【サッカー】第93回関東大学サッカーリーグ戦 第13節 法政大0-0筑波大 舞い戻った関東リーグの舞台 再三のチャンスもゴールは遠く… 二戦連続ドローで後期リーグ初勝利はお預けに
第93回関東大学サッカーリーグ戦 第13節 法政大ー筑波大
2019年9月21日(土)
たつのこフィールド
天皇杯における法大の躍進で日本中の注目を集めた大学サッカー。今節の相手は筑波大。このチームもまたプロ内定選手を多く擁する難敵である。シンプルに相手DFラインの裏を狙う法大と細かいパスをつないで崩そうと試みる筑波大。両者の狙いが試合序盤からはっきりと表れた。ゴールへの迫り方は異なるものの、両チームともに多くの決定機が生まれたこの試合は、両GKの奮闘もありスコアレスドローに終わった。
試合結果
トータル試合結果
0 法政大学 |
0 | 前半 | 0 | 0 筑波大学 |
---|---|---|---|---|
0 | 後半 | 0 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
60分 | 交代 | 法政大学 | 服部→田中 | |
60分 | 交代 | 法政大学 | 飯島→長谷川 | |
78分 | 交代 | 法政大学 | 田部井→大西 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | |
1 | GK | 山岸健太 | 経済4・前橋育英高 | |
24 | DF | 宮部大己 | 経済3・法政第二高 | |
4 | DF | 蓑田広大 | 現福2・青森山田高 | |
5 | DF | 加藤威吹樹 | 経済4・サンフレッチェ広島Y | |
3 | DF | 高木友也 | 経済3・法政第二高 | |
25 | MF | 田部井涼 | 経済2・前橋育英高 | |
10 | MF | 下澤悠太 | 社会4・柏レイソルY | |
11 | MF | 橋本陸 | 経済4・西武台高 | |
30 | MF | 飯島陸 | 経済2・前橋育英高 | |
15 | MF | 服部剛大 | 社会3・横浜FCY | |
20 | FW | 佐藤大樹 | 経済2・北海道コンサドーレ札幌Y | |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
12 | GK | 長島卓哉 | スポ4・東京ヴェルディY | |
31 | DF | 白井陽貴 | スポ1・矢板中央高 | |
6 | MF | 大西遼太郎 | 社会4・ジュビロ磐田Y | |
13 | MF | 長谷川元希 | 現福3・大宮アルディージャY | |
17 | MF | 竹本大輝 | 経済3・成立学園高 | |
19 | FW | 平山駿 | 経済3・三菱養和SCY | |
28 | FW | 田中和樹 | 社会2・浦和学院高 |
※成績は試合終了時のもの
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 明治大 | 36 | 13 | 12-0-1 | 31/6 | 25 |
2位 | 桐蔭横浜大 | 25 | 13 | 7-4-2 | 21/12 | 9 |
3位 | 立正大 | 24 | 13 | 7-3-3 | 26/14 | 12 |
4位 | 順天堂大 | 22 | 13 | 7-1-5 | 15/13 | 2 |
5位 | 筑波大 | 21 | 13 | 6-3-4 | 21/15 | 6 |
6位 | 駒澤大 | 20 | 13 | 6-2-5 | 15/23 | -8 |
7位 | 法政大 | 19 | 13 | 5-4-4 | 19/12 | 7 |
8位 | 中央大 | 17 | 13 | 5-2-6 | 13/17 | ‐4 |
9位 | 専修大 | 16 | 13 | 5-1-7 | 23/34 | -11 |
10位 | 早稲田大 | 11 | 13 | 3-2-8 | 12/23 | -11 |
11位 | 東洋大 | 5 | 13 | 1-2-10 | 8/20 | -12 |
12位 | 流通経済大 | 5 | 13 | 1-2-10 | 12/27 | -15 |
