第32回関東学生新人陸上競技選手権大会
2021年9月10日(金)~12日(日)
事後取材
先月開催された第32回関東学生新人陸上競技選手権大会。今回は、苅部俊二監督の振り返りコメントと、400mHで躍進を見せた水口海&井之上駿太のルーキーコンビのインタビューの様子をお届けする。
インタビュー
苅部俊二 監督
ー 関東新人では男子400mHの水口海選手と井之上駿太選手がご活躍されていました
水口は、もっといける選手だと思います。本人も自覚しているのですが、レースの組み立て方やハードリングが、まだ未熟な部分もあるので、ここから伸びていくと思います。
井之上に関しては、ハードルを始めてからそんなに日が経っておらず、大学になってから、少し練習を始めた程度なので、52秒台で走れたということで、上を目指せる選手です。
― 女子100mHでは菊池愛華選手と川越美咲選手が決勝に進出しました
二人とも、今のタイム以上の力を持っている選手です。今、日本の女子のハードル走のレベルが非常に上がってきています。二人とも13秒台目前まで来ていて、あとは力を出すだけ、という状態です。今はまだうまくかみ合っていないような状況なので、タイムが出るのは時間の問題だと思います。非常に能力の高い選手たちです。
― 女子400mHでは、田橋柚希乃選手が入賞されました
田橋は、とても気持ちの強い選手です。怖いもの知らずといいますか、最初から飛ばしていけるので、今後練習を積んでいくことで、さらに上を目指していけると思います。小柄ですが、気持ちが本当に強いので、冬季練習を積んで、来年化けてくれればと思っています。
水口海
2位入賞を果たした水口(写真提供:法政大学体育会陸上競技部)
ー 今大会の目標は何でしたか
もともと出るかわからないまま一応エントリーしたという感じで、急遽出ることになりました。早稲田の新井公貴 選手が速いのは分かっていたので、食らいつけばベストが出るかなという気持ちで走っていたら、(ベストが)出たという感じです。
ー 予選、決勝のレースを振り返っていかがですか
予選は、けが明けで3週間ぶりにハードルを跳んだというレベルでした。足も合わなくてやばいなという感じでしたが、決勝は何とかなると思って気持ちで頑張りました。
ー 決勝ではラストの直線でかなり追い上げていましたが、振り返っていかがですか
もともと後半が得意で、走れている時は後半が強いレースがほとんどなので本来の持ち味が少しずつ出てきた感じです。
ー ご自身の走りで良かった点はどこですか
(決勝の)前半はあまり練習ができていなかった影響もあり、雑な部分が多かったです。後半はいつも通りラストの直線でしっかりと前に進めて、調子がいい時のように走れていたのでそこは良かったです。
ー 今回のレースで自己ベストを更新されました。今後さらにタイムを縮めるために必要になってくることは
前半からなかなかいけないので、前半のスピード強化を課題にしています。
ー チームメイトの黒川選手がオリンピックに出場しました
彼とは親交が深くていつも一緒に遊んでいる仲で、普段から生活も一緒にしているのでオリンピック出場はすごく刺激を受けましたし、もっと頑張らないといけないなと思いました。
ー 最後に今後の目標を教えてください
今シーズンはあと2試合ほど出場する予定なのでさらにベストを縮めたいです。来シーズン以降はもっと大きい舞台に立てるような選手になりたいと思っています。
(取材:齋藤彩名)