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【準硬式野球】東京六大学準硬式野球春季リーグ戦 対早大2回戦 「力負けでした」早大に2連敗で優勝を逃す結果に…今季は2位フィニッシュで、全日予選会で出場枠を争う

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【準硬式野球】東京六大学準硬式野球春季リーグ戦 対早大2回戦 「力負けでした」早大に2連敗で優勝を逃す結果に…今季は2位フィニッシュで、全日予選会で出場枠を争う

東京六大学準硬式野球春季リーグ戦
対早大2回戦
2019年5月26日(日)
早大東伏見グラウンド

今季優勝を懸けた一戦で勝利はならなかった。先発は春翔一朗(経1)。2回に失策で出塁を許すと、先制を許す。序盤から早大に得点を許し、3回に2点を返したものの、法大はその後得点はならず。最終回に1得点し好機を作るものの、追い上げかなわず敗戦。今季は2位という結果に終わった。

※6月に行われる全日本選手権関東予選会は2次トーナメント出場となりました。法大の試合は6月15日(土)10時より法大多摩グラウンドで行われます。

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追い上げかなわず今季は2位という結果に

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
早大 0 1 4 1 0 0 0 0 2 8 8 2
法大 0 0 2 0 0 0 0 0 1 3 12 1

(法大) ●春、尾崎、湯浅−乘松
(早大) ○清水、前田、田中ー吉田

二塁打:佐々木(1回)
盗塁:堀(3回)

打撃成績

打順 位置 選手名 出身校 打数 安打 打点 四死球 打率
1 (5) 堀江悠介(経2) 健大高崎 5 0 0 0 .246
2 (6) 大石智貴(経4) 静岡 5 1 0 0 .366
3 (9) 佐々木勇哉(社4)  花巻東 4 2 0 1 .264
4 (7) 堀皓貴(社4) 鳴門 5 3 0 0 .388
5 (3) 土倉徳(社4) 遊学館 4 1 1 0 .262
  PR 八木達也(社2) 日大三
6 (4) 鎌田航平(社4)  鳴門 4 2 1 1 .217
7 (8) 中川大輔(社3) 日大三 4 2 1 1 .362
8 (2) 乘松幹太(現4) 新田 4 1 0 0 .211
9 (1) 春翔一朗(経1) 静岡 1 0 0 0 .222
  PH 大石悠月(経3) 静岡 1 0 0 0 .400
  1 尾崎海晴(社3) 鳴門 1 0  0   0  .250
  PH 海津裕太(社4) 日本文理 1 0 0 0 .000
  1 湯浅創太(経2) 國學院久我山  -   -   - 

投手成績

  被安打 奪三振 四死球 自責点 防御率
3 4 1 2 5 2.58 
尾崎 5  2   3  2 1 7.15
湯浅  1  2  1  0  2  3.86

 

戦評

  「最後の最後で勝ち切れなかったのは弱さが出たと思いますし、力負けでした」(堀)。今季優勝を決める一戦となった早大第2戦。およそ3時間にわたる試合を制し、春の覇者となったのは早大だった。

 先発は春翔一朗(経1)。初回を三者凡退に抑え、立ち上がりから落ち着きを見せる。しかし、2回に遊撃手大石智貴(経4)の悪送球で出塁を許すと、犠打で送られ1死三塁のピンチに。ここで早大主将吉田龍平のスクイズが決まり、走者が生還。先制を許した。
その裏、6番鎌田航平(社3)が右前安打を放つと、後続も死球、安打で出塁し1死満塁の好機を作る。9番春が二直に倒れると、飛び出していた一塁走者乘松幹太(現4)もアウトに。しかし、審判団の協議の末、一塁手の足がベースから離れていたということで2死満塁から試合を再開。この場面で、法大ベンチは平静を保つことができなかった。「あの協議中に、ベンチが落ち着いた状態で待つことができていなかった」(本間隆洋監督)。そんな法大とは対照的に、再び守備についた早大は冷静なプレーを見せる。1番堀江悠介(経2)は内野ゴロに打ち取られ、この回無得点。絶好の好機を逃すこととなった。

 このプレーで試合の流れをつかんだのは早大だった。3回には先頭打者を死球で出塁を許すと、内野安打、犠打と続き1死二、三塁と得点圏に走者を置かれる。その後中前適時打と本塁打で、この回4失点。春はこの回でマウンドを降りることとなった。しかしその裏、悪い流れを断ち切るように打線が奮起する。先頭の2番大石智が中前安打で出塁すると、その後も3番佐々木勇哉(社4)、4番堀皓貴(社4)の連続安打で無死満塁になる。5番土倉徳(社4)が打ち上げた右犠飛の間に走者が生還し、1点を返す。続く鎌田がフルカウントから高めの球を見極めて四球を選ぶと、再び満塁に。ここで、今季好調を維持してきた7番中川大輔(社3)が打席に立つ。中川大は4球目を捉えると、打球は右前適時打に。この一打で佐々木が生還し、3点差になる。

