【サッカー】総理大臣杯関東予選(アミノバイタル杯)1回戦 法政大1-0神奈川大 ついにアミノバイタル杯開幕!上田綺世弾で連覇に向け好スタートを切る!
【サッカー】総理大臣杯関東予選(アミノバイタル杯) 1回戦 法政大ー神奈川大
2019年6月8日(土)
時之栖スポーツセンター裾野グラウンド
アミノバイタル杯連覇を狙う法大が初戦に臨んだ。前半は神大の粘り強い守備を前に攻撃の形を作れず、カウンターやセットプレーからピンチが訪れる場面もあったが中野小次郎の好セーブもあり無失点に抑えた。ハーフタイムでポジションを修正して迎えた後半、ついに神大の壁をこじ開ける。75分に紺野のクロスから上田がヘディングで合わせ先制点を奪う。この1点を守り切り法大が勝利した。
試合結果
トータル試合結果
1 法政大 |
0 | 前半 | 0 | 0 神奈川大 |
---|---|---|---|---|
1 | 後半 | 0 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
18分 | 交代 | 法政大学 | 森岡→宮部 | |
45分 | 交代 | 法政大学 | 田中→竹本 | |
70分 | 交代 | 法政大学 | 平山→飯島 | |
73分 | 交代 | 法政大学 | 佐野(皓)→大西 | |
75分 | 得点 | 法政大学 | 上田綺世 | 1-0 |
91分 | 交代 | 法政大学 | 紺野→松澤 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 |
12 | GK | 中野小次郎 | 経済3・徳島ヴォルティスY |
23 | DF | 関口正大 | 現福3・新潟明訓高 |
2 | DF | 森岡陸 | 現福3・ジュビロ磐田Y |
5 | DF | 加藤威吹樹(cap) | 経済4・サンフレッチェ広島Y |
3 | DF | 高木友也 | 経済3・法政第二高 |
13 | MF | 長谷川元希 | 現福3・大宮アルディージY |
26 | MF | 佐野皓平 | 現福3・清水エスパルスY |
19 | MF | 平山駿 | 経済3・三菱養和SCY |
8 | MF | 紺野和也 | 現福4・武南高 |
28 | MF | 田中和樹 | 社会2・浦和学院高 |
18 | FW | 上田綺世 | スポ3・鹿島学園高 |
サブメンバー | |||
---|---|---|---|
21 | GK | 長島卓哉 | スポ4・東京ヴェルディY |
22 | DF | 鳥居俊 | 理工3・東京ヴェルディY |
24 | DF | 宮部大己 | 経済3・法政第二高 |
6 | MF | 大西遼太郎 | 社会4・ジュビロ磐田Y |
10 | MF | 下澤悠太 | 社会4・柏レイソルY |
17 | MF | 竹本大輝 | 経済3・成立学園高 |
9 | FW | 松澤彰 | 現福4・浦和レッズY |
20 | FW | 佐藤大樹 | 経済2・コンサドーレ札幌Y |
30 | FW | 飯島陸 | 経済2・前橋育英高 |
マッチレポート
所属カテゴリーを問わず関東の大学が雌雄を決するアミノバイタルカップ。総理大臣杯の予選を兼ねたこの大会の前回王者である法大は連覇を目指し、そして2年振りとなる総理大臣杯の奪還を見据えて神奈川県1部に所属する神大との初戦に臨んだ。
東京都1部の明学大が関東1部のチームを次々に撃破して決勝進出を果たした昨年の例からわかる通り、どんな相手でも油断する事はできない。J2の東京ヴェルディを相手に「ジャイアントキリング」を狙う天皇杯の戦いとは一転してアミノ杯では法大が足元をすくわれないように戦う事が求められる。
開始早々は法大が主導権を握る。11分に佐野晧平のボレーがDFに当たり惜しくも枠外に逸れ、14分にはエリア内に侵入した平山駿のシュートがGKの好守に阻まれた。しかし、18分に脳しんとうの影響でCBの森岡陸が交代するアクシデントが発生。続く22分に神大がCKでサインプレーを実行。中野小次郎がビッグセーブで凌いだが、徐々に難しい試合展開へ持ち込まれる。引いた相手を崩せずにいると39分にカウンターからピンチを迎える。シュートがミートせずに難を逃れたたものの、神大攻略の糸口を掴むことができないままスコアレスで試合を折り返した。
