第62回関東地区大学選手権大会4回戦
2020年3月19日(木)
法大多摩グラウンド
新チームの最初の舞台である関東選手権。日大理工学部とのタイブレークを制し、4回戦、筑波大との一戦に乗り込んだ法大。初回に一挙4点をあげると、総安打数18本、14得点で大量得点の大爆発。守っては先発尾崎がピンチを何度か迎えるも崩れず試合を作る。その後も今大会初登板の前芝、伏見、西村の投手リレーで試合を締めくくり、準々決勝への切符を勝ち取った。
試合結果
試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
法大 | 4 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 2 | 3 | 1 | 14 | 18 | 2 |
筑波大 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 5 | 9 | 7 |
(筑波大)●戸谷ー土井
(法大)尾崎、○前芝、伏見、西村ー堀尾
二塁打:中川大(1回、3回)、藤平(1回)、堀江(6回)、堀尾(7回)
三塁打:大石(1回)、古屋(4回)、中井(8回)
本塁打:堀尾(8回、1号)
盗塁:鎌田(4回)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (5) | 堀江悠介(経3) | 健大高崎 | 5 | 2 | 0 | 0 |
PH5 | 上田雄己(社4) | 法政二 | 1 | 1 | 0 | 0 | |
2 | (4) | 鎌田航平(社4) | 鳴門 | 1 | 0 | 0 | 1 |
6 | 中井雄也(社2) | 済美 | 3 | 3 | 4 | 0 | |
3 | (8) | 八木達也(社3) | 日大三 | 5 | 0 | 1 | 0 |
4 | (2) | 堀尾浩誠(社2) | 報徳学園 | 5 | 3 | 2 | 0 |
5 | (DH) | 中川大輔(社4) | 日大三 | 5 | 2 | 1 | 0 |
6 | (3) | 藤平心(社2) | 藤代 | 5 | 3 | 1 | 0 |
PH | 近藤匠(経2) | 札幌第一 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
3 | 篠崎宰響(社4) | 明星 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
7 | (9) | 大石悠月(経4) | 静岡 | 4 | 2 | 2 | 0 |
PH9 | 南太貴(営4) | 法政二 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
8 | (6)4 | 細木雄斗(社3) | 報徳学園 | 4 | 3 | 1 | 0 |
9 | (7) | 古屋一輝(経2) | 健大高崎 | 5 | 1 | 2 | 0 |
P | 尾崎海晴(社4) | 鳴門 | ー | ー | ー | ー | |
前芝航太(営3) | 法政二 | ー | ー | ー | ー | ||
伏見颯真(営2) | 帯広緑陽 | ー | ー | ー | ー | ||
西村勇輝(経3) | 日本文理 | ー | ー | ー | ー |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | |
---|---|---|---|---|---|
尾崎 | 3 | 3 | 3 | 1 | 0 |
前芝 | 2 | 2 | 1 | 0 | 1 |
伏見 | 2 | 2 | 1 | 0 | 1 |
西村 | 2 | 2 | 2 | 0 | 1 |
戦評
日大理工学部とのタイブレークの死闘を制した法大は、筑波大学との4回戦に臨んだ。
主導権を大きく引き寄せたのは法大だった。まずは初回、先頭の堀江悠介(経3)が右前打で出塁すると、投前犠打と内野ゴロで2死三塁。打席には攻守の要、堀尾浩誠(社2)。放った打球は遊撃への内野安打となり、先制に成功する。攻撃は終わらず、続く主将中川大輔(社4)が右翼への適時2塁打、2試合連続スタメンの藤平心(社2)は中堅への適時2塁打、大石悠月(経4)が中堅越えの3塁打を放ち一挙4点のリードを奪う。4回にも、9番古屋一輝(経2)の中堅越えの2点適時3塁打でリードを広げ、6回には途中出場の中井雄也(社2)の2点中前適時打で追加点。続く7回にも大石の右前適時打、細木雄斗(社3)の中前適時打でさらに突き放す。8回も中井の右中間を破る適時3塁打と4番堀尾の左中間スタンドに突き刺さる今大会チーム初となる本塁打、9回には中井のこの日4打点目となる適時打が飛び出し、合計18安打の14得点の大爆発を見せた。
