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【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 第3週 対慶大1回戦 強力打線になすすべなし… 大差付けられ完敗

硬式野球

【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 第3週 対慶大1回戦 強力打線になすすべなし… 大差付けられ完敗

東京六大学野球秋季リーグ戦 対慶大1回戦
2015年9月26日(土)
神宮球場

開幕カードで辛くも勝ち点奪取に成功した法大は、同じく勝ち点1で並ぶ慶大と対戦。先手を取りたいところであったが、慶大の強力打線の前に投手陣はなすすべなく。3本塁打を含む14安打と打ち込まれ、今カードの初戦は大差をつけられての敗戦となってしまった。

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4回5失点と振るわなかった熊谷

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
慶 大 0 1 3 1 0 0 4 0 0 9 14 1
法 大 0 0 0 1 2 0 0 0 0 3 6 0

(慶大)○三宮、加藤拓―小笠原
(法大)●熊谷(1勝2敗)、青木勇、浅野、川名―森川
[本塁打]
(慶)山本泰1号ソロ(4回=熊谷)
   岩見1号3ラン(7回=青木勇)
   山本瑛1号ソロ(7回=青木勇)
(法)若林2号ソロ(4回=三宮)

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (4)  若林  .294 遊ゴロ      左中間本①  空三振      遊ゴロ   
2 (7)  蔵桝  .400 投ゴロ      空三振    空三振    一ゴロ   
3 (9)  畔上  .286 投ゴロ      空三振    二失    右前安   
4 (5)  金子凌  .143   中飛    空三振    中飛    四球   
5 (3)  柴田  .375   空三振      左中間二  三飛    二ゴロ   
6 (6)  佐藤竜  .188   空三振      遊内安    二飛    遊飛 
7 (8)  大西千  .286     三ゴロ    投犠打    空三振     
  原田  .000                  空三振
8 (2)  森川  .273     中飛    右中間二②    右前安    左飛 
9 (1)  熊谷  .000     空三振             
  青木勇  .000          投飛        
  川口  .500              空三振    
  浅野  —                   
  川名  —                   
    33  .255                  

 

投手成績

  球数 打者 防御率
 熊谷   4   84   23   9   2   2   5  5.82
青木勇 3 54 14 5 0 1 4 4.00
浅野 1 15 4 0 2 1 0 1.80
川名 1 14 3 0 0 1 0 0.00
9 167   44  14   4   5   9  4.63

 

ベンチ入りメンバー

10 畔上(キャ4=日大三)  34 鎌倉(法1=日本文理)  35 川口(人1=横浜) 
 11  青木勇(法4=智辯和歌山)   1  若林(営4=桐蔭学園)   6  蔵桝(営4=広陵) 
 13  菅野(キャ1=小高工)   2  皆川(キャ4=西武台千葉)   7  田中(法4=愛工大名電) 
 16  玉熊(法3=北海)   3  金藤大(キャ3=西武台千葉)   28  中川(経3=法政二) 
 17  熊谷(キャ2=平塚学園)   4  柴田(文3=東邦)   29  清水二(法2=中京大中京) 
 18  浅野(法4=中京大中京)   8  佐藤竜(法4=作新学院)   31  米田(営3=智辯学園) 
 19  川名(営4=安房)   9  金子凌(キャ3=日大三)   39  大西千(営1=阪南大) 
 27  森川(営3=桐蔭学園)   23  原田(法1=春日部共栄)     
 32  中村(営1=多良木)  26 水谷(営2=大阪桐蔭)     

 

リーグ戦結果(9/26現在)

  慶大 明大 早大 法大 立大 東大 試合 勝点 勝率
――      ○   ○●○    0 .750 
  ――  ○     ●○○    0 .750 
   ●  ――      ○○  0 .667 
 ●      ――    ●○○  0 .500 
 ●○●   ○●●      ――   0 .333 
     ●●   ○●●    ―― 0 .200 
 

