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【卓球】第87回全日本大学総合選手権 個人の部  2年ぶりの全日学で各選手奮闘するも、3回戦の壁を越えられず

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【卓球】第87回全日本大学総合選手権 個人の部 2年ぶりの全日学で各選手奮闘するも、3回戦の壁を越えられず

第87回全日本大学総合選手権 個人の部
2021年10月28日(木)〜31日(日)
所沢市民体育館

2年ぶりの開催となった全日本大学総合選手権・個人の部(全日学)。法大からはダブルスに3ペア、シングルスに5人が出場し熱戦を繰り広げた。

最後の全日学となった佐藤・盛武ペア

試合結果

男子ダブルス結果

結果 選手名
2回戦敗退 天野宏哉(国3)・加藤健太(国2)ペア
3回戦敗退 佐藤陽大(営4)・盛武大悟(国4)ペア
手塚元彌(営3)・堀千馬(営2)ペア

 男子シングルス結果

結果 選手名
2回戦敗退 佐藤
手塚
3回戦敗退 盛武
天野

 

戦評

ダブルス

初日はダブルスが行われ、手塚元彌(営3)・堀千馬(営2)ペア、天野宏哉(国3)・加藤健太(国2)ペア、佐藤陽大(営4)・盛武大悟(国4)ペアの3組が出場した。手塚・堀ペアと天野・加藤ペアは1回戦から出場し、両ペアともに落ち着いた試合運びを見せ、見事初戦突破。

2回戦目では、天野・加藤ペアは今大会優勝を果たした愛工大の宮本春樹・田原彰悟ペアと対戦。強敵相手にフルセットまでもつれ込む試合展開を見せるも、最後は相手に軍配が上がり、2-3で2回戦敗退となった。同じく2回戦目に駒を進めた手塚・堀ペアは同じく愛工大の下級生ペアと対戦。2セット目、3セット目ともに接戦となったものの、しっかりと勝ち切り3回戦進出を決めた。2回戦からの登場となったのは、久しぶりにダブルスを組んだ佐藤・盛武の4年生ペア。高知工科大の同じく4年生ペア相手に終始攻め続け、1セット落としたもののセットカウント3-1で3回戦へ駒を進めた。

3回戦は両ペアとも厳しい戦いとなった。先に試合が始まったのは手塚・堀ペア。相手は今年行われた関東学生新人選手権で優勝した、明大の宮川昌大・手塚峻馬ペア。圧倒的な強さを誇る宮川・手塚ペアに対し、粘りの戦いを見せたものの、セットカウント1-3で3回戦敗退となった。佐藤・盛武ペアは専大の上村太陽・阿部悠人ペアと対戦。先に2セットを奪われたが、ラリーで攻め続け、3セット目を奪い返した。しかし4セット目では相手の勢いに押され、セットカウント1-3で悲願の4回戦進出とはならなかった。


3回戦まで進んだ手塚(右)・堀ペア

シングルス

大会2日目からはシングルスが行われ、法大からは佐藤、盛武、天野、手塚、堀の5人が出場。前日のダブルスの悔しさを晴らすべく、上位進出を目指す。1回戦から登場したのは盛武、天野、堀の3人。堀は終始安定した戦いで危なげなく初戦を勝利。しかし盛武と天野は初戦の硬さからか、苦戦を強いられる。2人ともフルセットまでもつれる展開となるが、粘りの戦いを見せ辛くも初戦を突破。3人そろって2回戦進出を決めた。

2回戦では天野がストレート勝ち、盛武が一回戦に続きフルセットの末に勝利し、3回戦へ駒を進める。一方で堀は角シードの横谷晟(愛工大)と対戦。終盤粘りを見せるも2回戦敗退となった。また、2回戦からはシードの佐藤と手塚も登場。佐藤は1セット目を先取するも、相手の攻めに対応できず1−3で敗れる。手塚も毎セット接戦となるが、要所で決めきれずストレート負け。法大のエースであり、上位進出候補であった2人が、まさかの2回戦敗退で早々に姿を消すことに。

