【テニス】全日本学生テニス選手権大会 4日目 男子シングルス4回戦 男子ダブルス2、3回戦レポート
全日本学生テニス選手権大会
男子シングルス4回戦、男子ダブルス2、3回戦
2016年8月17日(水)
岐阜メモリアルセンター
大会4日目を迎えた本日は男子シングルス4回戦と男子ダブルス2,3回戦が行われた。男子シングルスには2名、男子ダブルスには4組が出場した。連戦の疲労がたまっていく中、シングルスでは太田悠介、ダブルスでは山田晃大・塚越雄人がベスト8進出となった。
試合結果
ダブルス
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 寒川雄太(スポ3)・鈴木保貴(スポ1) | 7–5,6–4 | 井戸垣隆寛・小林龍之輔(早大) |
● |
米田崇人(社2)・楠原悠介(経1) |
0–6,6–7(8) | 染矢和隆・林大貴(関大) |
●* |
長田和典(スポ4)・小見山僚(スポ2) |
3–6,4–6 | 山田晃大(社4)・塚越雄人(経4) |
○* |
山田晃大(社4)・塚越雄人(経4) |
3–6,6–3,10–3 | 寒川雄太(スポ3)・鈴木保貴(スポ1) |
*同校対決となった。
シングルス
勝敗 | 選手名 | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 太田悠介(経3) | 6–0,7–6(3) | 木島駿(早大) |
● | 塚越雄人(経4) | 0–6,6–1,6–7(8) | 大和田秀俊(中大) |
戦評
シングルス4回戦に登場した太田は昨日ダブルスでも対戦した木島駿(早大)と対戦。序盤から積極的な攻めを見せて相手を圧倒するテニスを展開。第1セットを6−0で先取する。しかし、第2セットになると「勢いにやられた」という昨日のコメント通り木島選手の気迫に押される時間帯が続いた。タイブレイクという正念場を迎えたが、最後は相手を突き放しベスト8進出を決めた。
同じくシングルスに登場した塚越は大和田秀俊(中大)と対戦。第1セットは0−6で奪われるも第2セットは得意のラリーで粘り勝ち、6−1で奪い返す。ファイナルセットは互いにキープ、ブレイクを繰り返し均衡状態が続いた。そして迎えたタイブレイク。一時、2−5まで離されたが塚越がダウンザラインを決め、追い上げを見せる。しかし、相手も負けじと塚越の逆を突くショットを多く放ち、タイブレイクを6−8のされ、勝負を決められた。
ダブルスはまず2回戦が行われた。寒川雄太・鈴木保貴組は井戸垣隆貴・小林龍之輔(北大)と対戦。第1セットは7−5と接戦になりながら奪うと、第2セットは鈴木のボレーが光り6−4で奪い勝利を収めた。
米田崇人・楠原悠介組は染谷和隆・林大貴(関大)と対戦。第1セットは0—6で奪われるも、第2セットは「切り替えられた」という言葉の通り、ファーストセットとは見違える程のキレのあるプレイを見せた。タイブレイクまで持ち込んだが勝利を収めることができず初めてのインカレは2回戦敗退に終わった。
長田和典・小見山僚と山田晃大・塚越雄人の法大対決となった試合は第1セット序盤は接戦だったものの、山田・塚越ペアがペースを掴み、中盤以降は突き放し6−3でこのセットを奪う。その勢いのまま第2セットも2ゲームを連取。一方の長田・小見山ペアも粘りをみせるが、6−4で山田・塚越ペアが奪い法大対決を制した。
続いて行われたダブルス3回戦は山田・塚越ペアと寒川・鈴木ペアの対戦となった。序盤は一進一退の接戦となったが、寒川・鈴木ペアが勢いづいて6−3で第1セットを奪う。第2セットは山田・塚越ペアが4年の意地を見せ、山田の強烈なサーブや塚越のボレーで主導権を握り6−3でこのセットを奪う。ファイナルセットまでもつれ込んだこの対決は、塚越の3連続ボレーや山田のサービスエースなど「攻めるテニス」の山田・塚越ペアが奪い4回戦に駒を進めた。
シングルスでは太田、ダブルスでは山田・塚越ペアが次のラウンドに駒をすすめた。上位進出のためには、ここからが正念場。強豪相手に粘り強い戦いを期待したい。(森川優也)
選手コメント
塚越雄人
―今日の試合振り返っていかがでしたか
ちょっと恥ずかしいんですけどインカレ予選始まる前に熱中症で倒れて入院したんですね。すぐ退院したんですけど、退院した次の日軽く練習して岐阜に入ったので、体力面での心配はありました。その面ではしっかりフルセット戦えたのは自信になりましたし、リーグ戦に生かしていきたいと思います。プレーに関してはファーストセットの出だしがとても悪かったんでもったいなかったです。ファイナルセットも5-4、6-5になった時にサービスゲームを取れなかったのは反省しなきゃいけないところだと思います。
―ファーストセットの不調の原因は
出だしが悪かった原因は相手に合わせてプレイしてしまってるというのは感じてました。相手が特に何もしてないのに自分で勝手にミスして1番やってはいけないことだったと思いました。
―セカンドセットでは好調でしたがファーストセットとの違いは
ファーストセットをあっさり落としてしまった時に監督が「しっかり足動かせ」と言ってくれました。ファーストセットよりは焦らずプレイできました。やるしかないっていう気持ちになって切り替えられました。4年生で最後のインカレなので悔いの残らないようにと思いながらセカンドセットはプレイしてました。
