【サッカー】第93回関東大学サッカーリーグ戦 第14節 法政大2-1桐蔭横浜大 終了間際の大西弾! 苦しみながらも2位桐蔭大を破り 後期初の勝ち点3を獲得する!
第93回関東大学サッカーリーグ戦 第14節 法政大ー桐蔭横浜大
2019年9月28日(土)
奥戸スポーツセンター陸上競技場
後期リーグで未だに勝利のない法大は好調桐蔭横浜大との試合に挑んだ。一進一退の攻防が続く中、徐々に桐蔭大がペースをつかむと33分に相手のクロスに対応しきれずイサカ・ゼインにゴールを決められる。追いつきたい法大は後半に入り47分、右サイドを崩し、最後は佐藤大樹が左足で冷静に決めて同点。このまま試合が進み勝ち点1を分け合うかと思った89分、紺野和也のコーナーキックに大西遼太郎が頭で合わせ逆転。アディショナルタイムの相手の猛攻をしのぎ、後期初の勝ち点3を獲得した。
試合結果
トータル試合結果
2 法政大学 |
0 | 前半 | 1 | 1 桐蔭横浜大学 |
---|---|---|---|---|
2 | 後半 | 0 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
33分 | 得点 | 桐蔭横浜大学 | イサカ・ゼイン | 0-1 |
47分 | 得点 | 法政大学 | 佐藤大樹 | 1-1 |
56分 | 交代 | 法政大学 | 佐藤(大)→松澤 | |
65分 | 交代 | 法政大学 | 橋本→田中 | |
87分 | 交代 | 法政大学 | 長谷川→服部 | |
89分 | 得点 | 法政大学 | 大西遼太郎 | 2-1 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | |
1 | GK | 山岸健太 | 経済4・前橋育英高 | |
24 | DF | 宮部大己 | 経済3・法政第二高 | |
5 | DF | 加藤威吹樹 | 経済4・サンフレッチェ広島Y | |
4 | DF | 蓑田広大 | 現福2・青森山田高 | |
3 | DF | 高木友也 | 経済3・法政第二高 | |
7 | MF | 末木裕也 | スポ4・ヴァンフォーレ甲府Y | |
6 | MF | 大西遼太郎 | 社会4・ジュビロ磐田Y | |
8 | MF | 紺野和也 | 現福4・武南高 | |
13 | MF | 長谷川元希 | 現福3・大宮アルディージャY | |
11 | MF | 橋本陸 | 経済4・西武台高 | |
20 | FW | 佐藤大樹 | 経済2・北海道コンサドーレ札幌Y | |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
21 | GK | 長島卓也 | スポ4・東京ヴェルディY | |
23 | DF | 関口正大 | 現福3・新潟明訓高 | |
2 | DF | 森岡陸 | 現福3・ジュビロ磐田Y | |
15 | MF | 服部剛大 | 社会3・横浜FCY | |
10 | MF | 下澤悠太 | 社会4・柏レイソルY | |
9 | FW | 松澤彰 | 現福4・浦和レッズY | |
28 | FW | 田中和樹 | 社会2・浦和学院高 |
※成績は試合終了時のもの
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 明治大 | 39 | 14 | 13-0-1 | 32/6 | 26 |
2位 | 桐蔭横浜大 | 25 | 14 | 7-4-3 | 22/14 | 8 |
3位 | 立正大 | 24 | 13 | 7-3-3 | 26/14 | 12 |
4位 | 順天堂大 | 23 | 14 | 7-2-5 | 17/15 | 2 |
5位 | 法政大 | 22 | 14 | 6-4-4 | 21/13 | 8 |
6位 | 筑波大 | 21 | 13 | 6-3-4 | 21/15 | 6 |
7位 | 駒澤大 | 20 | 14 | 6-2-6 | 16/25 | -9 |
8位 | 中央大 | 18 | 14 | 5-3-6 | 15/19 | ‐4 |
9位 | 専修大 | 16 | 13 | 5-1-7 | 23/34 | -11 |
10位 | 早稲田大 | 14 | 14 | 4-2-8 | 14/24 | -10 |
11位 | 東洋大 | 5 | 13 | 1-2-10 | 8/20 | -12 |
12位 | 流通経済大 | 5 | 14 | 1-2-11 | 12/28 | -16 |