続く3回戦、盛武は専大の阿部と対戦。両者一歩も譲らない戦いで、試合は3戦連続のフルセットに。最終セットでも攻めの姿勢を貫き互いに点を取り合ったが、デュースの末に敗れ、惜しくも3回戦敗退となった。もう1人の3回戦進出者、天野の相手は中大のエースの一角である小野寺翔平。第3セットではデュースに持ち込むなど格上相手に粘りの戦いを見せるも、ストレート負けで4回戦進出はならなかった。

シングルス、ダブルスともに3回戦までで全員が姿を消し、2年ぶりの開催となった全日学は悔しい結果となったが、今後に向けての収穫や課題が見つかった大会となっただろう。来月にはオープン開催ではあるが、久しぶりに関東学生リーグ戦が行われる。新体制で挑む初の団体戦となるが、今大会の反省を生かしどのような試合を見せてくれるのか。4年生の思いを受け継ぎ、新たなスタートを切る法大卓球部から目が離せない。(板倉大吾、芦川有)


手に汗握る熱戦を繰り広げた盛武

選手インタビュー

佐藤陽大(営4)

-最後の全日学でしたが今大会を振り返って
最後の全日学ということで悔いのないに試合にしようと心がけていました。結果は出すことはできませんでしたが、自分なりの試合ができたと思います。

−大会前の調子はいかがでしたか
調子は悪くなかったです。

-シングルスの試合を振り返って
シングルスの良かった点としては自分は元々荒いプレーが多く、それを大学に入り少しずつ修正し今回それができたかなと思います。良くなかった点としては、中途半端なプレーを最後まで続けてしまい全体的にプレーが硬くなってしまった点です。

-ダブルスは久しぶりに盛武選手とのペアでした
盛武とは高校からダブルスを組んできて、今回でダブルスを組むのが最後になるということで試合前にはできることは出し切ろうと話して試合に臨みました。結果、試合は負けてしまいましたが悔いなく試合ができました。

-試合後に監督やコーチ、後輩と話したことは何かありますか
試合後には監督、コーチとこれまでの大学生活の卓球について少しお話をさせていただきました。大学に入り最初のリーグ戦は勝てませんでしたがそれでも監督、コーチが試合に使い続けて下さったおかげで少しずつ勝てるようになりました。本当に監督、コーチには感謝しています。後輩とは12月にリーグ戦があるので、そこでどのように試合をするかなどの話をしました。

盛武大悟(国4)

−今大会の目標は
シングル、ダブルス共にラン決(4回戦)までいくことです。

−シングルスでは1、2回戦とも逆転での勝利でしたが、試合中焦りなどはありませんでしたか
2試合とも1ー2でリードされた場面では焦りがありました。

−3回戦の専大の阿部選手との試合で意識したことは
サーブは相手に質の高いチキータをさせないためにコースや長さを工夫すること、レシーブは相手にバックで下回転を打たせないレシーブをする事を意識しました。

−佐藤選手とのダブルスは久しぶりでしたが、連携面などはいかがでしたか
正直言ってあまり上手くいかなかったです。自分が以前に比べて中途半端なプレーを続けてしまったため、佐藤に打ちやすいボールを送れず敗退してしまいました。

−最後の全日学でしたが今大会を振り返って
結果はイマイチでしたが、試合内容に関しては満足です!特にシングルは家族や知り合いなどに良い試合だったと言っていただけることが多かったです。個人的にも全試合ナイスゲームだと思えたので、出来る範囲で努力を積み重ねてきて良かったなと思いました。

天野宏哉(国3)

−今大会を振り返って
ダブルスで1年生の頃に出させてもらったんですけど緊張で何もできなかったので、今回は少しだけマシだったかなと思います。

−シングルス1回戦では2セット取ってから2セット返される展開でしたが勝てた要因は
3、4セット目はびびって落としてしまったので、5セット目では気持ちを切り替えて攻められたのが勝てた要因だと思います。

−3回戦の相手は中大のエースの1人でもある小野寺選手でしたが、試合を振り返って
正直かなり実力差があると感じました。一つ一つの技術はもちろんですが、粘り強さのような精神面でも圧倒されていたと思います。

