【バスケ】第59回関東大学バスケットボール新人戦 3回戦vs関東学院大 エリート8ならず。追い上げ見せるも序盤の失点響き、1部での戦いに課題残す
100点ゲームに迫る快勝から一夜明け、連戦となった3回戦の相手は関東学院大。先日のスプリングトーナメントでは強豪明大を退け、さらには優勝候補の大東文化大あと一歩のところまで追いつめるなど、急速に力をつけている。
試合は開始から防戦一方。留学生2人を擁する関東学院大にインサイドを制圧される苦しい展開。第2Q以降持ち直し、ほぼ互角の競り合いを見せるも、序盤の大量失点が響き、法大は3回戦で姿を消した。
試合結果
トータル試合結果
70 法政大学 |
6 | 1Q | 27 | 90 関東学院大学 |
---|---|---|---|---|
18 | 2Q | 21 | ||
21 | 3Q | 17 | ||
25 | 4Q | 25 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | ポジション | 出身校 |
---|---|---|
#14 小野怜史(文2) | G | 法政二 |
#7 柴田京哉(経2) | G | 東海札幌 |
#2 澁谷錬(法1) | F | 洛南 |
#1 川島聖那(法2) | F | 福大大濠 |
#57 藤井宏治(法2) | C | 福大大濠 |
交代選手
選手名 | ポジション | 出身校 |
---|---|---|
#66 夏啓大(法2) | F | 法政二 |
#51 金本一真(文2) | G | 光泉 |
#18 蓮野加成(営1) | G | 北陸学院 |
#77 松原諒(営1) | F | 高崎商 |
戦評
昨日は国士舘大に大差で勝利した法大。続く3回戦は前大会で格上の明治大に勝利し、今季台風の目になっている関東学院大とのカードとなった。
第1Q、いきなり法大の#1川島聖那(法2)が立て続けにファールをし、ベンチに下がってしまう。さらに関東学院大の猛攻に遭い開始2分で0ー10とされ、1つ目のタイムアウトを取る展開に。反撃したい法大だったが、相手の外国人選手の#12ケイタがゴール前に大きく立ち塞がりなかなか点をあげることができず6ー27となった。
第2Qも#14小野怜史(文2)が果敢に3Pシュートを沈めるも、終始流れをつかむことができずに24ー48とダブルスコアとされ前半を終えた。
第3Qは川島のレイアップから幕を開け法大の連続ポイントも生まれた。#7柴田京哉(経2)の3Pシュートや#57藤井宏治(法2)の決死のゴール下のプレーで対抗する。だが関東学院大もタイムアウトを有効に使うなど依然として流れは変わらない。
第4Qもオールコートディフェンスでプレッシャーを与えボールを奪取するも、前半の点差が響き70ー90で無念の敗北となった。
外国人選手に苦しんだ結果思うような法大のバスケットができず、エリート8にはあと一歩手が届かなかった。今大会で立ち上がりの悪さ、外国人選手の対策、序盤の大差を追いつく力など課題は多く見つかった。これらを克服して次は秋のリーグ戦に挑む。いちファンとしてORANGEが1部で輝く姿を見てみたい。(鈴木滉平)
選手コメント
佐藤俊二監督
ー今日の試合を振り返って
勝てると思って準備してきたので単純に負けてしまったことに残念だなという感じです。
ーゲームプランとしては
相手の留学生の所に対してしっかりダブルチームにいって、相手は留学生を中心に攻めてくるチームだからそこから外にさばかせて自分たちのディフェンスからリズムを作っていけたらなと思っていましたけど、こっちのミスも出だしから続いてしまったので立て直しきれずに終わっちゃったかなという感じですね。
ーハーフタイムでの指示は
点差が点差だったのでとりあえずは一気に詰めることはできないから1個ずつやっていかなきゃいけないってことと、相手は前半シュートがかなり当たっていたけどそれはうちがノーマークで打たしちゃったところもあるのでやっぱり入る子にはしっかりシュートチェックにいって、ただ後半から(シュートが)落ちるだろうからしっかりリバウンドを取って自分たちの流れに繋げられるようにって話し合っていたんだけど、後半も結構良いところでシュートが入っていたし、やっぱり(勢いに)のらしちゃうとなかなか厳しいかなっていう感じです。
ー第4Qでは追い上げもみられました
とにかく時間がないから煽ってどんどん相手にシュートを打たせて展開を早くしてオフェンス回数を増やすしかないよっていう話をして、途中まで13点差くらいまでいってそこからもう一歩いけるかなって思ったけど残り5、6分くらいで2、3回うちが連続してスリー打ったけど入らないってのがあってそこがちょっと(集中力が)きれちゃったかなって。そういう力があるのにそれを引き出せれなかったという意味で、もうちょっと戦い方を含めて今後こっちも考えないといけないなって感じです。
ー今大会で収穫は
学生にも話したけども1年生が今まで入学したばっかりで何となくトーナメントに入ったところから、自分たちがチームの一員になんだと自覚を持ってすごい声が出るようになったし、静かだなった思ってたやつがすごい声出すようになったりだとか、みんなの1年生の個性みたいなのがどんどん見えてきたのでそういった意味ではようやくキャラがわかったというか、そのキャラを3、4年生がいても継続してやってくれればチームとしてレベルアップすると思うのでとにかく今後に期待です。
ー秋に向けて一言お願いします
久しぶりの1部復帰の戦いなので今までだったら1部のチームとやるとアップセットとか言われてたけれども、それは今もう関係無しに同じ舞台で戦っている相手なのでしっかりと1個ずつ勝てるようにまずはチームの実力をレベルアップさせていきたいなと思います。
小野怜史(文2)
ー今日の試合を振り返って
今日はやっぱり勝てば最終日まで残れるっていう試合だったのでみんなで気合い入れて勝ちにいこうっていう話はしてたんですけど、シンプルに実力差で負けたかなっていう感じですね。
ー終始追いかける展開でした
やっぱり1ピリの入りが悪かったので最初で20点差くらいつけられて、その点差をずっと追いかける感じだったので向こうは20点あいて試合をコントロールする感じに入っていたかなというイメージでした。
ー後半は前半と違って点が入りました
何本かボールを引っ掛けて決めたんですけどそれを4ピリでやっても逃げ切り体制だったので、もう少し早い段階でもっていけたら違った形にはなったのかなと思います。
ー今大会で見つかった課題は
今日とか国士舘の2回戦もそうだったんですけど厳しくマークされてたのでそれを振り切りつつ自分でシュートだけじゃなくて、アタックして周りを活かすっていうプレーも身につけなきゃいけないなと思って、もっと余裕をもってプレーをしてパスのターゲット探す視野を保つとかそういったのをもっとやらなきゃなっていうのを反省しているというか、自分の実力の無さっていうのを結構痛感していて今よりレベルアップできればなって思いました。
ー秋に向けて一言お願いします
今年はリーグ戦は1部で戦うのでタフな試合が増えると思うので3、4年生ともう1回チームに戻るんですけど、その中でも自分らしさっていうのを出してやっていけたらなって思います。
フォトギャラリー
- 厚みのある相手インサイドにも果敢に切り込む#1川島
- 小柄ながらスピード活かしたプレーが光る#7柴田
- ガードとして伸びしろ十分の#18蓮野
- 1年生ながら存在感抜群の#2澁谷
- リーダーシップをとる姿が印象的だった#14小野。1部での戦いにも彼の活躍は不可欠だ
- 攻守にわたって重宝される存在#51金本
- 貴重なビッグマンとして成長が求められる#57藤井
- 留学生対策を入念に話し合うベンチ