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【硬式野球】東京六大学野球2022春季リーグ戦 第7週 東大1回戦 投打がかみ合い今季最多18安打9得点の猛攻で大勝!

東京六大学野球2022春季リーグ戦 第7週 東大1回戦
2022年5月21日(土)
神宮球場

5勝5敗の4位で迎えた東大との1回戦。初回に野尻幸輝(営4=木更津総合)の適時打で2点を先制すると、その後は投打ともに終始優位に試合を進める。6回には打者一巡の猛攻で5点を奪い、9-0に。投手陣は、篠木健太郎(営2=木更津総合)が6回無失点、リーグ戦初登板の吉鶴翔瑛(営2=木更津総合)、塙雄裕(法4=常総学院)、石田旭昇(文4=東筑)とつなぎシャットアウトで白星をあげた。

野尻の3安打4打点の活躍で白星をあげた

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 2 0 0 0 2 5 0 0 0 9 18 0
東 大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 2

(法大)○篠木、吉鶴、塙、石田—村上、是澤
(東大)●井澤、西山、綱嶋、齊藤—松岡泰
[本塁打] 浦2号ソロ(5回、井澤)

打撃成績

打順 位置 選手 打率 出塁率 1 2 3 4 5 6 6 7 8 9
1 (8) 宮﨑 5 2 0 .383 .491 右安 三振 四球 左飛 中安 二失
2 (4) 齊藤大 6 2 0 .188 .298 三振 捕邪 遊ゴ 左安 左飛 右安
3 (3) 5 3 1 .250 .321 左安 右安 右本① 四球 三振 三邪
4 (5) 今泉 5 3 0 .311 .392 中安 遊失 左安 四球 左安 捕邪
5 (9) 野尻 6 3 4 .167 .302 右安② 三邪 左飛 左二② 右安 二ゴ
9 西村 .250 .400
6 (6) 海﨑 5 1 1 .194 .275 右飛 三振 右二① 死球 右飛 中飛
7 (2) 村上 4 2 2 .341 .364 二飛 右安 左飛 右安 四球
H 肥後 1 0 0 .200 .200 捕邪
2 是澤
8 (1) 篠木 3 2 1 .333 .375 中安 投犠 左安 遊ゴ
H 平原 1 0 0 .143 .250 二ゴ
1 吉鶴
1 .167 .286
1 石田
9 (7) 高田 3 0 0 .083 .267 右飛 三振 一直 四球 右飛
H 大柿 1 0 0 .000 .333 三邪
7 木下 .000 .286
45 18 9 .240 .337

 

投手成績

球数 打者 防御率
篠木 6 93 22 3 2 3 0 3.38
吉鶴 1 21 5 1 1 1 0 0.00
1 8 4 1 0 0 0 2.11
石田 1 14 3 0 1 0 0 0.00
9 136 34 5 4 4 0 3.07

 

ベンチ入りメンバー

10 齊藤大輝(人4=横浜) 22 是澤涼輔(現福4=健大高崎) 25 内海貴斗(人3=横浜)
13 塙雄裕(法3=常総学院) 32 久保田碧月(営3=高川学園) 31 鈴木大照(文2=明徳義塾)
15 石田旭昇(文4=東筑) 4 高田桐利(営4=広陵) 1 野尻幸輝(営4=木更津総合)
16 尾﨑完太(キャ3=滋賀学園) 5 松田憲之朗(キャ4=龍谷大平安) 8 宮﨑秀太(営4=天理)
17 武冨陸(営3=日大藤沢) 6 海﨑雄太(文4=埼玉栄) 33 西村友哉(法2=中京大中京)
18 篠木健太郎(営2=木更津総合) 7 今泉颯太(法3=中京大中京) 34 平原大靖(文4=石見智翠館)
21 吉鶴翔瑛(営2=木更津総合) 9 浦和博(キャ3=鳴門) 37 木下将吾(文4=静岡)
2 大柿廉太郎(法4=健大高崎) 23 肥後幸太(法4=法政二)
19 村上喬一朗(法4=東福岡) 24 高原侑希(法3=福井工大福井)

戦評

優勝の可能性はなくなったが、1つでも上の順位を目指して戦う法大。最終カードの東大との1回戦に臨んだ。

試合は初回からいきなり動きを見せる。1番の宮﨑秀太(営4=天理)が二遊間を破る安打でこの試合も打線に勢いをつける。2番に入った齊藤大輝(人4=横浜)こそ三振に倒れるも、浦和博(キャ3=鳴門)と今泉颯太(法3=中京大中京)の連打で1死満塁とする。ここで打席に入ったのはスタメン復帰を果たした野尻幸輝(営4=木更津総合)に。高めに浮いてきた球を引っ張ると、走者2人が生還する右前適時打になった。


先制の適時打を放った野尻

初回から2点のリードを受けた法大先発の篠木健太郎(営2木更津総合)は、立ち上がりに1死二塁のピンチを背負うも無失点で切り抜ける。その後は持ち味であるテンポのいい投球でスコアボードに「0を並べていく。


危なげない投球の先発篠木

再び試合が動いたのは5回。3番の浦が外角低めの球を右中間席まで運び、浦のリーグ戦第2号となる本塁打で1点を追加する。さらに、1死一塁から海崎雄太(文4=埼玉栄)がランエンドヒットを成功させ、さらに追加点を奪った。


2試合連続本塁打を放った浦

篠木がその裏の守備を三人で片付けると、法大打線が一気に襲い掛かる。安打と四球でまたも1死満塁とすると、打席には再び野尻。もう少しで本塁打という当たりは左翼フェンスを直撃する適時二塁打に。7番・村上喬一朗(法4=東福岡)にも適時打が飛び出し、この回一挙5得点。9-0とリードを大きく広げる。

