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【テニス】女子テニス 関東大学テニスリーグ総集編 1部昇格入れ替え戦まであと一歩迫るも及ばず…昨年の順位を上回る3位で終幕

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【テニス】女子テニス 関東大学テニスリーグ総集編 1部昇格入れ替え戦まであと一歩迫るも及ばず…昨年の順位を上回る3位で終幕

関東大学テニスリーグ2部
総集編
2019年9月3日(火)~15日(日)
法政大学多摩キャンパステニスコート他

法大女子テニスは関東大学テニスリーグ女子2部に所属。昨年度は2部3部入れ替え戦を対象で勝ち切り残留。今年度は1部2部入れ替え戦への切符をつかみかけたものの、今年度は3位でリーグ戦が終幕した。
※最終戦終了後のみの掲載になりましたことをお詫び申し上げます。

DSC 1317 R今年度リーグ戦はを3位で終えた

リーグ戦総括

 関東大学テニスリーグ女子2部に所属する法大女子テニス部。一昨年に3部から2部昇格を果たし、昨年度は5位という結果で降格入れ替え戦にかかるも残留。今年度は2部リーグで2度目の戦いを迎えることとなった。主将下地奈奈(社4)が「上入れ替えを目指していた」と語ったように高い目標を設定していたものの、惜しくもあと一歩及ばず3位でリーグ戦を終えた。

 開幕カードとなった駒大戦は単複共に全敗と苦しい船出となった。それでも、第2戦の立大戦では、S1を残した時点で3-3と勝負は小松茉莉奈(経3)に託された。今年度全日本学生選手権(インカ)シングルス4強入りを果たした格上の選手にフルセットの末勝利し、立大から勝ち星を上げると、次戦の青学大も6-1で下し、1部昇格戦の切符をかけた専大戦へ。竹内あやか(社3)、猪川結花(社)らが単複共に勝利を収めるも、3-4と僅差で敗北となった。それでも最終戦となった日大戦は蛸井涼華(スポ2)がストレート勝利を収めるなど、単複共に快勝し6-1で勝利。今年度リーグ戦は3勝2敗で3位に終わった。

 「法政の良さは『元気の良さ』」(下地)と語ったように、選手のみならず、メンバー外の選手やスタッフたちが一丸となってリーグ戦に臨んだ。上昇気流に乗った法大女子テニスの今後に注目だ。

komatu R小松は第2戦の立大戦でインカレ単ベスト4選手に勝利

Last Smile:個性溢れる女子部率いた2人の4年生

リーグ戦を持って引退する4年生を特集する「Last Smile」。今回は法大女子テニス部を率いた下地奈奈主将と吉田あおい副将と取り上げます。ぜひご一読下さい!

「あっという間でした」(下地)。駆け抜けた4年間は早かった。2年前の2部昇格戦を知る今年度主将下地奈奈(社4)からは最終戦後このような言葉がこぼれた。法大女子テニス部は部員総数14名、マネージャー1名と決して部員規模の大きなチームではない。それでも、2部昇格以来戦績を上げ、今年度は1部昇格戦にあと一歩のところまで迫った。

 最上級生は下地と吉田あおい(現4)の2人のみ。「後輩たちの方が人数が多くて威厳が足りなかった」(吉田)と語ったものの、卒業した先輩たちが築き上げた風通しの良い部の雰囲気を保ち、ミーティングでは学年の垣根をこえてチームをより良くしていくために話し合いを重ねた。上級生の想いは下級生の結果に結びつく。インカレでは竹内・猪川組が予選から勝ち上がり3回戦進出。関東学生トーナメント(春関)でも竹内や小松が本戦を勝ち上がるなど着実に結果を残した。

 入学当時、テニス部入部は下地一人だけだった。「春関が始まる前にひょっこりあおいが現れた」(下地)と語るように吉田は5月に途中入部。入部したての不慣れな吉田を支えたのは下地だった。「(下地からもらった連絡を)今もスクショして取ってある」と吉田。時に支え合い、励まし合い4年間を過ごしてきた。

 「法政の良さは『元気の良さ』だと思う」(下地)。個性溢れる後輩たちの良さを、下地と吉田は引き出した。「これからもみんなに応援されるチームであって欲しい」(吉田)と語った最後の笑顔は、どこか寂しそうで、それでも晴れやかな表情だった。 

DSC 1429 R
下地(左)と吉田は今年度リーグ戦を終えて引退へ
(記事、写真:梅原早紀)

4年生コメント

下地奈奈(社4)×吉田あおい(現4)

―4年間振り返って
下地:めっちゃ早かったですね。あっという間だったような気がします。
吉田:確かに、すごくあっという間だったかも。怒られていた時が昨日の事のように感じます。

―先ほど中澤部長が「心配な代だった」とおっしゃっていたが
下地:結構しっかりしていた方なので、何が心配だったのかなあとちょっと思いました(笑)。たぶん、あおいが心配だったんだと思います。
吉田:(笑)。

―下級生頃を振り返って「辛かった」という選手が多いが
下地:自分はあんまり辛くはなかったですね。あおいは辛かったかもしれません(笑)。私は高校がかなり厳しい部活動だったので、部活の仕組みというか仕事とかも大体分かっていたのですが、あおいはテニス部入ってから大変そうで。仕事教えていました(笑)。
吉田:もう2日に一回は泣いていた気がします(笑)。
下地:途中からあおいはひょっこり部活に入ったので。
吉田:春関が始まる一週間前くらいから入りました。もともと一般入学をして、受験後のブランクがあったのですが、4月に入学すると同時に入りました。
下地:私は3月から大学の練習に合流していて。最初一人だと思っていたので、ちょっと経って同期ができてびっくりしました(笑)。
吉田:(笑)。

