【硬式野球】特集⑤ 主将向山の地元をめぐる!! ぶら~り調布旅(Web版)
2018年3月6日(火)
東京都調布市
野球部主将としてチームをけん引する向山基生選手(営4)。スポホウ取材班は出身地の東京・調布市へと赴き、ゆかりの場所をめぐり彼のルーツを探る『ぶら~り調布旅』へ。これを読めば、あなたの第2の故郷が調布になるかもしれない。休日にふらっと調布を訪ねた気分で記事を読んでいただきたい。
取材レポート
六大学野球春季リーグ戦開幕が約1ヶ月後に迫った3月6日、天気も快晴の中で取材を開始。今回は調布が地元の向山主将が『オススメのグルメ』『思い出の場所』に挙げた2か所を取材した。
まず私たちは、向山主将オススメの調布グルメを食べることができる場所へ。そのグルメとはズバリ『深大寺そば』である。深大寺とは、奈良時代の733年に開創された歴史ある寺院。『深大寺そば』の歴史は江戸時代までさかのぼり、由緒正しきご当地グルメとして長年地域の人々に愛され続けている。現在では、深大寺周辺に20軒近くのお蕎麦屋さんが並んでおり、お昼時には参拝を終えた客で賑わっている。
今回私たちが訪ねたのは深大寺そばの名店『深水庵』。京王線調布駅北口からバスに10分ほどにある『深大寺』バス停から徒歩1分の場所で営業している。『深水庵』は昭和44年から現在の場所で営業を始め、約50年間地元の人々に愛されている名店である。
私たちを迎えてくれた児玉陽子さんは、親切にお店について紹介してくださった。そばのこだわりは店名にもある『水』だという。出汁やお茶、そば打ちの際に使われる水は全て、お店のご主人が掘った80㍍の井戸から汲み上げた井戸水を使用しているという徹底ぶりだ。
北海道産のそば粉を使用している『深水庵』。人気メニューは『天ざるそば』(1枚目、1350円)と『鴨汁せいろそば』(2枚目、1050円)。特に『天ざるそば』は丁寧に揚げられた衣に包まれたエビ天、ナスなど野菜の天ぷらがそばとマッチした贅沢な1品だ。また食後にオススメなのが『そば大福』。大福の皮にそば粉が使用されており、あんこの甘さとそばの風味がマッチしているお蕎麦屋さんならではのスイーツだ。夏は提供していないとのことなので、秋や冬に味わってみてはいかがだろうか。
店内にはお座敷の席もあり、1人はもちろん、家族連れでもゆったりと落ち着いた雰囲気で食事を楽しむことができる。店先には四季折々の風景が広がっており、我々が訪ねた時も店先の河津桜が満開。春を感じながら食事を堪能した。
野球や箱根駅伝を観るのが大好きだという児玉さんに、調布市出身の向山選手が主将に就任したことを伝えると、「地元の子が活躍してくれると嬉しいです。お店に来ることがあったら声をかけてください」とにこやかにメッセージを送って下さった。
深大寺そばでお腹いっぱいになった後は軽めに運動といきたいところ。早速向山主将に伺った『思い出の場所』に向かった。京王線調布駅から3駅進んだところにある柴崎駅で下車し徒歩5分の場所に位置する『柴崎バッティングセンター』だ。1978年にオープンし、今年で40周年を迎えるこちらも老舗の施設である。
平日は大学生や社会人、休日は小学生や家族連れなど幅広い年代の人々が訪れる地域に密着したバッティングセンター。向山主将も小学生時代にここで汗を流し練習していたという。施設の鴨志田浩司さんによると、プロ野球OBの広澤克実氏(元ヤクルトほか)や現役プロ野球選手の横尾俊建選手(現日本ハム)らもこの場所で練習をしていたという。年中無休で営業しており、草野球の試合に向けても、またプロを目指すための練習にもオススメだ。
施設内には9レーンからなるバッティングマシンが並んでおり、球速は初心者向けの80㌔から上級者向けの130㌔までそろっている。1プレイ200円で25球とお財布にも優しく、満足しながらバッティングが楽しめる。
記者(社3、野球経験ナシ)も、この日ばかりは選手への取材ではなく打撃だ!と110㌔のバッティングマシンに挑戦!しかし、球場で見る110㌔と目の前で見る110㌔はやはり速さが違い、最初は空振り先行の打席が続く。徐々に速度に慣れ、バットには当たるようになっがなかなかライナーのような打球は飛ばず、やはり日々の練習が必要だと痛感させられる経験となった。向山主将のようなシュアな打撃をできる日は来るのだろうか。2プレイ楽しむも課題が多く見つかった。
鴨志田さんは「ここで練習をしてくれた人がプロ野球選手になってほしい」と話す。向山主将がかつてここで練習を積んでいたということことを鴨志田さんに伝えると非常に喜んだ様子で「ゆかりの場所に挙げてくれたことは嬉しい。いつかプロにかかるようであればここで練習をしたことを忘れずに活躍していってほしいです」と話してくださった。
今回、向山主将の思い出の場所を2か所めぐり、調布市の皆さんの暖かさを感じ、そして向山主将の少年時代のルーツを知ることができた。美味しいグルメも体を動かせる施設もそろっている調布市。皆さんも今回ご紹介した場所に足を運び、ぜひ彼のルーツも感じながら球場で応援していただきたい。
(取材・文:岡﨑祐平、取材・撮影:中西陽香)
◆深水庵
住所:東京都調布市深大寺元町5丁目6-10 ☎:042-482-7337 営業時間:10:30~17:30 ※毎週金曜日定休
【アクセス】京王線調布駅北口から『調34』バス15分、『深大寺』バス停下車、徒歩1分
◆柴崎バッティングセンター
住所:東京都調布市柴崎1丁目1-2 ☎:042-488-0901 営業時間:9:30~20:00 ※年中無休
【アクセス】京王線柴崎駅から徒歩5分
(※両取材場所ともに公式HP参考)
~取材にご協力いただき誠にありがとうございました~
フォトギャラリー
- 深大寺では鬼太郎とねずみ男がお出迎え!
- 『深水庵』のみなさん
- 京王線で調布へ。新宿からは特急で約15分
- レトロな雰囲気も感じられる柴崎バッティングセンター