この状況を打破したい法大は後半開始前、田中和樹に代えて竹本大輝を投入。キープやドリブルといった足元の局面で力を発揮する竹本を中に絞らせてチャンスメイクを図った。54分に宮部大己のフィードを受けた竹本がエリア内に折り返し、一度はクリアされたが二次攻撃から紺野和也がシュート。惜しくも枠外に逸れたものの、この日初めてと言える分厚い攻撃が繰り広げられた。72分には左SBの高木友也が中に切り込んでシュートを放った。徐々に神大ゴールへと迫っていく中、均衡を破ったのは75分。縦に突破した紺野のクロスを上田がヘディングで合わせた。「和也が右足で蹴るクロスがあそこに来る事は2年くらい前から分かっていた」と上田が語る通り、法大が誇る二枚看板が阿吽の呼吸を見せてチームに待望の先制点をもたらした。その後は集中を切らさず神大の攻撃をシャットアウトして1-0で試合終了の笛を迎えた。前半は苦しんだものの、法大が地力を見せつけて2回戦進出を決めた。
2回戦の相手は関東1部でしのぎを削る早大。中1日のハードスケジュールだが、このような選手層が問われるカップ戦で何度も力を発揮してきたのが「長山法政」だ。勝利を収め、総理大臣杯出場に向けて大きく前進したい。 (岩瀬斗真)
監督・選手コメント
長山一也監督
ー今日の試合を振り返って
カップ戦の初戦かつ人工芝という点でリーグ戦とは違う雰囲気がありましたし、そういった中で簡単には勝てないだろうという事は伝えていました。まずは初戦に勝つという意識を共有し、守備をしっかりしてゼロに抑えながらチャンスをものにして勝てたので良かったです。
ー筑波戦に続き攻撃時は4-1-4-1を採用しました
相手が1ボランチの状況だとビルドアップの時は2ボランチにしてサイドハーフを絞った方が回せるという所があって。前半は効果的にできなかったんですけど、後半はそこを意識して竹本(大輝)を中に絞らせたりして修正できたので良かったです。
ーサイドで縦のスペースがない状況で攻撃を作るための竹本選手投入だったのでしょうか
そうですね。田中(和樹)も中に入って受けてはいたんですけどそこでの処理というよりは相手の背後でのプレーの方が得意なので。中に入ってチャンスメイクという形を引き出すためにそういったプレーができる竹本を起用しました。
ー守備の場面ではカウンターの対応が求められる場面が多かったですがどうでしたか
そこのリスク管理の部分は注意していました。人工芝ということもあってクリアボールの対応がしにくい状況がありましたが、そういったルーズさは締めていかないとやられてしまうと思うので2回戦以降はもう少し集中させていきたいです。
ー上田選手は3試合連続のゴールとなりました
守備もしっかりするようになってプレーが大人になってきたというか、やるべき事をやりながらもちろん点を取る所にもいて。2回戦が終わってからコパ・アメリカに行きますが、ここでやるべき仕事は果たしてくれているかなと思います。
ー次戦に向けて
次勝たないと絶対に(総理大臣杯へ)出られないのでどういう形でも勝てるようにしたいです。中1日でリカバリーが大事だと思うので全員でしっかり準備していきたいです。
上田綺世
ー今日の試合を振り返って
カップ戦の初戦だったので、先制点を取ってから隙を見せないように雰囲気も含めてチームとしてやる事を統一する意識を持って上手くやれたと思います。
ーゴールシーンを振り返って
和也が右足で蹴るクロスはあそこに来るというのは2年前くらいから知ってる事ですし、それをお互い共有できたんじゃないかなと思います。
ー代表離脱前の最後の試合となる次戦に向けて
3回戦に繋げて頑張ってもらうのが僕が今できる事です。どのくらい出場するか、どういう試合展開になるかは分からないですけど、自分のパフォーマンスを最大限発揮して3回戦以降にこのチームと進みたいと思います。
宮部大己
ー今日を振り返って
アクシデントが起きた後の出場でしたがすんなり試合に入っていくことができました。
ー神奈川大の印象は
前線に個人で突破できる選手がいたので、そこを抑えることを意識しました。
ー前半の早い時間に交代した理由は
センターバックの森岡(陸)くんが脳しんとうになったことが理由です。
ーカウンターを受ける場面が多かったがその対処は
もう一人のセンターバックの加藤(威吹樹)くんとチャレンジ&カバーを意識していて、チャレンジの部分で潰せていたのが大きかったですね。
ー良いパスを何本か前線に届けていたがビルドアップの部分で意識することは
周りにうまい選手が多いので、普段はそこに預けるようにしているのですが、あの場面は周りがよく見えていて、前の選手と目が合ったので通せました。
ー今季は様々な守備的なポジションを務めるが自身としてはどうか
ディフェンダーなので、相手に必ず負けないようにすることを意識しています。
ー次戦に向けて
厳しい試合になると思うので、チームで一致団結したいと思います。
フォトギャラリー
- スタメン抜擢の田中
- 安定したプレーを披露した佐野
- チームの決勝点を決めた上田
- 公式戦2試合連続スタメンの長谷川
- 竹本が入り攻撃がより活性化した
- 先制直後のシーン
- 中野はクリーンシート達成
- 加藤はDFリーダーとして無失点勝利に貢献