|---|---|---|---|---|
1区 | 土井大輔(経3) | 1時間3分21秒 | 19位 | 1時間3分21秒 | 19位 |
2区 | 坂東悠汰(スポ3) | 1時間10分5秒 | 14位 | 2時間13分26秒 | 15位 |
3区 | 細川翔太郎(経4) | 1時間3分52秒 | 8位 | 3時間17分18秒 | 13位 |
4区 | 松澤拓弥(社2) | 1時間4分4秒 | 13位 | 4時間21分22秒 | 14位 |
5区 | 青木涼真(生命2) | 1時間11分44秒 | 1位 | 5時間33分6秒 | 5位 |
6区 | 佐藤敏也(社2) | 58分49秒 | 3位 | 6時間31分55秒 | 4位 |
7区 | 岡原仁志(経2) | 1時間6分6秒 | 11位 | 7時間38分1秒 | 4位 |
8区 | 大畑和真(社3) | 1時間7分41秒 | 8位 | 8時間45分42秒 | 4位 |
9区 | 磯田和也(法4) | 1時間11分18秒 | 4位 | 9時間57分0秒 | 5位 |
10区 | 矢嶋謙悟(経3) | 1時間13分20秒 | 12位 | 11時間10分20秒 | 6位 |
戦評
前回総合8位という好成績を叩き出したことから今回も期待十分だったが、その期待を上回る総合6位を手にした。
昨日の青木涼真(生命2)の山上りで、勢いづいたタスキを受け取って走り出したのは6区、佐藤敏也(社2)。5キロ地点で早々に拓殖大をかわし、4位に浮上。区間トップ争いをするペースで進む。その後も、追い上げを見せる東海大の中島怜利に差を縮められてしまうが、逃げ切って58分台でタスキをつないだ。区間3位、タイムも前回を上回る好成績だが、区間賞を狙っていた佐藤は悔しさを見せた。
7区を走った岡原仁志(経2)は序盤からいい入りをみせる。後ろから國行麗生(東海大)の追撃を受けながらも運営管理車からの坪田監督もゲキもあり、追いつかれずにレースを進めた。15キロ過ぎからペースが落ち始めるも、前を走る永山博基(早大)が失速し始め前に捉えると岡原は最後の力を振り絞り、永山を猛追。追いつくことは出来なかったが、國行に抜かれることなく4位をタスキを渡し、自らの仕事を果たした。区間11位という順位に岡原は「次への課題が出来た」と反省したが、山でつけた勢いを削ぐことなく、後続へ繋いだ。
8区の大畑和真(社3)は4位という位置でタスキを受け取ると、1キロ3分5秒を目安にペースを作る。5キロ付近で東海大に抜かされてしまうが、それでも崩れることなく大畑は淡々とリズムを刻んでいく。そして早稲田の大木皓太(早大)を捉え抜き去ると4位でタスキリレー。序盤こそ区間順位は下位に沈んでいたが、じわじわと順位を上げていき、最終的には初の箱根路を区間8位という快走で終えた。
「裏の2区」ともいわれ、準エース級の選手も登場する9区。復路の最長区間には、東福龍太郎(経3)に変わって当日エントリー変更となった磯田和也(法4)が走った。今回のエントリーメンバーで唯一の市ヶ谷生。そして、一般入試から入部した苦労人だ。磯田は「市ヶ谷生の意地を見せたい」と意気込んでいた。9区を走ると言われたのは当日の朝だった。「朝練を終えてから、走ることを伝えられた。コースも下見していなかったので、タクシーで権太坂まで見に行った」という磯田は序盤いきなり室伏穂高(日体大)、清水歓太(早大)に並ばれる。だが、磯田は焦らずしっかり余裕を持って彼らと並走する。「レースプランも考えていなかったので、彼らについていけば楽になる」と磯田は考えていた。しかし15キロ過ぎ、磯田の脚がつるアクシデントが襲う。だが、「早大に離されたのは申し訳なかったが、タスキを確実に繋ぐために、早大から離れた。なんとかつなげて良かった」と無理しなかったことで、アクシデントを乗り越えた。4年生からもらう給水や、沿道の声が後押しとなった。鶴見中継所では、総合5位でアンカーの矢嶋謙悟(経3)へタスキをつないだ。終わってみれば、区間4位の好走。「市ヶ谷生の意地を見せることができた」と最初で最後の箱根を最高の内容で締めくくった。突然のエントリー変更にもしっかり対応できた要因。それは、磯田の「地道な4年間の練習の成果」ということは言うまでもない。磯田は卒業後、小田急電鉄に就職し、大好きな鉄道の運転手を目指す。「レース前は(当日エントリー変更となった)東福の振替輸送を頼む」と言われたという磯田。磯田が戸塚から鶴見まで“運転した”「オレンジエクスプレス」に大幅な“遅延”は全くなかった。いずれは箱根に向かうロマンスカーを運転する。そんな日が来ることが楽しみである。
10区には箱根路初陣となる矢嶋謙悟(経3)が登場。往路からの快進撃を受け「5位という順位で来るとは」とプレッシャーを感じたというが、6秒差で6位につけられていた日体大と並走し前半から上手くペースを刻んでいく。後半に入り日体大とは離されたものの、区間12位の粘走を見せ、見事総合6位入賞のゴールテープを切った。
「悔しさを忘れない」。一昨年19位に終わり、再起を誓った法大は、昨年シード獲得で復活の兆しを見せると、今年はチーム目標を上回る総合6位入賞。青木、佐藤など下級生の力も光り、その実力は着実に他の強豪校へとひた迫っている。古豪の名はもう必要ない。新生オレンジエクスプレスの次なる行き先は、過去最高の総合3位、そしてまだ見ぬ優勝へと続いていく。(渡辺拓海、都築慧士、藤原陸人、近藤のぞみ、手島莉子)