後期リーグ途中経過
マッチレポート
惜しくも敗戦を喫したものの、全国に大学サッカーの力を見せつけた天皇杯4回戦から中2日、法大は本来の舞台である大学サッカーリーグで筑波大との一戦に臨んだ。
この日の法大は、疲労を考慮して天皇杯からスタメンを大きく入れ替え、筑波大の強烈なアタッカー・三笘薫対策として、本職はCBである宮部大己をSBに起用した。最初のチャンスは法大。9分、スローインの流れから得た右CKを頭で合わせるがキーパー正面。惜しくも先制点獲得とはならず。一方の筑波大も三苫を中心とした攻撃陣が細かいパスをつなぎ法大ゴールへと迫る。16分には左サイドを駆け上がった三浦雅人のクロスを中で合わせられるが、久しぶりのスタメンでゴールマウスを守る山岸健太が右足で弾き、ピンチを凌ぐ。続く22分にも、ゴール前の混戦から三苫のもとにボールがこぼれ、フリーでシュートを打たれるが山岸の好セーブで得点を許さない。26分には法大も負けじと高木友也のクロスから宮部のヘディングで相手ゴールを脅かすなど、チャンスをつくるが決めきれない。両チームともにいくつもの決定機を迎えるものの、最後の精度を欠き、スコアレスで前半を終える。
後半はじめはコンサドーレ札幌入りが内定している筑波大の10番・高嶺朋樹が積極的にボールを受けるようになり、相手にペースを握られる。そんな中でも、キャプテンの加藤威吹樹を中心としたDF陣が集中した守備で得点を許さない。劣勢を凌いだ法大は、60分に長谷川元希と田中和樹を投入する二枚替えで勝負にでる。すると流れは法大へ。相手DFラインの裏へ人数をかけて攻め込むシンプルな攻撃で得点を狙う。しかし、ポストや相手GKの好セーブに防がれゴールを奪うことができず、そのまま試合はスコアレスドローに終わった。
これで後期リーグ戦は2戦連続の引き分けとなった。相手の強力な攻撃陣に対しても集中した守備で得点を許さなかった一方、勝ち点3を得るためのあと1点が奪えない攻撃の物足りなさも否めない。上位進出のためにも次戦は後半戦初勝利を掴みたい。(記事:宮川昇、写真:磯田健太郎)
試合前にはイベントが行われた
選手コメント
山岸健太
ー今日を振り返って
チームとしてなかなか勝てていなかったので、どうしても勝ちたかったのですが、勝てなかったということが大きく残った試合ですね。
チームとしてなかなか勝てていなかったので、どうしても勝ちたかったのですが、勝てなかったということが大きく残った試合ですね。
ー筑波大の印象
技術があって、後ろからビルドアップしてつないでくるっていうのはスカウティングとしてあって、そこに対してチームとしては声を掛け合って狙いを合わせるということは統一していたので、その中で無失点で抑えられたのは守備の面からしては良かったのかなと思います。
技術があって、後ろからビルドアップしてつないでくるっていうのはスカウティングとしてあって、そこに対してチームとしては声を掛け合って狙いを合わせるということは統一していたので、その中で無失点で抑えられたのは守備の面からしては良かったのかなと思います。
ー久しぶりのスタメンですが、監督からはどのようなことを求められましたか
直接指示があったわけではないですが、4年生として声を出しながらチームを鼓舞してくれとは言われていたので、声を出して、チームを救うプレーをしたいなと考えていました。そこでいい準備もできていたので、結果としては2本の決定機を止めることができたのは大きな収穫だったなと感じています。
直接指示があったわけではないですが、4年生として声を出しながらチームを鼓舞してくれとは言われていたので、声を出して、チームを救うプレーをしたいなと考えていました。そこでいい準備もできていたので、結果としては2本の決定機を止めることができたのは大きな収穫だったなと感じています。
ービルドアップでの具体的な狙いは
(自分のチームに)足の速い選手が多かったですし相手のバックラインが足が止まってきていたので、田中和樹や佐藤大樹を走らせるボールを狙って、相手の体力を削るようなボールを意識してビルドアップをしていました。
