【ラグビー】練習試合 対帝京大 「やり切る力がなかった」”絶対王者”相手に先制トライを奪うも完敗…
練習試合
対帝京大学
2018年7月14日(土)
帝京大百草グラウンド
法大は帝京大と練習試合を行い、5-66で完敗した。”絶対王者”に『チャレンジャー』として挑んだ法大だったが、力の差は大きかった。前半、山根雄矢(社3)のトライで先制するも、帝京大の力強い攻撃に失点を重ね、5-31とリードされる。巻き返しを図りたい後半は、帝京大のディフェンスを最後まで突破できず、トライを奪えず、リードを広げられた。個々人が夏季の練習で課題を克服し、秋には選手権への切符をつかみ取りたいところだ。
※掲載が遅くなり申し訳ありません。
試合結果
トータル試合結果
5 |
5 |
前半 | 31 |
66 |
---|---|---|---|---|
0 | 後半 |
35 |
ポイント詳細
1/0 | T | 5/5 |
---|---|---|
0/0 | G | 3/5 |
0/0 | PT | 0/0 |
0/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
T:山根雄 G: |
※前半/後半
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学部/学年 | 出身校 |
---|---|---|---|---|
1 | PR | 李承起 | 経4 | 大阪朝鮮 |
2 | HO | 川越藏 | 現4 | 高鍋 |
3 | PR | 稲田壮一郎 | 社1 | 中部大春日丘 |
4 | LO | 山根陵 | 現4 | 大津緑洋 |
5 | LO | 大澤蓮 | 現1 | 長崎南山 |
6 | FL | 吉永純也 | 経2 | 東福岡 |
7 | FL | 山下太雅 | 現2 | 東福岡 |
8 | NO.8 | 竹内仁之輔 | 経3 | 法政 |
9 | SH | 中村翔 | 経3 | 東福岡 |
10 | SO | 館内倭人 | 経1 | 法政二 |
11 | WTB | 中島黎遂 | 社1 | 三好 |
12 | CTB | 呉洸太 | 社4 | 大阪朝鮮 |
13 | CTB | 山根雄矢 | 社3 | 尾道 |
14 | WTB | 斉藤大智 | 現2 | 黒沢尻北 |
15 | FB | 井上拓 | 社3 | 御所実 |
Re | 菊田圭佑 | 経2 | 仙台育英 | |
Re | 後藤久貴 | 人3 | 高鍋 | |
Re | 金森達哉 | 社4 | 法政 | |
Re | 塩見伊風 | 社4 | 長崎北 | |
Re | 濱野隼也 | 社2 | 秋田工 | |
Re | 橋本陸 | 社2 | 東京 | |
Re | 松島史也 | 経4 | 尾道 | |
Re | 隠塚翔太朗 | 経1 | 東福岡 | |
Re | 末長和輝 | 経1 | 長崎南山 | |
Re | 根塚聖冴 | 経4 | 京都成章 | |
Re | 有田闘志樹 | 経1 | 鹿児島実業 | |
Re | 堀川優 | 経2 | 東福岡 | |
Re | 中井健人 | スポ4 | 筑紫 | |
Re | 古屋優樹 | 経3 | 城西川越 |
※リザーブの背番号はありません
戦評
今季の法大の目標である『日本一』を達成するために避けては通れないチーム、それが帝京大だ。帝京大は大学選手権9連覇という前人未到の記録を持つチームだ。絶対王者相手に法大は開始1分で山根雄矢(社3)が先制トライを奪う。法大はその後も敵陣でプレーを続けるも自らのペナルティでチャンスを逃す。やられたままでは終わらない帝京はラインアウトからモールで押し込み外に展開しトライを奪う。その後も法大を攻め込むと、前半だけで5本のトライを奪う。
ボールの奪い合いを展開する法大
後半は帝京FWのサイドアタックからディフェンスを崩される場面や個々の力で圧倒される場面が多く見られ、実力差が現れる結果となった。最終的に5-66でノーサイド。秋までの改善点を多く見つけることが出来たこの試合。帝京大をはじめとした強豪校との差を、ひっくり返すことができるのか非常に楽しみだ。(岡田一希)
※The Fetured Hoseirugby Player はお休みです。ご了承ください。
監督インタビュー
島津久志 監督
―今日の試合を振り返って
やり切る力がなかったっていう感じかな。チームで目指していることを、要所要所できていないところがあった。そうなるとどんどんピンチになってしまう。80分間帝京はそれをきっちりやってああいう結果になってると思うので、80分間やり切るということをしっかり守っていかないとこういうことになるんだと思うね。