―吉田選手が入ってきてどう思いましたか
下地:めっちゃうれしかったです。同期がいないことは最初から分かっていたのですが、「同期いないのは大変だよ」と先輩たちに言われていて。なのであおいが入った時はすごくうれしくて自分から連絡しました。

―何と連絡したのですか
下地:「よろしくね!」という感じでした(笑)。
吉田:最初は(奈奈が)すごく優しくて、先輩に怒られてばかりのことが多くて励ましてもらいました(笑)。1年生の時に奈奈が試合で沖縄に帰った時に、「一人にさせてごめんね」って長文の連絡がきたんですけど、その時はすごくうれしかったです。でも優しかったのは最初だけでした(笑)。
下地:もう送ったの覚えてない(笑)。
吉田:その時すごく感動して、スクショして今も残してあります。「やばい、どうしよう」って思っていた時、支えてもらいました。
下地:最初は正直すごく心配でした(笑)あおいが3限終わりの授業が多くて、私は教職の授業を取っていたので午後練習に遅れていくことが多くて、毎日一年生一人で準備をしていて、申し訳なかったです。
吉田:2個上の先輩からも心配されて、先輩方が引退する時にもらった手紙に「本当に最初、辞めるんじゃないかと思った」と率直なメッセージが書かれていて(笑)。でも「頑張ってくれてありがとう」って言って下さってうれしかったです。

―2年前の2部昇格を振り返って
下地:昇格したときはすごくうれしくて、あの時はチームもみんな一体感があって、「絶対昇格するんだ」という気持ちが表れていました。4年生が7人もいたので、引っ張っていってくれたことを覚えています。
吉田:今は後輩たちの方が人数が多いということもあって、威厳が足りなかったのかなと思いました。なので、2部昇格した時の先輩方は本当に私たちのことを引っ張っていってくださったので、その点は同じような背中を見せることができなかったのかもなとも(2年前と比べて)思いました。

―後輩に向けて
下地:試合を観ていたら、もう安心感がありました。リーグ戦で私がシングルスに負けてしまうことが多かったのですが、周りが勝ってくれたので本当に頼ってばかりだったなと思いました。
吉田:これからおそらく、今の3年生が最上級生になって難しい部分も出てくるかもしれないですが、それは最上級生の引っ張り方も大事だと思いますし、それだけじゃなくて後輩たちもどのように先輩に歩み寄れるのかも大事だと思います。だから、できるだけ多くの部員がチームのことを思って、活躍できればいいなと思います。

―下地選手と吉田選手が思う「法政の良さ」とは
下地:法政は個性が皆すごい強くて。みんな元気がいいし。でも、伝えたことについてしっかりと返ってくるので、そういった意味ではコミュニケーションが取れているのかなと思います。ミーティングとかも、4年生だけの意見ではなくて、下級生の意見も必ずしています。それは以前の4年生から徹底されていて、4年生だけの考えではなくて、みんなの意見を聞くという場があるところだと思います。
吉田:奈奈が言ったように、後輩の意見を吸い上げてあげられる環境があることと、先輩方が築き上げてきた風通しの良い部活動の雰囲気が今も維持できていることだと思います。みんなの個性を生かしている気がします。みんなが違っていいし、だからこそのびのびできているのだと思います。

―同期について紹介してください
下地:まず、人に迷惑をかけます(笑)。人に携帯ないと言っていて、心配したのですがいきなり「あった―!」と言って鞄から出します(笑)。
吉田:(笑)。
下地:あおいは頭がいいんですけど、ちょっとおっちょこちょいで、私は馬鹿だけど、しっかりしているのでお互い補いあっているのではないかと思います。
吉田:お互いにね(笑)。あまり喧嘩しなくて、「これってこうじゃん?」って言って「違うよ」って会話はたまにあるんですけど、基本的に喧嘩はしなくて。お互い引ける時はしっかり引くので、奈奈はどう思ってるか分からないけど、私は奈奈の事を尊敬してるし、大事な存在です。だから上手く成り立っているのかなと思っています。だから選手とサポーターという点で全く立場は違ったけど、理解しあって、お互い尊重し合っていると思います。

―テニス部での一番の思い出は
吉田:思い出...難しい(笑)。毎日が思い出ですかね。
下地:部活に行くということがリフレッシュの場だったかなと思います。
吉田:私もそうだった。
下地:練習に嫌だなと思っていくことがあんまりなかったです。一年生の時も、楽しいから部活に行っていました。のびのびできました。
吉田:みんなといる時間がすごく楽しくて、今ちょっと寂しいです。

―法政大学テニス部に残すメッセージをお願いします
吉田:これからも、みんなに応援してもらえるようなチームでいて欲しいです。
下地:法政のテニス部の取柄は「元気の良さ」だと思うので、それを存分に発揮して、これからもチーム作りを頑張って欲しいと思います。

フォトギャラリー

  • DSC 1317 R今年度はリーグ戦を3位で終えた
  • S  1122352 R4年間主力メンバーとして活躍した下地
  • DSC 1072 R最終戦で単複勝利を収めた竹内
  • komatu R小松は第2戦の立大戦でインカレ単ベスト4の選手に勝利
  • DSC 1271 R最後に挨拶をする4年生2人
  • DSC 1370 Rバトンは3年生へと引き継がれる
  • DSC 1346 R最終戦には多くのOB・OGらが集まった
  • DSC 1413 Rチーム支えたスタッフ陣

 

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