【サッカー】第93回関東大学サッカーリーグ戦 第16節 法政大2-2専修大 紺野和也が1ゴール1アシストの活躍も勝ちきれず それでも後期リーグ無敗をキープ
第93回関東大学サッカーリーグ戦 第16節 法政大ー専修大
2019年10月14日(月)
法大城山グラウンド
台風の影響で延期となり、ホーム・城山グラウンドに会場が変更された今節は攻撃的なサッカーが持ち味の専大と対戦。序盤からオープンな打ち合いが続く中、25分にミドルシュートで先制点を奪われて1点ビハインドで試合を折り返す。後半は法大ペースで進み、54分に松澤彰が同点ゴールを挙げる。さらに65分、紺野和也がエリア内でファールを受け、相手GKが一発退場。紺野は自ら得たPKを決めて逆転に成功する。一人多くなった法大だが、75分にセットプレーから痛恨の同点ゴールを許してしまう。その後は互いに勝ち越しゴールを奪えないまま、試合は2-2で終了。勝ち点3を手にする事はできなかったが、法大は後期リーグ戦無敗をキープした。
試合結果
トータル試合結果
2 法政大学 |
0 | 前半 | 1 | 2 専修大学 |
---|---|---|---|---|
2 | 後半 | 1 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
25分 | 得点 | 専修大学 | 鈴木厚太 | 0-1 |
54分 | 得点 | 法政大学 | 松澤彰 | 1-1 |
65分 | 得点 | 法政大学 | 紺野和也 | 2-1 |
68分 | 交代 | 法政大学 | 田部井→大西 | |
75分 | 得点 | 専修大学 | 岸晃司 | 2-2 |
75分 | 交代 | 法政大学 | 松澤→田中 | |
85分 | 交代 | 法政大学 | 長谷川→橋本 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | |
1 | GK | 山岸健太 | 経済4・前橋育英高 | |
24 | DF | 宮部大己 | 経済3・法政第二高 | |
2 | DF | 森岡陸 | 現福3・ジュビロ磐田Y | |
4 | DF | 蓑田広大 | 現福2・青森山田高 | |
3 | DF | 高木友也 | 経済3・法政第二高 | |
7 | MF | 末木裕也 | スポ4・ヴァンフォーレ甲府Y | |
25 | MF | 田部井涼 | 経済2・前橋育英高 | |
8 | MF | 紺野和也 | 現福4・武南高 | |
13 | MF | 長谷川元希 | 現福3・大宮アルディージャY | |
14 | MF | 森俊貴 | 情科4・栃木SCY | |
9 | FW | 松澤彰 | 現福4・浦和レッズY | |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
12 | GK | 中野小次郎 | 経済3・徳島ヴォルティスY | |
23 | DF | 関口正大 | 現福3・新潟明訓高 | |
5 | DF | 加藤威吹樹 | 経済4・サンフレッチェ広島Y | |
6 | MF | 大西遼太郎 | 社会4・ジュビロ磐田Y | |
11 | MF | 橋本陸 | 経済4・西武台高 | |
28 | FW | 田中和樹 | 社会2・浦和学院高 | |
30 | FW | 飯島陸 | 経済2・前橋育英高 |
※成績は試合終了時のもの
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 明治大 | 43 | 16 | 14-1-1 | 35/7 | 28 |
2位 | 桐蔭横浜大 | 31 | 16 | 9-4-3 | 26/15 | 11 |
3位 | 立正大 | 27 | 16 | 8-3-5 | 30/18 | 12 |
4位 | 筑波大 | 27 | 16 | 8-3-5 | 27/18 | 9 |
5位 | 法政大 | 26 | 16 | 7-5-4 | 24/15 | 9 |
6位 | 順天堂大 | 25 | 16 | 7-4-5 | 19/17 | 2 |
7位 | 駒澤大 | 21 | 16 | 6-3-7 | 17/27 | -10 |
8位 | 専修大 | 20 | 16 | 6-2-8 | 27/40 | ‐13 |
9位 | 中央大 | 18 | 16 | 5-3-8 | 16/22 | -6 |