―80分間通してやり切ってほしかったプレーは
ファーストタックルをとにかく低く入る。それをルールというか、決め事にしてるけどできなかった。モールやラックで立ち上がるスピード。帝京にそれらが80分間負けてたから、こういう結果につながったと思うね。
―帝京大戦で試したかったこと
春はずっと春季大会と練習試合があって、今日が集大成だった。春やっていたことを全部やろうと臨んだ。要所要所で出てたけど、それをやり続けることができなかったね。
―この試合に向けて重視した練習は
やっぱりタックルですね。関大戦のときはタックラーが下に行けてなかったから、ここ数週間はそれを見直した。今日はタックルを外されることもあったけど、下にちゃんと行こうとする気が見られたのでそこが良かった点かな。
―夏に向けての課題は
タックルもそうだけど、やっぱり起き上がるスピードだったりとか、攻撃でスペースを突いていこうとか、とにかくやって来たことをこれからどれだけできるかですね。
―今日の試合でよく動けていた選手は
僕もFL出身だからだけどFLの吉永(純也、経2)とかかな。タックルに行って、タックル後の起き上がるスピードも速くて目立ってたから。3列は良かったと思いますね。FL山下太雅(現2)。No.8竹内仁之輔(経3)ももうちょっとスタミナがあればなと。動き自体は悪くなかったんだけどね。
―今日の試合の収穫は
やっぱり日本一のチームに挑戦者としてぶつかって、自分たちがどれくらいのレベルかわかったこと。目標は『日本一』と掲げてるから、どれだけそのレベルと差があるかわかった。夏合宿はそれで何をしないといけないのかがそれぞれみんな分かったと思う。それが収穫かな。
―攻撃での課題など
オフロードパスとか未完成な部分もあるんだけど、少しずつできつつあるからその判断。オフロードをするのかしないのか。そういった判断力と、あとは意識、サインをここでやっていいのか悪いのか。まあそれも判断力っていうことなのかな。
―秋に向けて
また春がもうちょっと残り少ない練習と夏合宿で一回りも二回りも大きくなって帰ってくるので、今日はこんな結果だったけど秋には頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。
選手インタビュー
川越藏(クラブリーダー,現4,HO)(献身的なプレーをみせる)
―今日の試合を振り返って
春は帝京大との試合をターゲットに練習してきたんですが、自分たちの個々の能力や意識の差という部分が結果として出たのかなと思います。
―スクラムについて
自分たちが強みにしているセットプレーが崩壊とまではいいませんが、押すことが出来なかったのでこれからまだまだ磨くべきところです。こういったトップのチームに通用しなかったのは自分たちの力不足だなと思います。
―自陣でのプレーが多かったが
ディフェンスの時間が今日の試合はどうしても長くなってマイボールを継続できなかったですね。相手のディフェンスは固くてしつこくて、それを我慢できずに軽いプレーに走ったりとかそれをゴールまで持っていけない自分たちの力不足が原因で今日はずっと自陣にいた。その点帝京大はマイボールを継続しながら、自分たちの隙を見て、そこを攻めていた。さすが日本一のチームだなと思います。
―今回の収穫は
もう少し自分たちの『日本一』と言う目標に足りない個々の反応やラグビーに対するスキルや取り組む姿勢、チームのやりたいことをどれだけ遂行できるか、チームの決まりごととかを現日本一のチームである帝京大は強みとして出していた。自分たちはそれに対し全然やりたいことができずにこういう結果になったのでチームのやりたいことをどれだけできるかが大事になってくるかなと思います。
―相手FWのサイドアタックによる失点も多く見られたが
帝京大はピックでの攻撃が多かったので、それに合わせてディフェンスを寄せると外に展開されて失点ということが多かったですね。そこで体が大きい帝京さん相手に少し引いてしまった部分が多かったかなと思います。
―現日本一のチームと戦って、秋に戦っていくイメージは固まったか
自分たちのやらなければいけないこと、意識の面だったり食生活もそうですし練習で反省点を修正するにしてもやることがたくさんあるかなと思いますが明確にはなってきているのでこれから夏一ヶ月でこの点差を縮められるか楽しみです。
フォトギャラリー
- 先制トライを奪ったCTB山根雄
- ブレイクダウンでボールを奪い合う法大
- 低く入るタックルは島津監督も評価
- 自陣でのプレー時間が長い苦しい試合となった
- SO館内は1年生ながら躍動した
- 秋にも活躍が期待されるPR稲田
- WTB中井は久々の実践復帰
- 王者のディフェンスは強かった