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【準硬式野球】東京六大学準硬式野球春季リーグ戦 対立大3回戦 約5時間にも及ぶ死闘を制し、勝ち点を獲得

東京六大学準硬式野球春季リーグ戦
対立大戦
2021年4月26日(月)
早大東伏見グラウンド

第2戦を10点差付け、勝利した法大は勢いそのままに初回から関宮の2点適時打で先制する。しかしその裏同点に追いつかれ、その後はお互い追いついては追い越されと乱打戦となる。9回で決着がつかず延長となるも、後半は投手戦となり延長13回以降に反映されるタイブレークとなる。13回表に唐橋、古屋の適時打などで5点を勝ち越し、その裏3点を取られるもなんとか逃げ切り、約5時間にも及ぶ試合を見事勝利した。

7回に逆転し、喜ぶ選手たち

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 H E
法大 2 0 1 0 0 2 3 0 0 0 0 0 5 13 12 2
立大 2 1 1 0 3 0 1 0 0 0 0 0 3☓ 11 13 6

(法大) 西村、前芝、藤中、古川端、〇石橋-澤野
(立大) 石田、林、原口、竹生、●八十川-坂井

二塁打:堀尾(8回)、古屋(13回)

打撃成績

打順 位置 選手名 出身校 打数 安打 打点 四死球 打率
1 (8) 古屋一輝(経3) 健大高崎 8 3 2 0 .359
2 (4) 細木雄斗(社4) 報徳学園 2 0 0 4 .208
5 堀江悠介(経4) 健大高崎 2 0 0 0 .143
3 (9) 鈴木歩夢(社2) 明星 6 1 2 2 .321
4 (3) 堀尾浩誠(社3) 報徳学園 5 1 0 2 .414
3 藤平心(社3) 藤代 1 0 0 0 .000
5 (7) 関宮楓馬(社1) 静岡 6 1 2 1 .333
6 (5)4 塩唐松宏将(社2) 鳴門 7 2 0 0 .286
7 (6) 中井雄也(社3) 済美 2 0 0 1 .143
1 藤中壮太(社1) 鳴門
1 古川端晴輝(社1) 花巻東 .000
PH 高橋凌(社2) 花巻東 1 0 0 0 .400
1 石橋錬(社4) 遊学館 3 1 0 0 .500
8 (2) 澤野智哉(社2) 国士舘 5 0  0 2 .167
9 (1) 西村勇輝(経4) 日本文理 1 0 0 0 .143
PH 近藤匠(経3) 札幌第一 1 0 0 0 .333
1 前芝航太(営4) 法政二 .250
6 唐橋悠太(経2) 桐光学園 5 3 1 0 .429

投手成績

被安打 奪三振 四死球 自責点 防御率
西村 2 5 3 0 3 4.26
前芝 2 2/3 4 1 1 4 4.32
藤中 0 1/3 1 0 1 0 0.00
古川端 1 0 3 0 0 0.00
石橋 7 3 3 3 2 4.32

 

戦評

2回戦では初回に11得点を奪うなど打線が爆発し、見事コールド勝利を収めた法大。昨日に引き続き絶対に落とすことのできない一戦に挑んだ。

初回、法大攻撃陣は昨日の勢いそのままに好機を逃さない。連続四球で出塁した走者が2死一二塁から相手投手の暴投によりそれぞれ進塁する。そこで昨日から5番でスタメン出場している1年生の関宮楓馬(社1)が相手失策の絡む適時打を放ち、2点を先制する。

マウンドに上がったのは立大1回戦で先発を務めた西村勇輝(経4)。先頭打者を三振に抑えたが、その後連打を浴び1死一二塁とされると暴投の間に走者が進塁。続く打者の適時打で同点に追い付かれ、表の攻撃と同じ形で失点してしまう。

両者が勝ち越しを狙う中、先に追加点を奪ったのは立大。2回、法大は無死から連続で四球を選ぶも、二、三塁まで走者を進めるも後続が倒れ好機を生かすことができない。一方立大打線に二塁打で出塁した走者を適時打で返され、勝ち越しを許してしまう。

3回は両者が1点を追加し、それぞれが点を取り合う展開となる。法大はその後前芝航太(営4)、藤中壮太(社1)と継投し、粘りの投球を見せるも点差を4点に広げられ、依然立大優勢の展開が続く。しかし6回に無死二、三塁という最大の危機を迎えたところでマウンドに上がった古川端晴輝(社1)が三者連続三振に抑える圧巻の投球。法大に流れを引き寄せる古川端の好投に応え、攻撃陣が先頭打者の出塁をきっかけに2点を追加する。