―タイブレークの時のお気持ちは
最初2-5までリードされて「やばいな」って思ったんですけどそこから挽回できました。6-5まで追い上げたのに取れなかったということで気持ちが落ち込んでしまいました。
―ラケットのガットが切れましたが試合に影響は
そんなにガットが切れることはないんです。試合はいつもリブのガットを使ってるんですけど…。今日はちょっとしか試合してなかった時に切れちゃったんですよね。でも特に何かが変わったり影響したりってことはないです。若干打感とかは変わりますけどね。
―シングルスのあとダブルス2試合でしたが疲れはありましたか
正直今日は結構疲れました。
―明日に向けて
たぶん第1シードの早大の選手(小堀良太・坂井勇仁)が対戦相手になるんですけどこないだの早大との対抗戦でもボコボコにされちゃった相手なんですよね。インカレではまだわからないと思うので2人で(山田選手)話し合いながら勝っていきたいなと思います。
長田和典・小見山僚
―試合を振り返って
長田:リターンがブレイクするチャンスがほとんどなかったので、同校対決ということで弱点もわかっていたんですけどそこで相手にうまく弱点を突かれたなという感じでした。
小見山:相手に自分の弱点のところに打たれて、最初のセット全く対応できなくてそのまま行ったのでもう少し早く対応できていたらなと思います。
―練習の時の戦績はどちらが優勢でしたか
長田:そんなにやってないんですけど、ファイナルセットまで行っていたりしていたので、どっちが優勢だったとかはなかったですね。
―インカレを振り返って
小見山:思うように勝てていないので、去年よりも全然勝てなくてシングルスは予選で負けてしまったのであまり良くなかったかなと思います。
長田:全体としては調子は良い方ではなかったんですけど、特にシングルスなどは最後の2ゲームおもいっきりできた部分もあったので良かったところはリーグ戦に向けて調整していきたいです。
―長田選手は主将としてチームの成績をどう捉えていますか
長田:ダブルスは同校対決とかで重なってしまったんですけど、シングルスは昨年インカレに出ていない大田がインカレに出場し、他にも米田、草野など成績が出てたので伸びた選手は伸びたのではないかと思います。怪我をしてしまってよくない選手もいたんですけど、全体としては昨年より成績が上がった選手が多かったので良かったと思います。
―リーグ戦に向けてコメントを
小見山:チームの目標の王座に出場できるようにこれから一週間くらいしかないんですけど、東京帰ってしっかり練習して出場できたらしっかり勝てるようにしていきたいです。
長田:リーグ戦まで少し時間があるので最後追い込んで良い形で王座迎えたいと思います。
米田崇人・楠原悠介
―今日の試合を振り返って
楠原:ファーストセットは0-6だったんですけど僕は調子良かったです。でもあんまり米田さんとかみ合わなかったです。セカンドセットからはふたりとも調子上げてポイントが取れたと思います。最後は大事な場面でミスが重なってしまいました。悔しかったです。
米田:ファーストセットはボレーが入らなかったです。ボレー入らなくて何もできないと思って後輩(楠原)には迷惑かけてしまいました。怒られちゃいました(笑)。おかげでセカンドセットは切り替えられました。でもセカンドセットで早めにブレイクされたのは悔しいです。相手のマッチポイントの時に挽回できたっていうのはこれからにもプラスだと思います。
―タイブレークについて
米田:2人ともタイブレークは得意なので、タイブレーク取って、スーパータイブレークも取って勝ったなってくらいの勢いだったんで積極的に攻めてました。
楠原:タイブレーク少し緊張したんですけど、普段タイブレーク得意なので恐れてはいなかったんです。でも競っていくうちにどんどん緊張しちゃって(笑)。リターンとかでミスしてしまったので直していきたいです。
―初めてのインカレを振り返って
米田:いつも試合をしない人とかすごく強い人とかと試合ができました。今日の相手も関西でも上位の相手だったんでした。そんな中でやれることはたくさんあったなっていう収穫とまだ上に行くためにはまだ課題がたくさんあるな、と思いました。
楠原:インカレっていう大舞台で自分のプレイをやってきました。ペアの米田さんとここまでできたのは嬉しかったです。
―これからの目標は
米田:2週間後からリーグが始まるのでしっかりと今日の反省を生かして出番があればリーグでも勝てるように頑張ります。法政が王座に出ることが目標です。夏関のダブルス本戦も残っているのでいい結果残してインカレって大きな大会があるのでまた出れるように頑張ります。僕は高校時代からどっちかっていうとシングルスよりダブルスがメインなのでダブルスで勝てるようにこれからも頑張ります。
楠原:今度はベスト8、ベスト4の壁を乗り越えていけるよう頑張りたいです。
フォトギャラリー
- 最後のインカレで躍動する山田(右)・塚越(左)ペア
- コーナーに鋭いボールを打ち分けた太田
- 猛暑の中戦い続けた塚越
- 同校対決に敗れた長田(左)・小見山(右)
- 関西の強豪に敗れた楠原(左)・米田(右)
- いいサーブを連発した山田(右)と的確なボレーを決めた塚越(左)
- いいコンビネーションを見せた寒川(左)と鈴木(右)