監督・選手インタビュー
坪田智夫監督
―4年生の最後の挨拶を聞いていかがでしたか
やっぱり4年間苦楽を共にしてきたというか、頑張ってきた言葉だと思うので、今後のチームの成長につなげていかなければならないと思います。
―坂田昌駿(平28年度卒=現中央発條)選手はニューイヤー駅伝に出場、前主将の足羽純実(同年度卒=現ホンダ)選手は今日の大手町に駆けつけていましたが、卒業生については
実業団に行った選手たちは非常に頑張ってくれています。卒業した選手で実業団に行っていない選手も現場に来てくれて、応援してくれたっていうのは非常に力になりました。
―この1年間主将を務めた鹿嶋選手の主将ぶりに点数をつけるとすれば
99点ですね。走れなかった分1点として、99点だと思います。本当に4年間努力して成長してきた選手ですし、苦労してきた選手だと思いますので、2年生3年生が非常に元気な中でまとめなきゃいけないというのは気苦労も多かったと思うんですけど、いろんなところでまとめてくれたっていうのが総合6位っていう結果ではないかなと思います。
―今の4年生は予選会落ちを知る最後の世代ですが、その世代の細川選手、磯田選手が最終学年の箱根で活躍を見せました
4年間準備したっていうのももちろんあると思うんですけど、やっぱり箱根駅伝の重さっていうのを知っている世代ではないかなと。入ってきて「当然箱根駅伝出られるんだ」と思っていたチームが予選落ちした。次の年も「箱根出た」って思っても全然戦えないっていうところで、年々チームを底上げできたのは彼らの努力の賜物ではないかなと思います。
―今朝、急きょ出場の決まった磯田選手にはどのような言葉を
急きょだったので「申し訳ないけど行ってくれ」っていう話と、10番目と11番目で力がなくて、差があって外したわけではないよと。調子もいいですし、実力もちょっとの差で10人と遜色ない練習内容だったので、「自信を持って行こうよ」って話をしました。
―レース中、目標の7位以内を確信したタイミングは
9区のところですね。9区のところで磯田が逃げてくれたので、7位以内は確保できるなっていうのはありました。
―大会前の時点でもかなりの手応えがあったのでしょうか
非常にチームの状態が良かったので、ミスなくいければ十分チャンスはあるだろうという感じでした。
―次の主将はまだ決まっていないとのことですが、主力も多い世代である現3年生で、主将に期待することは
今年の鹿嶋のような気遣いっていうのは難しいと思うんですけど、力があるだけでは、足が速いだけでは務まらないと思っているので。誰でもできる状態なんですよね。例えば坂東であったり、土井であったり。誰でもできるんですけれども、新4年生は個の力が強い学年です。ということは個性も強い学年にもなってくるので、調整しながらチームをまとめていくのはなかなか難しいことなので、いつもここ(慰労会)で話をするんですけれども、私自身も冷静になって次のキャプテンを考えたいと思います。
―「高みへの挑戦」を1年間スローガンに掲げてきましたが、今後さらなる高みを目指す上で、今大会での上位5校との差は
やっぱり明確な目標というか。ここから上のチームっていうのはおそらく3番とか優勝を狙っていたチームだと思うので、うちのチームもなかったわけではないですけども、高みを目指すためにはそういったところもクリアにしていかないと厳しいと思います。
―そのレベルに達するために、今後に向けて
残るのが8人いますので、より高い目標を設定しても十分いけると思うのですが、何位かだけを挙げていても厳しいと思うので、しっかり総合力を上げていかないとここから上っていうのは厳しいと思います。
鹿嶋隆裕主将
―今の率直な感想を
本当にうれしいの一言に限りますね。
―目標の7位入賞を上回る結果となりました
全員がしっかり力を出しきれば7位は達成できるという読みだったのですが、本当に予想外でしたね。5区の青木でつくった流れを復路の選手たちが途切れさせることなく走ってくれたのでそれが大きな要因だったのかなと。しかし今から思ってみると、走る選手だけでなく、サポートに回るメンバーたちも見ていると、みんな選手のことを信じきっていたなということで。「選手がこいつなら大丈夫だ」という雰囲気でこの大会に臨めたので、やっぱりこのチームだったら6位でもおかしくない、今回は実力で勝ち取った6位だったなと思います。
―主将自身エントリーはされていませんでしたが、往路復路とどのような仕事を
自分の仕事としては往路は3区の細川の給水、そして復路は10区矢嶋の給水ということで。どちらも給水というのは一番近くで応援できるということで全力でやりました。細川の時は何を言うかなんて全然決められずにいたのですが、いざその時になると、とっさに「今までありがとう」という言葉が出てきて。走る細川の姿は本当に格好良くて本当にこの4年生は誇りだなと。「最後まで全力でいってこい!」と大声で叫んで送り出しました。 今日の矢嶋の給水でも「全員お前のことを信じているから、お前も自分で自分のことを信じていってこい。みんな笑顔で待ってるから。お前も笑顔で帰ってこいよ」と声かけをしました。どれだけ矢嶋の力になれたかはわかりませんが、少しでも背中を押せたのかなと思います。
―富津合宿から今日この日までを振り返って