後期リーグ途中経過
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
12 | 9月14日 | 流経大 | △1-1 | 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド |
13 | 9月21日 | 筑波大 | △0-0 | 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド |
14 | 9月28日 | 桐蔭大 | ○2-1 | 奥戸総合スポーツセンター |
15 | 10月6日 | 中大 | 山梨中銀スタジアム | |
16 | 10月12日 | 専大 | 前橋総合運動公園 | |
17 | 10月19日 | 順大 | 前橋総合運動公園 | |
18 | 10月26日 | 明大 | Shonan BMWスタジアム平塚 | |
19 | 11月2日 | 東洋大 | 県立保土ヶ谷公園サッカー場 | |
20 | 11月9日 | 早大 | 千葉県総合スポーツセンター東総運動場 | |
21 | 11月16日 | 駒大 | |
相模原ギオンスタジアム |
22 | 11月23or24日 | 立正大 | |
未定 |
マッチレポート
前節の筑波大戦も引き分け、リーグ後半戦未だ勝利のない法大。今節は奥戸総合スポーツセンター陸上競技場で桐蔭横浜大と対戦した。前期の対戦では自分たちのミスから早い時間に失点し、悔しい敗戦を喫した相手である。そんな相手にリベンジを果たし、後期リーグ戦初勝利をつかみたいところだ。法大は天皇杯4回戦を戦った選手がスタメンに復帰。前節筑波戦に続き、宮部大己が右SBで先発し、山岸健太がゴールマウスを守った。対する桐蔭横浜大のキーマンは川崎フロンターレ入りが内定しているイサカ・ゼイン。マッチアップする法大の左SB・高木友也の対応にも注目だ。
最初のチャンスは法大に訪れた。前半4分、積極的なプレスでGKが蹴ったボールをマイボールにすると、パスを受けた紺野和也が倒され、ゴール正面での FK を獲得。そのFKを紺野が自ら狙うが先制点とはならず。8分にも中盤でボール奪取した長谷川元希のスルーパスに橋本陸が抜け出し、ゴールへ迫った。対する桐蔭横浜大は直後の9分、PA手前中央での崩しから最後は鳥海芳樹のシュートも山岸の正面。序盤から両チームともにチャンスを迎えるも得点は生まれず。試合が落ち着きだした15分からは、桐蔭横浜大がボールを握る展開に。中盤からプレスをかけるもボールを奪えず、簡単にゴール前まで運ばれてしまうが、待ち受ける法大DF陣は集中した守備でチャンスらしいチャンスを作らせない。しかし33分、一瞬の隙をつかれてしまう。相手の左CKを山岸がパンチングで弾くと、セカンドボールを拾った相手が右サイドからロングボールを放り込む。PAで待っていたのはイサカゼイン。落ち着いてゴールへ流し込まれ、先制点を奪われてしまう。前半のうちに追いつきたい法大は36分、橋本がGKと一対一になるも飛び出した相手GK・早坂勇希がファインセーブ。そのまま 1 点ビハインドで前半を終える。
勝利のためにも早く同点に追いつきたい法大は47分、中央でボールを受けた橋本がDFを 引きつけ、フリーの佐藤大樹にパス。迷うことなく足を振りぬいた佐藤がゴール右隅に突き刺した。頼れるチーム得点王のゴールで、後半開始早々に試合を振り出しに戻す。逆転を狙う法大だが、相手との接触で肩を痛めた佐藤に代わって投入された189㎝の長身FW・松澤彰へとボールを集めるものの、なかなか起点が作れず、効果的な攻撃に転じることができない。するとチャンスは桐蔭横浜大に。61分、DFラインの裏でボールを受けたイサカゼインがフリーでシュートを打とうとするが、懸命に守備へ戻った宮部のスライディングでなんとかこのピンチを凌ぐ。守備陣の奮闘に応えたい法大攻撃陣は78分、センターサークル付近で松澤が相手に競り勝ち、頭で落としたボールを長谷川がゴール前まで運ぶと、右サイドで待っていた紺野へパス。GKの頭上を越える狙いすましたシュートも枠をとらえず。得点とはならなかったが、松澤を起点とした攻撃をようやく見せることができた。そして86分、この日の試合を左右するビッグプレーが生まれる。右サイドをえぐった相手が中央へグラウンダーのクロス。中でフリーの選手に強烈なシュートを放たれるが、残念そこは山岸健太。頼れる4年生守護神が右手一本で弾き出しチームを救った。このまま三度の引き分けかと思われた試合終了間際の89分、歓喜の瞬間が訪れる。紺野が蹴った右CKを中で合わせたのは大西遼太郎。ドンピシャのヘディングを叩き込み、ついに逆転に成功した。その後はうまく時間を使って試合終了。待望のリーグ後半戦初勝利を飾った。
