【ハンド】2019年度関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 第3節 対日体大 前半は互角の戦いを見せるも後半で差を見せつけられ、連勝とはならず
2019年度関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 第3節 対日体大
2019年4月21日(日)
日本体育大学健志台体育館
前節明大戦で薄氷の勝利をつかんだ法大。第3節の相手は、速攻を武器にリーグ戦2連勝中の日体大。前半は日体大の勢いのあるオフェンスに圧倒されることなく、ディフェンスからチャンスをつかむこともできていた法大。前半は互角の戦いを繰り広げ15-16の一点ビハインドで前半を折り返す。後半はスタートから攻め切りたい法大だったが、日体大に連続得点を許しみるみるうちに点差を離される。結局流れをつかめないまま試合終了。21-30で敗北を喫し、二連勝とはならなかった。
試合結果
トータル試合結果
21 法政大学 |
15 | 前半 | 16 | 30 日本体育大学 |
---|---|---|---|---|
6 | 後半 | 14 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 今節得点 | 今季得点 |
---|---|---|---|---|---|
16 | GK | 高木アレキサンダー | 経済1・市川 | 0 | 0 |
2 | CB | 山本晃大 | スポ健4・雄城台 | 6 | 11 |
11 | RB | 本田悠也 | 社会3・大分 | 1 | 5 |
7 | RW | 能條裕太 | 国文4・法政二 | 1 | 4 |
5 | LB | 松岡寛尚 | 経済4・藤代紫水 | 6 | 29 |
9 | LW | 柿沼健吾 | 社会3・藤代紫水 | 0 | 2 |
22 | PP | 橋口博隆 | 社会2・雄城台 | 3 | 3 |
交代選手
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 今節得点 | 今季得点 |
---|---|---|---|---|---|
39 | 西遼太 | LW | 経済2・法政二 | 0 | 0 |
4 | 服部流征 | RB | 経済4・高岡向陵 | 4 | 5 |
27 | 利光良介 | CB | 社会1・雄城台 | 0 | 0 |
10 | 本田拓海 | RW | 社会4・法政二 | 0 | 1 |
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝-分-敗 | 得点 | 失点 | 得失点 | 勝ち点 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 筑波大 | 3-0-0 | 92 | 60 | 32 | 6 |
2位 | 日体大 | 3-0-0 | 95 | 69 | 26 | 6 |
3位 | 国士大 | 2-0-1 | 75 | 67 | 8 | 4 |
4位 | 明大 | 2-0-1 | 76 | 73 | 3 | 4 |
5位 | 中大 | 2-0-1 | 72 | 75 | −3 | 4 |
6位 | 早大 | 1-0-2 | 79 | 80 | -1 | 2 |
7位 | 法大 | 1-0-2 | 67 | 81 | -14 | 2 |
8位 | 日大 | 0-1-2 | 66 | 73 | -7 | 1 |
9位 | 立大 | 0-1-1 | 58 | 78 | -20 | 1 |
10位 | 東海大 | 0-0-2 | 53 | 77 | -24 | 0 |
春季リーグ 結果
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
---|---|---|---|---|
1 | 4月13日(土) | 筑波大 | ●23-29 | 中大多摩 |
2 | 14日(日) | 明大 | 〇23-22 | 中大多摩 |
3 | 21日(日) | 日体大 | ●21-30 | 日体大健志台 |
4 | 28日(日) | 日大 | — | 国士大多摩 |
5 | 29日(祝) | 国士大 | — | 明大和泉 |
6 | 5月3日(祝) | 早大 | — | 日大八幡山 |
7 | 4日(祝) | 中大 | — | 日大八幡山 |
8 | 11日(土) | 立大 | — | 三郷市総合体育館 |
9 | 18日(土) | 東海大 | — | 国士大多摩 |
戦評
ディフェンスの要・山本祐輝(社4)が抜け、苦しい状況の中、前節の明大戦を1点差で勝ち切った法大。この流れに乗り連勝を飾るべく、日体大との戦いに臨んだ。
日体大の素早い速攻に対応するため、攻撃時と守備時でメンバーの入れ替えはせず、基本的に固定したメンバーで望んだ今日の試合。本来ポストである柿沼健吾(社3)を左サイドで起用した。これには、守備時に柿沼が3枚目の位置にチェンジすることで中央を固め、守備を強化するという狙いがあった。それが功を奏し、前半は互角の戦いを演じることとなる。
先制したのは法大だった。山本晃大(スポ4)が決めると、その後も松岡寛尚(経4)や途中出場の服部流征(経4)が順調にゴールネットを揺らしていく。ディフェンスも3枚目の柿沼と橋口博隆(社2)を中心に、速い戻りで組織的な守備を見せる。高木アレキサンダー(経1)のファインセーブも垣間見え、拮抗した展開となった。しかし、日体大も様々な手を使い法大のゴールに迫る。日本ハンドボールリーグの名門・大崎電気を退団し、大学ハンド界に突如として参入した宮崎大輔をはじめ、安平光佑、窪田礼央という実力派の新戦力を投入し、攻撃の手を緩めない。点差が大きく開くことはなく、15-16と1点ビハインドで前半を折り返した。