10位 | 早稲田大 | 15 | 16 | 4-3-9 | 17/28 | -11 |
11位 | 東洋大 | 9 | 16 | 2-3-11 | 11/25 | -14 |
12位 | 流通経済大 | 8 | 16 | 2-2-12 | 14/31 | -17 |
後期リーグ途中経過
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
12 | 9月14日 | 流経大 | △1-1 | 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド |
13 | 9月21日 | 筑波大 | △0-0 | 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド |
14 | 9月28日 | 桐蔭大 | ○2-1 | 奥戸総合スポーツセンター |
15 | 10月6日 | 中大 | ○1-0 | 山梨中銀スタジアム |
16 | 10月14日 | 専大 | △2-2 | 法大城山グラウンド |
17 | 10月19日 | 順大 | 前橋総合運動公園 | |
18 | 10月26日 | 明大 | Shonan BMWスタジアム平塚 | |
19 | 11月2日 | 東洋大 | 県立保土ヶ谷公園サッカー場 | |
20 | 11月9日 | 早大 | 千葉県総合スポーツセンター東総運動場 | |
21 | 11月16日 | 駒大 | |
相模原ギオンスタジアム |
22 | 11月23or24日 | 立正大 | |
未定 |
マッチレポート
前節は中大を1-0で下し、後期リーグ初勝利を飾った法大。今節は台風19号の影響で開催が延期され、会場が法大城山グラウンドに変更。思わぬ形でホームゲームが転がり込んだ法大は前期リーグ戦で敗れた専大との一戦に臨んだ。
得点数リーグ3位、失点数リーグワーストの数字が示すように攻撃的なサッカーを志向する専大とのゲームは序盤からオープンな展開が多く、ノーガードの『殴り合い』の様相を呈する。14分、相手のパスミスを奪った末木裕也がサイドに展開すると森俊貴がクロスを上げたがシュートを打つまでには至らず。すると17分、今度は法大のバックパスをカットされてカウンターを許す。スルーパスを通され、GKと1対1の大ピンチを迎えたが、山岸健太が片足1本のビッグセーブでチームを救った。目まぐるしく攻守が入れ替わる中で球際の戦いも激しさを増し、21分には判定をめぐって両チームがヒートアップ。そして25分、クリアボールが短くなった所を鈴木厚太に拾われ、エリア外からミドルシュートを決められてしまう。ビハインドを追う展開となった法大は31分に宮部大己のグラウンダークロスから森が合わせたが、相手GKの好守に阻まれた。39分にはセットプレーからヘディングシュートを許したがクロスバーに救われた。互いに多くのチャンスを作りながらもネットを揺らしたのは専大の1点のみとなり、0-1で試合を折り返す。
迎えた後半、法大の逆襲が始まる。まずは47分、森のクロスから松澤彰がヘディングシュート。続いて49分には単独突破を仕掛けた長谷川元希がシュートまで持ち込む。どちらも後一歩で阻まれたものの、「後半は主体性を持ってやれた」と宮部が語った通り、立ち上がりの主導権を握ったのは法大。そして54分、紺野和也が得意のカットインから左足を振り抜くと、松澤が巧みにコースを変えてゴールイン。試合を振り出しに戻した。攻撃の手を緩めない法大は62分に敵陣でボールを奪った紺野が独走。最後は相手GKにエリア内で倒され、このプレーでGKが一発退場。紺野は自ら得たPKを落ち着いて決め、逆転に成功。1人多い状況で1点リードを抱える形となった。更に追加点を奪うべく、73分には高木友也が左サイドの密集地帯を抜けてチャンスを演出。このまま敵陣でサッカーを続けたい法大だったが、75分に相手のカウンターからエリア付近でファールを犯してしまう。このFKから最後は岸晃司に押し込まれ、再び試合は振り出しへ。その後は人数で勝る法大が勝ち越しを狙って攻め続けたが、3点目は奪えずにタイムアップ。雨中の激戦は2-2に終わり、専大と勝ち点1を分け合った。1ゴール1アシストと躍動した紺野は一人多い中でのドローに「そこはちょっと甘さが出た」と苦い顔を見せたが、法大は未だ後期リーグ無敗を継続中。インカレ出場権獲得に向け、着々と勝ち点を積み重ねている。
