【テニス】全日本学生テニス選手権大会 1日目 男子シングルス1回戦レポート
全日本学生テニス選手権大会
男子シングルス1回戦
2016年8月14日(日)
岐阜メモリアルセンター
今年もテニスの季節がやってきた―。全日本学生テニス選手権大会(インカレ)が開幕。全国大会ということもあり、初日からハイレベルな戦いが予想された。男子シングルス1回戦が行なわれ、ほぼすべての選手が2回戦へと駒を進めた。しかし主将である長田はファイナルセットまでもつれる試合となるも敗戦を喫した。
試合結果
男子ダブルス1回戦
勝敗 | 選手名(学部・学年) | スコア | 対戦相手 |
---|---|---|---|
○ | 寒川雄太(スポ3) | 6-4,6-3 | 古田伊蕗(早大) |
○ | 藪巧光(経1) | 6-4,6-2 | 島康輔(愛学大) |
○ | 前崎直哉(経2) | 6-2,6-3 | 須賀川竜舞(福島大) |
○ | 太田悠介(経3) | 6-1,6-2 | 山田尚征(福岡大) |
● | 長田和典(スポ4) | 2-6,7-6(2),5-7 | 川橋勇太(筑波大) |
戦評
始めにインカレ本戦の舞台に姿を表したのは寒川雄太(スポ3)。対峙するのは強豪校早大の古田伊蕗。寒川はそんな相手にも臆することなくネット際のショットや力強いサーブを放ち、1セット目6-4、2セット目6-3 と難なく勝利した。
寒川の流れに乗ったのはインカレ初出場の藪巧光(経1)。序盤にブレイクするとそのままキープを続け、6-4で1セット目を勝ち取った。2セット目に入るとサーブの不調に悩まされ、ガットを気にする場面も見受けられたが、ラリーに我慢強く対応し、6-3で2セット目を終え、1年生ながら法大勢本日2つ目の白星を挙げた。
同じく初出場の前崎直哉(経2)も「調子は良くはない」という言葉を漏らしながらも6-2、6-3と圧勝。本戦からの出場選手の風格をも感じさせるプレイで相手を抑えた前崎は明日、2回戦へと臨む。
前崎とダブルスを組んでいる太田悠介(経3)も途中雨が降るというハプニングがあったが終始、持ち前の鋭いフォアショットで相手を圧倒。付け入る隙を見せぬプレーで快勝を収めた。明日は法大の山田晃大(社4)との同校対決となる。どちらに分売が上がるのか、目が離せない。
順当に勝ち進んだ選手がいる一方、トーナメントから去った選手もいる。主将の長田和典(スポ4)だ。最終的に敗れたものの、およそ3時間に渡る熱戦を繰り広げた。1セット目はミスが目立ち、2-6と取られてしまった。2セット目の6ゲーム目に日没による屋外コートから屋内コートへの移動が功を奏したのか、長田本来のプレイが息を吹き返した。得意なラリーを活かし、相手のミスを誘うプレイを続けた長田。2セット目ではタイブレークにもつれ込んだ末、7-5と制し、試合は振り出しに。3セット目もブレイクとブレイクバックを繰り返し、一進一退の攻防を見せたが終盤、ダブルフォルトや疲労により失速。互角の戦いだっただけに悔しい敗戦となった。長田にとって最後のインカレ男子シングルスはこうして幕を閉じた。
主将長田の敗戦はあったものの、法大テニス部は5人中4人が明日の2回戦へ勝ち進む好調ぶりを見せた。炎天下の中行われたインカレ本戦初日。プレーヤー達の熱い夏はまだ始まったばかりだ。(高野 茜)
選手コメント
長田和典
―今日の試合を振り返って
ファーストセットがすごく内容が悪くて、試合の入り方が悪くて。セカンドセットから、ファーストとられたのでもう開き直ってやったら内容がすごくいい感じになったので。ファーストセットからできればもっとよかったのかなと思います。
―セカンドセット、試合の流れが長田選手に傾きつつあるときに試合が中断となってしまいました
できればそのままやりたかったですけど、それは仕方ないので。どちらかというと嫌でしたね。
