【テニス】関東学生新進テニス選手権大会 4日目 男子シングルス3回戦・5日目 男子単複準々決勝 法大からは計4人が準決勝進出
関東学生新進テニス選手権大会
2018年2月17,18日(土・日)
青山学院大学緑ヶ丘テニスコート、明治大学西調布合宿所テニスコート、日本大学玉川上水テニスコート
新進4日目。この日は男子シングルス3回戦が行われ、法大からは4名の選手が出場した。慶大を相手に戦った柚木武(スポ1)と前崎直哉(経3)はファイナルセットまで続くも圧勝。そして、藪巧光(経2)と鈴木保貴(スポ2)は、今大会4度目となる同校対決を強いられ大接戦を繰り広げた。
そして、新進5日目では、準々決勝が行われ、生き残った全選手計5名が出場。シングルスでは柚木と藪が、ダブルスでは藤井俊吾(社2)と賀川稜太(社1)ペアが見事、準決勝へ進出を決めた。
試合結果
男子シングルス3回戦
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 柚木武(スポ1) | 6-1,3-6,6-2 | 山崎瑛二(慶大) |
○ | 前崎直哉(経3) | 6-1,7-6(0) | 福田真大(慶大) |
○* | 藪巧光(経2) | 6-3,3-6,7-6(2) | 鈴木保貴(スポ2) |
男子シングルス準々決勝
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 柚木武(スポ1) | 6-2,4-6,6-1 | 池添克哉(明大) |
● | 前崎直哉(経3) | 3-6,4-6 | 安上昂志(早大) |
○ | 藪巧光(経2) | 4-6,6-3,7-5 | 田中凜(中大) |
男子ダブルス準々決勝
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 藤井俊吾(社2)・賀川稜太(社1) | 6-2,6-3 | 町田亮・古田伊蕗(早大) |
戦評
新進4日目。青山学院大学緑ヶ丘テニスコートでは、初戦に法大の選手が2人登場した。
その1人目は前崎直哉(経3)。前崎は、序盤から好調に飛ばし得意のバックハンドを活用しながら6-1と見事なプレーでファーストセットを閉める。続いて、セカンドセットでは相手の疲れさせる長いラリーに苦戦。惜しくもブレイクを許し1-4にまで攻められた。しかし、6ゲーム目から一転。自分のペースを取り戻した前崎は一気に巻き返しにかかる。そして、長いデュースを乗り越え迎えたタイブレイク。声を出しながら勢いをつけた前崎は相手に1点も許すことなく驚異の7-0で圧巻の勝利を収めた。
そして、前崎と同時にコートインしたのは柚木武(スポ1)。ファーストセットから柚木が得意とする強烈なサーブが炸裂。加えて、柚木の前に出て攻めるプレーもあり、あっという間に6-1でファーストセットを勝ち越した。しかし、期待がかかるセカンドセットでは、まさかの状況が一変。なかなか相手コートに球を返すことができず、苦しいセットとなった。それでも、先輩の応援の声に押されファイナルセットでは見事に調子を取り戻し、大きな雄叫びを上げ6-2で勝利。今日も第1予選からの連勝をキープし4回戦へ進出を決めた。(下石川愛実)
明治大学西調布テニスコートでは藪巧光(経2)と鈴木保貴(スポ2)の同校・同学年の対決が行われた。ファーストセットは藪が奪取。セカンドセットは藪のミスも目立ち、鈴木が6ゲーム目でブレイクに成功。そのままこのセットを取った。勝負の明暗を分けたのはファイナルセットだった。7ゲーム目の藪のサーブゲーム。14度のデュースを繰り返し、鈴木がブレイクに成功。 しかし、8ゲーム目で 藪がすぐにブレイクバック。試合の流れを渡さなかった。そしてそのまま試合はタイブレイクへ。藪が2-2から5連続でポイントを奪いタイブレイクの末勝利し準々決勝進出。結果こそ藪が勝利したものの、試合は常に一進一退。法大の選手層の厚さが垣間見えたような試合だった。(梅原早紀)
そして、新進5日目。
明治大学西調布合宿所テニスコートに登場したのは、昨日の大接戦を制した前崎直哉(経3)と柚木武(スポ1)。
前崎は、序盤から、相手に2度ブレイクを取られ0-5と窮地に立たされる。そこからストレート負けを回避したい前崎はブレイクを返し5-3までなんとか追いついたが、2回目のブレイクを返せずにファーストセットを譲った。そしてファーストセットの巻き返したいセカンドセットでも前から打つストロークで攻めてくる相手に2-5と差をつけられブレイクを取るも、相手のキープを崩せず敗退を喫した。
そんな前崎の隣のコートでは、柚木が奮闘した試合を見せた。柚木のサーブから始まったファーストセット。柚木の得意とする上から振りかぶる力強いサービスエースが大活躍し、このセットをものとする。そして、期待が高まるセカンドセットでは、序盤に相手から1回ブレイクを取られてしまったが、その後からはお互いキープを守り4-5と接戦に。ここで何とかブレイクを奪いたい柚木だったが、デュースに負け惜しくも相手の得点となった。この悔しさをバネに迎えたファイナルセット。1ゲーム目のデュースを見事に制した柚木はその勢いのまま2度のブレイクを経て完全勝利を収め日吉への切符を手にした。(下石川愛実)