迎えた後半、このまま拮抗した展開で何とか食らいつきたい法大だったが、開始直後からリズムがつかめない。32分の失点を皮切りに4連続失点を喫し、点差は5点に。ここで、たまらずタイムアウトを取り、態勢の立て直しを図る。再開後、山本晃がパスカットから自ら沈め、巻き返しを図るも、日体大の勢いは止められず、徐々に点差は開いていく展開に。そして、最後まで追い上げを見せることはできず、宮崎大輔に30点目のゴールを決められたところで試合終了。連勝で2勝目を飾ることはできなかった。
しかし、敗戦はしたものの、チームとしての結束力は日々高まっている法大。最終目標であるインカレ優勝に向けて、現在は淡々と、試合ごとに出た課題を潰していくことに集中している。リーグ戦もまだ序盤。次週の日大戦で勝利し、連敗を避けることができれば、リーグ上位も十分狙える位置につけられるはずだ。
(山﨑有馬)
監督・選手インタビュー
佐藤 浩 監督
—今日の試合を振り返って
試合の流れとしては、前半は同スコアで割といい流れだったと思います。若干ハイスコアな試合展開でしたが、うちも追いついてるスコアだったのでよかったでしょう。後半の入りで、自分たちがミスをして速攻でポンポン得点を入れられてしまいました。それは仕方ないとしても、そこからどう点差を詰めていくかというときに攻めができてなかったと思います。結果的に後半は6得点になってしまいました。6得点で勝てる相手などいないので、今日の試合の流れとしてはそこが一番悪いポイントで、改善が次の試合に向けて急務だと思います。
—日体大の印象は
基本日体大がリズムを作るときは、速攻からの大量得点がベースになります。この流れにいかにさせないかをみんなが考えてたところです。速攻でやられた部分もありましたが、後半はきれいに速攻を決められるシーンは少なかったです。速攻の対策はある程度できていたと思います。ただセットの中で日体はどんどんメンバーが変わって、フレッシュなメンバーが出てきていたなかで、うちはほぼ固定のメンバー。本田悠也のけがなどであまりメンバーを変えることができませんでした。そこでの体力の差や身長の差などに苦しめられた印象です。意外に速攻でやられたというより、後半うちのメンバーの交代できるかできないかの差が多き方と思います。
—宮崎大輔選手が出場していました
ポジションがサイドで、ゲームメイクをすることよりかは、フィニッシャーとしてどう来るかというところを見てました。やはりいざ勝負となると一対一が速かったですし、シュートも決め切られてしまった部分でやはり勝負できる相手ではないなと思いました。
—選手交代が少ないように見えました
けがの影響が一番大きいですね。左から3枚目に山本祐輝が入っていれば、彼はほかのポジションもできるのでフレキシブルな攻撃ができたかと思います。そこでまずディフェンスを固めるところから入ってしまうとなかなかメンバーを交代できませんでした。日体大とやるときは、ディフェンスとオフェンスを交代することが速攻でやられるリスクになるので意図的に抑えていた部分もありました。
—日体大戦に向けて行ってきた練習は
やはり速攻への守備対策これにつきます。日体は選手を変えてくるので誰をどう止めるという一人一人の個人プレーよりも、自分たちがミスした時や得点をしたあとのクイックリースタートをどう止めるかという日体の癖を分かったうえでの対策をしていました。結果的に私たちはほかのチームより守ることができていたと思います。
—次節以降に向けた意気込み
ここから先は負けられない試合が続きます。日大・国士と連戦も続きます。目先の一試合だけではなく、二日連続で試合をすることも考えていかなければなりません。出れる選手はまだまだいるので、今日の反省点の選手をかえることをうまく実践できるといいと思います。
服部 流征 選手
—今日の試合を振り返って
前半は雰囲気良く出来てたんですけど、後半の最初流れが掴めず、そのまま持ってかれたって感じでした。
—自身のプレーを振り返って
点数としては4点取ったんですけど、出来ることはまだまだあったかなという感じです。
—具体的にできることとは
自分ももう4年生で就職活動とかもやっているので、毎日部活に顔を出せるわけではないのでスタミナとかコンビネーションプレイとかにズレが生じてたりとかしてたので、選手間でもっと話して試合中でも修正するべき点でしたね。
—日体大の速い攻撃への対策は
対策は行っていたので、相手の形になっている速攻で点数を取られることは多くはありませんでした。そういう意味では対策ができていたのかなと思います。
—今日はディフェンスも行っていました
日体はとにかく攻撃が速いので、代わっている暇がなく、今日はあまり選手交代を行わずメンバーを攻守にわたって固定してやってました。
—柿沼さんがサイドをやられていましたが
山本祐輝がケガをして出れないので、真ん中のディフェンスをやる橋口と健吾(柿沼)の二人がさっき言った通り代わる暇がないので、本来はポストなんですけど、サイドを下げてそこに入れたって感じですね。
—日大戦への意気込み
とりあえず全力でやるもそうなんですけど、チームの位置づけとしてインカレ優勝を目指していて、春リーグはそのための生長期間なのでいろいろなことにチャレンジしていきたいです。
フォトギャラリー
- ケガで前半だけの出場にどどまった本田悠
- 今節もチーム内得点数1位タイの松岡
- 途中出場ながら4得点を決める活躍を見せた服部
- リーグ戦初得点を飾った能條
- 攻守両面でチームを支えた山本晃
- 日体大に再入学した宮崎大輔も試合に出場した