その頃には自分はメンバーを外れていて、サポートに徹するだけだともう一度意気込み直しました。自分の中では選手に自信を持ってもらいたくて。この一年間「高みへの挑戦」というスローガンを掲げてチーム一丸となって取り組んできて、一人一人の意識が高まって、それに伴う結果もついてきて。その中で選ばれた16人だったので、「お前は16人に選ばれたんだから大丈夫だよ」という声かけをして背中を押してきたつもりでした。また、そう言っているだけではなくて、個人、競技者としてもしっかり結果を残そうということで。箱根の1週間前に法大記録会があったので、そこで自己ベストを出してエントリーメンバーにも自信を持ってもらおうと、競技を通してもしっかり自分自身のやれることをやってきましたね。
―主将という立場を1年間やってこられた感想は
いろいろ苦しいこともあったのですが、今日のことで全てチャラかなと思えるくらいに良いチームになって、結果も出たので良かったです。チームというのはみんな走力が違って、状態が違って。故障続きの人もいれば、ずっと上で戦っている人もいてと本当にバラバラなのですが、その中でいかに全員が総合7位に向かっていけるかというのを重視してきた1年だったかなと思います。チームという組織を動かすのは一人一人の部員であって、その部員を1つの方向に向かわせるために必要なのは愛情かなと思い、本当に愛情に関してはこれ以上ないくらいにチーム注いできました。その愛情に応えてくれる選手たちでしたし、その結果があっての今のチームなのかなと思うと、キャプテンとしての仕事は全うできたのかなと思いますね。
―主将自身の今後について
競技は大学で終わりと決めて入学をしてきて、箱根というのを最大の目標として今まで走ってきました。なので出場できなかったというのは正直悔しいのですが、チームの目標に全力の努力を注げてきたと胸を張って言えるので、最高のチームで最後陸上をできたと考えれば自分の競技人生には悔いはないですね。
―この4年生の代は苦節から栄光までを味わってきた世代だと思いますが
1年生の時入学してきた法政と今の法政はとても同じチームとは思えないですね。しかしそれは先輩たちの負けがあり、足羽さんたちのシード獲得があり、勝ちも負けも全てが今日の結果に繋がったのかなと。更に言えば、一人一人の目標に向けた意識レベルというか、そういうのがものすごく高まった結果が今のチーム状況なのかなと思います。
―これで引退となりますが後輩に伝えたいことは
坪田監督が毎年言ってくださるのですが、「4年生の頑張りがチームにとって一番重要なんだ」ということで。箱根を走った、坂東、土井、矢嶋、大畑など来年4年生になる選手たちに頑張ってもらいたいっていうのはもちろんなのですが、それ以外の4年生にも、速く走るという引っ張り方だけではなく、様々な面で4年生がどれだけ頑張れるかがチームの総合力を左右してくると思うので、箱根を走る人も、走れない人も各々全力をもってチームのために頑張ってくれる4年生であってほしいと思います。 自分個人としてはこのチームは最高だったと言えるのですが、来年また「鹿嶋さんたちのチームを越えました」というような声を来年また聞きたいなという気持ちもあります。それが法政の伝統だとも思うので。
―最後に応援してくださったファンの方々へメッセージを
応援してくださる方々含めてのチーム法政なので、選手たちが応援を背に走れた総合6位という結果だと思っています。 何年先になるかはわかりませんが、法政は必ず優勝できると信じているので、これからもチーム法政への変わらない応援をよろしくお願いします。4年間ありがとうございました。
1区 土井大輔
—復路を見ていかがでしたか
往路は青木というか僕以降の選手が、巻き返してくれたのでその流れを6区以降もしっかりつないでくれて見ていて頼もしい復路でした。
—復路は同期の大畑選手、矢嶋選手が走りました
大畑も矢嶋も練習見てても走れるなというのは思っていたので、安心して見てましたけど、いい走りしてくれたなと思います。
—総合6位については
チームで7位を掲げてやってきた中での6位だったので、ものすごく嬉しいです。
—土井選手の1区の粘りがあったからこそだと思います
そういう風に言ってくださると嬉しいんですけど、区間19番ということで。自分自身では最低限の仕事は出来たかなとは思いますけど、やっぱり2区以降の選手に渡さないともっと上には目指せないと今回感じました。19位で粘りの走りが出来たと言われないぐらいにもっと強くなりたいなと思います。
—1区の難しさとは
近年の箱根で1区と2区は選手が集まる傾向にあって、その中でレベルの高い1区だったと思います。全日本の失敗を生かして2ヶ月間準備は出来たかなと。それでも2ヶ月じゃ全く勝負は出来ないなと感じたので、1年間通してスピードやスタミナでも磨いてまた来年はどの区間でも走れるように頑張りたいと思います。
—4年生は今大会が最後の試合でした
メンバー外れた選手も含めて、4年生は7位を取るために取り組んでくれました。それが総合6位につながったと思うので、4年生には感謝してます。
—来季は最上級生ですが
本当に3年間箱根でいつも最低限の走りしか出来てなくて 、さすがに最上級生として稼ぐような走りをしなきゃなと思うので、強くなりたいと思います。
—来季の目標は