 継投した尾崎海晴(社3)は4回に1失点したものの、5回以降は持ち前の直球をおり交ぜながら早大打線を無得点に抑える好投を披露。8回まで両者無得点のまま、試合が進む。最終回には湯浅創太(経1)が裏の攻撃に向けマウンドを任されるも、2失点。その裏の攻撃では6点差を追いかける苦しい展開となった。1死から堀、土倉が連続安打で出塁すると、鎌田の右前適時打で1点を返す。しかし、中川大が三振で倒れると、乘松の放った打球が、遊ゴロに。走者鎌田が二塁で封殺され、試合終了。2か月にわたる今季の戦いが終わった。

 今季は2位という結果に終わったものの、6月の全日本学生選手権(全日)予選会へ向けて、チームは再び全日出場枠奪取を目指す。「きちんと調整を行って、全日出場を狙いたい」(本間監督)と語るように、真夏の学生日本一を決める戦いへ向け、残された好機に焦点を合わせる。

(記事:梅原早紀、写真:村井美咲、具志保志人)

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タイムを取り、話し合う内野手陣

 Pickup Player!~中川大輔~

 今季リーグ戦期間中では、対戦カード終了時に、法大準硬式野球部の選手特集を行います。最終回の「Pickup Player!」では、中川大輔(社3)選手にフォーカスしました。ぜひ、ご一読下さい!

 「谷間の世代なんです」。少し寂しげにこぼしたのは中川大輔(社3)。今季開幕から中堅手の主力として出場し続ける、走攻守三拍子そろった外野手だ。

 西東京の強豪、日大三高出身だが、生まれは大阪。より高いレベルに身を置きたいと『野球留学』で高校野球の世界に飛び込んだ。世代としては現在広島東洋カープでプレーする坂倉将吾の世代。投手、外野手、そして最後の夏は一塁手として幅広く主力で活躍。しかし3年間での甲子園出場は無く、それが文頭の表現の真相のようだ。

 ダイナミックな走塁と強肩、俊足を生かした守備に目を奪われがちだが、彼の一番の特徴は、状況に応じた柔軟性のある打撃だ。特筆すべきは対早大1回戦、3-2で1点を追いかける9回1死一、二塁の場面。この打席で、中川は4球目を捉え何気なく右前安打を放つのだが、重要なのはその内容だ。状況としては、1点取りたい9回。走者が詰まりゲッツーシフト。併殺の危険性があり、フライアウトになれば走者は進まず、犠打も強い当たりなら三塁封殺もあり得るケース。しかしここで決して焦ることはなく、内角寄りのボールを、併殺狙いで広くなった一、二塁間にきちんと転がし、後続へつないだ。これはまさに冷静な状況把握能力と、高い野球偏差値、そして、常に高いレベルで磨き続けた、ミスなく実行できる技術力のたまものと言っていい。

 2年次は攻撃的な2番や9番として出場していたが、3年となった今季は主につなぎ役として6番や7番打者に座ることが多い。打順については「あまりしっくりきてはないですが、チャンスで回ってくることも多いので、自分のできることをやりきりたい」と語る。打線の核として活躍したい思いが見え隠れしながらも、黒子として振る舞うのが今季の背番号8番だ。

 「目標とする選手?山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)ですね」。関西なまりで冗談めかして話した後、「やっぱり坂倉の活躍は刺激になります」と同期の星の名前を挙げた。“谷間の世代”と、恥じることはない。日本のプロ野球に日大三高の坂倉将吾あれば、準硬式に日大三高の中川大輔あり。そう呼ばれる日を心待ちにしておこう。

(記事:磯田健太郎)

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今試合2安打1打点と気を吐いた中川

監督・選手インタビュー

本間隆洋監督

-今日の試合を振り返って
やはり優勝を懸けた試合という中で、学生たちが一生懸命力を尽くしてくれたのですがこれだけの大差で敗れてしまったことが悔しいです。

―昨日描いていた理想の展開とは対照的な試合となったが
そうですね、先ほど選手たちにもミーティングで話しましたが、この試合では何がどうということはなく守備面、攻撃面全てが力負けしているということに対して今後どのように挽回していくのかがポイントだと伝えました。

-先発の春選手について
春は入学してすぐに戦力として起用してきましたが、大崩れしないことが特徴だと思います。今日は序盤に点差が開いてしまったので、追いつきたいという気持ちから打順の巡りの関係で代打を置き、尾崎に交代はしてしまいましたがある程度ゲームを作ることができる投手だと思っています。

-継投した尾崎選手について
やはり今季は投げてみないとわからないという状態の時もあったのですが、今日の投球に関しては最高の投球だと思います。尾崎に関しては今後あの状態を継続できるかが鍵になると思います。

-湯浅選手について
湯浅に関しましては次戦に新人戦があるので、今日の結果をもう一度踏まえてそちらで活躍して欲しいなと思っています。湯浅はきちんと考えて、次にいかすことができるので今後の成長の糧にして欲しいです。