さらに7回には相手の失策を誘い一気に3点を奪い逆転するも、その裏に再び同点に追い付かれて試合は振り出しに戻される。

9回を終えるも、互いに譲らず試合は延長戦へ。その後も同点のまま試合は動かず、13回からは両者無死一、二塁から攻撃を開始するタイブレークに突入。先行の法大は石橋錬(社4)の犠打で相手守備の送球が逸れ、満塁とする。続く澤野智哉(社2)の相手選択の間に走者1人が生還し勝ち越しに成功。それだけでは終わらず古屋一輝(経3)の適時二塁打などで、この回一挙5点を獲得する。立大も3人の走者を返して、2点差まで迫られるがリードを守り切った。最後は7回から力投した石橋が空振り三振に抑え、約5時間にも及ぶシーソーゲームを制した。

今日の勝利がチームを優勝に近づける大きな一勝になったのは間違いないだろう。次戦以降もこの調子で優勝へと駆け上がっていく姿に期待したい。

(記事:山中麻祐子、写真:渡辺光我)


無死二、三塁から登板し三者連続三振でピンチを切り抜けた古川端

選手インタビュー

長田陸玖学生コーチ

―今日を振り返って
とにかく初回から投手を繋いでいこうと考えていて、最終的に石橋(錬)頼みになってしまいましたが、4年生としての意地を見せてくれました。

―今日の勝因は
延長に入って出ている選手たちが意地を見せてくれたのは大きかったです。特に途中出場の唐橋(悠太)がタイムリーを含む猛打賞と活躍してくれたので、彼がヒーローですね。

―6回の無死二、三塁から古川端投手に交代し、三者連続三振を奪った場面はキーポイントだったのでは
高校時代からピンチに強いという情報を貰っての入学だったので、期待値も高くあのような場面で登板させました。またここまでのリーグ戦でもしっかり結果を残して、とても頼もしい後輩だと思っているので、迷いなく継ぎこめました。

―今日の試合での反省点は
初回からもらった点でついて行った部分があり、チャンスで一本出なかったのは反省点です。練習の中でも実践的なことをやっているので、練習を通してしっかり改善していきたいです。

―平日の試合ということで本間監督がいらっしゃらず、監督代行としての役割はどうだったか
もちろん自分としても勝ちたい気持ちが強いので、自分でやりたい気持ちもありますが、僕がサインで全部動かすのではなく、選手を信じて任せるというのも大事な仕事だと思っています。なのでこういったこともしっかり続けていきたいです。

―長田コーチから見てチームの状態は
このチームは追い込まれてから強いチームだと思っていて、ここまでも粘り強さを見せてくれていると思います。また下級生が頼もしいので、4年生もおんぶにだっこじゃないですけど、下級生の力を貰っていきたいと思います。

―次戦の明大戦に向けて
4日間しかありませんが、木、金と全体で練習ができるのでその中で課題点をつぶし、土日で連勝できるように頑張っていきたいです。

唐橋悠太

―今日を振り返って
苦しかったですね。でもチーム全体で勝てた良い1勝だったと思います。

―延長13回の適時打ではどんな意識で打席に入ったか
ツーストライクに追い込まれてからは変化球を待って打ちました。

―途中出場が多いですが、難しさは
難しさは感じますね。普段は代走でよく使われますが、最近は代打や守備から入ったりするので心の持ちようが難しいです。

―唐橋選手の持ち味は
持ち味は必死さですね。守備では高校時代から変わらずアグレッシブにやっていこうと考えています。

―チームでどういった役割を果たしたいか
自分はエラーをしないことと、とにかく塁に出て自分の得意な走塁で相手をかき回すことでチームに貢献していきたいです。

―次戦の明大戦に向けて
明大は良い投手も多いので、平日しっかり練習して打てるように頑張ります。

古川端晴輝

ーピンチでの登板になりましたが、どのような意識を持ってマウンドに上がったか
緊張したんですけど先輩方がすごく声をかけてくださって安心して、緊張しながらも頼もしい先輩方が守ってくださっているので自信をもって投げられました。

ー三者連続三振に抑えた時の心境は
まず抑えられたのでよかったです。そこで点を取られていたらまたゲームの展開も違っていたかなと思うので、とりあえず0で抑えられたのがよかったです。攻撃にいい流れをつなげられたのでしっかりと仕事ができたのかなと思います。

ー延長にも突入しましたが、ベンチから見守っていて感じたことは
先輩方が頑張ってくださって戦っていて、とても頼れる先輩方なので先輩方なら勝ってくれるだろうというふうにベンチから応援していました。

ー自身の調子は
とてもいいのでしっかりと調子を落とさないように、リーグ戦で先輩方がいい結果を残すのに貢献できるように頑張りたいと思います。

ー次回登板に向けて
任せられたところをしっかりと抑えて、先輩方のために戦いたいと思います。

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