去年関カレのハーフで入賞出来なかったので、まずそれと、年間通しては箱根が1番になってきます。新チーム始動したらすぐ目標立てるので、それを達成できる走りを箱根で出来るような力をつけたいと思います。
—今季苦しんだ分、来季は報われる1年になると思います
本当に満足する走りが1度も出来なかったし悔しさもあるので、爆発できるように頑張ります。
—最後にファンへのメッセージをお願いします
こうやって総合6位を達成できたのも、皆さまの1年間通しての声援があったからなのでありがとうございました。また1年間頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします。
2区 坂東悠汰
ーシード獲得とチーム目標である7位達成おめでとうございます
個人としては満足いった結果ではなかったのですが総合6位ということで、チームも総合7位を目標にやってきていたのでそれを達成できて嬉しく思います。
ーシードを獲得できると確信したのはいつですか
ゴールするまで確信は出来なかったのですが、いけるのではないかなとは感じていました。
ー今一番感謝を伝えたい人は誰ですか
監督、スタッフ、チームメイト。そして応援してくれた全ての方に感謝を伝えたいです。
ー今回の箱根でのMVPは
山上りの青木にプレゼントしたいです(笑)。
ー自分の走りを改めて振り返ってみて
青木の所で順位を上げてくれて見ていて嬉しさはあったんですけど、自分がしっかり結果を残せなかった悔しさはあります。自分にはもう一年あるのでリベンジしたいという気持ちがあります。
ー今回の箱根での収穫はありましたか
エース区間である花の2区を走ったのは良い経験になったのではないかと思います。
ーエースとしてのプレッシャーはありましたか
プレッシャーはなくて、自分の走りをする事を心がけました。
ー走れなかったメンバーが多くいましたが、どのような気持ちで臨みましたか
16人以外にも力をつけてきたメンバーたちが沢山いたのですが選ばれた16人はそれ以上に力があったと思います。走れなかった悔しさというのを来年の箱根に向けてぶつけていって欲しいです。
ートラックシーズンに向けて目標は
関東インカレで5000メートルか1万メートルどちらかで優勝することです。
ー引退してしまう4年生に伝えたいことは
箱根走ったのは2人だったのですが、4年生全体がしっかりとチームを引っ張ってくれて総合6位に結びついたので4年生には感謝しています。
ー鹿嶋主将が率いたチームはいかがでしたか
鹿嶋さんは頼もしかったです。最後箱根を走れなかったことはとても悔しかったと思うのですが、ここまでチームが成長したのは鹿嶋主将のお陰だと思っているのでとても感謝しています。
ー今の3年生がこれからチームを引っ張っていくことになりますが
今年の4年生が引っ張ってきたチームが総合6位だったのでそれを超えることのできるようなチームにしていきたいです。
ー総合6位ということで来年の箱根は注目されてくると思いますが、意気込みをお願いします
チームしても高い目標を定めてやっていきたいと思います。個人としては最後の箱根となるので区間賞を取れるように準備していきたいです。
ー応援してくださったファンの方々に一言お願いします
寒い中2日間応援ありがとうございました。チーム目標である総合7位を達成できたのも応援してくださった皆様のお陰だと思っています。本当にありがとうございました。
3区 細川翔太郎
ー総合6位について
目標7位を達成できたので、素直に嬉しいです。
ー松澤選手にどんな気持ちでタスキを渡しましたか
一心不乱でしたね。しっかりとあとに繋げて、青木までいけば絶対に上にいくと思っていたので、頑張ってこいよと渡しました。
ー鹿嶋選手からの給水は励みになりましたか
そうですね。彼もめちゃくちゃ叫んで後押ししてくれたので、すごく力になりました。
ー同学年の磯田選手は区間4位でしたが
めちゃくちゃ悔しいですね(笑)。実際のところ悔しいですけど、しっかりと頑張ってくれたので、4年生が箱根で重要になって、みんなを支えられたかなって思います。
ー最後の箱根に満足はしているのでしょうか
半々ですね。全力を出し切れたので満足はしつつ、どこかで心残りはあるのかなって思います。
ー細川選手にとって箱根とは
戦いですね。戦場の場です。一心不乱に自分の力を出し切って、気を抜けばやられてしまうし。自分の力を出し切るって意味で戦場でしたね。
ー今後の進路は
新潟県のセキノ興産で競技を続ける予定なので、またご支援ご声援のほどよろしくいただけるとありがたいです。
4区 松澤拓弥
―見事シード権を獲得されましたが
チームとして一年間の目標だがこれったので、このチームで達成できて、嬉しく思います。
―「総合7位」の目標以上の結果となりました
それに関しては、一番大きかったのは5区の青木が9人抜いてくれて、記録も前と詰めてくれたことがチームにとって良かったと思います。
―今日の復路復路のレースをどのように見ていましたか
復路のメンバーはかなり、安定した選手が揃っていたので、安心して見ていました。想像以上にみんなが走ってくれたので、本当に良かったと思います。
―同級生の青木、佐藤選手が大活躍となりましたが
日ごろから、練習でも強いので、刺激を受けてるのですが、今回はとても大きな刺激をもらったので、次の1年間に活かしていきたいと思います。
―改めて、昨日の走りを振り返ると