翻って守備の場面、4点をもらった先発のマウンドには尾崎海晴(社4)。2回に味方の失策が絡み2点を失うも、大崩れすることなく先発の役目を果たし3回52球でマウンドを降りる。バトンを受けたのは前芝航太(営3)。先頭打者に安打を許し連打を浴び、犠飛で一点を失うも、5回は三者凡退に切って取る。投手リレーの3人目、伏見颯真(営2)も1点を失うも、7回は完璧に封じ込め、試合は最終盤へ。登板した西村湧輝(経3)が先頭打者に2塁打を許し、内野安打で失点するも9回は完全にシャットアウトし試合終了。大味になった試合を締めくくった。
スタメンも途中出場組もアピールの場となった4回戦。調子も雰囲気も落ちていない。次戦は準々決勝、昨年全日予選で敗れ苦汁をなめさせられた関東学院との一戦に臨む。
(記事、写真:磯田健太郎)
堀尾は4人の投手をリードし4番として本塁打も放った攻守の要だ
選手インタビュー
堀尾浩誠
ー今日を振り返って
チームとしてはたくさんの人がヒットを打てて、打線もつながって、この前とは違う試合ができましたが、守備面ではミスが少し出てしまったので改善していかなくてはと感じました。
4点あるので、3点まではオッケーだろうということで尾崎(海晴)さんの投げやすい球種を選びました。
前芝(航太)さんはコントロールがいいのでコースを突いていきました。伏見(颯真)はコントロールよりは球の勢いや変化球の変化量があるので、コースはアバウトに投げさせました。西村(湧輝)さんはコントロールも球もいいので、追い込んでからをどうするかということを考えながらやりました。
ベンチに帰ってから、「あそこは4点あるから投げなくてもいいんじゃないか」と野手の方に言われて、考えてみれば無理して投げる必要もなかったなと思いました。
ストレートには元々強い自覚があるのですが、最近の試合でまっすぐに詰まることが多くありました。ですが変化球には対応できていて、ホームランを打ったのも抜けた変化球でした。まっすぐを打てるようにしないといけないとは思います。
強く振ることや打撃の面を鍛えることは(チームで)話していたので、当てにいかず強く振ることだけをやってきました。
打順はたくさん回ってきますが、そこまで負担というのはあまり大きくはないですね。ランナーがいなければ自分が長打で出ることは考えています。前の八木(達也)さんが出塁率が高いので、できるだけ返せるようにしたいとは思っています。
ツーアウトからのエラーはリズムが崩れてしまうとは思いますが、エラーはつきもので、野手の方もしようと思ってしてるわけではないので、そこをバッテリーがどうカバーできるか、捕手の自分がどう打ちとるかが鍵になるんじゃないかなと。
守備に少し問題が出ているので最小失点で切り抜くことを大事にということと、バッティングはみんな調子いいので小さくならずやっていきたいです
藤平心
前の試合が当たっていたので、その分少し固くなってしまったのですが、1打席目に長打が出たので(緊張がとれて)よかったです。
長打が売りだとは思っていますが、最近単打しか出ていませんでした。ですが今日はツーアウトだったので、長打を狙いました。
元々は打席で脚をあげていた(フォーム)のですが、準硬式特有のツーシームに対応するためにノンステップで打つようにすることでヒットが出るようになりました。
タイミングが取りやすいですね。バットとボールもまっすぐ当たりやすいのでヒットが出やすいと思います。前の試合から難しいコースもファールにすることができているので、調子も上がってきています。
中川(大輔)キャプテンになってから、キャプテンを中心に声を出してやれていて、雰囲気が緩くなりそうな時もキャプテンからビシッと厳し目の言葉が入るので、雰囲気は締まっていますね。
5番に(中川)大輔さん、その前には堀尾(浩誠)とかいいバッターが並んでいて、チャンスで回ってくることが多いですが、後ろにも(大石)悠月さんがいるので、一番楽に打席に入れる打順だと思います。
ベスト8が決まったので、これからもバッティングで貢献できるように頑張ります。