―ファイナルセットに入る際はどのようなお気持ちでしたか
セカンドセットいいかたちでとれたので、何も変えることなくいつも通りやろうと思っていました。
―ファイナルセットのブレイク合戦になった展開について
サーブがそんなに自分で悪かったという感じはないんですけど、相手がすごくリターンがうまい選手だったので。よくあれだけブレイクできたなと思います。
―サーブの調子はいかがでしたか
去年に比べたらかなり成長したんじゃないかなと思います。
―予選について
絶対勝たないと、リーグ戦とかで出る順番に関わってくるのですごくプレッシャーのかかった試合で。あまり内容はよくなかったんですけど、とりあえず勝ちきれてよかったです。
―今日の試合前、緊張は
緊張はしていなかったんですけど、待ち時間が長すぎて…。朝から来ていて入ったのが夕方だったので、そこが少しうまく入れなかったなと思いますね。
―長田選手の待ち時間の間、法大勢は白星を挙げていました。プレッシャーは
全然(笑)。今気づいたくらいです。申し訳ないですね。
―ダブルスへの意気込みを
お互いダブルスしかないので、ドロー的に同校対決の可能性がかなり高いので、1回目も2回目も硬くならずに集中してやっていきたいと思います。
太田悠介
―今日の試合を振り返って
初めてのインカレだったので最初緊張して。硬かったんですけど、だんだんポイントを重ねるごとにリラックスしてミスも少なくできたのでよかったと思います。
―岐阜にはいつごろから来られたんですか
一昨日からいます。
―今日のサーブの調子はいかがでしたか
コート的に遅くて跳ねるのでスピンサーブとかが多くて、明日はもっと攻めるサーブを打っていかなきゃいけないと思います。
―途中霧雨が降りましたが影響は
いや、特に感じなかったです。
―予選がない中でのインカレとなりますが、どのように体力の波を合わせていきますか
一戦一戦挑戦者なので、一日一日を全力で試合をしたいと思います。
―ダブルスの合わせはされていますか
ダブルスはしっかり練習していて。明日ダブルスがあるので、しっかり頑張りたいです。
―明日は同校対決となりますが
先輩なので、一生懸命倒すつもりで頑張りたいと思います。
前崎直哉
―今日の試合を振り返って
初めてのインカレだったので、このコートでは前日練習したんですけど、なかなか感触掴めなくて。今日試合慣れして明日良い感じに臨めるように入ったんですけど、なかなかリターンとかも上手く返らなかったので、あまり手応えはなかったです。
―相手の印象は
見たことない人だったので、何とも言えなかったんですけど、サーブが良くてストロークはそんなにラリーしてくるタイプではなかったので、しっかり返していこうかなって感じでやっていました。
―具体的にどのような部分で不調だと感じましたか
初戦だったので思ったよりも体が動いてなくて、ショットひとつひとつもなかなか良い精度にできなかったです。
―試合前から調子はあまり良くなかったのでしょうか
大学で練習しているときもなかなか自分に自信を持って練習をあんまりできてなかったので、課題をひとつ無くせるようにしてこっちに来たかったんですけどできなかったです。
―初のインカレ勝利となりました
次の早稲田の人が勝負だと思っているので、しっかり明日頑張って勝てればいいと思います。
―明日の相手については、どのように戦っていきたいですか
結構しつこくて気合い入れてやってくるタイプなので、長いラリーになったら結構分がないと思うので、なるべくこっちから早い展開で勝負仕掛けていこうかなと思います。
―インカレでの目標を
一応単複ベスト8が目標なんですけど、関東の1部の大学の人には簡単には負けないようにして、まだリーグとかも続くのでしっかりそこに出て、出られたら嫌だなって思われるようなプレーしていきたいと思います。