緊張もあったんですけど、最低限の仕事はできたのかなと思いますし、なにより楽しめて走れたので、この経験を来年に活かしたいと思います。
―全日本と箱根の違いは
全日本より、箱根は距離が長いですし、チームで1年間目指した大会なので、走ってるときの気持ちの入り方も違って、全力をうまく出せたのかなと思います。
―具体的な気持ちの違いは
走れないチームメイトのためのぶんも頑張るという気持ちと監督車からの声もしっかりしてくれました。気持ちが切れそうなときも、なんとか耐えて走ることができました。
―レース後監督から言われたことは
レース後はまだ、話してないですが、走っている最中に、「自分が5区の青木を少しでも楽にさせてあげよう」と言われてました。少しでも、できるように走りました。
―来季はどのような年にしたいか
今季は自分は耐えの選手というかタイムを稼ぐ選手ではななかったです。来年はチームのためにタイムを稼げるような立場になれるように頑張りたいと思います。
―具体的な目標は
チームの目標はまだ分からないですが、個人としては区間一桁で必ず走れるように頑張りたいと思います。
―4年生に向けて
今回走った4年生は2人なんですけど、それ以外の選手もチームの雰囲気を作ってきてくれました。これから、どういうチームになるか分からないですが、自分たちでその穴を埋めていきたいと思います。
―最後に、応援してくれたファンに一言お願いします
日ごろから、たくさんの方から応援いただいて、自分たちも走ることができていて、本当に感謝しているので、これからも自分たちの成長した姿を見せれるように頑張っていくので、これからも、変わらぬ応援よろしくお願いします。
5区 青木涼真
―総合6位という結果を振り返って
往路でつくった流れを引き継ぐだけでなく、それ以上の走りを復路でしてくれた結果だと思っています。
―自身2度目の箱根路となりました
去年は自分の力が劣っていると自覚していたので最低限ブレーキにならない走りというのを意識しましたが、今年はチームの主力として流れをつくる、勢いを与えるということを念頭に置いて、自分の中での目標を達成できた大会だったのかなと思います。
―走れなかった選手たちも多くいたと思いますが、どのような気持ちで臨まれましたか
チーム一丸となって7位入賞を目標としてやってきて、本当にチーム状態は良好でした。坪田監督も仰っていましたが、20人エントリーしたいくらいだと。それくらいには拮抗していたので。また、その20人に関われなかった部員についても、しっかり自分たちのできることをやっていたのでそれがこの結果に繋がったのかなと思います。
―法大では64年ぶりとなる5区区間賞でした
そういうのは後からついてくるものだと思っているので。狙ってとった区間賞ではなかったのですが、それが結果としてチームに勢いを与える形になったのでそういう意味では良かったかなと思います。
―1月3日付のスポーツ紙には「新・山の神」と称されていましたが
山の神というのは、本当にトップに立つような走りをしてこその神だと思うので、自分の中の評価では全くですね。
―ゴール直前に前にいた拓殖大の監督車の蛇行が話題になっていますが
自分も終わった後にそういう話を聞いて「あっ、そんなにだったのか」という感じですね。走っていても特に気になることではなかったです。逆に自分としては退こうとしてくれたというかそういった配慮というのは感じ取れましたし、テレビから見た限りでは邪魔をしていたように見えたかもわかりませんが、車との距離も空いていたので特に関係なかったですかね。
―5区起用に至った要因は
やはり夏合宿の山のトライアルが大きかったのと、他に上れる選手がいなかったのが要因ですかね。あとは坪田監督が「自分でレースをつくれる選手を使いたい」と仰っていて。自分はそういうのが苦手ではなかったのでそれもあったのかなと思います。
―決まったのはいつ頃でしたか
全日本が終わってからですね。
―ゴール直後は真っ先にチームメイトの元へ駆け寄りましたが
自分の中でも良い走りができたのかなという自覚はあったので。4年生の後藤さんがゴール直前から見えていて、一刻も早くというか、感謝の気持ちを伝えたいなという気持ちがそういった行動に現れたのかなと。
―山区間にあたって、参考にしたことなどはありましたか
歴代で速かった選手というのは何人もいらっしゃいますが、自分のタイプと全く同じという人はいなかったので、特に参考というまでは。自分の中で常にリラックスしてリズムを刻んで行くってことだけを意識して走ったという感じでした。
―ミッドフット走法については意識して変えたものだったのですか
スピードを上げようという意識が走りに影響したのかなと思っています。特に走法を変えようということではなかったのですが、効率やスピードを追求していくうちに自然とこの走法になったのかなと思います。
―その走法は5区を走るにあたって良い影響はありましたか
山に関しては接地も変わってくるのでまだ何とも言えないのですが、単純にその走りのお陰でスピードが上がって疲労がたまりにくくなったというのも事実なので全く無関係というわけではないかなと思います。
―今までは安定感が持ち味の青木選手でしたが、今回は飛びぬけました
大学に入ってからのレースでは一番爆発力のある走りというか、チームに勢いをつけるという意味では起爆剤になれたのかなと思います。
―坪田監督から「区間賞をとってこい」と言われたそうですが
