【硬式野球】秋季リーグ戦が明日開幕 春の雪辱を胸に初戦の早大戦に臨む!東京六大学野球秋季リーグ戦 対早大戦展望
東京六大学野球秋季リーグ戦対早大
2019年9月13日(金)
神宮球場
昨季かなわなかった『結束』。春の雪辱を胸に、法大の戦いが明日より幕を開ける。初戦の相手は早大。優勝を果たした昨秋と同じ開幕カードとなった。開幕ダッシュを成功させ、優勝を果たした昨秋のイメージそのままに、勝利をつかみたいところだ。一人一人がそれぞれの『覚悟』を持ち、いざ秋の神宮へと足を踏み入れる。
昨季リーグ戦結果
順位 | 明 | 慶 | 早 | 立 | 法 | 東 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝点 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 明大 | ―― | ○○ | ○○ | ●○○ | △○○ | ○○ | 12 | 10 | 1 | 1 | 5 | .909 |
2位 | 慶大 | ●● | ―― | ●○○ | ○○ | ○●○ | ○○ | 12 | 8 | 4 | 0 | 4 | .667 |
3位 | 早大 | ●● | ○●● | ―― | ○●○ | ●○○ | ○○ | 13 | 7 | 6 | 0 | 3 | .538 |
4位 | 立大 | ○●● | ●● | ●○● | ―― | ○○ | ○○ | 12 | 6 | 6 | 0 | 2 | .500 |
5位 | 法大 | △●● | ●○● | ○●● | ●● | ―― | ○○ | 13 | 4 | 8 | 1 | 1 | .333 |
6位 | 東大 | ●● | ●● | ●● | ●● | ●● | ―― | 10 | 0 | 10 | 0 | 0 | .000 |
今季リーグ戦日程
明 | 慶 | 早 | 立 | 法 | 東 | |
---|---|---|---|---|---|---|
明大 | ―― | 10/19 10/20 |
9/28 9/29 |
10/26 10/27 |
10/5 10/6 |
9/14 9/15 |
慶大 | 10/19 10/20 |
―― | 11/2 11/3 |
9/28 9/29 |
10/12 10/13 |
9/21 9/22 |
早大 | 9/28 9/29 |
11/2 11/3 |
―― | 10/19 10/20 |
9/14 9/15 |
10/5 10/6 |
立大 | 10/26 10/27 |
9/28 9/29 |
10/19 10/20 |
―― | 9/21 9/22 |
10/12 10/13 |
法大 | 10/5 10/6 |
10/12 10/13 |
9/14 9/15 |
9/21 9/22 |
―― | 10/26 10/27 |
東大 | 9/14 9/15 |
9/21 9/22 |
10/5 10/6 |
10/12 10/13 |
10/26 10/27 |
―― |
早大戦展望
昨季かなわなかった『結束』。しかし、青木久典監督が復帰し、王座奪還の準備は整った。春の雪辱を果たし、いざ、秋連覇へ。法大の熱き戦いが明日より幕を開ける。初戦のカードは昨秋と同じ早大。苦しみながらも勝ち点を奪取し、その勢いのまま優勝を成し遂げた昨秋の記憶があるだけに、今季もそのスタートダッシュにおのずと期待は膨らむ。
しかし、昨季3位でAクラス入りを果たした早大は法大に負けず劣らずのタレントぞろいだ。初戦の先発が予想される早川隆久は今年、宇草孔基(営4)や安本竜二(営4)と同じく大学日本代表に選出。日米大学野球では最優秀投手賞を受賞し、確かな実績を引っ提げこの秋に臨んでくる。左の好打者がそろう法大にとって、早川のような左投手は今季も攻略しなければならない天敵と言って良いだろう。安本、伊藤寛士(文4)をはじめとする右打者の活躍が鍵になることも言うまでもない。また、早大は救援陣の層も厚い。今西拓弥生、柴田迅などの好投手を捉えることは容易ではなく、小宮山悟監督の作る『早大の勝ちパターン』にはまることだけは避けたい。先発に転向した徳山壮磨に対する意識も忘れてはならないだろう。
初戦の先発が予想される早川
打線も主将の加藤雅樹を中心に強力な打者がずらりと並ぶ。1番打者として定着し、昨季の慶大戦では衝撃の本盗を見せた瀧澤虎太郎、毎シーズンコンスタントに安打を積み重ねる福岡高輝、ベストナインを受賞した檜村篤史、今年から正捕手に定着し、昨季は打率.308を残した小藤翼など、まさに一切の油断は許されない。さらに、昨季不振に陥りながらも先発出場を続けたルーキーの中川卓也については、昨季放った6本の安打のうち、3本は法大戦でのもの。法大に対して良いイメージで臨んてくるため、こちらも注意が必要だ。
だが、対する法大も今季に向けて準備は万全だ。打線は1番打者としての起用が予想される舩曳海(キャ4)が一つの鍵となる。昨季、打率.158に終わった舩曳。しかし、今夏のオープン戦では積極的にファーストストライクから振りにいき、安打を量産する本来の姿が見られており、調整は万全と言って良い。その舩曳から宇草、伊藤、福田光輝(人4)、安本とつながる打線は相手からするとまさに『脅威』。一人一人が本来の持ち味を発揮することができれば、おのずと得点の機会はやってくるはずだ。
舩曳の復調は法大打線にとって一つの鍵となる
そして、昨季課題となっていた守備面。先発はエース・三浦銀二(キャ2)に加え、高田孝一(法3)、朝山広憲(法4)など、候補が複数挙がる。特に、昨季中継ぎとして登板し、調子が上がらなかった朝山はオープン戦で先発としての状態の良さをアピールしており、初戦での先発も十分考えられる。青木監督や投手陣を担当する仲島学生コーチからも今季のキーマンとして挙げられている朝山の投球に、大きな期待が寄せられていることは間違いない。また、中継ぎ陣の調整も順調だ。投手責任者の内沢航大(キャ4)や、昨季防御率0.00の柏野智也(営3)など、頼もしい投手が後ろに控える。青木監督が見せる継投のタイミングも、勝利への鍵となるはずだ。そして、忘れてはならないのが昨季目立った失策数『12』。今季は堅実な守備からリズムを作り、打線の奮起へとつなげる試合運びに期待したい。
「『覚悟』を決めて、この秋、しっかりとした結果を残したい」(青木監督)。今季、法大は監督だけでなく、選手それぞれが並々ならぬ『覚悟』を持ち、秋の神宮へ乗り込む。何としても、どんな形でも泥臭く『1勝』を。『結束』した法大の姿を見せてほしい。
(山﨑有馬)