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【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 第1週 東大2回戦 オレンジ打線が14安打10得点の猛攻! 2連勝で開幕ダッシュに成功した!

東京六大学野球春季リーグ戦 第1週 東大2回戦
2020年9月20日(日)
神宮球場

小雨がぱらつく中行われた東大2回戦。1回表に村田の適時打などで2点を先制すると、4回までに12安打の猛攻を見せ、8点のリードを奪う。守りでも先発の高田孝一(法4)が7回1失点10奪三振の好投で相手打線をシャットアウト。10―1という大差をつけ、開幕2連勝を果たした。

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これで開幕2連勝だ!

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 2 1 4 1 0 0 1 0 1 10 14 1
東 大 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 7 1

(法大)○高田孝、尾﨑、三浦—大柿、渡邉
(東大)●西山、平山、小宗、横山、奥野—大音
[本塁打] 岡田悠1号3ラン(3回=平山)

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (9) 岡田悠 3 2 3 .667  右安 三振 右本③          
H9 杉村 2 0 0 .000       三振   二飛  
9 宮本 0 0 1         左犠①
2 (8) 永廣 5 2 0 .375 投ギ 中安 中飛   三ゴ   左二 二飛
3 (5)3 中村迅 5 2 1 .429 右安 中安①   中飛 二ゴ 中飛
4 (7) 村田 5 2 1 .375 右安① 二ゴ 右安 遊ゴ   三邪
7 片瀬 0 0 0 .000    
5 (3) 羽根 3 1 0 .333 一ゴ 四球 右安 右飛  
H3 野尻 0 0 0   四球
5 中原 0 0 0      
6 (6) 佐藤勇 5 3 2 .571 右安① 遊ゴ 左安①   中安 二飛
7 (2) 大柿 3 0 0 .333 遊ゴ 三振 三振
H2 渡邉 1 0 0 .000 四球 右飛
8 (1) 高田孝 3 1 1 .333 二ゴ 中安① 遊ゴ 投ギ
1 尾﨑 0 0 0    
H 宮﨑 0 0 0 四球
R 齊藤 0 0 0 .000
1 三浦 0 0 0
9 (4) 高田桐 2 1 1 .333 四球 中安 三ゴ 右犠① 四球
37 14 10 .349

 

投手成績

球数 打者 防御率
高田孝 7 96 27 6 10 0 1 1.29
尾﨑 1 13 3 0 1 0 0 0.00
三浦 1 14 4 1 1 0 0 0.00
9 123 34 7 12 0 1 1.00

 

ベンチ入りメンバー

10 中村迅(営4=常総学院) 32 大柿廉太郎(法2=健大高崎) 2 永廣知紀(営4=大阪桐蔭)
鈴木昭汰(キャ4=常総学院) 3 宮本隆寛(人4=健大高崎) 6 杉村泰嘉(文4=広島新庄)
13 高田孝一(法4=平塚学園) 4 佐藤勇基(法4=中京大中京) 村田雄大(人4=横浜)
15 落合竜杜(法4=常葉大菊川) 5 小谷敦己(文4=倉敷商) 片瀬優冶(人4=法政二)
19 尾﨑完太(キャ1=滋賀学園) 23 中原輝也(人3=尽誠学園) 25 野尻幸輝(営2=木更津総合)
21 山下輝(営3=木更津総合) 24 齊藤大輝(人2=横浜) 28 宮﨑秀太(営2=天理)
26 三浦銀二(キャ3=福岡大大濠) 31 海﨑雄太(文2=埼玉栄) 39 岡田悠希(人3=龍谷大平安)
22 後藤克基(法3=滋賀学園) 36 高田桐利(営2=広陵)
27 渡邉雄太(キャ4=いなべ総合) 37 羽根龍二(社4=日大鶴ヶ丘)

戦評

春秋連覇をかけて戦い始めた今季。昨日の開幕戦では接戦を制し、幸先の良いスタートを切ることができた。天候が不安定な中、連勝を目指すべく今日も東大戦に挑んだ。

試合は初回から動いた。法大は1番に昨日リーグ戦初出場を果たした岡田悠希(人3)をスタメンで起用。その岡田悠が2球目を右前に運び、うれしいリーグ初安打を放ち、さっそく起用に応える。永廣知紀(営4)が手堅く犠打で送ると中村迅(営4)が右前安打を放ち1死一、三塁に。ここで迎えるは4番・村田雄大(人4)。「チームを勝たせられるような4番になりたい」という言葉通りに右前適時打を放ち、1点を先制する。6番・佐藤勇基(法4)にも適時打が飛び出し、この回2点を挙げた。
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先制打を放った村田