監督車が山道でなかなか来られなかったのですが、他校の監督車から「後ろから来ている法大と区間賞争いだ」というのは聞こえていて。その中で監督にもう一度「区間賞」と言われて力が湧いてきたというか、最後の粘りに繋がったのかなと。
―今回の区間賞でより一層注目度が上がると思いますが、どのような点について注目をしてほしいですか
自分は失敗しないというイメージがついているみたいなので、そこは最低限キープしつつ、今回のように一発大きいのも当てるということに注目してもらいたいですね。安定しつつ爆発もする、他大からみて怖がられるような選手になりたいです。
―今一番感謝したい人は
一番というか、本当にサポートに回ってくれた選手、走ってくれた選手、そして応援してくださった皆さんですね。全員に感謝しています。
―最後にファンに一言お願いします
みなさんの期待以上の走りができたのかなとは思うのですが、これに驕ることなくここからもまた自分の競技力向上に努めていきたいと思っているので、これからも変わらぬご支援、ご声援の方をよろしくお願いします。
6区 佐藤敏也
ー総合6位について
目標が総合7位で、自分も後ろとの差を開けて前との差もつめれて、十分仕事ができたのでよかったです。今2、3年生中心のチームなので、また来年さらに期待できると思います。
ー走る前のコンディションは
いつも通りの試合のコンディションで、非常に調子が良かったです。結構体も動いたので自信を持ってスタートラインに立てましたね。
ー監督からの指示は
十分力がついてるので、前半あんまり気持ちを高ぶりすぎて突っ込みすぎるなよと言われました。
ー走るペースで気をつけていたことは
去年は上りで稼げなかったんですけど、今年は上りで去年のタイムを上回って、下りは去年通りで最後の平地で結構いきたいなって思ってました。でも10キロくらいから単独走になってしまったのがきつくて、後半伸びませんでした。
ー前に人がいなかったのが大きかったのでしょうか
前半は拓大がいて、後ろからも追い風のように追いかけてきてくれてよかったんですけど、1人になってからはきつかったです。
ー法政記録を再更新したことについて
あまり満足していないですね。去年より確実に充実した練習ができていたので、もう少し記録を狙いたかったんですけど、やっぱり箱根駅伝はそんなに甘くないなって思いました。
ー6区で区間賞だった青学大の小野田選手との差は
大平台までは10秒以内の差だったんですけど、そこから一気に離されてしまったので、スタミナだったり単独走だったり、色々課題が見えたので来年までに調整したいです。
ー5区の青木選手の走りについて
自分の想像をはるかに超えていたので、正直かなり緊張しました。上りでも区間賞、下りでも区間賞とりたいなって思いましたね。
ー青木選手から声はかけられましたか
頑張れよ、上りでも下りでも区間賞とろうなって言われましたね。
ー来年も6区を走りたいでしょうか
はい。来年リベンジしたいので、また戻ってきます。
ー来年の目標は
来年は、58分一桁台を目指して頑張ります。
7区 岡原仁志
—箱根を振り返って
5区、6区といい流れで来ていたので、自分の区間が大事なのは分かっていました。緊張していましたけど、最低限の結果を出せてよかったと思います。
—7区の印象は
大体7か8だとは思っていました。7区と分かって他大のエントリーをみて、速い人ばっかりだったので、緊張しました。
—往路を見て
1区の時点で区間は19番でしたけど、先頭と1分しか離れてなかったので、まあ大丈夫だろうと思ってついていきました。
—序盤の入りは
他大のことは気にせず、淡々と走っていこうという指示はあったので、落ち着いて入っていきました。
—東海大が後ろから迫ってきました
途中15秒差ぐらいまで、迫ってきてやばいかなと思いましたけど、こっちがペース変えなくてもあっちが落ちてきたので、結果的には良かったです。
—自身の走りを振り返って
15キロまでは良かったですけど、ラストで落としてしまったので、来年の課題が出来たかなと思います。
—区間11位でした
区間7番ぐらいが目標だったので、満足はしないですけど、とりあえず最低限走れたかなと。ホッとしてます。
—総合6位について
チームは総合7位を掲げていたので、チーム的には100点だと思います。
—来季に向けて箱根で走りたい区間は
まだ考えてはないですけど、個人的にはまた7区でリベンジしたいなと思います。
—来季に向けての意気込みは
来年は他大もライバル視してくると思うので、それを跳ね返すような練習をしていきたいと思います。
—最後にファンへのメッセージをお願いします
今回、自分が7区ということで、不安もあったと思いますけど、順位を落とさず走れたので良かったです。来年はもっと早くなるので、応援をよろしくお願いします。
8区 大畑和真
—箱根を振り返って
個人としては、しっかり力を出しきれたと思います。
—8区の印象は
最後は遊行寺の坂があるので、ラスト5キロ以降が勝負かなと思いました。
—前回走った青木選手からアドバイスは
坂があるので、前半落ち着いて入った方がいいとアドバイスはもらってました。
—往路をみていて
青木の走りでいい順位でゴールすることが出来たので、その流れを切らさないような思いでしっかり自分の走りをしようと思いました。
—序盤は館澤選手に抜かされてしましたが