7回からは継投に入った。2番手として吉鶴翔瑛(営2木更津総合)が登板。登板前に加藤重雄監督から「この1回だけを抑えてこい」と言われた左腕は、二塁手・齊藤大の好捕にも助けられ、無失点でリーグ戦初登板を終えた。


リーグ戦初登板となった吉鶴

8回には塙雄裕(法3=常総学院)が登板。この登板で今季10試合目の登板となる「法大の鉄腕」はこの日も安定した投球で東大打線を抑え込む。勝利が目前に迫った9回には石田旭昇(文4=東筑)を送り込む。東筑高校時代の先輩、別府洸太朗を三振に切って取るなど、完璧な投球で最終回を締めくくった。

1つでも上の順位を目指し、日々奮闘する法大。投打がしっかりかみ合い、90と大勝を収め、先勝した。

(記事:皆川真輝 写真:二瓶堅太)

クローズアップ:野尻幸輝『目覚めの時は訪れた。今こそチームの起爆剤へ!』

試合開始早々に訪れた好機。初回1死満塁を迎え、今季初めてのクリーンナップとして出場した野尻幸輝(営4=木更津総合)はベンチの期待を背負って打席へ向かった。追い込まれながらも「やることやるだけ」と冷静に高めの球を振り抜き、打球は一、二塁間を抜ける先制の適時打に。勢いに乗った野尻は、さらに6回の相手を突き放す適時打などを含め3安打4打点の大活躍。

今季特に期待している打者と話した高野歩夢コーチ(キャ4=法政)を始め、チームメイトの多くが名前を挙げるなど、魅力的な打撃能力と愛される人柄は言うまでもない。そんな野尻が一皮むけて本来の力を見せてくれることに、ファンも大きな期待を寄せていることだろう。

この日も2度の満塁の場面で打席が回ってきた野尻。その両方をものにする、彼らしい勝負強さを見せつけた。入学時から注目を集めながらもこれまでのリーグ戦では本来の力を発揮しきれず悔しい思いも経験し、迎えたラストイヤー。年々武器である打撃力に磨きをかけ、ついに殻を破る時が訪れた。今季も残すところこのカードのみとなり、大学野球において残された時間は限られている。「法政らしい野球」を形作る一角に、野尻の爆発力が不可欠なのは間違いない。

(記事・山中麻祐子)

選手インタビュー

齊藤大輝 主将

ー今日の試合を振り返って
序盤から自分達の攻撃ができ、いい流れを作れたのが良かったです。

ー今季初めて2番に入りました。意識したことは
特に意識はしてません!3番のつもりで打席に入りました!

ー複数安打を放ちました。そのご感想は
よかったです。

ー調子を上げてきたように思われますが
まだまだミスショットなども、多いのでしっかり1球に集中していきたいです。

ー明日の試合に向けて意気込みをお願いします
思い切り、ハツラツとプレーします!

野尻幸輝 選手

ー3安打4打点の活躍を振り返って
みんながつないでくれたチャンスをものにできてよかったです。

ー先制の適時打の場面はどのようなことを考えて打席に
やることやるだけと思ってました。

ーチームとしては今季最多安打でしたが、状態は
一本からつながっていく法政らしい打線にできているのでいいと思います。

ー最終カードですが、これまでの戦いを振り返って
あと一歩の試合がとても多かったので、そこを勝ち切れるチームにしていきたいと思いました

ー次戦に向けて
明日も法政らしい野球してきます。

今泉颯太 選手

ー今日の試合ご自身で振り返って
勝てたので良かったです。

ー今季初の4番を告げられたときの気持ちは
最高でした。

ー猛打賞の気持ちは
リーグ戦で初めてだったので嬉しかったです。

ー今日から活動場所を内野に戻した応援団の歓声は力になりましたか
とても力になりました。

ー明日への意気込みをお願いします
明日も勝って勝ち点とります。

浦和博 選手

ー試合を振り返って
法政らしい試合が出来ました。

ーホームランの感触は
良かったです。

ー猛打賞となりましたが好調の要因は
毎日の練習です。

ー明日の試合に向けて意気込みを
勝ち点取ります。

篠木健太郎 選手

ー今日の投球を振り返って
チームが勝てたので良かったです。

ー今日の投球で意識したことは
早めのカウントから打ちに来てたので、打ってもらって野手に助けてもらおうとしました。

ー吉鶴選手との木更津総合リレーになりましたが、何か掛けた言葉は
「ゾーンで攻めてね」と伝えました。

ー最終戦への意気込みをお願いします
勝って終われるように頑張ります!

吉鶴翔瑛 選手

ー今日の試合を振り返って
まず一勝出来たことが良かったのと念願のリーグ戦に登板できたことが良い経験になりました。

ーリーグ戦初登板となりましたが緊張は
マウンドに上がる前は緊張していたのですが、マウンドに上がってからは緊張というよりその場を楽しもうと出来ました。

ー得点圏に走者を置く中無失点で抑えましたが意識したことは
走者を置いても落ち着いて投球できるのが強みなので自分を信じて投げました。篠木が「ボールが浮いても引っかかっても指にかかってるから大丈夫」と言われていたので、絶対抑えられる気持ちで投げれました。

ー登板前、加藤監督とどのようなお話を
「この1回だけを抑えてこい」と言われました。

ー今試合で得たものや見つかった課題は
ストレートの威力が上がったのを再確認できたのと、まだ荒削りの投球だったので仲間が安心できるようなピッチングをしたいです。

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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