法大の先発は力強い直球とキレのあるスライダーで打者を翻弄(ほんろう)する本格派右腕の高田孝一(法4)。東大の1、2番を連続三振にするなど危なげない立ち上がりを見せる。

2回表にも1点を加え、3―0で迎えた3回表。先頭の羽根龍二(社4)が四球で出塁すると、高田孝が中前適時打を放ち、打者としても活躍。続く9番・高田桐利(営2)も安打でつなぐと、打順は1番に戻り岡田悠へ。初回にリーグ戦初安打を放った岡田悠が5球目を力強く振り抜いた。大きなミート音を響かせた打球はスタンド中段まで運ばれ、特大の右越え3ランになった。
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3ランを放ち、永廣とハイタッチを交わす岡田悠

この一打で法大が完全に主導権を握り、高田孝もさらにテンポの良い投球を披露。終わってみれば7回を1失点10奪三振の好投。本来の力を十分に発揮した。
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高田孝はリーグ自己最多の10奪三振をマーク

その後も点数を重ね、8回裏は昨季1年生ながらリーグ戦デビューを飾った尾﨑完太(キャ1)が登板。足を大きく上げるフォームから伸びのある直球で東大打線を三者凡退に抑える。9回裏には三浦銀二(キャ3)が登板し、走者を許すも後続を打ち取り10―1で見事開幕2連勝を飾った。

磐石な試合運びでこの連戦を制した法大。1週間空いた後に戦う相手は早大だ。昨季対戦が無かったドラフト1位候補の早川隆久が待ち構える。早大のエースを打ち崩し、春秋連覇へ拍車をかけることができるか。注目の一戦になることは間違いない。

(鈴木滉平)

クローズアップ:岡田悠希

「空白の2年間を埋めたい」。今年の春、そう語った岡田悠希が大学3年目の秋に、ついにそのベールを脱ぐ。

京の名門、龍谷大平安では1年生からベンチ入り。2年生で出場した選抜高校野球大会では1回戦の明徳義塾戦で本塁打を放った。こうして高校野球を沸かせたスラッガーは満を辞して法大に入学した。「走塁、守備でもレベルアップして走攻守揃った選手、チームに必要とされる選手になりたいになりたい」。大学入学時に目を輝かせ目標を語った岡田悠だが、なかなかその夢を現実にすることはできなかった。

大学2年時にはフレッシュリーグの東大戦で本塁打を放った。持ち前の長打力を生かし、リーグ戦出場に向け猛アピールをしたが、秋はリーグ戦どころかフレッシュトーナメントにすら出場することができなかった。「とにかく何もチームに貢献できていない」と岡田悠は大学の2年間を振り返った。

「自分はすべてのことにおいてとにかく全力でやっていきたい。挑戦者という気持ちで積極的に全力でやっていくことが勝ち抜ける唯一のアピールポイント。とにかく全力疾走、全力で投げる、全力で打つのその三つをやっていきたい」。『空白の2年』を埋めるべく、今年は何事にも全力で取り組んだ。青木久典監督から師事をもらい自重トレーニングと走り込み、振り込みを重点的に行った。昨季は1試合も出場することができなかったが、それでも、「いろんな人が活躍されていたのですごく刺激になった」とチームメイトから影響を受け、『こだわりをもって野球をする』を信念にひたむきに全力で練習を続けた。そして今日、ついにスタメン出場を勝ち取ったのであった。

「積極的に強いスイングをする事を意識して打席に立ちました」。そう意気込んだ初打席は東大先発・西山慧の2球目を捉え、右安を放つと、2死一、二塁で迎えた第3打席だった。2番手・平山皓太の5球目、真ん中低めの直球をフルスイング。甲高い打球音が神宮球場に響き渡り、自身もスタンドインを確信した打球は特大の放物線を描き、右翼席中段に突き刺した。3ランで大きく東大を突き放す、まさに『チームの勝利に貢献する』一打だった。

ついにつかんだ活躍のチャンス。「しっかり考えを整理して試合に挑むことと全力プレーでチームにいい流れを持ってこられる様に」と次の早大戦に向けて意気込む。「一球一球集中して野球をやります」。力強い言葉で次なる活躍を誓った。

(須藤大樹)

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選手インタビュー

高田孝一 副将

ー今日の試合を振り返って
自分にとっての開幕戦だったので、意識はしましたがその中で試合を作れたので良かったです。

ー今日は10奪三振、無四球でした
ストレートを狙われていた中でもストレートでしっかり押せたのでそこは良かったです。

ー東大打線の印象は
しっかり振ってくる打線なので警戒しながら投げました。

ー第2打席では打点をあげました
狙い球を絞って、思い切り振りました。

ーこれで2連勝、開幕カードを最高の形で終えました
雰囲気はとても良いです。空き週を挟んで早稲田との戦いになりますが、チームでしっかり準備をして臨みたいです。

ー次の試合に向けて一言お願いします
一球一球、投げ込みます!

