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【陸上競技】第98回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 事後インタビュー②内田隼太・川上有生・中園慎太朗・松本康汰

第98回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会
2021年10月23日(土)
事後取材

毎年1月2日・3日に行われる東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根)の予選会が10月23日に行われた。総合6位で見事箱根本戦の出場権をを勝ち取った法大。今回は、3年生の内田隼太選手・川上有生選手・中園慎太朗選手・松本康汰選手のインタビューをお届けする。

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インタビュー

内田隼太(総合60位・学内4位)記録:1時間03分52秒

- まず、チームとしては6位で通過しましたが、率直にどのように感じてますか
自分たちの当初の目標は、3位以内で通過することだったので、そこから見たら良い内容とは言えなかったです。僕自身の走りとしても、もっと上を目指していたので、まだまだ改善点があるなと感じるレースになりました

- チームで出た反省点は
1位で通過した明治大学さんの総合タイムと比べると圧倒的な差がありました。本戦では、その上にシード校10校がいるわけですから、実力的にまだまだ戦えるところにはいないなとみんなが感じたと思います。その差を埋めるためにあと2ヶ月、次に向けて何をしていけばいいのかというのをみんなで話し合いました。

- 個人ではチーム内で4番目という結果でした
僕は、個人で20番から30番以内というのを一つ目標として走っていました。ただ、レース中盤で足を痛めてしまったり、上手く流れに乗れなかったりしたことで、個人60位に終わってしまいました。あまり良い順位ではなかったですが、ある程度自分の力が分かったので、全日本と箱根に向けてしっかりと調整していきたいなと感じました。

- 足の状態は大丈夫ですか
そこまで重症ではなく、何日か休んだらまた走り始めることができる状態です。今後も大きな大会が控えているので、しっかりとそこに合わせていきたいです。

- スタート前の手応えは
春先からずっと調子が上がっていたこともあり、上手くいけばしっかりと走れるかなっていう感覚はありました。ですが、大きな大会にまだ慣れていなかったということと、20kmに対しての耐性がまだ付いていない部分がありました。

- レース前は監督からどういった指示がありましたか
ある程度のペース設定は与えられていて、そのペースで清家さんと一緒に行くことになっていました。風が強かったこともあり、他のグループは設定通りに走れていませんでしたが、僕たちは最初の10kmまでは設定通りに行けました。

- 去年とは違い、前でタイムを稼ぐ役割でした
昨年とは責任感の重さが違いました。今年は3年生で上級生ということもあり、前でタイムを稼がなければいけませんでした。その中でチーム内4番ということで、目標からも遠い順位だったので、そこは反省して次に繋げたいです。

- 15km付近までは、日本人先頭集団に食らい付いていました
15kmくらいまでのスピードというのは、思っていたよりも付いている感じがしました。レース中は結構戦えるなと認識する部分があり、本当はあのまま付いていって、ラストは先頭集団で勝負したかったですが、15kmまでは実力を発揮できたのでそこは良かった点だと思います。一方でラスト5kmは今後の課題かなと思います。

- 後半部分の失速の原因は
足の痛みもありましたが、まだ実力的に戦えないなと感じました。僕自身はトラックの方が得意で、ロードでのラスト5kmにはまだ課題が残るので、箱根本戦に向けて修正していきたいです。

- ラスト5kmはどういった思いで走ってましたか
そこまではチーム内トップで走っていたので、足は痛かったですがタイムは落とせないなと思いながら走っていました。1秒でも速く自分がゴールして、タイムを稼がなければいけないという思いが強かったです。

- 今回の予選会は、3月の学生ハーフと同様に風が強い悪条件でした
学生ハーフの時はとことん走れなくて、トラウマになっていました。ですが、3年生になってから力を付けていたこともありますし、学生ハーフを経験できていたことは逆に強みだと感じていたところもありました。今回は風が強い中でも、自分なりにしっかりレースを組み立てることができたのかなと思います。地力の面でも3年生になってから付いたと感じているのでそこは自信を持ってこれからもやっていきたいです。

- レース後は坪田監督からどういった言葉がありましたか
直接言われた訳ではありませんが、上級生はしっかりと走らないとダメということを雰囲気で感じ取りました。結果としてみたら3年生の結果は全体的に良くなくて、1、2年生の走りの方が目立っていたと思います。そこをしっかり受け止めて今後の試合では上級生らしい走りをしたいです。

