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【硬式野球】東京六大学野球2022春季リーグ戦 第1週 早大1回戦 新・エース篠木の圧巻の完投劇で、白星発進!

東京六大学野球2022春季リーグ戦 第1週 早大1回戦
2022年4月9日(土)
神宮球場

ついに開幕した東京六大学野球2022春季リーグ戦。法大は開幕カードで早大と対戦。先発の篠木健太郎(営2=木更津総合)が142球、14奪三振の圧巻の投球で、これが自身初勝利となった。打線は、2回に今泉颯太(法3=中京大中京)が初本塁打を放つなど、投打の主軸が活躍。4-1で早大を下し、開幕白星発進を飾った。

14奪三振の完投で勝利へ導いた篠木

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
早 大 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 6 1
法 大 0 3 0 1 0 0 0 0 4 8 0

(早大)●齋藤正、中森、伊藤大—印出
(法大)〇篠木—村上
[本塁打] 今泉1号(2回、齋藤正)

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8
1 (8) 宮﨑 4 1 0 .250 遊ゴ 三振 三振 中安
2 (7) 西村 4 1 0 .000 中飛   三ゴ 左安 中飛  
3 (4) 齊藤大 3 0 0 .000 右飛 四球 右飛 遊ゴ  
4 (3) 4 1 0 .250 遊ゴ 一ゴ 右飛 一安
5 (6)(5) 今泉 3 1 1 .333   左本① 三振 死球 三振
6 (9) 野尻 3 1 0 .333 右2 四球 中飛 二飛
7 (2) 村上 3 0 0 .000 左飛   投犠 遊ゴ 右飛
8 (5) 高原 3 1 1 .500   右2①   三ゴ 三振
H 平原 1 0 0 .000       投ゴ
(6) 海﨑      
9 (1) 篠木 3 2 1 .667 中3① 三安 四球 三振
31 8 3 .258

 

投手成績

球数 打者 防御率
篠木 9 145 34 6 14 2 1 1.00
9 145 34 6 2 2 1 1.00

 

ベンチ入りメンバー

10 齊藤大輝(人4=横浜) 19 村上喬一朗(法4=東福岡) 25 内海貴斗(人3=横浜)
11 扇谷莉(営4=東邦) 22 是澤涼輔(現福4=健大高崎) 31 鈴木大照(文2=明徳義塾)
13 塙雄裕(法3=常総学院) 32 久保田碧月(営3=高川学園) 36 中津大和(営2=小松大谷)
14 安達壮汰(営2=桐光学園) 5 松田憲之朗(キャ4=龍谷大平安) 1 野尻幸輝(営4=木更津総合)
15 石田旭昇(文4=東筑) 6 海﨑雄太(文4=埼玉栄) 8 宮﨑秀太(営4=天理)
16 尾﨑完太(キャ3=滋賀学園) 7 今泉颯太(法3=中京大中京) 33 西村友哉(法2=中京大中京)
17 武冨陸(営3=日大藤沢) 9 浦和博(キャ3=鳴門) 34 平原大靖(文4=石見智翠館)
18 篠木健太郎(営2=木更津総合) 23 肥後幸太(法4=法政二)
2 大柿廉太郎(法4=健大高崎) 24 高原侑希(法3=福井工大福井)

戦評

昨年は春秋共に不本意な成績に終わった法大。『一心』のスローガンの下、春の熱い戦いが幕を開けた。初戦では法大と並び六大学最多優勝回数を誇る早大と対戦した。

開幕投手に抜擢されたのは篠木健太郎(営2=木更津総合)。昨季は1年生ながら神宮デビューを果たすと3試合に登板。今季は第一先発、すなわち『エース』として多くの期待を背負いマウンドへ上がった。初回から気迫のこもった投球で三者凡退に打ち取ると、その後も強力・早大打線を圧倒。3回までに5つの三振を奪う快投を披露する。


序盤から気迫の投球を見せた篠木

篠木の好投に応えたい打線は2回、一死から5番・今泉颯太(法3=中京大中京)が初球をフルスイング。美しい放物線を描いた打球は右翼席に吸い込まれ、先制に成功。さらに続く野尻幸輝(営4=木更津総合)が二塁打で出塁すると、二死から8番・高原侑希(法3=福井工大福井)の右越え適時二塁打、9番・篠木にも自身を援護する適時三塁打が飛び出し2点を追加する。


神宮初本塁打の今泉

ここまで完璧な投球を披露してきた篠木だが4回、四球で出した走者を二塁に進められると6番・吉納に適時三塁打を浴び、1点を失う。しかし、その裏先頭の野尻が四球で出塁すると相手の失策絡みで、1点を追加した。

