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【硬式野球】東京六大学野球2022春季リーグ戦 第7週 東大2回戦 投打ともに盤石の形を見せ、勝ち点を獲得!来季こそは必ず頂点を。

東京六大学野球2022春季リーグ戦 第7週 東大2回戦
2022年5月22日(日)
神宮球場

昨日の大勝の良い流れのまま、今日も盤石の戦いを見せた。初回に野尻幸輝(営4=木更津総合)の連日の適時打で先制をすると、先発・尾﨑完太(キャ3=滋賀学園)もそれに応える好投を見せる。7回には一挙5得点を挙げ、勝負あり。9-2で勝利し7勝目をあげ、3つ目の勝ち点を獲得した。

尾﨑は零封で防御率を1点台に乗せた

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
東 大 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 5 4
法 大 1 0 0 0 1 0 5 2 X 9 9 0

(東大)●小高峰、松岡由、鈴木健、齊藤、井澤—松岡泰
(法大)○尾﨑、石田、武冨—村上、吉安
[本塁打] 内海貴1号2ラン(8回、井澤)

打撃成績

打順 位置 選手 打率 出塁率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (8) 宮﨑 2 0 0 .367 .483 四球 左飛 三振 一失
H 内海貴 1 1 2 .667 .750 右本②
8 西村 .250 .400
2 (4) 齊藤大 5 2 1 .208 .306 中飛 中飛 左二 左安① 中飛
3 (3) 3 1 0 .255 .333 四球 一失 投失 中安
H3 松田 1 0 0 .000 .000 二飛
4 (5) 今泉 4 0 0 .286 .375 死球 中飛 遊ゴ 捕邪 遊邪
5 (9) 野尻 3 2 1 .205 .340 右安① 二ゴ 中安 四球
6 (2) 村上 4 0 0 .311 .333 遊ゴ 遊ゴ 捕邪 三ゴ
2 吉安
7 (6) 海﨑 3 1 3 .205 .295 中飛 中飛 四球 左三③
8 (1) 尾﨑 3 0 0 .286 .286 左飛 一ゴ 三振
H 平原 1 0 0 .125 .222 遊飛
1 石田
1 武冨 .167 .286
9 (7) 高田 3 1 0 .111 .273 一失 一ゴ 左安
7 中津 1 1 0 .167 .286 右二
34 9 7 .242 .339

 

投手成績

球数 打者 防御率
尾﨑 7 109 24 2 8 2 0 1.93
石田 1 17 6 3 1 0 2 4.15
武冨 1 11 3 0 1 0 0 2.57
9 137 33 5 10 2 2 2.99

 

ベンチ入りメンバー

10 齊藤大輝(人4=横浜) 22 是澤涼輔(現福4=健大高崎) 31 鈴木大照(文2=明徳義塾)
13 塙雄裕(法3=常総学院) 27 吉安遼哉(法2=大阪桐蔭) 36 中津大和(営2=小松大谷)
15 石田旭昇(文4=東筑) 4 高田桐利(営4=広陵) 1 野尻幸輝(営4=木更津総合)
16 尾﨑完太(キャ3=滋賀学園) 5 松田憲之朗(キャ4=龍谷大平安) 8 宮﨑秀太(営4=天理)
17 武冨陸(営3=日大藤沢) 6 海﨑雄太(文4=埼玉栄) 33 西村友哉(法2=中京大中京)
18 篠木健太郎(営2=木更津総合) 7 今泉颯太(法3=中京大中京) 34 平原大靖(文4=石見智翠館)
21 吉鶴翔瑛(営2=木更津総合) 9 浦和博(キャ3=鳴門) 37 木下将吾(文4=静岡)
2 大柿廉太郎(法4=健大高崎) 24 高原侑希(法3=福井工大福井)
19 村上喬一朗(法4=東福岡) 25 内海貴斗(人3=横浜)