後ろの方が設定が早いのは分かっていて、抜かれてからも自分のリズムを崩さないことを意識してたので焦りとかはなく自分のペースで刻むことが出来たのが良かったと思います。
—自身の走りを振り返って
今日は現地に着いてから風が強いって印象受けて走る前も坪田さんの方から前半余裕持っていこうと風に言われたので、自分の余裕で走れるペースを意識して走ってました。
—監督からは
最初は落ち着いて入ってたので、後半勝負だと言われました。
—最後は早大を抜きました
前が落ちてきて、監督車からも言われて、東海さんにも抜かれていたので、抜いてしっかり4番で渡そうと思いました。
—自身は区間8位になりました
区間順位は意識してなかったですけど、タイムはもうちょっと上げたかったという印象はありました。本当に自分が持ってる力を出しきれたのでこれが自分の力ということを意識して来年の箱根にも繋げていきたいと思います。
—総合6位については
今年は力があって、狙える位置にいたので、素直に嬉しい気持ちです。
—4年生はこれが最後の試合でした
今回走ったのは細川さんと磯田さんだけでしたけど、しっかりチームをまとめてくれたおかげでの今日の結果だと思うので、本当に感謝してます。
—次回走りたい区間は
今日走ってみて8区は少しきついので(笑)。もっと主要区間で戦いたい気持ちがありますし。復路のエース区間である9区にチャレンジしていきたいと思います。
—来季への意気込みは
今回は箱根駅伝を経験させてもらったので、この経験だったり、走りで見えてきた課題をクリアして次の試合から今回走った経験を生かしていきたいと思います。
—最後にファンへのメッセージをお願いします
皆さんの応援がなければここまで来れなかったと思うので、感謝の気持ちは伝えたいというのと今後とも応援よろしくお願いします。
9区 磯田和也
―9区のレース展開を振り返って
正直昨日まで走るとは思っていませんでした。8区のサブだということしか考えてなかったので、「これで終わるんだな」と思って夕べは寝ました。翌日、朝練終えたら、監督の連絡より先に、友達からLINEで「お前走るらしい」という話を聞きました。「どこだ?」って聞いたら、「9区」って言われました。距離が延びてる区間なので、どこまで、走れるかわからない不安もありました。しかし、それ以上に走れることが嬉しくて、「東福が抜けたから法政はダメだった」と言われるのがすごい嫌だなと思ってました。チームのために、全力を注ごうと思いました。緊張もありましたが、4年の細川と阿部が駆けつけてくれて、結構リラックスできました。いざ、レースが始まると、リズムよく走れてるときに、早大と日体大が来ました。坪田監督からは「ついていかなくていい」とは言われましたが、楽だったので、ついていきました。権田坂はきついと思っていたので、彼らについていけば楽になるという勝算があたって、15キロ過ぎまでかなり余裕がありました。しかし、15キロ過ぎた辺りから脚がつり始めたので、無理せず、タスキを繋ぐことを考えてあえて早大から離れました。早大に離されたことは申し訳ないですが、もう一度リズムを作り直せて、タスキがしっかり繋がってよかったと思います。
―それほど急だったんですか
僕も、直前まで、何もないと思っていました。朝練から戻ってきて、電話したら(監督に)「9区」と言われました。コースも確認してなかったので、「タクシーで行ってこい」と言われました。本当に戸塚でタクシー捕まえて、権太坂下ったところまで見ました。それで、ある程度イメージ出来たので、もういけるなと思いました。
―早大には引き離されましたが、日体大は引き離しました
冷静に僕も走れてたので、かなり余裕がありました。15キロあたりから「今日は大丈夫」と確信してました。
―序盤はその2つの大学に追いつかれましたが、焦りは
全然なかったです。そういう話を聞いていたので。ただ、追いつかれたときに、様子を見て、後ろに下がるか、喰らいつくかをしっかり考えないといけないなと思っていました。何度か離れようか考えましたが、離れて相手の様子を見た時に、「これはいける」と思ったので、それからは、彼らについていった方が楽だと思って、そのまま走ってました。
―ただ、早大の選手は9区区間賞を獲得してます。区間賞争いを演じたことになりますが
あえて、選手のチェックは試合前しなかったです。結局、自分の走りをすればいいと思っていたからです。これが良かったと思います。本当にいいリズムを作ってもらえて、かなり余裕を持って、10キロ過ぎまで走れていたので、その判断は間違ってなかったと思います。
―4位でタスキを受け取りましたが、その時の気持ちは
大畑が良い走りをして帰ってきたので、「絶対彼の走りを無駄にしたくない」というのが一番最初に浮かびました。あと4年生2人が、給水に来てくれたときに「あいつらの分まで頑張ろう」ということと、新子安あたりで、親友が沿道にいてくれたんです「頑張れ」ではなく自分の名前を呼んでくれて、それがすごく、気持ちを繋げてくれました。苦しくても乗り越えられた理由です。
―9区は「裏の2区」と言われて、復路のコースのなかでも最長の区間ですが、対策は
具体的なレースプランは、本当に急だったので、レースプランもあんまり考えてなくて…(笑)。逆にレースプランを、全然考えてない状態で、早大と日体大が来たのはラッキーでした。「彼らについていけばいいや」と思っていました。