- 昨年度は予選会を走りながら、本戦ではエントリーから外れました
去年は不調と足の痛みがあったことで、外れる形になりました。特にハーフを走った後のダメージが大きくて、これまで継続して長い距離の試合に出ることができていません。今回も少し痛みが出てしまいましたが、今年は去年の反省を生かして、怪我せず、調子も落とさずというのを意識してこれからやっていきたいです。

-今年こそはという思いが強いですか
そうですね。今年は走ることはもちろんですが、区間順位的にも良い順位を求めてやっていきたいです。

- 去年エントリー漏れを経験してから何か見直しました部分はありますか
怪我をしないということです。怪我をしてしまうと、いくら力があったとしてもエントリーされないので、ケアの面を見直しました。今年の夏合宿は初めて怪我をせずに、こなすことができたので良かったです。チーム全体としてもケアや食事といった細かい部分に気を配るようになっていて、怪我人も例年よりは少なく抑えられている印象です。

- 夏合宿はどういうことを意識して練習しましたか
怪我に気をつけながらやっていたのと、駅伝シーズンはハーフの距離を走らないといけないので、20kmという距離に対応できるように、レースをイメージしながら練習していました。

- 夏合宿の手応えは
練習も全部こなすことができましたし、内容としても自分の中では走れていた方かなと思います。

- 9月の日体大記録会では28分台をマークしました
夏に練習ができていたので、28分台は出るかなと思っていました。単独での走りになりましたが、28分台が出せて良かったです。ただ、もっとタイムは出るとは思うので、記録会に参加する機会があればしっかり自己ベストを狙っていきたいです。

- 鎌田選手に追いついてきているという実感はありますか
今年に入って、練習に関しては同じくらいでやれてきていると思います。トラックでは結構戦えるなと感じてきていますが、この前のハーフでは自分の弱い部分が出てしまいました。20kmのレースでも鎌田先輩に勝てるような体作りをこれからしていきたいです。

- 鎌田選手と挑む最後の駅伝シーズンになります
一緒に走れるのは今年が最後なので、できれば2人でたすきを繋ぎたいと思っています。高校時代から切磋琢磨しながら練習をしてきたので、最後は2人で良い結果を出していきたいです。

- 前回の箱根では鎌田選手が1区で区間賞を獲得しました
自分もあれくらいでは走りたいと思いました。僕も今年は区間賞を取れるように頑張ります。

- 箱根では何区を希望しますか
やっぱり1区ですね。高校時代から1区を走っていて、自分の中で向いているなと思いますし、ラストのスピードには自信があるので、箱根では1区を走って、去年の鎌田先輩みたいに区間賞を目指したいです。

- チームとしては本戦で5位以内という目標を掲げています
総合5位というのは厳しい目標ではありますが、達成するためには僕が区間賞であったり、区間5位以内で繋ぐことが大切になってくると思います。これからの練習では、僕や鎌田先輩ら上級生が引っ張っていってチームの士気を上げられるようにしていきたいです。

- 最後に駅伝シーズンに向けて意気込みをお願いします
今回の予選会は個人としては不甲斐ない走りをしてしまいましたが、チームとしては本戦への出場権をつかむことができました。また、全日本の方も自分が走って出場権を獲得しました。自分が走って勝ち取った舞台で、リベンジを果たせるように頑張りたいです。

 

川上有生(総合122位、学内7位) 記録:1時間04分36秒

- 今の率直な気持ちは
チームとして通過できたことは良かったのですが、個人としても、チーム全体としてもいい結果ではなかったのかなと思います。

- レース前の目標設定などは
目標設定とかもあったんですけど、それは風とかもあったので、もともと出ていたのよりは低くなるとは思っていたんですけど、それよりも全員の出来が悪かったという感じです。

- 自身のレースプランなどは
自分でプランを立てていたというよりは、坪田さんから集団走の中でこれくらいのタイムで走れとは言われていました。

- 5km地点では全体25位でしたが、想定よりも遅れていたことに焦りなどは
25番目と聞いた時はびっくりしましたが、前にいるチームが常連校ではなかったので、後半たれてくるだろうなというのは思っていました。

- 来週の全日本駅伝には同学年の3年生が多くエントリーされていますが
去年の箱根予選も出走12人中7人が同期で、去年走ったメンバーで今年走れていないメンバーもいるんですけど、同期が大きな大会にチームの中でエントリーされているというのは嬉しいですし、自分としてももっと頑張らないといけないなと思います。

- 全日本駅伝に向けての意気込みを
今回の予選会ではチームに貢献する走りができなかったので、全日本駅伝ではしっかり区間上位で走ってチームの目標でもあるシード権獲得に貢献できるような走りをしたいと思います。