戦評

リーグ戦最終カードを勝ち点獲得で締めくくりたい法大は、昨日に続いての白星を目指し東大との2回戦に挑んだ。

先発のマウンドに上がったのは今季主に2回戦での先発を任されている尾﨑完太(キャ3=滋賀学園)。初回、東大打線を三者凡退に抑える完璧な立ち上がりを見せると、その裏にいきなり試合が動く。2つの四死球で一、二塁にランナーを置き、打席には昨日大活躍の野尻幸輝(営4=木更津総合)。昨日に続いて適時打を放ち、勝負強い打撃で1点を先制する。


昨日に続く先制の適時打を放った野尻

2イニング目の尾﨑はピンチを招くも後続を打ち取り、以降は5回まで走者を出さない安定感のあるピッチングで試合の主導権を握っていく。

追加点が欲しい法大は5回に1死から2番・齊藤大輝(人4=横浜)の二塁打でチャンスを作ると、続く3番・浦和博(キャ3=鳴門)が投手を襲うような鋭い打球が、相手の送球ミスを誘い、その間に1点を追加する。

好投を続ける尾﨑は7回に再びピンチを迎える。簡単にアウト2つを取るも、5番・別府光汰朗に出塁を許し、続く打者にはこの試合初めての四球を与えてしまう。踏ん張りたい尾﨑は松岡泰希に粘られるも8球目で見逃し三振に仕留めた。結果的には7回109球を投げ、被安打2、8奪三振の好投で今季の登板を締めくくった。


序盤はピンチもあったが、点は与えなかった

ピンチを脱した法大はその裏に打線が爆発。無死一塁から1番・宮﨑秀太(営4=天理)がバントを試みると、相手の送球ミスを誘い1点を追加。その後も齊藤大の適時打、海﨑雄太(文4=埼玉栄)の適時三塁打でこの回5点を追加する。


海﨑は2試合連続適時打を放った

8回はマウンドに上がった2番手の石田旭昇(文4=東筑)が2点を失うも、その裏に守備から出場した先頭の中津大和(営2=小松大谷)がリーグ戦初安打で出塁すると、代打・内海貴斗(人3=横浜)のリーグ戦初となる本塁打が飛び出し2点を加えた。


打った瞬間の当たりだった

9回は登板した武冨陸(営3=日大藤沢)が三者凡退で試合を締めくくり、法大は今季のリーグ最終戦を勝利で飾った。

今季もリーグ優勝とはならなかったが、3連覇を目指す慶大相手には劇的な展開で勝ち点獲得に早大、東大からの2連勝。苦手立大相手には2連敗、明大戦での逃げ切り失敗と課題も見えたが、昨年と明らかに違う姿は見せたはずだ。来季こそ主将の齊藤大を中心に『一心』で、必ず優勝をつかみ取る。

(記事:大嶽祐斗 写真:皆川真輝)

クローズアップ:尾﨑完太『来季のエースは任せろ!夏を超え、飛躍の秋へ』

惜しくも優勝を逃した法大だが、尾﨑完太(キャ3=滋賀学園)の力投は秋季に光明を見出すものだった。

今季ら第二先発に抜てきされここまで3試合で先発を担ってきた尾﨑だが、17与四死球と制球に苦しみ未だ勝ち星なし。今季初勝利をかけて今試合に臨んだ。マウンドに上がると、初回から東大打線を三者凡退に安定した立ち上がりを見せる。打たせて取る投球で3回までわずか1安打と圧巻の投球を披露した。

以前は回を重ねるごとに制球が定まらず、四球を出していた尾﨑だが、今日は違った。「ゾーン勝負することができた」という尾﨑は攻めの投球で4回をわずか8球で抑えると続く5回も2者連続奪三振。6回には四球こそ出したものの、村上喬一朗(法4=東福岡)の好送球で盗塁を防ぎ得点圏に走者を置かない。

完璧な投球で自身初完封も見えてきた7回、尾﨑にとって今試合1番の危機が訪れる。この回先頭・阿久津怜生、好調の浦田晃佑を簡単に打ち取るも4番・梅林に右前安打を放たれる。続く別府洸太朗にも四球を出し2死一、二塁と1発が出れば逆転される場面に。しかし、今試合の尾﨑はここで崩れることはなかった。初球からストライクを投げ込み2ストライクに追い込む。その後相手打者・中井徹哉に粘られフルカウントになるも、最後は低めに直球を投げ込み見逃し三振。粘りの投球で危機を免れた。その後7回裏に大量得点を奪い試合を決定づけた法大。尾﨑は最終戦で待望の今季初勝利となった。