リーグ後半戦初勝利に安堵の表情を浮かべた選手達だが、この勝利で終わりではない。試合後のインタビューでは選手が口を揃えて「次が大切だ」と、すでに気持ちを切り替え、これから先の戦いを見据えている。1つでも上の順位へ、法大の反撃が始まる。(宮川昇)
選手コメント
山岸健太
ー2試合連続のスタメンとなったが
先週(試合に)久々に出て、失点0に抑えられたので、僕としては次も出るかなと思っていました。そんな中で、この一週間自分が出る準備をしっかりできたので、それが今日の結果に繋がったと思います。
ー今日の試合を振り返って
後期(リーグ戦)が始まって勝利が無かったので、どうしても勝ちたいという中で、先に失点してしまったんですけど、ハーフタイムに切り替えて、後半はみんなでやることを合わせてやろうと。そんな中で、前線が立ち上がりと後半のラストといういい時間帯でしっかり点を取ってくれたので、それがチームとしては大きくて、後期初勝利できたというのも大きかったと思います。
ー1点ビハインドで前半を終えましたが、ハーフタイムにチームで話し合ったことは
失点以外にピンチという場面はなかったので、セットプレーのときのやり方を確認して統一しました。
ー逆転ゴール直前にビッグセーブがありました
相手がいい形で(ボールを)折り返して、中に入ってきていたので、僕はしっかりポジションをとって、感覚的なところもありますけど、一週間準備してきたことが、ああいうボールを引き寄せた形になったと思うので、また一週間の準備をしっかりして、来週もチームを救うプレーで勝たせられるようにしたいです。
ーリーグ後半戦初勝利だが、試合後のチームの雰囲気は
まぁ、ホッとした感じが一番あって、でも自分たちは全然下の順位なので、ここからまだまだ満足いく順位まで上げるために、来週からも勝利を積み重ねられるように準備していかないとなと思います。
ー次戦に向けて
後期まず初勝利できたことは大きかったですけど、これを継続していくことが難しいし、やっぱり必要だと思うので、その難しいことに向かって、一週間準備をしていきたいと思います。
大西遼太郎
―今日の試合を振り返って
チームして結果にこだわって臨んだ試合で難しい試合でしたが結果として自分のゴールが勝負を決める形となったので良かったです。
―前回の桐蔭大との対戦では早い時間で点を失い、そのまま敗れました
前回は自分たちの球際の部分での弱さであったり入りの部分での弱さが出てしまいました。今日の試合では入りや球際の部分でしっかりやっていこうという話を行い、その部分は上手くできたと思います。
―失点前後で法大の思うようなプレーがてきていなかったと思います
桐蔭さんは上手い選手が多く、ボールを持たれる時間があることは分かっていたのであまり慌てず危ないところを上手く切りながら戦いましたが失点を喫しました。そこはこれから修正できるところだと思います。
―後半の早い段階で同点に追いつきました
早い時間帯で追いつくことができたのは本当にチームとして大きくて試合の進め方も非常に楽になりました。2点目がなかなか入らない時間が続きましたが良い時間帯に逆転することができて良かったと思います。
―ゴールシーンを振り返って
きたボールに合わせるだけだったので紺野(和也)に感謝したいです。
―久しぶりの勝利となりましたがこの勝利の価値はどのようなものか
大臣杯と天皇杯で負けて切り替えが難しい中、リーグ戦で勝ち切れていない中で今日の勝ちは大きいと思います。けど本当に大切なのは次の試合に勝つことなのでしっかり準備していきたいと思います。
―次の試合の向けて一言
勝ちにこだわって内容自体はここ最近は悪くはないので内容も重視して挑めることができればと思っています。
長谷川元希
―今日を振り返って
後期始まって、2試合あった中で、両方とも引き分けていたので、今日は勝ちたいという思いがとても強かったです。立ち上がりに自分達の課題であるセットプレーでやられてしまいましたが、後半すぐに追いつけたのが(勝てた)要因だと思うし、最後(の得点シーン)は練習でも良いボールが上がってたので、そのセットプレーで勝てたのはすごく大きかったと思います。今日の試合は良い部分も悪い部分も自分とチーム含めてあったので、そこをまた一週間空くと思うので、すぐにやっていきたいと思います。
―桐蔭横浜大の印象
