【バドミントン】関東大学バドミントン春季リーグ戦 第2戦 男子は開幕2連勝を逃すも、女子が初白星を挙げる!
関東大学バドミントン春季リーグ
2018年4月29日(日)
日本体育大学健志台キャンパス
リーグ戦2日目を迎え、日大と対戦した男子はダブルスを2本奪われるなど、ゲームカウント2-3で今季初黒星。対する女子は、前日に開幕戦勝利を逃しており、連敗だけは避けたいところ。勝敗を分けた第3シングルスに出場した岡部天(国2)がしっかりと勝ち切り、早大に勝利。リーグ戦初白星を挙げた。
試合結果
総合試合結果(男子)
法政大学 2 |
– |
日本大学 3 |
詳細結果(男子)
試合 | 試合詳細(後者が対戦相手) |
---|---|
第1シングルス | ●山澤直貴1ー2小倉由嵩(16-21、21-14、15-21) |
第2シングルス | 〇野田悠斗2ー0猪熊心太朗(28-26、23-21) |
第1ダブルス | ●桐田和樹・山澤直輝0ー2小倉・三橋健也(23-25、25-27) |
第2ダブルス | ●小森園隆平・長峰善2-0高橋歩夢・三浦将誓(21-14、12-21、16-21) |
第3シングルス | ◯藤原圭祐2-0山元拓磨(21-9、21-17) |
総合試合結果(女子)
法政大学 3 |
– |
早稲田大学 2 |
詳細結果(女子)
試合 | 試合詳細(後者が対戦相手) |
---|---|
第1シングルス | ●東久留望0-2吾妻咲弥(18-21、19-21) |
第2シングルス | 〇勝俣莉里香2-1鈴木ゆうき(21-17、10-21、21-16) |
第1ダブルス | 〇甲斐妃美子・山口萌2-0桃井伶実(21-11、21-15) |
第2ダブルス | ●勝俣・工藤ひな子1-2吾妻・鈴木(21-13、13-21、15-21) |
第3シングルス | 〇岡部天2-0中村幸(21-17、21-19) |
戦評
男子
第1シングルスは山澤直貴(経2)が出場。第1ゲームを落としたものの、相手のミスを誘いながら着実に点を重ね21-14で第2ゲームを奪った。勝ってチームに流れをもたらしたいところだったが、第3ゲームでは反対に自身のミスが重なり、15-21で敗戦となった。
第2シングルスでは昨日の第3シングルスで接戦を制した野田悠斗(経3)が今日もシーソーゲームを繰り広げる。第1ゲームはゲームポイントでデュースとなり、大接戦を繰り広げるも最後はスマッシュで相手を圧倒。続く第2ゲームでも序盤から両者譲らぬ展開を見せたが高い集中力でこのゲームをものにし、見事ストレート勝利。
第1ダブルスに登場したのは桐田和樹(経4)、山澤ペア。相手のペースを各々のショットで少しずつ崩して追い上げていったものの、あと一歩及ばず。第2ゲームも序盤から熱い接戦となったが、25-27と勝ちきれず、ストレート負けを喫することとなった。
後がなくなった法大。第2ダブルスには小森園隆平(社4)、長峰善(経1)ペアが出場した。21-14と順調に第1ゲームを勝ち取ったが、第2ゲームから日大のペースに飲まれ始める。終盤から2人ともミスを連発し第2ゲームを落とすと、その雰囲気を断ち切れず第3ゲームも奪われ、ここでチームの敗戦が決まった。
第3シングルスには藤原圭祐(経2)が出場。立て続けに鋭いスマッシュを決めて8連続得点を挙げ、第1ゲームを奪うと、続く第2ゲームも相手の追い上げを振り切って勝利を収めた。
敗れはしたものの、各ゲームできっ抗した試合内容を展開し、第3シングルスをストレート勝利するなど、随所で粘りを見せた法大。今日の敗戦を無駄にせず、次戦以降の勝利につなげていきたい。(渡辺詩織)
女子
第1シングルスに出場した東久留望(法3)。相手の吾妻咲弥とはこの試合で実に5度目の対戦であり、過去1勝3敗と負け越している因縁の相手だ。だが、序盤から吾妻のスマッシュに圧倒され、18-21で第1ゲームを落としてしまう。第2ゲームで巻き返しを図り、粘り強いラリーで接戦となるが、19-21で第2ゲームも落としストレート負けとなった。