戦評

 “気持ち”で敗れた一戦だった。相手は、春に連勝で勝ち点を収めている慶大。初戦を白星で飾りたい法大は、2年生エース熊谷拓也(キャ2)を中4日で先発マウンドへ送る。その熊谷は2回、6番沓掛祥和の左前安打、7番小笠原知弘への死球などで2死二、三塁のピンチを背負う。ここで打席に迎えた慶大先発の三宮舜を2球で追い込むも、3球目を左翼の前にポトリと落とされ先制を許す。続く3回、またも2死二、三塁のピンチ。今度はバッテリーミスと沓掛の中前適時打で、2点を追加される。4回にはトップバッターの山本泰寛にバックスクリーンへ飛び込むソロ本塁打を浴び、計5失点。「(持ち球を)全部打たれました。気持ちで負けていました(熊谷)」。エースはわずか4回でマウンドを降りることとなった。

 打線は三宮に3回までノーヒットに抑えられるも、4回、若林晃弘(営4)がチーム初安打となる本塁打を左中間へ放ち1点を返す。勢いに乗りたい5回、柴田圭輝(文3)が二塁打を放ちチャンスメーク。続く佐藤竜一郎(法4)は三遊間への打球を気迫のヘッドスライディングで内野安打とし、チャンスを広げる。東大3回戦に続き2試合連続スタメンとなったルーキー大西千洋(営1)の犠打で1死二、三塁とし、打席には森川大樹(営3)。7球目を「自分のバットで取り返そうという気持ちで(森川)」右中間へと弾き返す2点適時打。前半5回を終え2点差まで迫った。

 熊谷の後を受けた青木勇人(法4)は2イニングを被安打1、無失点に抑える好投を見せる。しかし3イニング目に突入した7回、2死から沓掛、小笠原に連打を浴びる。二、三塁とされたところで、代打・岩見雅紀に特大の3ラン、続く代打・山本瑛大にもソロ弾を浴び、一挙4失点。打線の勢いを止められない。「ピンチの時に気迫が足りなかった。気持ちの部分で相手に負けてしまいました(青木)」。

 逃げ切りを図る慶大は7回からエースの加藤拓也を投入。150キロを越えるストレートの前に歯が立たない。1点も失うことの許されない守備は、浅野文哉(法4)が8回を、今季初登板の川名健太郎(営4)が9回をそれぞれ無失点に抑える。しかし、加藤拓の前に打線が2安打と振るわず、万事休す。2カード連続で初戦を黒星で終えた。

 両チームに歴然とした実力の差があるわけではないだろう。そんな時に勝敗を決めるのは、きっと“気持ち”だ。この試合も気持ちで失った点があり、気持ちでつながったプレーがあった。勝ち点奪取に向け、明日こそ“気持ち”で「負けない野球」を体現してもらいたい。(伊藤華子)

 

クローズアップ

森川大樹(唯一の上級生捕手 頼れるリードで勝利へ導く)

 森川の打球が、重苦しいムードに一筋の光をもたらした。「思い切ってバットを振りました」。勢い良く放たれた打球は右中間を切り裂いていく追撃の2点適時打。責任感の強い男がバットで存在感を示した瞬間だった。

 捕手らしい洞察力、周囲への気配りが森川の強みの一つ。「上級生が周りを確認するべき」と後輩思いの3年生は、いつ何時も周囲への配慮を怠らない。その心構えが、次々と神宮の舞台にデビューしていく下級生たちの支えになっているのは間違いないはずだ。しかし、自身の無念さを残していたことも、また確かだろう。春季の先発出場は3試合にとどまり、先発マスクの座を後輩たちに明け渡していた森川。「もっと試合に出たかった」。そう春を振り返る男は、秋の巻き返しに燃えていた。夏のキャンプでは課題であった送球やリード面の技術を磨き、苦手克服に尽力。秋季リーグ戦ではここ2試合連続で先発出場を果たし、正捕手の座に近い位置に立っている。

 「もっと気持ちを前面に出して相手を圧倒したい」。敗戦の悔しさが残る中で、力強く振り絞った意地の一言。下を向いている余裕はない。3戦目へ持ち込むために、そして勝ち点奪取のために、そのリードで勝利へと導く。(原口大輝)

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監督・選手コメント

青木久典 監督

―点差のついた試合となってしまいました
ああいう展開になるとは正直思っていなかったですね。

―先発の熊谷投手の投球はいかがだったでしょうか
見ての通りですね。東大1回戦でもあんな投球でしたが、今回はちょっと引っ張ったんですよ。彼の成長度合いも見たかったですし、前回は中村(浩人=営1)でしたが今回は森川とバッテリーを組んでの変化にも期待していました。厳しかったですね。