尾﨑完太 投手

ー今日の試合を振り返って
打線がつながっていて投手も安定していたので良かったです。

ー春に続いての登板となりました、どのような気持ちでマウンドに上がりましたか
点差が付いていたので楽な気持ちで腕を振っていくことだけを考えて上がりました。

ー三者凡退の好投でした、今日の投球で良かった点は
テンポよくバッターに対して隙を見せずに自分のペースで投げられたことです。

ー理想の投手像は
鈴木昭汰(キャ4)さんです。

ー今季への意気込みをお願いします
春は優勝に貢献できていないので、今季は優勝に貢献できるように楽しんでいきたいです!

永廣知紀 外野手

ー今日の試合を振り返って
開幕2連勝できたことは、チームとして良かったと思います。この結果は次につながると思います。

ー昨日今日と連続で安打を放ちました、打撃の調子はいかがですか
調子自体は良くもなく悪くもなくという感じです。

ー秋の取材ではチームバッティングを心がけていると仰っていましたが、今季もその気持ちは変わらない
変わりません。

ーこれで開幕2連勝です
スタメン以外の選手がベンチを温めてくれているので、試合に出ている者がやりやすく、雰囲気も良いのだと思います。

ー次戦の早大戦に向けて意気込みをお願いします
早川(隆久)を攻略して、勝ちに行きます!

村田雄大 外野手

ー第1打席、得点圏に走者がいる場面で適時打を放ちました
チームの勝利に貢献することが、4番の仕事であるので、特に得点圏で打率を上げることが重要だと思います。今日は先取点の場面でヒットを出すことができたのは良かったと思います。

ー2打席連続で右前安打となりました、ご自身の中で引っ張る意識は強い
意識して、引っ張る意識は持っていません。

ー昨日に続いて安打を放ちました、現在の打撃の調子は
まだまだ、硬さというものが取れていない気がしますので、フォームの改善を含めて次戦までの2週間でベストに持っていけるように練習をしっかりと重ねていきたいと思っています。

ー来週は試合がありませんが、その中で調整したいことはありますか
打撃面では、先ほどの課題を徹底的に練習をして、守備・走塁も次戦まで2週間あるのでしっかりとレベルアップできるように、調整というより練習していきたいと思います。

ー早大戦に向けて意気込みをお願いします
好投手がたくさんいるチームですが、チャンスでの1本、またチームを勢いづける打撃ができるように頑張ります。

岡田悠希 外野手

ー今日の試合を振り返って
打者陣も投手陣もしっかり役割を果たした良い試合だったと思います。

ー試合前のコンディションはいかがでしたか
良かったです。

ー昨日は代走でリーグ戦初出場を果たしました
代走はあまり経験したないので緊張しました。

ー今日はリーグ戦初打席を迎えました
積極的に強いスイングをする事を意識して打席に立ちました。

ー3打席目では本塁打を放ちました
真ん中低めのストレートで、打った瞬間「行った」と思いました。

ーベンチの反応は
めちゃめちゃ盛り上がっていました。

ー春リーグは試合出場がありませんでした
いろいろな人が活躍されていたので、すごく刺激になって「頑張ろう」って思いながら見ていました。

ー春を振り返り、リーグ戦出場に向け取り組んだこと
『こだわりをもって野球をする』ことです。

ー今季の目標は
一球一球集中して野球をやります。

―次の早大戦に向けて
しっかり考えを整理して試合に挑むことと、全力プレーでチームに良い流れを持ってこられる様に頑張ります。

フォトギャラリー

  • DSC 7711 R今日は猛打賞と大活躍だった佐藤勇
  • DSC 7816 R10奪三振とリードが冴えわたったバッテリー
  • DSC 8155 R高田孝は打撃でも魅せた
  • 右前に技ありの一打を放った羽根
  • DSC 9358 R昨季に続いての登板となった尾﨑
  • DSC 9686 R最後は三浦がマウンドに上がった
  • DSC 8188 R選手交代を告げる青木監督
  • DSC 9424 R守備陣を迎える法大ナイン

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