第2シングルスには主将の勝俣莉里香(営4)が出場。序盤ではミスが目立ったが後半では攻めたプレーを見せ21-17で第1ゲームを獲得した。第2ゲームでは相手の流れを断ち切ることができず10-21と苦しい結果に。それでも第3ゲームでは相手のミスが目立ち得点を重ねると、勝俣も果敢に攻め21-16でこのゲームを奪い、主将としての意地を見せた。
第1ダブルスには甲斐妃美子(人4)・山口萌(人1)ペアが出場した。公式戦初出場となる山口の鋭いスマッシュで得点を重ね21-11で第1ゲームを奪い取る。第2ゲームでは負けじと甲斐もプッシュやスマッシュを決めると完全に流れに乗り21-15で危なげなくストレート勝ちを収めた。
流れに乗りたい第2ダブルスに出場したのは前日、日体大に勝利を収めた勝俣・工藤ひな子(人4)ペア。勝俣・工藤ともにスマッシュやプッシュなど攻めのプレーを見せ、第1ゲームを21-13と圧勝。第2ゲームでは第1ゲームの流れに乗り切れずミスが目立ち、相手に得点を許すと13-21で惨敗。負けられない第3ゲーム。勝俣が攻撃的なプレーでスマッシュやプッシュを打つが、ネットミスやアウトが目立ち15-21で敗戦。
2-2でむかえた第3シングルス。出場したのは岡部天(国2)。ネット際でのラリーが続き接戦となったが、21-17で第1ゲームを奪う。第2ゲームも両者譲らない接戦となるも、岡部のドロップやプッシュが決まり21-19でストレート勝ちを収めた。
この結果法大は3-2で白星を飾った。これからも続いていくリーグ戦での勝利には、ルーキーとして頭角を現した山口などの活躍が鍵となってくる。今回掴み取った勝利の勢いのままリーグ戦を駆け抜けていってほしい。(近藤のぞみ)
監督・選手インタビュー
升佑二郎監督
ーここまでの2試合を振り返って
練習をすごく真面目にやっているので、思ったよりできていると思います。特にシングルスは練習の成果が出ていて、昨日は日本代表を3人擁する早大に、その3人を倒して勝てたのでやっぱり気持ちいいですよね。今日は山澤は負けてしまいましたが、あと2つのシングルは勝てていますし、シングルスは練習の努力量で勝てるものだと思うので、しっかり練習ができているのかなと思います。ただ、ダブルスは野村拓海(社3)がいないということで、かなり戦力ダウンですし、元々ダブルスプレイヤーが少ないのと、1年生の長峰を出しているということもあるので、そこは勝てなくても見守りながら、強くしていきたいなという気持ちです。
ー早大戦では嶺岸洸(社1)選手が、インカレ王者の古賀穂選手を破りましたが
古賀選手だから勝てたというのがあるのかなと思います。あそこで例えば第1シングルスの大林(拓真)選手と当たっていたら、苦手意識もあって中々上手くいっていなかったものが、古賀選手という大学の中でおそらく1番強い選手だったので、向かっていく気持ちでできたのが良かったのかなと思います。
ー嶺岸選手を起用した理由は
普段の校内の試合を観ていても勝っていますし、出すのが順当だと思っての起用だったので、1年生だからということではなく実力があったということだと思います。
ー野田選手は安定して、シングルスで2勝を挙げました
野田は3年生になって本当にしっかりしました。去年までも活躍していましたが、今年に入って責任感が全然違いますね。普段の練習を観ていても、勝って当たり前というか、それだけの練習を彼はしているので自信を持って送り出せています。
ーダブルスで、1年生の長峰選手を小森園選手と組ませた経緯は
同じ宮崎県だからです(笑)。長峰は誰と組んでもそれなりにできると思うのですが、今はもう鍛えるという意味で出しています。誰だったら鍛えられるかということを考えた時に、小森園だったら厳しく鍛えられるかなと思いました。勝ち負け以上に普段の練習も含めて、長峰にとっては厳しいかもしれないですが、それが糧となって将来強くなるために組ませている部分が大きいです。
ー今日の対戦でも長峰・小森園ペアは、苦しい部分があったと思いますが
