第64回関東地区大学選手権大会2回戦
2022年3月14日(月)
法大多摩キャンパス
4年生の引退後、新体制で挑む関東選手権が幕を開けた。昨年は準決勝敗退という悔しい結果となった法大。対する初戦の相手は同じ六大学リーグ所属の早大という注目の一戦となった。
大事な初戦の先発を託された伏見颯真(営3)は、起用に応える7回1失点の好投を見せた。初回に連打で先制されるも裏の攻撃で反撃。2番・古屋一輝(経3)が相手失策の絡む安打で出塁し反撃ののろしをあげると、4番・堀尾浩誠(社3)と6番・中井雄也(社3)の適時打で3得点。逆転に成功した法大はその後堅い守備で好機を与えず、相手打線を抑え込む。7回には鈴木の適時打によって1点を追加し、そのままリードを守り切った。1-4で見事勝利し、今年初白星を飾った。
試合結果
試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
早大 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 10 | 3 |
法大 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | × | 4 | 8 | 1 |
(早大)●大澤、安在ー服部
(法大)〇伏見、古川端ー澤野
三塁打:堀尾(1回)
二塁打:中井(1回)、鈴木(7回)、塩唐松(8回)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (6) | 唐橋悠太(経2) | 桐光学園 | 4 | 1 | 0 | 0 |
2 | (8) | 古屋一輝(経3) | 健大高崎 | 4 | 1 | 0 | 0 |
3 | (9) | 鈴木歩夢(社2) | 明星 | 4 | 1 | 1 | 0 |
4 | (3) | 堀尾浩誠(社3) | 報徳学園 | 2 | 2 | 1 | 2 |
5 | (4) | 高橋凌(社2) | 花巻東 | 3 | 0 | 0 | 1 |
6 | (5) | 中井雄也(社3) | 済美 | 3 | 1 | 2 | 1 |
7 | (7) | 関宮楓馬(社1) | 静岡 | 3 | 0 | 0 | 0 |
8 | (DH) | 塩唐松宏将(社2) | 鳴門 | 4 | 2 | 0 | 0 |
9 | (2) | 澤野智哉(社2) | 国士館 | 3 | 0 | 0 | 0 |
P | 伏見颯真(営3) | 帯広緑陽 | ー | ー | ー | ー | |
古川端晴輝(社1) | 花巻東 | ー | ー | ー | ー |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | |
---|---|---|---|---|---|
伏見 | 7 | 9 | 8 | 1 | 1 |
古川端 | 2 | 1 | 3 | 2 | 0 |
戦評
今年初めてとなる大会の大事な初戦に臨んだ法大。ともに六大学リーグでしのぎを削る早大打線を相手に、副主将に就任した伏見颯真(営3)が先発マウンドに登った。
初めの打者をテンポよく抑えるも、試合は初回から動き出す。
早大打線にいきなりの3連打を浴び、先制を許してしまう。しかしその間に三塁を狙った走者を阻む好守備で、野手陣がサポート。伏見もそれに応えるように強気にストレートの見逃し三振を奪い、主導権を譲らない。
追いかける展開となった法大打線はすぐさま反撃を開始。1死から2番・古屋一輝(経3)が相手失策を誘う安打を放って出塁。頼れる主将が早々に好機を作り、チームは流れに乗る。得点圏に走者を置き、打線はクリーンナップへ。3番・鈴木歩夢(社2)が内野ゴロに打ち取られるも4番・堀尾浩誠(社3)が三塁打を放ち、あっという間に同点とする。試合を振り出しに戻した法大は、5番・高橋凌(社2)が四球で出塁しその後も得点を狙う。もう1本が欲しい2死一三塁の場面で6番・中井雄也(社3)の二塁打によって逆転に成功。
初めの好機を逃さずものにした法大は、伏見の粘り強い投球で走者を出しながらも相手に得点を許さない。試合終盤に差し掛かった7回には、相手失策で出塁した走者を鈴木が左方向への二塁打で返し、追加点が生まれた。
7回1失点の好投をした伏見に代わった古川端晴輝(社1)は9回に死球と失策によってピンチを迎えるも、続く打者を落ち着いて打ち取り試合終了。
トーナメント形式ならではの緊張感が漂う中、攻守がかみ合った理想的な試合運びで初戦を突破した法大。次戦でも法大らしい強さを見せてほしい。
(記事/写真:山中麻祐子)
選手インタビュー
中井雄也
ー今日の試合を振り返って
初球からいこうと自分は決めていました。チャンスで回ってきたので、しっかり返してチームにいい流れを持たせようと思って打席に入りました。それがいい結果につながったと思います。
チーム全体的に打撃も守りもオープン戦からとてもいい状態で試合に入れたと思います。
チャンスを作るために、二塁に進めるバントやエンドランとかそういう練習はしていました。そこからあと1本というのは気持ち次第だと思うので、みんなの勝ちたいという気持ちが勝ちにつながったと思います。
チーム全体、ベンチの人もすごく声をかけてくれて盛り上げてくれたので、自分も気持ちが上がっていい試合ができたと思います。
自分自身初球から打つことをもっと意識して、初回に先制点を取れるようにしっかり頑張っていきたいと思います。
伏見颯真
僕は初回に点を取られたんですけど、バッター陣がすぐに返してくれて僕もリラックスして投げられました。その後も野手が追加点を取ってくれて、こういうゲームがしたいなというようなゲームができたんじゃないかなと思います。
この日に向けて冬の間ずっとみんなで一生懸命やってきて、僕を含めみんないい状態で試合を迎えられているんじゃないかなと思っています。
監督には1イニングずつ1人ずつ抑えていけというふうに言われていたので、それを意識して目の前のバッターに全力でいった結果が7回1失点なのかなと思います。
去年から対戦しているバッターもいてお互いこういうバッター、こういうピッチャーというのは知った上での試合だったと思うんですけど、自分の力を出して勝負できたんじゃないかと思います。
今年はチーム全員でベンチにいるメンバーもベンチ外のメンバーも全員で勝利を目指して全国を目指してというところでやってきて、今日はまさにチーム一丸となってつかんだ勝利なんじゃないかなと感じました。
次の試合もチーム全員で勝利を目指して頑張ります。