(自分のチームに)足の速い選手が多かったですし相手のバックラインが足が止まってきていたので、田中和樹や佐藤大樹を走らせるボールを狙って、相手の体力を削るようなボールを意識してビルドアップをしていました。
ー決定機を2本防ぐことができた具体的な要因はありますか
準備する期間が長かったですが、うまく自分の中で今日はいい形で試合に入れているなという感覚がありました。その結果いいプレーができたので、(集中を)切れずに準備してきて良かったなと思います。
準備する期間が長かったですが、うまく自分の中で今日はいい形で試合に入れているなという感覚がありました。その結果いいプレーができたので、(集中を)切れずに準備してきて良かったなと思います。
ー今季は中野(小次郎)選手や長島(卓哉)選手や色々なゴールキーパーがプレーしていますが、練習ではどのような雰囲気で取り組んでいますか
仲良く、一つのチームのように取り組んでいて、その中で競争というか、だれが出ても良いような準備をして、キーパーは全員でチームを救えるプレーができるように、いい雰囲気で練習に取り組んでいます。
仲良く、一つのチームのように取り組んでいて、その中で競争というか、だれが出ても良いような準備をして、キーパーは全員でチームを救えるプレーができるように、いい雰囲気で練習に取り組んでいます。
ープレーできるのも残り3ヶ月ですが、どのようにプレーしたいですか
あと3ヶ月で、あとはリーグ戦とインカレだけですが、今リーグ戦で結果が出せていないですし、インカレ出場権も確定できていないので、しっかりプレーして、後輩たちにいい置き土産ができるように頑張ります。
あと3ヶ月で、あとはリーグ戦とインカレだけですが、今リーグ戦で結果が出せていないですし、インカレ出場権も確定できていないので、しっかりプレーして、後輩たちにいい置き土産ができるように頑張ります。
宮部大己
—今日の試合を振り返って
三笘選手の対策として自分を使ってもらったんですけど、1対1で対応するのは難しいのは分かっていたので、サイドバックとセンターバック、サイドハーフの選手と協力しながら対応しました。前半はキーパーの助けもあって無失点に抑えられましたし、後半もその3人と協力して抑えられたので良かったです。
三笘選手の対策として自分を使ってもらったんですけど、1対1で対応するのは難しいのは分かっていたので、サイドバックとセンターバック、サイドハーフの選手と協力しながら対応しました。前半はキーパーの助けもあって無失点に抑えられましたし、後半もその3人と協力して抑えられたので良かったです。
—試合を通じて相手の攻撃陣に対する対応は
前半はピンチになる場面もありましたけど、要所をキーパーが防いでくれて無失点で抑えられました。後半は、パスコースを消してボールを触らせないようにさせました。
前半はピンチになる場面もありましたけど、要所をキーパーが防いでくれて無失点で抑えられました。後半は、パスコースを消してボールを触らせないようにさせました。
—前回の筑波大との対戦からシステムを変えていましたがその意図は
相手のウィークポイントを突きながら、前後半通してプレーしました。
相手のウィークポイントを突きながら、前後半通してプレーしました。
—リーグ戦は勝ちきれない試合が多い印象ですが
決めるべきところで決め切るだとか、試合の流れを感じながらプレーできれば、点を取って無失点で勝てるチームだと思うので、頑張っていきたいです。
決めるべきところで決め切るだとか、試合の流れを感じながらプレーできれば、点を取って無失点で勝てるチームだと思うので、頑張っていきたいです。
—次戦に向けて
後期まだ勝てていないので、絶対勝てるようにチーム一丸となって準備していきたいと思います
後期まだ勝てていないので、絶対勝てるようにチーム一丸となって準備していきたいと思います
フォトギャラリー
- 爆発的なスピードが売りの田中
- 下澤は正確なキックで攻撃を組み立てた
- 橋本が何度もゴール前に飛び込むが、シュートは枠を捉えられなかった
- この日も途中出場で攻撃を牽引した長谷川
- 田部井はプレースキックのキッカーも務めた
- ドリブルを仕掛ける服部
- 蓑田は守備だけではなくビルドアップでも重要な役目を果たした
- 左サイドで攻守ともに欠かせない存在となっている高木