1ゲーム取ったのはよく頑張ったと思います。ファイナルになるとミスも多かったり、ついていけていなかったりしていますが、その中でも1ゲーム取ったので、勝ちたいという気持ちは強いと思いますし、勢いも出ているのでそこは評価できると思います。
ー今のチーム状況は
いいと思います。これで野村がいれば本当に優勝できるのではないかと。それだけの活躍をシングルスはしていますし、全然悪い雰囲気ではないので。ダブルスは想定内というか、勝てるか勝てないか分からないというところからスタートしているのでその中ではよく頑張っていると思います。
ー明日の日体戦に向けて
日体は強いですからね。ただうちも、やるべきことをしっかりやれば、試合にはなると思います。シングルスが自信を持ってやっているので、ダブルスは胸を借りるつもりで、思いっきりやっていく気持ちで頑張りたいなと思います。
桐田和樹・山澤直貴
-今日の試合を振り返って
桐田:要所要所を自分たちがミスして負けてしまったというのはあるんですけど、昨日よりは良い試合ができたので次に生かせたらなと思っています。
-主将目線でチームとしては
桐田:今の法政はダブルスがおろそかになっていて、シングルスは周りと比べても強い方だと思ってるんですけど、そこでダブルスを強化していかないとなと思ってるので、今の法政はまだ力不足かなと思います。
-山澤選手のシングルスについては
山澤:最初は緊張があって相手にやられっぱなしで、2ゲーム目でちょっとずつ相手の嫌がるようなプレーができてきたんですけど、最後の最後で簡単なミスとかがあって、もっと最後の方に足を動かして点数を取れば勝てた試合だったと思うので、今後の課題が明白になったというか。次につなげられるように頑張りたいです。
-桐田選手の昨日のシングルスについては
桐田:昨日は(相手が)1年生のナショナルB代表で活躍している選手だったんですけど、こっちが引くことなく攻め続けて勝った感じなので、自分の経験としてもすごく良い試合だったなと思っています。
-今日のダブルスの相手の印象は
桐田:自分たちよりは全然格上で、何となく自分たちと似ているような。小倉(由嵩)くんはシングルスだし、三橋(健也)もダブルスプレイヤーですけど、1人がシングルスで(もう1人が)ダブルスみたいな感じなので、やりづらくはなかったですね。
-修正点は
桐田:自分たちは自分たちのやりたいことをやった方が強いので、何か「ここを徹底してやろう」ってやっちゃうと、どちらかが狂ったりおかしくなるので、次はしっかり個々を生かせたらいいなと思っています。
山澤:同じです!
-次戦に向けて
桐田:明日は自分はシングルスなんですけど、キャプテンとして1チームの1人として、しっかり1勝できたらなと思います。
山澤:自分はダブルスなんですけど、相手は日体大で去年のインカレでチャンピオンだったり3位だったりと強いのはわかっているので、勢いで思いきってやっていって、1つでも、少なくてもいいのでチームに貢献できればなと思います。
岡部天
―今日の試合を振り返ってみて
2-2で回ってきて勝たなくてはいけない場面だったので、気持ちを入れて戦いました。
―対戦相手の印象は
対戦したことのない相手で知らなかったので、とりあえず自分らしいプレーをしようと思いました。
―勝因は
最後まで粘れたのが1番大きいと思うのですが、自分らしくプレー出来たことが1番だと思います。
―落ち着いてプレーをしていた印象がありました
緊張はしていたのですが、本番だけは4年生のために頑張らなくてはいけないなという気持ちで挑みました。ベンチに仲間がいるので元気をもらいました。
―試合前に声掛けは
勝俣さんから「勝てよ!」という力強い声掛けを頂きました(笑)
―第3シングルスというプレッシャーのかかる場面での起用となりましたが、プレッシャーは
少なからずありましたが、そこは関係なく自分が1本取ろうという気持ちで挑みました。
―チームの勝利に大きく貢献したと思います
貢献したと思っています(笑)。これからはみんなが安心できるような試合をしようと思っています。
―次の試合への意気込みをお願いします
これから3試合あるので、出られても出られなくてもチームのために頑張りたいと思います。