―10区の矢嶋選手にかけた言葉は
「ありがとう。頑張ってくれ」という二言だけでした。
―レース前、監督から言われたことは
「じっくり、じっくり23キロで勝負していこう。最初に突っ込みすぎないように」と言われていました。自分自身も急な変更で気分が高揚していたので、それだけ気を付けるように心がけてました。
―終わってみれば、区間4位の好成績でしたが
正直そんなに速く走ってる感覚は分かりませんでした。20キロ地点で、「お前は区間2位だから」と監督に言われて、びっくりしました、ですが、タスキをつなげなければ意味はないので、冷静に繋いで、仕事を果たしたと思ってます。
―最初で最後の箱根を走ることができましたが
巡り巡ってきたチャンスをものにできて、幸せでした。今のチーム本当に強くて、優勝も見えるチームだと思います。僕らが抜けても、強いチームですし、むしろもっと高みを目指してやってほしいなと思います。
―前回の箱根直前取材では「市ヶ谷生の意地と皇居ランナーの意地を見せたい」とおっしゃってましたが、今回その目標は達成されましたか
体現できたと思います。本当に走っている時は夢のような時間でした。
―この1年を振り返って
最後は逆転劇っていう感じでしたが、調子が良いまま、1年続けられたのが良かったと思います。
―長い4年間を振り返って
正直1年生のときは一般入試ということもあって、力が及ばないと思っていましたが、1年生の冬レースで、結構いいタイムで走れました。ここから、「レギュラー陣にからめる」と思っていました。2年生の時は一番絶好調でした。全日本予選に出させてもらって、3着でびっくりしました。箱根の予選会までは良い調子できてたのに、疲労骨折してしまったのが大きかったです。これが、自分の陸上生活を変えてしまった。3年生の時は、ケガから全く立ち直れなかったです。辞めようとおもいました、でも、ここで踏ん張ったからこそ、4年目でしっかり、最後に華を咲かせることができました。
―これからの進路は
小田急電鉄さんに、現場職で採用されました。今後は車掌や運転士を目指してやっていきたいです。
―ということは目標は
ロマンスカーの運転手になることが今の目標です。
―4年生の同期の存在について
4年間、彼らと苦楽をともにしてきて、喧嘩をしたりとかありましたが、彼らと同じ学年でよかったと思います。
―今やりたいことは
旅行に行きたいです。
―電車でですか
台湾で電車で1周しようという話が出てます。
―後輩に向けて
強いチームだし坪田監督についていけば、監督についていば、確実に結果はのびますし、しっかり見守ってくれる監督なので、信頼していいと思っています。しっかりと一人ひとりが力をのばして、本当に、優勝を来年してほしいなと思いますね。
―感謝したい人は
一番は選べないですね。苦しいところで支えてくれた両親をはじめ、家族が一番大きいと思います。きついときに手紙をくれたりしたことも多々あって、救われました。あとは友達です。苦しい場面で、支えてくれたのは、思い詰めて、危なかったときもありましたが、心配してくれて、助けてくれる友達が多くて、彼らがいなかったら、陸上を辞めてたかもしれません。彼らがいたからこそ、僕は9区あの走りができたと思います。
―沿道のファンに向けて一言
たくさんの声援が最後まで僕の足を動かさせてくれました。本当にありがとうございました。
10区 矢嶋謙悟
―今の率直な感想を
チーム目標は達成できたのですが、個人としてはあまりいい走りではなかったので少し複雑な気持ちです。
―コンディションについて
少し前から足を痛めていて。あまり思うように走れなかったのですが、なんとか間に合わせたという感じでした。
―メンバー入りをしてから今日までどのような調整を
特別変えることはなく、普段と変わらない練習を積むように心がけていました。
―前のランナー達の好走もあり上位で矢嶋選手へと回ってきました
往路の時から思っていたのですが、5位という順位で来るとは思ってもみなかったので少しプレッシャーというのはあったのですが、最初で最後の箱根路を走ってこられた4年生の磯田さんからのタスキリレーということで、緊張するなかでも頑張ろうという気持ちでした。
―レース中はどのようなことを考えていらっしゃいましたか
1つでも順位を上げたいという一心でした。
―監督からはどのような指示を
あまり突っ込まずに後半上げていこうという指示を受けていました。
―レースを振り返ってみて
最初落ち着いてはいることはできたのですが、後半あげることができなかったので、そこはまだ力が足りなかったかなと。
―初の箱根を走ってみて
本当に歓声がすごいなと。23km絶えることなく聞こえてきて、それが力になりましたね。
―区間12位という結果について
目標タイムを決めていたのですが、それを達成できず、その結果としての区間12位なので悔しいですね。
―4年生にとって最後の試合でした
本当に1年間引っ張ってきてくれてありがとうございましたという率直な気持ちですね。今でこそ法政はここまで来られましたが、ここに至るまでの紆余曲折を経ての結果なので。その苦しい時期を耐えて僕たちに託してくれたので、もう本当に感謝しかないです。
―今後に向けて一言
また1から来年の箱根に向けて頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします。