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【テニス】2021年度関東学生ステップアップトーナメント大会 男子シングルス1回戦~3回戦 山口貴大、中村隼が奮闘するも、ベスト16進出ならず…

2021年度関東学生ステップアップトーナメント大会
2022年3月7日(月)~21日(月)
大宮けんぽグラウンド

新型コロナウイルス拡大の影響により新進選手権大会が中止となる中、関東学生テニス連盟は初の試みとして関東学生ステップアップトーナメント大会を開催した。法大からは山口貴大(経3)、白戸司(スポ1)、中村隼(社1)が決勝トーナメントに進出した。

見事3回戦進出を決めた中村

男子シングルス1回戦

山口貴大(経3)  4-1,4-1 松田和輝(東大)
白戸司(スポ1) 4-0,1-4,5-10 吉田陸人(駒大)
中村隼(社1)  5-4,4-1 後藤亮太(早大)

男子シングルス2回戦

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
山口貴大(経3) 2-4,4-0,10-8 井上啓太郎(成城大)
中村隼(社1) 1-4,5-4,11-9 法華津光(早大)

男子シングルス3回戦

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
山口貴大(経3)  0-4,3-5 山口巧(日大)
中村隼(社1)  1-4,5-4,1-10 清水渉平(日大)

戦評

3月14日 男子シングルス1、2回戦

男子シングルス1回戦
男子シングルス1回戦に登場したのは白戸司。ファーストセット、序盤からフォアハンドで相手のミスを誘い、優位に試合を運ぶ。その後もポイントを重ね、4-0でセットを終える。続くセカンドセット。サーブミスなども絡み、第1,第2ゲームを落としてしまう。第3ゲームでブレイクするも、流れを戻しきれず1-4でセットを落とす。ファイナルセットでは序盤からお互い一歩も譲らない攻防を見せ4-3に。しかし、その後連続で失点をしてしまい、8-10で惜敗した。

続いて男子シングルスに登場したのは中村隼。ファーストセット。序盤は緊張で体が硬くなってしまい、ミスを連発。しかし第4ゲームからは徐々に調子を取り戻し、互いにゲームを取り合う展開に。試合はタイブレークまでもつれ込むも、見事5-4でこのセットをものにした。続くセカンドセット。流れをつかんだ中村は強気な姿勢でゲームを連取していく。セカンドセットは4-1で幕を閉じ、危なげなく2回戦進出を決めた。

男子シングルス2回戦
この試合に勝ち、上級生としての意地を見せたい山口貴大。第1ゲームでいきなりブレイクを奪うも、第2ゲームですかさずブレイクされてしまう。その後も相手のペースに合わせる展開となり、攻め切ることができず2-4でファーストセットを落とす。続くセカンドセットでは長いラリーにもつれ込む展開に。しかし、長いラリーの中でも正確にストロークを打ち、相手のミスを誘い得点を重ねる。4-0でセットをものにした。迎えたファイナルセット。両者キープし合い拮抗する試合を見せる。8-8で迎えた17本目、長いラリーの末に相手の横を抜くショットを打つ。この一打が決め手となり見事10-8で勝利を飾った。

3月16日男子シングルス3回戦

3回戦に登場したのは山口貴大。序盤から、終始相手にペースを握られる苦しい展開に。山口が「相手は球こそ飛んでこなかったが、どんな球でも返してくる」と試合後振り返ったように、相手の粘り強いテニスに翻弄さる。そのままミスを誘われ、ファーストセットを0-2で落とす。セカンドセットは一時リードするも、「セットをとることへの意識が働いた」と山口。終盤はポイントを奪われる場面が多く見受けられ、3-5でセットを落とし、3回戦敗退となった。

男子シングルス3回戦には中村隼(社1)が登場。終始サーブでのミスが目立ち、課題が見えた試合となった。ファーストセット。第1ゲームでブレイクするも、続く第2ゲームでは苦しい展開に。サーブミスで3連続失点をしてしまう。「一気に体が緊張した」と本人も語ったよう、その後は打ち損じが目立つ。流れを引き戻せないまま1-4でセットを落とした。続くセカンドセット。ファーストセット同様にサーブで得点を取れず流れをつかむことが出来ない。しかし相手のサービスゲームでラリーに持ち込み、粘りを見せる。4-4で迎えた第9ゲーム。両者一歩も譲らずタイブレークに持ち込むも、意地を見せセットをものにした。しかし、ファイナルセットではまたも苦しい展開に。相手のストロークを前にミスが続いてしまう。最後まで相手に主導権を握られ1-10と悔しい敗戦になった。(記事、写真:溝口真央、東夏紀、脇野剛)

選手コメント(3月14日)

白戸司

ー今日の試合を振り返って
初めの方は自分から攻めることができました。途中から相手に合わせられて、自分のテニスができなくなり、流れを持っていかれてしまったので、変化を付けられれば良かったなと思います。

ー後半苦しい試合展開となりましたが勝ちきれなかった原因は
相手に合わせるテニスになってしまったことです。体力的に相手の方が上だったのですが、相手の粘りあうテニスに合わせてしまったため、勝てなかったのだと思います。

ー新進が中止になりましたが、その中で今大会までどんな練習をしてきましたか
自分は武器がなかったので、フォアハンドを武器にできるように鍛えていました。そこが初めの方はうまくいったので得点が取れました。

ー今大会で見えた課題は
相手に合わせず、自分のテニスを貫き通すことです。

ー春関に向けて
サーブがあまり強くないので、サービスゲームでキープできるようにしていきたいです。

中村隼

ー1試合目を振り返っていかがでしたか
最後まで緊張したままでした。心では「勝ち」を意識しないで自分のテニスをしようと思っていたのですが、どうしても心の中で勝ちたいという気持ちが出てしまいました。そうすると僕はついあたふたして地に足がつかない状態になってしまうんですよ。簡単なミスがたくさん出てしまい、緊張したまま終わってしまったので、納得のいくテニスはできませんでした。ですが相手のミスや自分の良いところを出すことができ、なんとか勝つことができました。

ーどのような気持ちで試合に入りましたか
試合前は「楽しもう」という気持ちで入ります。ですがいざ試合が始まると、どうしても緊張してしまいますね。どちらかというと心が緊張するというよりかは、体が緊張してしまいます。

ー1試合目から2試合目にかけて気持ちの変化はございましたか
僕は勝ち負けというよりかは、自分の良いテニスができたかできてないかということに重点を置いています。なので試合が終わった時は自分が1回負けたものだと思って、気持ちを吹っ切るようにしています。1試合目は結局勝ちましたが、反省して、同じことをしないようにしようという気持ちで臨みました。なので最初はうまくいきませんでしたが、気持ちを仕切り直せました。

ー2試合目はいかがでしたか
1試合目にファーストセットを取られたのは体が緊張してしまったからなんですよね。なので2試合目にファーストセットを取られた時も「またか」というふうに思いました。そこで冷静に考えていたら、ふと以前コーチが言っていた「試合は”試し合い”と書くから、練習でやってきたことを試す場なんだよ」という話を思い出したんですよ。なので今まで自分がやってきたことが合っているのか試そうという気持ちでセカンドセットをやりました。そこからは練習を思い出しながら球のテンポを速くしたり、緊張した時も「試すんだ」という気持ちを強くもって乗り切りました。

ー今日見えてきた課題は
とにかく過ちを繰り返さないことですかね。「試し合い」を心がけて勝ち負けに執着せずにやれば、勝っても負けても次につながると思います。

ー本日良かったところは
僕は視野が狭くなりがちで、1個のことにしか集中できないタイプなのですが、今日は色々考え、冷静に自分を見ることができました。広い視野をもって色々出来たことが今日の良かったところです。