今季第二先発としてチームを引っ張った尾﨑だが、自身の投球にはまだ満足していない。「秋にはもっと違う自分を見せれるように」とさらなる成長を誓う。夏季練習を乗り越え、真のエースになる日は遠くない。

(記事・東夏紀)

選手インタビュー

齊藤大輝 主将

ー今日の試合を振り返って
最終戦勝てて良かったです。

ー優勝の可能性はない中での最終カード。どのようなモチベーションを持って臨みましたか
優勝はないからといって、気持ちをおろそかにしません。1戦1戦勝ちにこだわってやりました。

ー今季を簡潔に振り返ってみて
明大戦で2連勝してれば、優勝戦線に食い込めたと思います。

ー今後への意気込みをお願いします
秋に向けてもう一皮むけて、最強のチームで戻ってきます。

海﨑雄太 副将

ー今日の試合を振り返って一言お願いします
序盤はリードしながらも我慢の展開が続きましたが、終盤にかけて法政らしい試合ができました。

ーチームに勢いを与える適時三塁打でした。どのような意識で打席に
気負うこともなく自分のバッティングを心掛けました。

ー海﨑選手の好守に助けられる場面がシーズンを通し多々ありました。守備の秘訣は
秘訣は分かりませんが、後輩が投げる場面が多いので少しでも助けられればなと思ってます。

ー春季リーグを終えての個人的な感想をお願いします
優勝にこだわって戦ったリーグ戦なので悔しいですが、その分貴重な経験と収穫があったので充実したリーグ戦になったと思います。

ー秋季リーグにかける想いを
優勝します。

尾﨑完太 選手

ー今日の試合を振り返って
点を取ってもらえるのでのびのび投げることができ、勝てたので良かったです。

ー四球が少なかったですが、意識したことは
調子は悪くなくボールも全球種良かったのでゾーン勝負することができそこが四球が少なかったのに繋がりました。

ー今季初勝利となりました。その気持ちは
なかなか勝利することが出来なかったので出来て嬉しいです。

ー登板を重ねるごとに調子が上がっていましたが変えたことなどは
気持ちの面で最初はふわふわしてたんですけど、投げるにつれて気持ちが入りました。

ーリーグ戦を通して主に第2先発を担いましたが、振り返って
もっといいピッチングが出来たかなと思います。

ー今後に向けて意気込みをお願いします
秋はもっと違う自分を見せれるように頑張ります。

内海貴斗 選手

ー本塁打を打った今日の気持ちは
出番が少ない中でしたが結果を出せてよかったです。

ー自身のホームランに点数をつけるとしたら
80点です。

ー慶大戦に続き、途中出場で結果を残しましたが、その秘訣を
がむしゃらに全力でやることです

ー最後に今後の意気込みをお願いします
秋のリーグ戦ではスタメンで出られるように頑張ります。

中津大和 選手

ー初安打について、率直は気持ちは
リーグ戦では、なかなかヒットが打てず苦しみましたが、打てて良かったです。

ー初球を仕留めました
積極的に打とうと思い、甘い変化を狙いました。

ー守備では交錯する場面がありましたが、体に影響は
大丈夫でした。

ー今季の自身のプレーを振り返って
初のリーグ戦でとても緊張して、自分の思うようなプレーをさせてもらえないことが多くありましたが、とてもいい経験になりました。

ー今後の課題は
秋のリーグ戦ではチームの勝利に貢献できる選手になりたいと思います。

吉安遼哉 選手

ー今季初出場でした。振り返っていかがでしたか
緊張していたんですけど、楽しめました。

ーリードをする上で意識したことは吉安選手から見て石田投手の状態は
ストレートが良かったので変化球でかわさずに、どんどんストライク先行で攻めました。

ー村上選手から何か掛けられた言葉は
「自分らしいプレーを」と言われました。

ーフレッシュリーグも控えていますが、今後に向けての意気込みをお願いします
優勝の力になりたいと思います。

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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