追加点をもらった篠木はその後は、崩れることなく圧巻の投球を披露。150km/hを超える直球と切れ味鋭いスライダーで三振の山を築くと5回以降は二塁も踏ませず。最終回もマウンドに上がると最後の打者を空振り三振に打ち取り、4-1で勝利。篠木は9回145球14奪三振の熱投で神宮初勝利を初完投で飾った。


篠木は最後まで力を振り絞る、まさに『熱投』だった

投打がかみ合い見事初戦を白星で飾った法大。王座奪還に向け開幕2連勝を飾れるか。明日以降の戦いからも目が離せない。

(記事:二瓶堅太、写真提供:法政大学野球部)

クローズアップ:篠木健太郎

『圧巻』。篠木健太郎(営2=木更津総合)の投球はこの二文字がよく似合う熱投だった。

昨季、期待のルーキーとして神宮のマウンドに上がり、一年生離れした投球で、観客を沸かせた記憶は決して遠いものではない。その篠木が今日はさらにスタンドを沸かせる投球を披露する。

2回には好打者・蛭間拓哉を152km/hの直球で三振に打ち取るなど、序盤から背番号18の右腕はエンジン全開の投球。3回には一死から得点圏に走者を置くも、連続三振で切り抜けた。4回に1点を許したが、その後は一切揺らがない。クリーンアップから始まる嫌な流れの6回も三者連続三振と圧倒的な投球で、中盤以降もグングンとギアを上げた。

終わってみれば、大学入学後全て自己最多の145球、14奪三振で『圧巻』の神宮初勝利。この投球に「楽しむことができた」と篠木。山下輝(令3年度卒=東京ヤクルトスワローズ)、三浦銀二(令3年度卒=横浜DeNAベイスターズ)の二枚看板が抜けた投手陣のエース不在の問題が懸念されたが、どうやらそれは全くの杞憂(きゆう)に終わりそうだ。

(文・大井涼平 写真提供・法政大学野球部)

選手インタビュー

齊藤大輝 主将

ー今日の試合を振り返って
先制点をとれて非常にいい形で勝つことができました!

ー主将として、今日の開幕はどのような気持ちで迎えたか
初戦絶対勝つという気持ちで挑みました。

ー今のチーム全体の雰囲気はどう見ていますか
非常に良い雰囲気だと思います!

ー今後の戦いへ向けての意気込みをお願いします
まだスタートしたばかりなので、こっからが勝負だと思います。
目の前の一戦一戦大事に戦っていきたいと思います!

野尻幸輝 選手

ー今日の試合を振り返って
チームの雰囲気で勝てる雰囲気を作り出せていたと思います。

ー第一打席の二塁打の感想は
少し開いて先に当たりましたが、振り抜いたことで強く弾けたと思います

ー初球を振り抜きましたが
自分の持ち味はガンガン振ってプレッシャーをかけることだと思うので、初球を弾けてよかったです。

ー4回には二塁からの好走塁がありました
今日より明日、日々成長していけるよう頑張ります。

篠木健太郎 選手

ー今日の試合を振り返って
絶対勝ちたい試合だったので、勝てて良かったですし、楽しむことが出来て良かったです。

ー試合前のコンディションは
良かったです。

ー試合前には、村上選手とどのような打ち合わせを
打者の特徴を頭に入れながら、その場で感じたように投げていこうと話しました。

ー今日の投球の満足度は
まずは勝つことが1番だと思うので、勝てて良かったです。また次に向けてしっかり状態を上げていきたいです!

ー2安打放ちましたが、打席に立つ際に意識していることは
あまり考えずに打席立ってます。

ー今後の登板への意気込みをお願いします
リーグ優勝に向けて、目の前の試合に全力で腕振って頑張ります!

今泉颯太 選手

ー今日の試合を振り返って
初戦で緊張感のある中でしたが、粘り強く勝つことができて良かったです。

ー1打席目の本塁打を振り返って
初球から甘い球を振り抜こうと思って打席に入ったので、本塁打という形となり良かったです。

ー篠木投手の完投について、自身はどのように見ていましたか
後輩なのに頼もしいなと見ていました。

ー明日に向けての意気込みをお願いします
チームの勝利に貢献できるように頑張ります!

高原侑希 選手

ー今日の試合を振り返って
開幕戦だったので、とにかく勝ててよかったです!

ー開幕戦で初のスタメン出場を果たしました
この冬一つの目標として、開幕スタメンを目指してやってきたので、素直に嬉しいです。

ー3回の打席で意識したこと、感触は
とにかく積極的に振っていこうと思っていたので、その点はよかったですが、まだまだ改善点が多いので、修正していきたいです。

ー自身のアピールポイントは
流れを変えるバッティングとみんなを鼓舞する声です!

ー明日に向けて一言お願いします
今年は優勝し、日本一を取らなければならないので、部員全員で一つになって必ず勝ちます。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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