―救援の青木勇投手は3イニング目の2死から失点を重ねる形となってしまいました
あそこまではよく投げてくれていたんですけどね。あそこ(※7回2死二、三塁で代打の岩見を迎えた場面)でタイムを取ったのは、一塁も空いてはいましたが「ここは大胆に勝負していこうか」と言ったんですけどね。打った方を褒めるべきだと思います。

―今季初登板となった川名投手の投球はどうご覧になりましたか
追い込んでから死球を与えてしまったりしたところをなくして、3人で終わらせてくれればこちらにも流れがくるとは思うんですけどね。

―打線は三宮投手にうまくかわされた印象を受けました
ひと回り目は術中にはまってしまいましたが、ふた回り目で若林の本塁打からなんとか3点は取ったんですけどね。そこからが課題ですね。あちらに流れがいってしまっていたので、なかなか厳しいものがあったのかなとは思います。もっと締まった試合であれば、打者も違ってくると思います。

―三宮投手への対策は
データはしっかり取っていましたし、狙い球を徹底してはいました。思った以上に真っすぐがきていたようで、仕留めきれなかったところでこのように後手後手になってしまいました。

―明日への意気込み
明日勝たなければ次がないのでね。絶対に勝ちます。

 

畔上翔 主将

―試合を振り返って
完敗ですね。しっかり負けたなという感じです。

―東大戦を終えてどのように調整してきましたか
僕はとりあえず、バットを振る量を増やしました。

―先発の熊谷投手の投球ですが、守っていていかがでしたか
球自体はそんなに悪くはなかったですけど、コースが甘かったですね。そこだけだと思います。

―慶大先発の三宮投手の印象は
真っすぐが良かったです。

―球威のあるボールで押してきた2番手の加藤拓投手から安打を放ちました
ちょっと詰まったので、欲を言えばあれが(外野の間を)抜けてほしかったです。でも外野まで行ってくれたので、そこは良かったと思います、

―開幕から4試合連続で安打を放っていますが、ご自身の調子は
何とも言えないですね。良くもないし、かといって特別悪いというわけでもないです。それを右上がりにしていくために振り込んでいるので、何とかしていきたいと思います。

―チームとしてはなかなか打線がつながりませんでした
打線は水物だしこういう日もあります。こういった中でどうやっていくかというのも勉強です。明日は何とかしていきます。

―現在のチームの雰囲気は
良い意味でもう切り替わっているので、悪くないです。大丈夫だと思います。

―明日はどのように試合に臨みますか
何とか接戦に持ち込んで、ロースコアなゲームをしたいと思います。

―意気込みをお願いします
勝って月曜まで試合ができるように頑張っていきたいです。

 

若林晃弘 副将

―試合を振り返って
終盤に粘れなかったです。最後までしっかり粘れていれば、どちらに転んでもおかしくなかった試合だと思います。

―東大戦を終えて取り組んできたこと
特にはないですけど、しっかりとした守備であったり自分の意識している打撃というのは心掛けてやりました。

―東大戦と同様にバッテリー間でのミスが目立ちましたが
もう少し気持ちなどで抑えられる部分もあると思うので、そこは気合いを入れるように自分から言いたいと思います。

―二塁の守備から見ていてバッテリーの様子は
焦ったり浮き足立ったりしているところがあるので、もう少し丁寧に投げることが必要なのかなと思います。

―2打席目は今季2本目の本塁打となりましたが
あの打席はうまく反応できました。その後の打席をしっかりやらなきゃいけないと思います。

―先ほどおっしゃっていた自分の意識してる打撃はできましたか
長打を狙う打者ではないので、しっかりとした自分のスイングであったり、打つ球を選んだりする打撃ができたのかなと思います。

―この敗戦から明日につながる収穫は
守備の時間が長いので、そこは勝敗に大きく影響することかなと思います。

―明日への意気込み
とにかく勝つことだけなのでしっかりやりたいです。

 

