関東大学春季交流大会
対慶大
2022年4月24日(日)
慶大日吉グラウンド
関東大学春季交流大会初戦、法大が迎え撃つのは昨季対抗戦4位の慶大。試合序盤からトライを重ねる法大はリードして前半を折り返すが、後半はトライを奪えず、新体制での公式戦初戦は悔しい逆転負けとなった。
(インタビューは、ラグビー部学生スタッフの方々のご協力の下、オンラインで行いました)
試合結果
トータル試合結果
22 法大 |
19 | 前半 | 17 | 24 慶大 |
---|---|---|---|---|
3 | 後半 | 7 |
ポイント詳細
3/0 | T | 2/1 |
---|---|---|
2/0 | G | 2/1 |
0/1 | PG | 1/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
T:南部、佐野、井口 G:石岡2 PG:石岡 |
※前半/後半、得点者は法大のみ記載
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学年 | 出身校 |
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1 | PR | 石母田健太 | 4 | 國學院栃木 |
2 | HO | 井口龍太郎 | 4 | 静岡聖光学院 |
3 | PR | 河村龍成 | 4 | 明和県央 |
4 | LO | 竹部力 | 3 | 大分舞鶴 |
5 | LO | 木村開 | 3 | 秋田中央 |
6 | FL | 山下武準 | 3 | 法政二 |
7 | FL | 吉永昂生 | 4 | 東福岡 |
8 | NO.8 | 佐野祐太 | 2 | 目黒学院 |
9 | SH | 山脇一真 | 3 | 天理 |
10 | SO | 熊田経道 | 3 | 大阪産業大附属 |
11 | WTB | 松田陸空 | 2 | 石見智翠館 |
12 | CTB | 金侑俉 | 2 | 大阪朝鮮 |
13 | CTB | 中井駿 | 2 | 大分舞鶴 |
14 | WTB | 南武翔大 | 4 | 京都成章 |
15 | FB | 石岡玲英 | 3 | 御所実業 |
16 | Re | 徐和真 | 4 | 大阪朝鮮 |
17 | Re | 四元涼太 | 3 | 鹿児島玉龍 |
18 | Re | 渡辺明志 | 2 | 佐賀工業 |
19 | Re | 本山淳大 | 3 | 佐賀工業 |
20 | Re | 板橋愛翔 | 3 | 日体大柏 |
21 | Re | 宮下晃毅 | 1 | 報徳学園 |
22 | Re | 小山田裕俉 | 1 | 桐蔭 |
23 | Re | 椎葉脩嗣 | 3 | 日向 |
24 | Re | 北川拓来 | 1 | 昌平 |
25 | Re | 原澤昇吾 | 3 | 法政二 |
26 | Re | 小林雅治 | 2 | 法政 |
戦評
第11回大会関東大学春季交流大会の初戦。伝統校対決となった慶應戦を迎えた。
試合開始早々は、お互いにキックを相手陣地に蹴り込み、ラインを上げて戦う展開となった。前半9分に試合が動く。敵陣に攻め込んでいた法大が一瞬の隙を突き、南部翔大(4)がサイドを突破しトライを決める。コンバージョンキックも成功して、先取点を奪う。前半22分にペナルティーキックを決られるが、流れを渡さなかった。前半25分にゴールライン付近でスクラムを組むと、そのまま押し込み、最後はNo.8の佐野祐太(4)がトライを決めた。コンバージョンキックも危なげなく決め、リードを広げる。しかし、後半30分に慶大にトライとコンバージョンキックを決められ、追い上げを受ける。しかし前半36分、法大は敵陣コールライン5m付近からのラインアウトからモールに繋げ、束になり押し切り、最後は井口龍太郎(4)がトライを決める。コンバージョンキックは外れたものの、リードをさらに広げる展開となった。慶大も前半ラストプレーで意地を見せ、トライとコンバージョンキックをしっかりと決める。前半は、手に汗握る激しい攻防の末、法大が19ー17と2点リードを保った。
吉永は後半のスクラムが課題だと語る。