息のあった名コンビの誕生だ。日本大学玉川上水テニスコートでは、藤井俊吾(社2)・賀川稜太(社1)ペアが準々決勝に登場。相手の早大ペアを終始圧倒し、ベスト4進出を果たした。 試合は、序盤から藤井・賀川ペアが前へ積極的に出るテニスを展開。それが功を奏したのか、第1ゲームからブレイクに成功するなど勢いに乗り、そのまま第1セットを6-2で奪った。迎えた第2セット、前へ積極的に出てくる2人に対し相手ペアが脇を抜くパッシングショットや深い位置へのロブで対抗。第4ゲームまで一心一体の攻防が続く。それでも、賀川のサービスエースで突破口を開くと藤井のお手本のようなボレーで第5ゲームにはブレイクに成功し、ゲームカウント6-3で圧巻のストレート勝ちとなった。 時より見られたのは、2人の阿吽の呼吸のような関係性。賀川がミスをすれば1学年先輩の藤井が声を掛け、藤井がミスをすると賀川がプレーで先輩のミスをカバーする。これが、二人の強さとなって手にした勝利だった。準決勝、決勝での彼らの活躍からは目が離せない。(具志 保志人)
青山学院緑ヶ丘テニスコートで行われた男子シングルス準々決勝には昨日、鈴木保貴(スポ2)との同校対決を制した藪巧光(経2)が登場。立ち上がりは田中凛(中大)のペースに対応しきれず、ファーストセットを4-6で落としてしまう。しかし、自身も「今日の試合のターニングポイントだった」と語ったセカンドセット第5ゲーム。第4ゲームをブレイクされるも、力強いフォアハンドで攻め、すぐさまブレイクバック。一気に流れを引き寄せ、ファイナルセットも7-5で勝利を飾った。自身初の今大会準決勝進出。「このチャンスを活かしたい」。自身もしっかりとそう語った。昨年は本戦初戦敗退となるも、今年はここまで堂々たる戦いぶりを見せている。藪の勢いは明日も止まることはないだろう。(梅原早紀)
選手コメント
鈴木保貴(スポ2)
ー今日の試合を振り返って
同期との試合だったので、結構お互いのことは知っているうえでの試合でした。セカンドセットは取ることができたんですけど結構脚が動かなくなっていました。試合の途中から風も強くなったことでサーブの安定感もあまり良くなかったと思います。
ー藪選手はどのようなプレースタイルでしょうか
山なりの深い球をよく打ってくるんですけどあれを打たれるとベースラインより後ろに下げられるんです。明治のコートは後ろの奥行きが狭いってこともあって今日の試合はそういった打球の対応が難しかったですね。
ーファイナルセットでは14度のデュースの末ブレイクする場面もありました
あの場面はもう体力的にラリーはしたくないなと思ったので風もあるしちょっと深い球を打っていこうと思いました。ブレイクはしたんですけどファイナルセットは1ブレイクでは油断できないな、とは思いました。
ー新進の達成度と春関への課題はありますか
新進は全然だめだったと思います。春関に向けてもっとレベルアップしないと普通の選手というままで終わってしまいと思いました。
ー今後へ向けてひとことお願いします
去年の新進と比べれば法政のチームとしての実力は上がっているので、新体制のチームが正しく動いているという結果の表れだと思います。なのでチームとしてはこれからもこの状態で上がっていければと思っています。
前崎直哉(経3)
―今日の試合を振り返って
最初から集中してポイントに望むことが出来ませんでした。ダメな部分が出てしまいましたね。隣で柚木がファイトしていたのに頑張れず残念です。
―タイブレイクを7-0とストレート勝ちで勝利を決めた昨日の試合を振り返って
昨日の試合は何回か対戦したことある相手でした。攻めるところは攻めきれて、我慢するところは我慢しきれました。大事な場面場面で集中力をあげて取り切ることが出来たのでよかったです。
―昨年度の振り返りをお願いします
昨年度の振り返りとしては、相手が嫌なところを上手く狙えるようになったところ、ストロークの精度があがったとこですかね。まだまだ足りない部分もありますが技術的には上手くなってる感じはあります。
―シングルスでの目標を教えて下さい
シングルスの目標は、個人戦ではまぁ、ある程度勝ちたいです。けど目指すところはリーグを勝ち抜いて王座を獲る。なので、リーグでみんなが勝てないような相手に勝てるように、が目標ですね。
目指すはチームの核となれる選手になることです。
フォトギャラリー
- 4日目、巻き返しに成功した柚木
- 4日目タイブレイクを7-0で完勝した前崎
- 同校対決で鈴木と接戦を繰り広げた藪
- 同校対決で藪と接戦を繰り広げた鈴木
- 5日目、準決勝への進出を決めた柚木
- 5日目、前崎は惜しくも駒を進めず
- ダブルス準決勝進出を決めた藤井・賀川