青木勇人 投手

―投球を振り返って
ピンチの時に気迫が足りなかったです。気持ちの部分で相手に負けてしまいました。

―3イニングの救援でした
点を取られなかったら最後まで投げるつもりでした。

―慶大の小笠原選手とは智辯和歌山高の同期対決となりました
やはり良い打者です。

―小笠原選手の配球をご覧になってどう思いましたか
高校時代はショートを守っていたんですが、慶大で捕手に転向して、一流の捕手という感じがしましたね。

―打席にも立ちましたが
サインは出てなかったのですが、走者を1つでも先の塁へ進めようという気持ちで自分で判断して、バントをしました。

―明日への意気込み
慶大は勝って勢いに乗っていると思いますが、1日で変えられる部分は気持ち、気迫だと思います。勝つしかないと思うので、明日は勝ちにこだわって月曜まで持ちこしたいと思います。

 

浅野文哉 投手

―敗戦を振り返って
負けました。もう切り替えるしかないですね。

―慶大戦に向けて取り組んだことは
コースに投げ分けることと、高さを間違えないようにすることです。

―先頭打者に与えてしまった四球について
あれはもう僕の実力と言いますか。どうにかしようと思っていましたが、何か変えないといけないなというのがあります。

―その何かとはどういった点になるのでしょうか
投球する上でのことで、セットなどを変えようかなと思っています。

―クリーンアップとの対戦で意識したことは
もう気持ちだけでした。気持ちだけは負けないように、ということを意識しました。

―四球で出塁を許してからは2者連続三振と持ちこたえました
横尾選手の時はカウントを悪くしてしまっていたので、コースを間違えないようにしました。谷田選手の時も高さに注意したのでそうしたところだと思います。

―この試合もスライダーを軸とした緩急ある投球が効果的でした
すごい良い調子です。

―登板した3試合で好リリーフが続いています
僕自身が4年生ということもありますけど、4年が引っ張らなくては何も始まらないと思っています。ラストイヤーということもあるので、強い気持ちを持って取り組んでいます。

―次戦に向けて
どんな状況からでも投げられるようにします。勝つしかないです。

 

川名健太郎 投手

―試合を振り返って
野手が点を取ってくれていたのに、投手が打たれて負けてしまいました。投手として0に抑えなければいけないと思います。

―今季初登板となりました
結果的には0で抑えられたのですが、攻撃にリズムをつなげる投球はできませんでした。ボールが先行してしまったので、打たせて取る意識でもっと大胆に投げられればと思いました。

―ブルペンで準備をしている間に試合を見ていて感じたこと
慶大は打てると思った球はどんどん振ってくる印象を受けました。長打で点差を離されてしまったので、そういうところは気を付けないといけないと思います。

―ご自身の今の調子は
最近は悪くないと思います。

―先週の東大戦ではメンバーから外れてしまいましたが
監督から「気持ちだけは切らすな」と言われていたので、いつメンバーに入ってもいいように準備していました。

―明日への意気込み
勝って月曜にもう一度試合をすることが大前提なので、それに向けて頑張っていきたいと思います。

 

森川大樹 捕手

―試合を振り返って
バッテリーで先に崩れて先制点を与えてしまい、慶大に勢いを与えてしまったかなと思います。

―「上級生として下級生をリードしてあげたい」とおっしゃっていましたが
下級生に余裕を持てというのはちょっと無理だと思うので、上級生が周りを見て確認してあげたかったんですけど、自分にも余裕がなくなってしまいました。

―余裕というのはどのようなことですか
相手打者をしっかり見るということですね。これだけリードを取られたのは僕のリードにも責任があると思います。

―目標にしていた送球面では盗塁阻止もありましたが
梅野(魁土)さんを刺さないといけないなとは思っていました。基本的に走ってくるのは梅野さんなので。

―打撃面でも追い上げの2点適時打がありました
点を与えてしまっていたので、なんとか自分のバットで取り返そうという気持ちで思い切ってバットを振りました。

―明日に向けて
もっと気持ちを前面に出して、相手を圧倒するくらいの気持ちで勝って3戦目に持ち込みたいと思います。

 

熊谷拓也 投手

―悔しいマウンドとなりました
監督にも言われたんですけど、打者に向かっていけていなかったです。気持ちで負けていると思います。

―今日の投球について
初回抑えることができたのはたまたまです。今日は(持ち球を)全部打たれました。細かい技術うんぬんというよりは、気持ちで負けていました。認めたくはないんですけど、実際そうなんだと思います。

―修正したい部分は
気持ちですかね。練習も含めて、試合で力を出せるように向かっていくしかないです。

 

 

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  • kumagai4回5失点と振るわなかった熊谷
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