【硬式野球】他大学インタビュー 慶應大学野球部②~髙橋亮吾選手、柳町達選手、関根智輝選手~
2018年3月27日(火)
慶應大学野球部 第一合宿所
第2回は、チームの鍵となる投手・髙橋亮吾選手、主軸での活躍が期待される柳町達選手、また昨春1年生ながらに開幕投手を務めた関根智輝選手に話を伺った。
選手インタビュー(※学年別50音順掲載)
高橋 亮吾 投手
ー昨季を振り返って
印象に残っていることは早慶戦の最終戦をけがで投げられなかったことですね。前日にバントで指をけがしてしまって。それが一番悔しかったです。個人としては少し不完全燃焼な部分がありました。
ー昨季は8試合に登板し四死球7と、数値的にみるとかなり制球力があるように思えます
制球力は特別自信があるという訳ではないですけど、悪い方ではないですね。結局調子の良し悪しにもよりますけど僕はかなり精神的に動揺しないことが多いので、それが理由かなとは思います。ピンチの場面でもそこまで焦ることはないので。常に一定のテンションで投げることは多いです。
ー現在のチームの調子は
投手陣含めみんな調子が良いと思いますよ。誰というわけではないですけど石井(雄也)とかは僕から見てもすごく良い投手だと思います。
ーオフシーズンに取り組んだことは
ウエイトトレーニングをかなりしました。体重も昨季は82キロくらいでしたけど今86キロくらいありますね。直球は制球を含め、球速も増したと思います。けれど冬は少し不完全燃焼な部分もあるので実践練習をこなしながら調整していきたいですね。あとは低めに投げ込むことが今の課題だと思っています。
ーピッチングで心がけていること
技術的な話にはなるんですけど、投げる時に大回りしないことですね。そこまで大きなフォームで投げていないのでなるべく小まわりで制球を良くするような意識しています。
ー沖縄キャンプと関西遠征での取り組みは
さっき申し上げた直球の制球と質を良くしようと思ってやりました。あとは去年の反省としてけがをしないように調整しました。去年はキャンプ中に肘をけがして途中で帰ってきてしまったので。それで東大戦の1戦目には調整が間に合わなくて。けがをしがちなので今年はしっかり調子を合わせていきたいです。
ー慶大打線のキーマンは
嶋田(翔)ですね。昨年主軸を担っていた岩見(雅紀=現東北楽天)さんや清水翔太さんが抜けた穴は大きくて。その中で嶋田が打ってくれるかくれないかで打撃の勢いはかなり違うのではないかと僕は思っています。
ー法大打線の印象は
やっぱり中山(翔太、人4)選手が怖いですね。昨年打たれた印象がやはり強くて。フルスイングしてくるのでかなり怖いですね。
ー今季の目標は
投手として抑えることはもちろんですけど、僕はバッティングも好きなのでヒットを打ちたいです。あとは秋に優勝できた時にけがでマウンドにいることができなかったことが悔しかったので、優勝の瞬間にマウンドに立っていたいです。頑張ります。
(取材:梅原早紀)
高橋亮吾(たかはし・りょうご)
総合政策学部3年 1997年9月19日生まれ
神奈川県出身・慶應湘南藤沢
180㎝86kg 右投右打
『慶大右腕投手のキーマンの1人。昨季はチームは優勝したものの最終戦はけがで登板ならず、人一倍悔しい思いを経験。最速146キロの直球を武器に2季連続の優勝を狙う』
柳町 達 外野手
ー昨季を振り返って
7季ぶりに優勝できたことが本当に嬉しいですね。
ー個人としては
個人としても初めての優勝だったのでそれが経験できたことが本当に良かったんですけど、自分自身そんなに成績はあまり納得がいってないので、そこがちょっと後悔です。
ー手応えを感じた部分を挙げるとすれば
(打率が)2割8分くらいだったんですけど、あともうちょっと頑張れば3割台に乗れそうだったので、コンスタントに打てているというのはちょっと自信になっています。
ー冬に取り組んだことは
内野にコンバートしたので、内野手の練習は特にやってきました。
ーどのような経緯で内野に