次節の対戦相手は6位の順大。勝ち点差1で5位につける法大にとっては絶対に負けられない直接対決だ。何としてでも勝ち点3を取り、熾烈なインカレ出場戦線を一歩抜け出したい。(岩瀬斗真)
監督・選手コメント
紺野和也
―今日を振り返って
先制されて不利な状況で、自分たちの力で後半にひっくり返すまでは出来ましたが、(専大が)退場して人数が一人多い中で追いつかれて勝ちきることが出来なかったので、そこはちょっと甘さが出たかなと思います。
―専修大の印象
前線の3枚、1トップと2シャドーがすごくうまいイメージがあって、しっかりつないでくるイメージがあったので、自分達が高い位置からプレスして相手のミスを誘うということを意識してやっていました。
―専大戦のためにチームとして準備したことはありますか
3バックだったので、逆サイドを狙うことを意識したり、プレスをかいくぐれれば前線の選手がフリーになることは分かっていたので、(長谷川)元希だったり真ん中の選手が(選手の)間で受けてパスを供給するという練習を行いました。
―今日はカットインから松澤選手のゴールをアシストしましたが、紺野選手自身の攻撃での狙いはどのようなことがありましたか
今日は右サイドで自分の得意な形で仕掛けることが出来ました。まあそこでもう1アシスト出来たらよかったのですが、1アシストはできたのでギリギリ(自分に)合格点をあげられるかなと思います。
―最近の試合では宮部大己選手が右のサイドバックを務めていますが、コンビネーションなどについてはいかがですか
ずっとマサ(関口正大)とやってきたのでまだ完璧ではないですが、宮部もだんだんと慣れてきましたし、守備に関しては対人が強くてそこに関しては信頼してるので、これからもっとすりあわせていけたらなと思いますね。
―久しぶりのゴールとなりました
得点というのはずっと自分の中で課題なので、その中で1点取れたというのは一歩先に進めたかなと感じますね。
―法大でプレーできるのもあとわずかですが、思うところはありますか
まだ『終わる』って感じはあんまりないですが、やはり1戦1戦終わりには近づいてくると思うので、今まで以上に、特に4年生は大事に戦って何かを残していかないと、と思いますし、まずはインカレの出場権を取らないと話にならないと思うので、そこに向けてしっかり準備するだけかなと思います。
―順天堂大戦に向けて一言
後期始まってまだ負けてないので、土曜日の試合というところであまり時間はないですが良い準備をして、次は勝ちたいです。
宮部大己
ー今日の試合を振り返って
前半は自分たちのプレーができなかったんですけど、皆で狙いを合わせていこうという事で、後半は主体性を持ってやれました。逆転できた所までは良かったんですけど、最後は相手のセットプレーで失点してしまって。そういう要所を抑えていかないと勝てないと思うので、しっかりとやる事を徹底していきたいと思います。
ー攻撃的なサッカーをする専大が相手でしたが、チームとしての狙いは
(専大は)後ろが3枚で、脇の所が空いてくるので、そこのスペースを(紺野)和也くんとかが上手く使えればチャンスになるという部分を意識していました。
ーサイドバックでの出場が続いています
守備で相手に負けない所が自分の武器だと思っているので、まずは相手のサイドハーフに対応できるように頑張っています。
ー今日はグラウンダーで良いクロスを2本上げましたが、徐々に攻撃面でもやれるという感覚が付いているのでしょうか
まだそんな事は思ってないですけど、できる限り前に攻撃参加して、和也くんのサポートをできればいいかなと思っています。
ー試合中は森岡(陸)選手と何度もコミュニケーションを取っていましたが
まずやらなきゃいけない事は守備なので、そこを森岡が言ってくれていて助かりました。
ー次節に向けて
後期まだ負けてないですし、勝ってインカレの出場権に近付けるように良い準備をしていきたいです。
フォトギャラリー
- 蓑田は専大の強力攻撃陣を相手に奮闘
- 高木はオーバーラップで相手の脅威に
- 田部井のダイレクトパスから攻撃のスイッチが入った
- 今日も森は献身的に走り続けた
- ドリブル突破を試みる長谷川
- 橋本は短い出場時間でチャンスを演出
- 得意のワンタッチゴールを見せた松澤
- 4年生が法大でプレーできる時間も残り少なくなってきた