ウィークポイントのところで、相手のボランチとセンターバックの間が空きやすいというところがあったので、自分がそこで受けて、スルーパスとかでチャンスが作れていたので、そういう所が良かったですが、逆にセットプレーで相手が色々工夫があった中で自分達は対応できなかったので、そういう所はすごく面白い試合でしたし、自分の知り合いである6番の橘田選手もすごく良かったので、お互い良い感じでできた試合かなと思いますね。
―前節の筑波大戦はスコアレスの引き分けだったわけですが、今日の試合に向けてチームで準備したことは
やってることは間違ってないとは長山監督からは言われていました。また、得点の部分で(後期)複数得点を奪えていなくて、今日は複数得点を奪えたのが良かったですね。後ろの選手達が1点以内で抑えてくれることは前線の選手は分かっているので、自分は前の選手が複数得点を奪えれば勝てるということは意識してやっていました。
―今日はスタメンでの出場でしたが、監督から具体的に求められたことは
夏前から自分がボランチからトップ下へポジション変更をして、そこで、自分の特徴である間で受けて、運んでシュート、スルーパスということを常に求められています。自分は具体的な数字の所でまだ結果を出せていないと思うので、調子が良くても数字の部分で結果を出してほしいとは監督からは言われているので、早くその期待に応えたいですね。
―トップ下でプレーすることについてはどうですか
すごく楽しいですし、ボランチやってるときは(列が)一個下と言うことで前線と絡む機会も少なくて、なおかつ自分の苦手な守備もやらないといけないという感じでしたね。今のポジションは前線での守備もすごく楽しいですし、疲れていても、もっと走ろうという気持ちになるので、個人的には新しい発見ができてよかったなという感じです。
―4年生とプレーできるのもあと少しですが、何か思うところはありますか
普段自分は4年生といる時間の方が長いので、(4年生の引退のことを考えると)日々悲しい気持ちなんですけど、なんとしてもまずはインカレ圏内に入って、今日も山岸(健太)くんや(大西)遼太郎が頑張ってくれたので自分達で先輩達を勝たせられることができるようにしたいですね。
―次節の中大戦に向けて一言お願いします
中大戦は…山梨中銀スタジアムでしたよね?前期も中大と中銀でやって負けてて、(天皇杯の)ヴァンフォーレ(甲府)にも中銀で負けているので、チームとしてはあまり良いイメージではないですけど、順位も下の中大相手ですから(勝って)できるだけ(順位差を)離して、明日も良いリカバリーをして、またメンバー、サブ、ベンチ外も一丸となって頑張りたいと思います。
佐藤大樹
ー今日の試合を振り返っていかがでしたか
今日は前半、立ち上がりになかなか得点することが出来なかったですけど、ああやって失点した中でも自分達のサッカーをして、個人的にもチーム的にもああいう形で勝てて良かったです。
ー監督から求められていることは
やっぱりフォワードなので点を決めることが第一ですし、前半は振り返ってみればなかなか自分のシュートチャンスを良い形で作れなかったですし、ハーフタイムで修正して、後半、ああいうチャンスが来た時に自分の仕事として点を取ることが出来て良かったです。
ー桐蔭横浜大の印象は
やっぱり順位も上ですし、切り替えの速さだったり、自分達でもなかなか(厳しい相手だと思います)。自分は結構強い相手だなと思います。
ーリーグ戦では2試合続けて引き分けの中、久しぶりの勝ち点3でした
リーグ戦はなかなか勝ててなくて、後期の入りも引き分けで終わってしまっていて、練習から攻撃の練習を多くやったり、最後のところでシュートでしめるという練習を多くやってきたので、そういうところが結果に結びついているのかなと思います。
ー現在、チーム内での得点王ですが得点へのこだわりは
毎試合決めるというのが自分の目標でもあるので、そういうところを意識して、また次に自分が試合に出た時は決めれるように頑張っていきたいと思います。
ー途中交代されましたが
今回は肩を痛めてしまったので、それで交代してしまいました。
ー次の中大戦に向けて
次勝てば波に乗って、勝ち点3を取り続けられると思うので、次絶対勝ってまた、順位を上げられるように頑張っていきたいと思います。
フォトギャラリー
- 勝利を目指して挑んだこの試合
- 逆転ゴールの瞬間
- 中盤でボールを運び、何度もチャンスを作った長谷川
- 紺野は警戒されながらも右サイドを制圧
- 途中出場の服部
- 左サイドで出場の橋本
- ボランチで安定したプレーを見せた大西
- 途中出場で左サイドを何度も駆け上がった田中