雨が強く降るなか後半の笛が鳴った。開始早々から相手に攻め込まれる場面が多くあったが、粘り強くアタックし続け、得点を許さない。すると、後半14分に敵陣22mライン付近でスクラムを組み、自分たちのボールにし、ペナルティーキックを選択。FBの石岡玲英(3)が冷静にキックを決めた。そこからは互いに均衡状態が続いた。しかし、後半36分に自陣に攻め込まれ、相手ボールのラインアウトからモールに繋がれ、トライを決められ同点とされる。コンバーションキックも決められついに逆転を許す。最後に攻め込む場面で見せ場は作るも、ノーサイドの笛が鳴り響き、22ー24で逆転負けを喫した。
後半も果敢に攻めるもトライは奪えなかった。
2点差という僅差での逆転負けはより悔しさが残る結果となった。前半は、良い流れで3つのトライを決めたが、後半は1つも決めることが出来ず、自分たちのミスから相手を流れに乗せてしまった。しかし雨のコンデションの中、懸命に戦い抜いた選手達に心から拍手を送りたい。次戦の筑波大との試合は、法政らしいラグビーで勝利を期待したい。
(記事・写真:有賀優大)
インタビュー
吉永昴生
—試合をふり返っていかがですか
前半は自分たちのラグビーができていて、勢いがついたラグビーができていたんですが、後半になるにつれて勢いが落ちていたなかで、そういった部分が課題としてあるので、これからの練習で前半の勢いを後半に持っていけるような練習に取り組みたいと思います。
—公式戦初戦でしたが、主将として意識したことは
初戦ということで、個人個人の不安もあると思うんですけど、そういったところで自分の強みとしている体を張る部分、チームの最前線で体を張り続けるというところを意識しました
—スクラムの感触は
前半は自分たちのスクラムが組めていが、後半になりメンバーが変わっていく中で法政のスクラムが組めなくなってしまったので、今後は後半でメンバーが変わっても法政のスクラムが組めるよう意識していきたいと思います。
—次戦の筑波大戦の意気込みをお願いします。
筑波さんは体が強いという印象があるので、法政は体が小さい中でチャレンジャーとして泥臭いラグビーをしていきたいと思います。
南部翔大
—試合をふり返っていかがですか
前半は自分たちのペースでできていたんですけど、後半自分たちのミスで首を絞めてしまって、慶應に流れを持っていかれてしまって、負けてしまったのではないかと思っています。
―サイドからの攻撃で意識したことは
とにかく前を見て余っているかどうかで、前が空いていたんでハーフに声をかけて、自分が持ってトライという形でした。
―後半トレイを奪えなかった原因は
自分たちのミスから相手を勢いに乗せてしまって、自陣でずっとプレーしてしまったことが原因かなと思います
―次戦の筑波大戦への意気込みをお願いします。
次に向けて、今日やられたセットプレーなどの小さいミスをなくして、筑波戦も自分らしいプレーで頑張りたいと思います。
石岡玲英
—試合をふり返っていかがですか
自分たちがチャレンジしようと決めていたことを前面に押し出しながら、できたこと出来なかったことが明確に分かったので、負けてはしまったんですけど、次に繋がる良い試合ができたのではないかなと思います。
—試合で”規律”という声が出ていたが、この試合では規律は守れていたのか
守れずに規律というチェックのワードを出していたんですけど、しんどくなってきた時に規律の部分のミスから相手に付け込まれてしまって負けるという状況に持っていってしまったので、その部分をどう修正するかがこれからの法政にとって大きな事なのではないかと考えています。
―キックにおいて雨の影響は
自分が蹴るという部分に関しては影響はなかったんですけど、相手にどういう取りにくいキックを蹴るかだったり、相手がそれを考えて蹴ってきたボールに対して自分がどうアプローチするかという部分では考えさせられる部分がありました。しかし練習してきたこともあったので、大きなミスはなかったかなと思います。
―次戦への筑波大戦への意気込みをお願いします。
春の段階で大事な初戦を落としてしまったので、自分たちがやっていることに対して勝負することはもちろんなんですけど、僅差の試合を落とさないように今回の反省で出た規律という部分をもう一度見つめ直して、次の試合は自分たちのやりたいことをやりながら勝てるようにひたむきにチャレンジしていきたいと思います。