−ダブルスでは加藤選手と初めて組みましたが、連携などはいかがでしたか
初めてだったんですけど組みづらさとかはなくて、むしろ組みやすいと思いました。今回は僕のレシーブからの展開が非常に良くなかったので、そこは加藤に申し訳なかったなと思います。また関東学生選手権でもダブルスがあるので修正していきたいです。

ーダブルスの2回戦は角シードのペアと当たりましたが戦略は
完全に格上の選手だったので、思い切って行こうという話でした。ですが途中で相手もミスをしてくれたので、粘って泥臭く点を取って行こうという話をしていました。

ーダブルスの2回戦を振り返って
試合が始まるまでは、格上のペアだったので「負けても仕方がない」と思っていたのですが、チャンスが無かったわけではないので、もう少しチャンスをものに出来たら良かったなと思っています。

ー2セット目と4セット目はどういったところが良かったですか
最初に話していた通りに粘るプレーができていたのが、2セット目と4セット目だったのだと思います。また、相手が初戦だったということもあり、調子が上がっていないところで粘ってセットを取れたので、そういった点が良かったと思います。

−今後に向けて
今回、自分の実力が足りていないことが改めて実感できたので危機感を持って練習に取り組んでいきたいです。また、今後は4年生が引退して、本格的に自分たちの代になるので、その自覚を持って1日1日過ごしていきたいと思います。

手塚元彌(営3)

-シングルスの試合を振り返って
最後まで中々調子が上げられず、セットを取り切ることができなかったです。最後の1点まで迷いがありました。

-ダブルスは堀選手とのペアでした。ペアを組む上で意識したことは
お互いの長所を出せるように意識しました。特に打球するコースを意識しました。

-1、2回戦はストレート勝ちでした。どういったところが良かったですか
サーブから4球目までの細かい部分が相手よりも上手くいってたと思います。

-3回戦は新人戦の優勝ペアでしたが試合を振り返って
少し意識し過ぎていたと思います。特に強く打たなければいけないなど思い、ミスが目立ってしまいました。

-今後に向けて
今回の全日学は反省の多い試合でした。また一から出直して、今後の試合に向けて努力します。

加藤健太(国2)

ー今回、天野選手とのペアになった理由は
左利きとダブルスを組むことが苦手で、(以前ダブルスを組んでいた)堀さんの特徴を生かすことができませんでした。なのでお互い右利きで、似たような戦型の天野さんとペアになったのだと思います。

ー1回戦では加藤選手のバックハンドが冴えていましたが手応えは
練習からかなり多くバックハンドを使っていたので、練習通りにできたかなと思います。

ー2回戦では角シードのペアと当たりましたが戦略は
1セット目を取れないと負けてしまうと思っていたので、1セット目からしっかり攻めて行こうと考えていました。

ー5セット目までもつれ込みました、試合を振り返って
まさかここまで競るとは思っていませんでした。ですが5セット目は序盤から連続失点を許してしまったので、あまり良くなかったと思います。

ー2セット目と4セット目はどういったところが良かったのですか
自分のチキータからのレシーブの展開がよく、そこをきっかけにラリーも落ち着いてできたところが良かったと思います。

ー今大会で見つかった今後の課題は
今回の試合では、お互いサーブが甘くなってしまうことが多かったので、そこをお互いに練習したいです。また、ラリー中にもっと落ち着いて、足を動かすということを課題として練習していきたいです。

堀千馬(営2)

-初めての全日学でしたが緊張はありましたか
試合前は少し緊張していましたが、コートに入ったらあまり緊張しませんでした。

-シングルス1回戦は逆転での勝利でしたが勝てた要因は
戦術を変えて試合の流れをつかむことが出来たことです。

-シングルス2回戦を振り返って
試合前はどこまでやれるか考えていましたが、実力の差を感じる試合になってしまいました。

-ダブルスの試合を振り返って
ダブルスの出来は悪くなかったと思います。勝つチャンスがある試合を勝てるように練習したいです。

-今後に向けて
一つ一つの試合で実力を発揮して目標達成できるように頑張ります。

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