【ハンド】2015年関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 最終節 対明大 激闘制し入れ替え戦回避!! 最終順位7位と成長遂げた秋!!
2015年関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 男子1部
第9節 対明治大学
2015年9月22日(火)
国士舘大学多摩校舎体育館
いよいよ迎えた最終戦。この日の第一試合で立大が駿大に解消し1部残留を決め、法大対明大の敗者が入れ替え戦に回るという状況の中、両校は激突した。ゲームは序盤から法大がペースを握りリードを保ったまま終盤へ。会場のボルテージは高まり、緊張感漂う場面だったが法大の選手たちは落ち着いてゲームを支配し、見事32対29で逃げ切った。最終戦を勝利で飾り、入れ替え戦に回ることなく1部残留を決めた。
試合結果
トータル試合結果
32 法政大学 |
16 | 前半 | 14 | 29 明治大学 |
---|---|---|---|---|
16 | 後半 | 15 |
スターティングメンバー
選手名 | 身長 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|---|
#20 高間アミン(経2) | 178 | LW | 群馬・富岡 | 9 |
#7 遠藤由陽(経4) | 177 | LB | 栃木・國學院栃木 | 9 |
#29 福本直也(経1) | 172 | CB | 神奈川・法政二 | 3 |
#18 石川雄貴(経3) | 183 | RB | 神奈川・法政二 | 1 |
#5 竹野恭平(社2) | 170 | RW | 神奈川・法政二 | 1 |
#11 渡邉大貴(社4) | 181 | PP | 茨城・藤代紫水 | 7 |
#21 柿崎雅俊(デ工3) | 183 | GK | 埼玉・浦和学院 | – |
交代選手
選手名 | 身長 | ポジション | 出身校 | 得点 |
---|---|---|---|---|
#26 内門竜之介(経2) | 178 | RB | 鹿児島・鹿児島工業 | 2 |
#3 長谷川良介(社3) | 184 | PP | 茨城・藤代紫水 | 0 |
#13 猪俣淳三郎(経3) | 168 | CB | 神奈川・法政二 | 0 |
#30 黛祐貴(経1) | 177 | LB | 群馬・富岡 | 0 |
#28 田島走(社1) | 175 | RB | 茨城・藤代紫水 | 0 |
#1 仲村充(社1) | 180 | GK | 茨城・藤代紫水 | – |
#31 深井亮太(理工1) | 180 | GK | 埼玉・浦和学院 | – |
※LW…レフトウイング(レフトサイド)、LB…レフトバック、CB…センターバック、RB…ライトバック、RW…ライトウイング(ライトサイド)、PP…ピヴォットプレーヤー
戦評
この試合に負ければ入れ替え戦、1部残留をかけた試合が始まった。前半開始早々、先制点は明治大。続く2点目も、明大のエースにして得点ランク1位のスコアラー#6吉野樹(千葉・市川)にDFをやぶられシュートを決められてしまう。勢いの強い明大、この勢いを止めたのが遠藤由陽(経4)だ。遠藤がジャンプシュートを決めたことで、積極的に攻撃を展開し始めた法大。まず、石川雄貴(経3)が明大のDF陣をかいくぐり、サイドシュートを決め同点に。そこからは点を取り、また取り返される一進一退の攻防戦が続いた。明大からの攻撃が仕掛けられるも、柿崎雅俊(デ工3)のシュートコースを見極めた好セーブで得点を許さない。一方、法大勢は福本直也(経1)が明大のパスミスを拾い速攻を仕掛け、高間アミン(経2)が2連続得点を決めるなど、その勢いは止まらない。開始19分で法大が5点のリード、ここで明大からのタイムアウトが取られた。明大にペナルティスローやノーマークシュートを決められ、じわじわと追いつめられていく。前半残り1分、渡邉大貴(社4)がミドルシュートを放つが得点にはならず。点差は縮み、16-14で前半を折り返した。
後半は好調、遠藤、高間、石川が速攻を決め3連続で得点を獲得する。その後も果敢に攻め、攻撃の手を緩めなかった。渡邊を中心にメンバーが声をかけあい、明大シュートのチャンスを与えない。後半に入り疲れが見えたものの攻防の切り替えが速く、速攻のチャンスを逃さない。しかし、ここで引き下がる明大ではない。吉野がけん引する明大の攻撃に2連続得点を許し、そこから差を詰められていく。かせいだはずの点差は徐々に無くなり、後半残すところ2分で31対29。あと少しというプレッシャーが重くのしかかる。残り50秒、ここで遠藤がDFに正面から切りこみ、渾身のシュートを放った。ひときわ大きな歓声があがる。危うい場面もあったが、最後の最後までリードを守り切り32対29で、見事法大が勝利を手にした。
今日の試合に勝利したことで、入れ替え戦回避を果たした。苦戦の末手に入れただけに、喜びもひとしおだ。しかし、秋季リーグ戦が終われば11月にはインカレが控えている。4年生にとっては最後の試合だ。今回の経験を糧にさらなる成長を期待したい。そして、1つでも多くの『勝利』をつかみ取って欲しい。(梶山麗)
※掲載が遅れましたこと深くおわび申し上げます。
監督・選手コメント
渡邉大貴 主将
―今日の試合の感想をお願いします