去年は4年生が全員内野手でスタメンだったので、全員抜けてしまったのと、内野手がそんなに数多くいないのでコンバートしたんじゃないかなとは思います。
ー現在の打撃の調子は
まずまずって感じですね。なんとも言えないんですけど、ここから調子というかもうちょっとレベルアップできたらいいなとは思います。
ー具体的には
長打とかはもう少し試合の中で打てていけたら良いなとは思います。
ー法大の印象は
やはりみなさん能力がすごい高いので、手ごわい相手だなと思います。エースの菅野(秀哉、キャ4)さんは球も速いですし、すごいピッチャーなので警戒します。
ープライベートで交流のある法大の選手は
相馬(優人、営3)選手と舩曳(海、キャ3)選手とはちょっと一緒にご飯行ったことはあるので、そこは関わりはありますね。
ーきっかけは
試合をやっていくのと、あとは郡司が舩曳と高校のときに知り合いだったので、それのつながりで「一緒にどう?」みたいな感じで行きました。
ー慶大でイチオシの選手は
外野手の杉本(京平)ってやつで、去年岩見さんがいて出られなかったんですけど今年は多分出ると思います。走攻守そろっていて、良い選手です。
ーチームの状態は
接戦のゲームが多く、勝てているのでその面では結構雰囲気良くいけてるんですけど、やっぱりリーグ戦に向けてもう一段階レベルアップしていかなきゃいけないなと思います。
ー柳町選手のアピールポイントは
走攻守どれも全部で貢献するというか、全てにおいて高いレベルでチームに貢献するというのが持ち味です。
ー今季の目標をお願いします
今季は打率3割5分くらい、それを超えるくらい打てれば良いかなと思います。
(取材:渡辺詩織)
柳町 達(やなぎまち・たつる)
商学部3年 1997年4月20日生まれ
茨城県出身・慶應義塾
180cm72kg 右投左打
『持ち前のミート力や勝負強さを武器に1年春からレギュラーとして出場。今年の大学日本代表候補にも選出されている。今季は内野手としての活躍にも期待だ』
関根 智輝 投手
ー昨季を振り返って
最後早慶戦で投げられたことは非常に良い経験になりましたけれど、悪い意味で良いとこ取りしてしまったかな、と。前半あまり投げていなかったのに後半から状態が良くなって先発で使っていただいて。だから1シーズンしっかり調子を維持できなかったことは反省点ですね。
ー昨季は防御率1.83という数値ですが
まあ規定投球回数にいっていないのでそこはなんとも言えないですね。まずは規定投球回数まで投げて昨季みたいな数値になればいいですけどね。まだ全然貢献できていないな、とは思います。とりあえず長いイニングを投げられるようにしたいです。
ー昨春は慶大90年ぶりの1年生開幕投手に抜てきされたが
その時90年ぶりとは全く知らなくて。1年生で入ったばかりということもあり開幕投手の重要さもよくわからないまま投げてしまって。だから特に緊張せずに投げました。
ー今季も先発起用を視野に入れて調整中ですか
そうですね、先発で出たいです。
ーオフシーズンに取り組んだこと
球速をあげることは冬にしかできないので。冬は球速にこだわりました。
ー新チームの印象
昨年は4年生が中心になって優勝に導いてくださったという印象が強いので。今年は4年生だけでなく自分たち下級生もチームに貢献できたらと思っています。とても良いチームです。
ー法大打線の印象は
パワーがすごいですね(笑)。中山さんを筆頭にパワーがあると思います。中山さんのフルスイングはかなり怖いです。
ー今季の目標
昨季できなかった1シーズン調子を落とすことなく投げきりたいです。
ーファンの皆様へメッセージをお願いします
今年も皆さんの期待に応えられるよう結果を出していきたいです。応援よろしくお願いします。
(取材:梅原早紀)
関根 智輝(せきね・ともき)
環境情報学部2年1999年1月13日生まれ
東京都出身・城東
183㎝86kg 右投右打
『昨春は慶大史上90年ぶりの1年生開幕投手に抜てき。昨季は規定投球回数こそ満たさなかったものの、6試合に登板し勝利数3と慶大屈指の安定感を誇る。今季は規定投球回数をこなし、自身の飛躍のシーズンを目指す』