中園慎太朗(総合127位、学内8位) 記録:1時間04分38秒

- 予選突破し、今の気持ちは
鎌田さんが途中で転倒してしまったり、風邪の影響などのトラブルがあり、思い通りにはいきませんでした。監督からは11位と1秒差でもいいから出場圏内で帰ってこいと言われていたので、予選突破できて良かったです。個人的には、本来自分たち上級生が引っ張らなければいけないのに、情けない走りをしてしまったなという感じです。

- 強風でしたが対策などは
今年の3月にあった日本学生ハーフマラソンも会場が同じ立川(駐屯地)で、その時もすごい強風だったので、分かってはいました。なので、その時の経験を後輩たちに伝えるというか、自分が集団の前に出て走るというよりは、周りの選手のケアというところに徹しました。

- 集団で行くというのは意識していたのか
本当は一つ前の集団で走る予定だったんですけど、チームのトラブルなどもあったので、自分が抜けて走るというよりは、集団で走ることを意識しました。

- 全日本駅伝に向けて。予選会では走ることができませんでしたが
今回の全日本駅伝予選会は自分は選ばれなくて、前々回の全日本駅伝でもエントリーはされていましたが走ることができませんでしたが、今は調子が上がってきているので、今回選ばれたら、箱根予選会では不甲斐ない走りをしてしまったので、チームに貢献できる走りをしたいです。

- 自身の今の調子は
予選会前から自分の中で手応えがあるくらい調子が良くて、状態には上がってはいました。全日本駅伝になると予選会独特のトラブルはなくなると思いますし、しっかり調整すればもともと調子は上がってはいたので、もっともっと良い走りができるんじゃないかと思います。

- 今後に向けて
今回の箱根駅伝予選会では、自分が上級生として情けない走りをしてしまいました。全日本大学駅伝や大一番である正月の箱根駅伝というところでは、しっかり練習してきた成果というのをちゃんと出したいです。その成果が出れば個人としてもチームとしても結果は必ずついてくると思うので、与えられた仕事をしっかり果たせるように、怪我のないよう調整して頑張りたいと思います。

松本康汰(総合240位、学内11位)、記録:1時間06分19秒

- 6位での通過となりました
チームとしては総合3番以内で通過することを目標にしていたので、通過できたことは良かったんですけど、課題がまた見つかったかなと思います。

- 目標やレースプランは
62分台でまとめるというのが当初の目標で、当日の天候次第でタイムの前後はあるという話でした。当日風が強かったので、タイムよりは順位を狙おうと思って走りました。50番以内というのを一応考えていて、昨年後半上げていってタイムが出たので今年も後半上げていけたらと思っていたのですが、全然上がらなかったです。

- ご自身の走りを振り返って
タイムを稼ぐ立場だったんですけど、自分の弱い部分が全面的に出てしまったレースでした。後輩の背中を見ているだけのレースになり、悔しい結果になってしまいました。

- 今回の個人としての結果は、今季法明戦までレースに出ていなかったことが影響しているのでしょうか
箱根が終わってからけがをしてしまい前半シーズンほとんど走れなくて、練習が詰めていなかったというのも若干あると思います。ただ直前は調子も上がってきていて、結構いけるかなという手応えもあったので、それが原因かと言われるとそれは違うかなと個人的には思っています。

- 予選会では4つのグループに分けられていたと伺いました。どのような分け方だったのでしょうか
A、B、C、Dに分けられていて、Aが鎌田(航生)さん1人で、自分のペースで日本人トップを狙う形でした。Bが清家(陸)さんと内田(隼太)くんで62分前半を狙って、第一集団で勝負するようなグループでした。僕と川上(有生)と中園(慎太朗)がCチームで、62分半が目標で二桁順位が最低限というグループでした。残りの6人が1㌔3分ペースで押していって、100番前後でまとめて帰って来るという感じでした。

- 本戦に向けて強化したい点は
上り坂や今回のように風が強いタフなレースに限りなく弱いので、そういう点を克服していかなきゃいけないと思っています。

- 予選会や全日本大学駅伝には3年生が多くエントリーされていました
同期がメンバーに選ばれたり、周りから強い学年と言われるのはうれしいですが、その分期待に応えなきゃという思いもあります。今回エントリーされていない3年生も絶対に上がってくると思っているので、夢話ではあるんですけど、4年生の時の箱根10人は僕ら3年生で全部占めたいなと思っています。

- 全日本に向けて
今回結果が悪くて走れるかわからないですし、厳しいかなと思うんですけど、前半シーズンから結果を残せていないのでそろそろ一発爆発したいなと思っています。

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