ー次の試合への意気込みをお願いします
次の試合はストレート勝ちで!「法政の中村」と言われるような強い選手になりたいです。

山口貴大

ー本日の試合を振り返って
2試合目は、強い後輩が前に競っていた選手でした。球が全部返ってくるので、ゆっくり自分で作っていこうと思っていたのですが、あまり調子が良くなく流れを作れなかったです。調子が良くない中で、ポイントを取るために打つか何もしないかの2択でやりました。ファーストセットは最初にブレイクを取れたのですがすぐにブレイクされて。そこを取れたら、ファーストセットも競れたのかなと思います。セカンドセットは切り替えてブレイクしてその後も取れたので、4-0で、ストレートで取れました。

ー試合の後半ではラリーになることが多かったが、粘り切れた要因は
学校のコートが工事で使えない中でも、外部でコートを借りて練習がしっかりとできていたので、自信がついていたからです。練習試合でも勝っていたので、自信があり、打つところで打てたのが良かったです。最後の方にバックハンドで出られた時があったのですが、それを打って相手の横を抜けたのが大きかったです。そこで落としていたら、この試合負けていたと思います。

ー次戦以降の目標
優勝で!

選手コメント(3月16日)

山口貴大

ー本日の試合を振り返って
最初のセットは相手のペースに付き合ってしまい、自分も打てなくなってしまいました。競っている状況までもっていくことはできましたが、その状況でポイントを取りきれなかったのが敗因だと思います。

ー今日の試合の反省点
ゲームを取るまでにリードをする展開もあったが、そこで少し意識してしまったり、気が抜けたりといったことがあり、そのままの流れで試合を進めることができませんでした。今日出た反省点を春関までに直したいと思います。

ー今日の試合の良かった点
そんなになかったです。前回の試合は、勝ちに繋げられたので良かったのですが、やはり負けてしまうと良かった点より反省点のほうが多く出てきてしまいますね。相手は球があまり飛んでこなかったのですが、とにかく返してきました。そして自分はその球をなかなか打ちきることができませんでした。自分の今の課題を知れたということが今日の良かった点です。

―今後どのような練習をしていきたいか
あまり飛んでこない球を、どれだけ正確に返せるかが大切だと思うので、これからその部分を練習していきたいと思います。

―次の試合の意気込み
予選は通過したいと思います。

中村隼

ー今日の試合を振り返って 
うまくいかなかったというのが一番です。

ーサーブで苦戦しているように見えました
1ゲーム目は調子がよくブレイクしてスタートしたのですが、次のゲームで3ポイント連続サーブが入らなくて。そこから気持ち的に下がってしまったのと、一気に体が緊張してしまいました。2ゲーム目のサーブが今日の勝敗の決め手になってしまいました。最後まで自分の中で良いと思えるテニスができなかったです。

ー気持ちの面での影響が大きかったと
もちろん、気持ちの面で負けてしまった部分もありました。たださすがに3ポイント分、6本連続でサーブをミスしていると、体が勝手に硬くなり、伸び伸びとテニスができなくなってしまいました。その結果、ストロークなどにも影響が出てしまったと思います。

―相手選手の印象は
対戦したことはなかった人です。自分に対して気持ちが落ちてしまっていたので、相手のここが強かった、仕掛けられたとかではなく、自分ひとりで勝利を手放してしまったと思います。

―大会を通して見えた課題は
緊張してしまうところです。勝ち負け意識するとどうしても緊張してしまいます。あと、うまくいかないとやっていても楽しくなく、気が散ってしまうところです。どんどんと負の連鎖になってしまうところが良くないです。今日の試合に関しては、今まで練習してきたものを発揮せず負けてしまったので、負け方としても反省です。

―春関に向けて強化したいものは
今日の敗戦のきっかけとなったサーブを、自信が出るくらい練習したいです。サーブは唯一、相手に影響されず打てるものなので、もちろん武器にできたらいいですが、ミスするのは論外だと思うので、自信をもって練習したいです。

―春関に向けて
夢は大きく、優勝で。

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