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【水泳】インカレ事前特集② 200m背泳ぎで「2分を切ってメダル獲得」と断言! 下から這い上がってきた副キャプテンが最後のインカレで意地を見せる!

日本学生選手権
2021年9月28日
事前取材

この1年間、学校練キャプテンとしてチームを引っ張ってきた竹鼻。最後のインカレを前に「メダルを目指したい」と力強く語った。

【水泳】インカレ事前特集① エース出陣!! 1年間 結果でチームを引っ張ってきたキャプテンが個人メドレーで学生日本一の座を狙う!


チームの副キャプテンを務める竹鼻は、最後のインカレでメダル獲得を狙う

竹鼻 幹太  100m・200m背泳ぎ出場予定

ラストイヤーで、特別な輝きを放ったスイマーだ。新チーム発足と同時に、学校練キャプテンに就任。この1年間、幾度となく自己ベストを更新し、『背中』でチームを引っ張ってきた。集大成の舞台を前に、竹鼻は「メダルを目指して1点でも多く法政に持って帰れるようにしたい」と語気を強める。

「いい意味でまったく違った」競技生活だった。高校時代はインターハイの出場経験がなかったが、大学の先輩である内藤良太さん(平成31年度卒=現八洲電業社)から「コツコツと努力することの大切さ」を学んで才能を開花させた。4年目の今年は入学時から念願だった「ジャパンオープン出場」も達成。地道な努力を重ねた末、今度は竹鼻自身が後輩たちに偉大な背中を見せる番になっていた。

この夏は「悔いなく、やれることは全部やろうという気持ち」で練習した。その結果、8月の関東インカレでは苦手とする100m背泳ぎで自己ベストを更新。本番まで10日を切った今では「手応えとしてはいい感じに来ている」と自信を深める。

今大会、本命である200m背泳ぎのエントリーランキングは17番目。「順位が低いなと感じた」がいつも通り「上を目指してやっていくしかない」と失望はしていない。15年間続けてきた水泳人生のラストレース。『雑草魂』で下から這い上がってきたチームの副キャプテンが、最後に大仕事をやってのける。

(取材/記事:根本 成)

インタビュー

竹鼻 幹太

ー 今回が最後のインカレということですが、今の心境はいかがですか
あと10日ほどで15年続けてきた水泳を引退すると考えると、寂しいと感じる部分もありますが、それよりもワクワクしている気持ちの方が強いです。

ー 過去3年と違った感情がありますか
全然違いますね。もう早くインカレを迎えて、水泳とは離れたいなという気持ちです(笑)。

ー 大学での競技生活は入学時に思い描いていたものと比べてどうでしたか
いい意味で全く違いました。当初、思っていたよりもずいぶんと結果を残すことができたと思います。インターハイ出場なしという所からスタートしましたが、日本選手権の標準記録を突破することができましたし、インカレも今年で4回目の出場になります。また、学校練キャプテンをやるなんて入学時は思ってもいませんでした。

ー 入学時の目標は
4年間かけてジャパンオープンに出場できればいいかなと考えていました。

ー上を目指すきっかけは何でしたか
学年が2つ上で、同じ背泳ぎを専門にしている内藤良太さんの影響が大きいです。僕が1年生のときのインカレで、良太さんがすごい活躍をされていて、良太さんの背中がすごくかっこよく映りました。人としても、同じ種目で戦う選手としても、良太さんみたいになりたいなと思って上を目指し始めました。

ー 内藤選手から見習った部分は
謙虚でありながら、自分に自信を持って競技されている姿が印象的で、あとはコツコツと努力することの大切さを良太さんの背中を見て学びました。

ー 練習の面でこの夏、力を入れてきたことは
技術の部分でも体力的な部分でも全部力を入れてやってきたつもりです。とにかく今回が最後のレースになるので、悔いなくやれることは全部やろうという気持ちで取り組んできました。外部のトレーナーの方にもお世話になりましたし、コーチやスタッフの方のご指導もフル活用させて頂きました。

ー 法明立や関東インカレでも自己ベストを更新されて非常に勢いを感じます
僕自身、100mはあまり得意ではありませんが、関カレでは気持ちよく泳いだ中でベストが出せたので、ぼちぼち調子がいいのかなと思います。

ー この1年で大きく成長された要因は
やはり学校練キャプテンをやらせて頂いたことが一番大きいと感じています。辛かった部分もありますが、その分自分を成長させてくれました。僕は根が適当な部分がありますが、役職があるおかげでその点を正してもらうことができ、サボらずにしっかりとこの1年間練習ができたと実感しています。

ー 今のコンディションは
手応えとしてはいい感じに来ています。インカレの日にピークを迎えたいので、あえてまだ調子は上げていませんが、順調に来ていると思います。

ー エントリーランキングをご覧になってどういった気持ちになりましたか
17位ということで得点だと0点になります。2年生の頃からずっとメダルを獲りたいなと思ってやってきた身としては、順位が低いなと感じる部分はありました。ただ、0点ということはプラスに捉えると失うものは何もありませんし、上を目指してやっていくしかないとポジティブに考えています。

ー インカレでの目標は
メダルを獲りたいというのが一番です。トレーナーの方とも、2分を切ってメダルという所を目指してトレーニングに取り組んできました。インカレでは過去3年間、0点に終わっているので、最後は1点でも多く取って法政に貢献したいなと思います。

ー レースの中ではどのあたりがポイントになりますか
200mの中の50mから100mの部分で力が抜けてしまうというのが僕の弱いところかなと思っています。そこをいかに上手く泳ぐかが目標達成のための肝になると考えています。

ー 学校練組の選手の状態は
すごくいいと思います。特に後輩に関しては、この間のメイン練習でベストタイムを更新する選手もいて、すごく勢いがあります。

ー チームの雰囲気は
みんな調子がいいので、いい意味でワクワクしていると思います。

ー キャプテン就任時に学校練組を強くしたいと仰っていました
去年は、学校練から1人しか点数を取ることができませんでしたが、今年はランキングを見ても5人くらいは点数に絡めそうなので、本当に強くなったなと感じています。あとは何よりもみんなの意識が変わってきたと思います。就任時からずっと毎日のように学校練組を強くしたいという話をしてきましたが、今は「絶対点数を取るぞ」という気持ちがみんなに芽生えているので、すごく嬉しいです。

ー インカレで後輩たちに期待することは
やはり点数を取ってもらうことですかね。今年は学校のプールが使えないということもあって、みんな辛い思いをしてきましたが、その中でも頑張って努力をしてきたことを僕は知っています。練習環境にハンデがあったとしても、しっかり結果が出るということを知って欲しいです。

ー 最後にインカレに向けた意気込みをお願いします
チームとしては、女子も男子もシードを取りたいという気持ちがあります。男子に関しては厳しい戦いになると思いますが、この1年間、これまで弱かった学校練組を強くしてきたので絶対に達成したいです。個人としてはメダルを目指して1点でも多く、法政に持って帰れるようにしたいです。ここまで非常にいいトレーニングが積めているので、インカレで結果を残せるように、残りの期間でしっかり調整をしていきますので、注目していただけると嬉しいです。

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