嬉しいです。色々嬉しいです!(笑)。昨日引き分けで、結構やばいっていう雰囲気だったんですけど、その中でも普段だったら勝ってる時に「勝ち」って感じるんですけど、きょうは負けてると思ってやれって言ったら、今日みたいな感じだったので嬉しいです。
―入れ替え戦回避しましたが
それも嬉しいです!それも嬉しくて7位っていうのもさらに嬉しいです。
―今日の試合では後半の立ち上がりが早く見えました
ハーフの時にいつも言ってるんですけど、いつもより厳しめに言ってそれが結果がついたのかなと。いつもだったら逆転される感じになってしまうので。
―作戦は
色々言ったんですけど、前日とかに。それは頭に入れといて、でも勝つっていうことをほんとに貪欲にやろうっていうことを言いました。
―ポストプレーの存在感が
こぼれてきたりとかもあったんですけど、1年生の福本が結構冷静で、空いているときにちゃんとパス出してくれて、そこで結構相性が良くて点が取れたと思います。あいつのおかげで勝てたと言っても過言ではないです。
―対早稲田戦でも、福本選手からのパスが決め手に
そんなに一緒にやらないんですけど、信頼がある程度できているので、やっぱりあの時も来るだろうと思ってたら、パスくれて。
―試合中メンバーに何と声をかけていたんですか
後半は、「負けてるから!」って。勝ってるんですけど、「負けてる!負けてる!勝ってないぞー」って言ってました。そうしたら結構みんな引き締まるので。本当に勝ってると思ったら自分たちダメなので、油断しちゃうので。
―試合中も笑顔が見えました
春はけが人も多くて、自分も怒ってるような顔してたと思うんですけど、秋はどんなにつらい時も笑顔で行こうと思って。
―後半残り1分でタイムアウトを取りましたが
その時はシュートで終えようっていうのを言ってました。あの時点で、2点差で最悪シュート外した時のことも話してたんですけど、あいつ(遠藤)が決めてくれたので。
―インカレに向けて練習は
自分たちはDFなので、DFが崩れたらチーム全体がダメになっちゃうので強化しつつ、インカレでは自分の経験では1回戦勝って、2回戦負けるっていうのしか経験してないので、その上を目指していきたいです。もちろん優勝目指しますけど、最低目標として2勝目指したいです。
―改めてインカレへの意気込みを
優勝する勢いで、勢いで頑張ります!
柿崎雅俊
―入れ替え戦回避となりました
素直に嬉しいです(笑)
―試合前は緊張しましたか
いや、気合い入ってました。みんなで絶対勝つぞと言っていました。
―好セーブも多かったですが、自身の調子は
微妙でした。たぶん(止められなかったうちの)半分くらいに抑えられたと思うんですよね。逆に気合いを入れすぎて力みました。
―後半追い付かれて、チームで話し合ったことは
いつも後半は逃げてしまって、ダメになってしまうので、気持ちを全部出し切ってやろうと言っていました。気合いが違いましたね。気合い入れてやっていこうと話していました。
―このリーグ戦全体を振り返って
最初の方は全然良くなかったんですけど、後半は1年生も出て活躍したりして、全員が活躍できてチームもまとまってきたので試合をやっていて楽しかったです。
―自身の成長はありましたか
成長というより、けがをして自分のキーピングを忘れてしまってたので、ちょっと最後の方に取り戻せたのかなと思います。
―インカレに向けて
選手ひとりひとりで見たら法政は全然強いので、チームとしてひとつにまとまれればもっと強くなると思います。ベスト4くらいいきたいですね。それを目指して頑張ります。
高間アミン
―入れ替え戦回避となりました
もう後が無いので絶対勝つっていう強い気持ちだけで、練習の成果を出そうとした結果こうなりました。
―試合前に話し合ったことは
相手のエースの吉野選手が得点能力があるので、そこをいかに抑えるかということを重点的に話していました。
―緊張はしましたか
入れ替え戦がかかっていたので自分の中で緊張はありましたね。
―高間選手もたくさん得点を取りましたが
昨日が全然ダメだったので、巻き返そうという気持ちだけでした。
―昨日今日とPTのシュートミスもありました
昨日も入れ替え戦がかかっていた試合でもあったので、プレッシャーがありました。精神的な弱さが出たのかなと思います。
―キーパーとの相性もあるのでしょうか
昨日はそれも感じたんですけど、インカレはどういうキーパーが出てくるかわからないので、そういうところを対応できるようにしていかないとこれから先伸びてこないです。
―このリーグ戦を振り返って
個人としては、リーグ戦全体で波があったので、それをなるべく減らしていこうという課題ができました。チームとしても開幕の日大戦で大敗してしまって波に乗れなかったり、試合の中でも後半の立ち上がりの部分で波があったりしたので、インカレまでにそれを集中して直していきたいです。
―インカレに向けて
初戦突破というところですね。個人的にはいつも通りにやって、活躍したいと思います。
フォトギャラリー
- 入れ替え戦を回避しガッツポーズする渡邉(中)
- どの体勢からでもシュートを決める渡邉
- エース遠藤は得点を量産した
- 法大のスピードスター・高間
- 速攻でゴールを決めた内門竜之介(経2)
- 福本はボール回しだけでなく自らゴールも奪える
- この日の柿崎(右)は大当たりだった
- 試合後に全員で残留の喜びを噛み締めた