-今季を終えて浮き彫りになった課題は
これは少し精神論になってしまうのですが、とにかく練習で100回振っている人間に勝とうと思うのならば、101回振るしかないという話はしました。今日の早稲田さんのようなチームに勝とうと思うならば、そのような努力が必要なのだと思います。やはり法政はスポーツ推薦の選手がいる分、野球に詳しい選手が多いです。ですから分析はできるのですが、行動するという点についてはまだまだ課題があると思います。予選会に残ったということについて今後どのように行動を起こしていくのかがポイントです。

-課題を踏まえ全日本予選に向けて調整したいことは
やはりチームを今後どれだけ変えていけるかということに尽きると思います。堀と一緒に全員の前で話しましたが、微々たる緩みをもう一度改め直すということが大切です。そのような点を再認識できた点に関しましては、とても今日の敗戦は意味のある負けだったとも解釈できます。ですから今日浮き彫りになった課題は全日本予選への宿題として今後にいかしたいと思います。

-今季戦ってチームが得たことは
小粒なチームでもきちんと手順を踏むことで、少しずつ改善されていき結果に表れることを学びました。やはり3月にオープン戦や公式戦でずっと勝ち星がなかった中で、「今年は勝てるのだろうか」という気持ちがチーム内でも存在していました。しかし、堀や大石など4年生が自分たちを客観視できていたことは非常に良かったのではないかと思います。

-次戦に向けて意気込みをお願いします
とにかく予選会では2連勝するしかないので、きちんと調整を行って全日本に行けるようにしたいです。

堀皓貴

-今季を振り返って
関東学生選手権でいい結果が出せず不安でしたが、最初のカードの明治戦を取ってからは苦しい試合を乗り越えてくる事ができました。しかし、最後の最後で勝ちきれなかったのは弱さが出たと思いますし、今日も力負けでした。

-主将として今季取り組んだことは
前年度の全日本ベスト8をこえられるように取り組んできました。また、なんとしても完全優勝することを目標としてきました。その結果優勝することはできませんでしたが、幸い僕たちには全日本予選のチャンスがまだ残されているので、このチャンスをものにしたいです。

-今季はほぼフルシーズン出場したが、選手として取り組んだことは
自分としては打つ方で貢献したいとは考えていて、ある程度打率も残す事ができました。しかし、やはりタイトルを自分が取って、優勝に導きたかったというのが本音です。今季の自分自身の成績には満足していません。

-今季の首位打者のタイトルが確定したが
首位打者を取ってベストナインを取って優勝して、というのが理想だったので、首位打者のタイトルしかとれなかったのは本当に悔しいです。

-主将が選ぶチームの今季MVPは
僕たち4年生の世代に投手があまりいないので、投手陣は下級生に頼ることになってしまうのですが、本当に活躍してくれました。また、今日は打たれてはしまいましたが今季は1年生の春(翔一朗)が頑張って投げてくれましたので、投手陣には感謝しかないですし、これからも期待しています。

-今季最も成長したと感じた選手は
西村じゃないですかね。今季始まった時に絶対的なエースがいないという中で、リーグ戦期間中に誰もがエースと呼べる存在に急激に成長してくれました。それはやはり本人にとってもチームのこれからにとっても大きいのではないかなと思います。

-全日本予選に向けて意気込みをお願いします
このまま負け続けては何も残らないので、なんとか予選で勝ち進んで意地を見せたいです。

大石智貴

-今日の試合を振り返って
負けてしまって悔しいのですが、まだ全日本へ行くチャンスが残っているのでそれに向けてしっかりと切り替えて臨みたいです。

-試合展開で悔やまれる点は
チャンスが何回かあったので、そこでしっかりと得点できなかったことが良くなかったです。

-良かった点は
チャンスメイクをするという点においては今日の試合は悪くなかったのかなと思います。ですが、結局は走者が帰ってこないと意味がないので良かった点もありますが、課題も残りました。

-今季個人の戦いぶりを振り返って
前半は本当に良くチャンスを作ることができたかなと思うのですが、後半にかけて調子が上がらず結果を残すことができなかったので今後しっかりと調整し直したいと思います。

-2番という打順に関して
2番という打順で打っていて3番、4番と上位打線につながっていくのでそこに上手く回せるようにという気持ちでやっていました。

-今季チームの戦いぶりを振り返って
投手陣に関しては西村(勇輝、経2)が頑張ってくれていたと思います。野手陣がもっと点を取ることができればもっと楽に投げることができたのではないかと感じます。やはり打撃が西村におんぶに抱っこという感じで頼りきりだったので、そこがまだまだ課題だと思います。

-全日本予選に向けて調整したいことは
やはりチャンスでの一打を放つということはチームでもやっていかなくてはならないと思います。

-次戦に向けて意気込みをお願いします
勝ちます。

フォトギャラリー

  • hori R最終戦は4番に座った主将堀
  • sasaki R初回に長打を放った佐々木
  • tuchikura R最終回に安打を放った土倉
  • norimastu R2回に安打を放った乘松
  • kamada R鎌田は6番に打順を下げるも2安打を放つ
  • haru R先発の春
  • ozaki R4回から継投し好投を見せた尾崎
  • yuasa R最終回に登板した湯浅

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